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キャロル&チューズディ【アニメ】【15話 God Only Knows】【コミックライク】

15話「God Only Knows」

前回のあらすじ

キャロルは父親と思われるダンと別れます。キャロル&チューズデイとしては「伝説の男」トビーやスキップの協力を得て曲を制作し、インディペンデントで活動を始めました。一方、チューズデイの母親・政治家のヴァレリーは地球との貿易協定を破棄する戦略を打ち出し・・。

 

【アニメネタバレ目次】「キャロル&チューズデイ」【コミックライク】

「キャロル&チューズデイ」【14話 The Kids are Alright】【コミックライク】

(感想→あらすじ→まとめの順です)

 

インディペンデントでの活動開始、伝説の男デズモンドとの親交

トビーとのレコーディングが終わり、SNSで活動開始です。トビーとの絡みがもっとあるかもと思っていましたが、レコーディングだけの付き合いで良かったです。

 

キャロルとチューズデイは音楽活動をしていくには、体力も必要だと痛感してトレーニングも始めました。

 

曲の方は順調に広まっているようで、伝説の男デズモンドから招待状が届きます。また「伝説」です。嫌な予感もしましたが、まともな人物でした。

 

デズモンドに仕えて20年というガードロボが人間ぽくて、招待状を受け取って人物を認証する場面で、ガスだけちょっと間を置いて焦らしたりとか、写真を撮る時の「ハイ、ミュージック」という掛け声も面白かったです。

 

デズモンドは両性具有とのことで、シベールの時にそういう疑惑があったりしましたが、まさか男になって再登場とかじゃないですよね? そういえばダリアも?

 

デズモンドの歌は寂しげで切なかったです。

 

「本当に想いを伝えたい人は一人でいい 届かなくても構わない もしその想いが本物なら必ずたくさんの人が共感してくれる」

 

キャロチューにとっては、デズモンドの音楽観と触れ合うことができたのは、今後の大きな糧となるのではないでしょうか。キャロルはダンを想うでしょうが、チューズデイにとっては誰なんでしょう。

 

「この出会いは この一瞬は小さな輪 それが繋がり続けて長いチェーンのようにどこまでも繋がっていく」と、それをキャロチューに託しました。最後の歌を歌い切って動かなくなりましたが、休眠状態になったのか死んでしまったのかどっちでしょう。

 

あと、火星から地球が見えることに驚きました。今までそういう描写はなかったような。「地球に願い事をすると叶う」はキャロルの優しい嘘のような気がしますが、本当にそういう話があるなら、流れ星と違って叶え放題です。

 

「今がずーっと続けばいい」というチューズデイと、「一番になる」「地球でライブツアー」というキャロル。育ってきた環境のせいもあるでしょうけど、キャロルの方が上昇志向です。地球ライブはダンのためかな。

 

チューズデイの父親の話も初出で、今どうしているかわからないけど地球で暮らしているという話も。

 

キナ臭くなっているヴァレリー周辺を嗅ぎまわるカイルは、「シモンズ家の光と影」とか言っていましたし、キーパーソンになるかもしれません。ヴァレリーの未来は破綻しか見えませんけども・・。

 

「歌える喜びと歌うことの本当の意味を」と最後の締めくくりの台詞が若干不穏でしたが、ここから更に成長した姿をキャロチューは見せることができるでしょうか。

 

以下、あらすじです。 

 

15話のあらすじ

ガスとロディの語りから入り、伝説の男プロデューサーのトビーと仕事をしたことや、ファーストシングルを録音したこと、「Army Of Two」が世に広がったのであろうかと続きます。

 

SNSでは「Army Of Two」が受け入れられているようで、トランペットで吹いている者もいて、まずはつかみは上々の様子です。

 

アパートでキャロルは鼻歌を歌いながらパンケーキを焼いていますが、トレイを運ぶチューズデイが躓いて大騒ぎになり、パンケーキは焼け焦げてしまいました。

 

焦げたパンケーキを食べながら、キャロルとチューズデイはプロのミュージシャンになるには体力が必要、と反省しています。憧れのクリスタルもインスタでトレーニングの様子を上げているようで、「クリスタルさんみたいなバキバキの腹筋にする?」「したい!」とノリノリでトレーニングを始めました。

