126話「三次元の策略」
前回までのあらすじ
石化装置奪取決戦に向け、科学王国は洞窟でドローンやフード戦士の備品を作ります。一番槍として金狼、パワーチームとしてマグマ、ニッキーも復活。完成したドローン弐号機を龍水が操縦し、臨戦態勢を整えて夜明けと共に決戦場に向かうのでした。
「Dr.STONE」【125話 三次元の決戦】【コミックライク】
以下、「週間少年ジャンプ(2019年47号)」のネタバレを含みます。
週刊少年ジャンプ(47) 2019年 11/4 号 [雑誌][amazon.co.jp]
(※感想→あらすじ→まとめ)
三つ巴の決戦開始!
科学王国VSモズVS石化王国(イバラ・キリサメ)の決戦が始まりました。海哭り(うなり)の崖という、波や風の音がうるさいところでドローンの音を誤魔化す作戦です。
風の音がうるさいというくらいですのでドローン操縦が数倍難しくなるように思いますが、これがストーリーに絡んで来る話のか、何事もなく龍水のスキルでスルーされてしまうのかどっちでしょう。
金狼は一番槍として決戦を開始させ、相手はやられ役のオオアラシです。モズにやられる役を演じるのかと思っていましたが、そうではなかったようです。
羽京も弓矢で加勢し、千空は手鏡で光を反射させて目くらましをしています。あとはオズが三文芝居でやられたフリをしてキリサメに石化装置を投げさせました。
しかし、イバラは既にモズの裏切りを察知していて、キリサメに何か指示をしていました。キリサメは普通に投げていましたし、石化装置の描写もあったのでニセモノを投げたわけではないと思いますが、どういう指示だったのでしょう。
(追記:よく見たら輪っかが途切れている感じなのでニセモノかもしれません)。
石化光線を出すタイミングをズラすとか、輪の外にいるモズを巻き込むように最後の一瞬で方向を変えるとか、そのくらいしか思いつきませんが・・。
イバラは石化したコハクの耳飾り=通信機に注目し、モズが同じものを付けていることから裏切りに気づいたようです。説得力のある解でした。
イバラも回収した耳飾り通信機を付けていましたので、科学王国との通信はどのくらい筒抜けだったのでしょうか。
石化装置が投げられ、科学王国のフード戦士は石化範囲に収まっています。モズがそのように仕向けたからですが、囮を置いてそっちに投げさせるのかと思っていましたがそうではなかったようです。
石化光線が出る前にドローンを絡ませて全員を範囲外に出す作戦なのかもしれませんが、そういうやり取りが事前になかったので、どの辺りまで作戦が立てられているのか不明です。
石化装置を投げさせたことで科学王国は勝ちを確信し、モズは位置関係やドローン操縦者は居合いで倒せると勝ちを確信し、イバラはキリサメに指示を出したことで勝ちを確信して、三者三様の思惑がぶつかり合っています。
バトルマンガだとここから長いかもしれませんが、Dr.STONEだと一気に決着もありえます。
マンガなので科学王国が最終的には勝つでしょうが、状況的にはどこの陣営が勝ってもおかしくない形になりましたね。
以下、あらすじです。
126話のあらすじ
千空たち科学王国が決戦の場所に選んだのは海哭り(うなり)の崖という、 波や風の音が響いているところでした。ドローンの音を誤魔化し、なおかつ、夜明けの太陽を背に有利に戦うための地形です。
金狼を先頭に千空やクロム、アマリリス、スイカ、杠、羽京がフード軍団として姿を現し、崖をはさんで獣の皮をかぶって偽装したラボカーに大樹やニッキー、マグマらが控え、龍水とソユーズがドローンを構えて待機しています。
フード軍団が海哭りの滝に集まっているとモズが告げ、キリサメやオオアラシ、イバラも揃って決戦の場所に集まって来ます。
スイカは味方が少なく、やられてしまうと怯えています。千空はまともに戦えば確実に負けると、勝利条件を確認します。科学王国が勝つための絶対条件は石化装置を投げさせること。
ドローンで空中特攻して石化装置を絡め、あとはパワーチームで奪い取ります。その後は陽の拳銃で制圧。最も危険なのは第三勢力のモズで、石化装置を引き寄せた瞬間、皆殺しを狙う最強の敵に豹変すると注意します。