 

ガスとロディは川原を連れ立って歩きながら話しています。音楽業界音痴のキャロチューが「デズモンド」を知っているかどうかを話していて、ガスはさすがに知っているだろうと言っていますが、ロディは「じゃあ僕は知らない方に20ウーロン」と賭けを持ち出しています。

 

ガスが「じゃあ俺は知ってる方に・・」と言いかけたところで、川原を走って来るキャロルとチューズデイを発見します。ジョギングに夢中の二人はガスとロディに気付かず駆け抜けて行きます。ガスが引き留めますが、「走ってるから後で」キャロルはすげなく断り、ジョギングを再開。

 

「ビッグニュースがあるんだって!」とロディが食い下がりますが、聞く耳を持っていません。二人を追いかけながらガスは「その人はな 生ける伝説と称され あらゆるアーティストにリスペクトされ・・」「あの・・デズ・・デズモンド・・」と息も絶え絶えです。

 

ひと区切りついたキャロルとチューズデイがストレッチをしているところに、ようやくガスとロディは追いついたようです。「ちょっとはガスも運動した方がいいんじゃない?」「少しは痩せるかもだし」と二人にいじられています。

 

ガスは気を取り直し、デズモンドから招待状が来たことを告げます。もちろん二人は知りませんでした。「はい 20ウーロン」とロディが爽やかに言っていますが、ガスは「じゃあ俺は知ってる方に・・」までしか言ってませんから、渋って支払わないかもしれません(その後の描写はなし)。

 

場面変わってリムジンジェットの中。スペンサーがヴァレリーに「ジェリーは危険な人間です このまま彼の戦略に従えば待っているのは破滅のシナリオだ この国も母さんも」と警告しています。そこへのっそりと現れるジェリー。

 

「臆病でいることは大事なことだ AIにそれはできないからね」と余裕の態度で、スペンサーを歯牙にもかけていません。

 

「こんな昔の言葉がある ワインは栓を開けたら飲み干さねばならない」と得意気に語り、スペンサーは戦争でもする気かと詰りますが、ヴァレリーが遮ります。むしろ、「鼠のようにコソコソ私に進言するのはやめてちょうだい 見苦しいわ」とスペンサーの方を非難します。

 

アパートでは夜になり、キャロルとチューズデイが屋根に上って夜空を見上げています。頭上には地球が見えています。「へぇー あれが地球なんだ」とチューズデイが言っていますが、初めて見たのでしょうか。

 

ロディが送ってくれたデズモンドの曲を、二人でイヤホンを片耳ずつ共有しながら聴いています。チューズデイは「懐かしい」と評しています。「昔 屋根裏部屋で古いレコードを見つけて」「きっとデズモンドさんのだったと思う」「あれ お父さんのレコードだったのかな・・」。

 

チューズデイのつぶやきを拾ったキャロルが父親のことを尋ねます。「わかんない 地球で暮らしてるって聞いたことあるけどそれも本当かどうか・・」。

 

キャロルは不意に「地球に願い事をすると叶うんだって」と言います。本当か嘘かはわかりませんが、何を願うかと聞かれたチューズデイは「今のままでいたい」。安アパートの貧乏生活でも、キャロルと音楽活動していることで満足しています。

 

キャロルは「私は一番になる」「火星で一番になって夢は大っきく『地球でライブツアー』ってどう?」と上昇志向を持っています。

 

ヴァレリーは現政権のハミルトン候補との討論会を行うようです。両支持者にはそれぞれたくさんの人が集まっています。

 

キャロルとチューズデイは、ガスとロディに率いられてデズモンドに会いに行っています。ガスとロディいわく、「彼の前を歩いてはいけない」「彼の影を踏んではいけない」「決して握手を求めてはいけない」「太陽の光を浴びたら死ぬ」など、キャロルは都市伝説ぽいと胡散臭そうで、チューズデイは実在を疑っています。

 

目的地に到着すると卵型の大きなドームの建物で、アーティガンの家よりも豪邸です。ガードロボが出迎え、招待状をかざすと認証します。

 

「キャロル様 チューズデイ様 ロディ様・・・・・ガス様 ようこそお越しくださいました」と遊び心だったのか、ガスの姿を認識できなかったのかどちらでしょう。「よかったね みんな入れて」とキャロルにからかわれています。

 

建物の中は植物園のように緑が溢れています。どこかからデズモンドの曲が流れてきます。寂しげで深みのあるメロディにキャロルやチューズデイは圧倒され、ガスは涙を浮かべていました。

 

案内された先にはピアノの前で椅子に座る年齢不詳の、くすんだ銀髪ショートのデズモンド。くるりと振り返り、「会いたかった ロンリエストガールズ」と粋な挨拶をしてきました。

 

「今回呼んで頂いたのはなんでまた」とガスが尋ねると、「どうしてかしら」と反問してきます。「やっぱりこいつらの曲気に入ってもらえたりとか・・?」と答えると、「バカみたいに」「飾り気のない正直さ 誠実さ それがとっても素敵」と明かします。

 

「僕に何か聞きたいことは?」と言われ、皆が遠慮するなかキャロルが「あの 色んな伝説って本当ですか?」とズバリ切り込みます。デズモンドは微笑みながら「両性具有なのは本当」とそこだけ認めます。

 

火星に降り注ぐ放射線がホルモンに影響して徐々に体が変わっていくとのこと。デズモンドは元々男だったのが、女になっていくとのことで、気持ちも変化して今は両方いるのこと。初期の胎児には性別がなく、だから今は本来の姿になったと感じているとも。

 

「探していた半身を見つけたみたいな」との言葉にキャロルとチューズデイははっとします。

 

今までにどんな人が来たのか尋ねると、来た人たちがサインしてくれた場所があるので後で案内すると言われ、キャロチューもサインを頼まれます。

 

ロディが写真をねだり、デズモンドは快諾。ガードロボがスマホカメラを構え、「ハイ ミュージック」と掛け声も独特なAIロボです。

 

デズモンドはずっと植物に囲まれて暮らしているそうで、「花たちは音を聞き分ける」「生き物には体の栄養だけじゃなくて心の栄養が必要でしょ?」「美しいもの 美しい表現 それが心にとっては必要 それがなかったら心はどんどん荒んでいく」。

 

「音楽はひときわ大事な心の栄養素なのに 最近の音楽ときたら毒にしかならないようなものばかり」と嘆いています。AIに頼らないキャロチューの音楽作りが認められたようです。

 

サインを書いた場所に着き、色んな名前を見てキャロルとチューズデイは驚いています。

 

「何故 人は歌うんだろうって考えたことない?」とデズモンドが問いかけ、キャロルは詰まりながらも「伝える方法が他にないっていうか」と言い、チューズデイが「なんていうか 想いみたいなものを・・」と捕捉します。

 

頷いたデズモンドは昔本当に愛した人が一人いたが若くして死んだため、全ての歌を彼のために作ったものだったから歌えなくなったこと、世間との関わりを断ち、引きこもって植物とAIだけと暮らしてきたこと、それでも彼を想う歌を聴いた仲間が次々と集まってくれて、歌うことを続けてこれたと言います。

 

「全ての人に伝えようなんて思わなくていいの」「本当に想いを伝えたい人は一人でいい 届かなくても構わない もしその想いが本物なら必ずたくさんの人が共感してくれる」と大切なことを教えてくれるのでした。

 

場面変わって討論会。ヴァレリーは地球の難民の受け入れを拒否、受け入れを示しているハミルトンを非難しています。ハミルトンも応酬し、受け入れることこそ経済的発展もあるし人道的でもあると説いています。スペンサーは厳しい表情で舞台を離れます。

 

そこへ近づいてきたのはカイル。フリーのジャーナリストと自己紹介します。妹(チューズデイ)のことも匂わせてくるカイルに「何を探っている?」と警戒するスペンサー。「シモンズ家の光と影」とカイルは挑発するように言い、ひと睨みするスペンサーをかわして「冗談だ」と言い添えます。

 