侵入者の殲滅を狙う石化王国と、石化装置を獲りに来た科学王国、装置を含め皆殺しにしたいモズの三つ巴の最終決戦の始まりです。
朝陽を背に崖っぷちに立つフード軍団。石化王国の兵士たちが近づいて来ます。最初に動いたのはリベンジに燃えているオオアラシです。
いきなりの力押しに焦る千空たちですが、「任せろ」と前に出たのは金狼。つまらない買収のためではなく、真の戦いの為にあつらえた金の槍を手に、オオアラシに立ち向かいます。
朝陽の輝きを受けた金の槍を振り回し、オオアラシともども尖兵をなぎ倒して行きます。羽京も弓矢で加勢し、千空は手鏡を使って攪乱、石化王国の兵士は光の妖術かと腰が引けています。
モズが参戦し、杠、スイカ、アマリリスを指で招き寄せます。(最強ごっこってことですな)と理解した杠たちは、三人がかりでモズに挑みかかります。明らかに弱弱しい攻撃ですが、モズが三文芝居で大袈裟に吹っ飛びます。
それを見た兵士たちが100対1でも押されたことのないモズが、3対1で押されたことに驚きの声を上げています。モズは「オオアラシたちが言ってた通り 相当強いよこの侵入者フード軍団」としれっとキリサメに言っています。
「投げたほうがいいね 例のやつ」とキリサメを促すと、キリサメは胸元に手を伸ばします。「みんな目を閉じて ここまで頭首様のお力が来る!」と石化装置の投擲準備をします。
目を閉じて伏せる兵士たち。絶好の場所を取った龍水もドローンを構えます。
モズはさりげなく数歩後退し、石化範囲から絶妙に逃れています。石化光線のエリア外、かつ隠れている科学王国民のところまで一足飛びに届く位置。
ドローンは必ず指で押したり引いたりする動作が必要だということを知っていて、居合いのひと振りで始末できると勝利を確信しています。
キリサメは石化装置をぐるぐると回しながら、イバラに受けた指示を回想しています。イバラは石化したコハクの耳飾りに注目していて、同じ耳飾りをモズが付けていたことに目ざとく気づいて、モズの裏切りを看破していました。
「おじちゃんが最強なわけはね~ 圧倒的な兵力持ってもなお慎重すぎること」、とコハクから奪った耳飾りをつけて、「勝ちよ おじちゃんの」とこちらも勝利を確信しています。
石化装置がキリサメによって上空に投げ出されます。「投げさしたぞ石化装置 翔べドローン!」と千空が叫び、「しゃあああ勝ちだぜ俺らのよ!」というこちらもまた勝利を確信したクロムの気合いの声と共に、龍水の操るドローンが出撃したのでした。
まとめ
決戦が開始されたと同時にクライマックスです。このテンポがいいですね。
科学王国側は石化範囲に留まらないための策を用意しているのかと思っていましたが、どうやら力づくで解決する方向のようです。モズの足止めにしても陽の拳銃頼みのようですし、見通しが一番甘そうです。
モズは少し科学王国側を過小評価していてそのぶんが掬われそうですし、イバラの注意深さを侮っているぶんもマイナス要素。石化範囲に収められて石化されてしまうのでしょうか。無力化するという点では科学王国にとってそれが一番助かりますが。
イバラの作戦は先にも書いたようにキリサメに指示を出して、効果範囲をズラすというくらいしか思いつかないですが(追記:ニセモノの可能性あり)、キリサメの意志がわかりません。イバラに言われるまま、モズを反逆者として石化させてしまうだけのメンタルがあるでしょうか。
このままだとただの操り人形なので、キリサメのキャラが立つような何かがあるといいです。
この状況で科学王国が勝つ展開が見えませんが、来週は巻頭カラーのようですし、何かしらの決着はつくかもしれませんね。
「Dr.STONE」【127話 MEDUSA&PERSEUS】【コミックライク】
↓良かったら応援して下さい!
Dr.STONE 13【電子書籍】[ 稲垣理一郎 ][楽天kobo電子書籍]
Dr.STONE 13 (ジャンプコミックス)[amazon.co.jp]
Dr.STONE 13 (ジャンプコミックスDIGITAL)[kidle版]