ジェリーの素性について突っ込まても「あなたと討論するつもりはない」と突っぱね、「それから妹には近づくな」と鋭く警告しました。

 

サインの場所には案内されなかったガスとロディは、ガードロボと話しています。ガードロボはデズモンドに仕えて20年になるといい、ロディは「他のAIより人間っぽい感じがしますよね」と言っています。

 

「長くお仕えしていると徐々にデズモンド様のお気持ちがわかってきたように感じます」としみじみ言うガードロボ。そこにキャロルらが戻って来ます。ガードロボは「薬の時間です」と言いますが、デズモンドは「いらない」と断ります。

 

「僕はもうすぐこの体から解き放たれる」と不吉なことを言います。「それは寂しくもあるけど楽しみでもあるの」。

 

「人は変わっていくし命は永遠じゃない でもこの出会いは この一瞬は小さな輪 それが繋がり続けて長いチェーンのようにどこまでも連なっていく 永遠ってきっとそういうものだと思う」。

 

「もうすぐ僕にはできなくなる あなたたちにそれを繋いで欲しい」とキャロルとチューズデイは大事なものを託されました。

 

「僕は愛している この世界を」と言ったデズモンドは歌い始めます。たった一人のためを想った切ない曲。歌い終わったデスモンドはひっそりと動かなくなりました。

 

ガスが「おい大丈夫か さっきの薬は!?」と慌てますが、ガードロボは淡々と「声が出づらくなる副作用がありますので お飲みにならなかったのかと」「最後の歌声をあなたたちにお聴かせしようとお考えだったようです」と答えます。

 

死んでしまったのかどうかわかりませんが、「デズモンドさんは柔らかな表情で眠ったまま眠り続けてる 彼の王国で植物たちに囲まれて」というチューズデイの語りが入ったので完全に死んだわけではないのでしょうか。

 

「この時の私たちはまだ知らなかった」「歌える喜びと歌うことの本当の意味を」と不安な言葉を残してエンディングです。

 

まとめ

伝説の男デズモンドから想いを託されました。音楽は未来にチェーンのように繋がれていくということや、「本当に想いを伝えたい人は一人でいい」など、アーティストとしての心構えも教わります。

 

アンジェラの方はまったく登場しませんでしたが、タオのシュミレーションAIでショックを受けてゴタゴタしているのでしょうか。

 

ヴァレリー関連でひと騒動起きるのはほぼ確定ですね。チューズデイの父親の存在も初出ですが、これも地球という噂。ちょいちょい挟まれる討論会の様子や、暴動寸前の支援者たち。

 

キャロルも地球ライブツアーと言っていましたし、「それは奇跡の・・」は、やっぱり政治絡みで地球と火星の問題を解決する方向でしょうか。ライブは火星でやると思っていましたが、地球でやる可能性もありますね。

 

AIとは違うキャロチューの音楽が、デズモンドの教えを受けてもっと人間らしさを感じられるようなものになると嬉しいです。新曲に期待です!

 

「キャロル&チューズデイ」【16話 A Natural Woman】【コミックライク】

 

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新登場人物

デズモンド(CV 山寺宏一

生きる伝説と称され、あらゆるアーティストにリスペクトされる孤高のアーティスト。年齢不詳。くすんだ銀髪のショートで巻き髪。

両性具有でかつて男だったけど今は女でもある。

植物に囲まれ、ガードロボに見守られてひっそりと暮らしている。

 

ハミルトン(CV 沢木郁也

痩身の50~60代、銀髪。

民生党大統領候補。

 

挿入歌

「Miserere mei, deus」デズモンド(vo marker Starling)(作詞:LEO今井)(作曲・編曲:梅林太郎

「All I See」デズモンド(vo marker Starling)(作詞:Shun Ikegai)(作曲・編曲:yahyel)

「Army Of Two」キャロル&チューズデイ(Vo.Nai Br.XX&Celeina Ann)(作詞・作曲・編曲:ANDY PLATTS)(和訳:qdopp.inc.)

 

【楽曲】1~12話の18曲を収めた「VOCAL COLLECTION Vol.1」が7月31日に発売

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