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キャロル&チューズデイ【アニメ】【16話 A Natural Woman】【感想・ネタバレ】【コミックライク】

16話「A Natural Woman」

前回のあらすじ

ファーストアルバムをリリースしたキャロルとチューズデイは、伝説の男デズモンドの耳に止まって豪邸に招待され、有意義な時間を過ごし、出会いを鎖のように繋げていくことを託さたのでした。 

 

【アニメネタバレ目次】「キャロル&チューズデイ」【コミックライク】

「キャロル&チューズデイ」【15話 God Only Knows】【コミックライク】

(感想→あらすじ→まとめの順です)

 

キャロル&チューズデイが勇気を与える側に

前回でデズモンドから、小さな輪を未来に繋げていくという想いを託されましたが、歌うことの意味や楽しさなんかも改めて気づかせてもらい、それを早速フローラへと還元しました。

 

フローラに憧れて音楽を始めたというキャロルが、音楽が嫌になっているみたいというフローラのカバー曲をチューズデイと共に歌って、気持ちを取り戻させる流れが素敵でした。

 

ガスは火星を席巻したフローラを見出してデビューさせるなど、自ら敏腕マネージャーというだけの実績はあったのですね。

 

フローラをメジャーと契約させるまでマネージメントしながら、そこで手を切られるという過去があり、ガスはフローラのことを思って身を引きました。キャロチューとブライテスト・レコーズとの契約の場では、そのことを思い出していたでしょうね。

 

姿を消したフローラを、最後に別れた場所で見つけるとかベタではありますが、ガスならそこしか見つけられなかったですからオッケーです。というか会場まで走らなくてもタクシーを使えば良かったんじゃ? クスリ漬けだったフローラと肥満体のガスには酷です。

 

今まで碌な働きしかしてこなかったガスですが、伝説のプロデユーサー・トビーとも話をつけてレコーディングもしましたし、このところちょっと株を上げてます。

 

ちなみにそのキャロチューのデビューシングルの順位は、53位とビミョーな位置でした。二人は喜んでいましたが、アンジェラは当然の1位でしたし、もっと危機感を持たないとダメです。

 

今回はヴァレリーの政治パートがなかったので、普通の音楽アニメという感じで穏やかにストーリーが進行しました。キャロチューに求められているのはやっぱり癒しですよね。

 

新曲はコンテスト用にリズムセクションを組みましたが、エレキギター、ベース、ドラムは川原で見つけた男子三人組。

 

名もない端役・・と思っていましたが、エンディングを見ているとリッキー、ラッキー、チャッキーという名前がついていました。いずれ大物になるヤツラなのでしょうか。すぐに合わせられるとかタダモノではないですよ。

 

1話ぶりに登場したアンジェラはアーロンに車で送られていましたが、ナイトのようにとかSNS上のナイトのことを言っているのか、アーロン自身がストーカーっぽい発言でした。

 

ストーカーにつきまとわれてアンジェラもフローラみたいに病んでしまうかもしれませんが、アンジェラの性格だとバネにしそうですね。

 

以下、あらすじです。

 

16話のあらすじ

リリースされた「Army Of Two」ビルボード順位の発表を、アパートでキャロルとチューズデイのドラムロールつきでロディが発表しています。

 

結果は初登場53位。インディペンデントにしては良い方なのかもしれませんが微妙な順位です。キャロルとチューズデイは素直に喜んでいますが、ガスは浮かれていません。ちなみにアンジェラの順位は初登場1位でした。

 

ガスはもっと上を目指すと、「サウス・バイ・サウスウエスト」という若手ミュージシャンの登竜門と言われるイベントの出演を取り付けたと言います。火星中から業界人からスカウトマンが集まるショーケースだそうで、ここで一気に知名度を稼ぐ算段です。

 

キャロルとチューズデイは川原を散歩しながら、アイデアを練っていきます。「今回はリズムセクションがあった方がいいと思うんだ」とキャロルは提案しますが、そうなるとドラムとベース、エレキギターが必要です。

 

しかし、人を雇うお金もなく、「どっかにいないかなー すげぇうまくてタダで演奏してくれるバンドマン」と愚痴をこぼしながら歩いていると、川原でセッションしている男子三人組が都合良くいました。

 

即座にゲットし、バックバンドに決定しました。アパートに連れ帰ってガスに紹介していますが、連れ帰るキャロチューも即受けする三人組も凄いです。まあ、キャロチューの方はそれなりに知名度がありますので、どっちが変かと言えばキャロチューですが。

 

大丈夫かと確認するガスに三人組はオドオドしていましたが、割といけそうな感じで大丈夫と返し、やるだけやってみるかということになりました。

 

アンジェラはアーロンに車で自宅まで送られています。アンジェラは興味なさそうですが、「でも忘れないで欲しいな 君に最も夢中なのはこの僕だってことをね」と口説かれています。男版シベールでしょうか・・。

 

「そういえばダリアから聞いたけど 最近SNSにストーカーまがいの書き込みがあるんだって?」「心配だなぁ 君を守りたい」と若干気味が悪いです。

 

アンジェラは無視していましたが、「君のナイトになりたいんだ」という言葉に反応します。SNS上の「Black_Knight」を思い出しますが、一旦はスルーしてアーロンと別れます。

 

ところがマンションに入ると大きな人形(?)がバラバラにされていて、「ナイトは一人で十分だよ」というメッセージが送られてきます。固まるアンジェラでした。スマホの画面が割れていたのは、アンジェラが恐怖のあまり握り潰してしまったからでしょうか。

 

キャロチューは男子三人組と音合わせをしていたようで夜になっています。ガスが「じゃあ明日もリハ頼むぞ」と言うと「うぃーっす」と砕けた返事が返って来ます。「結構使えるでしょ」「あぁ 道で拾ったにしちゃ上出来だ」と満足そうです。

 

そこでキャロルがベンチに座り込む人影に気付きます。かなり落ちぶれた感じでしたが、歌手のフローラでした。ガスも知っている仲で、フローラだと断言します。

 

店に連れて入り、ガスとフローラが話し合っているのをキャロルとチューズデイは遠くの席から見守っています。前にガスがフローラを発掘したと言っていたことを思い出し、嘘じゃなかったと驚いています。

 

ガスとフローラはお互いに近況を話し合いますが、歌のことに触れた途端に気まずい沈黙が。たまらず飲み物を取ってくるとガスが席を離れると、待ち構えていた二人が何を話していたのか、どういう関係かと突っ込んできます。

 

ガスは渋々ながらも、「20年やそこらになるか アイツと初めて会ったのは」と語り始めました。

 

ガスが火星に来てほどない頃、成功を掴み切れず酒におぼれる日々。そんな時、酒場でフローラの歌を聴いたこと、その場で花を贈って即座にフローラにアタック、プロデュースを買って出たこと。

 

フローラは貧しい生まれで病院にも行けずに両親を亡くしていて、何としてでも貧乏暮らしから脱出して金持ちになりたい野心を持っていて、周りを見返してやりたいと思っていたガスと馬が合ったこと。

 

フローラはいつだって歌っていて、まるで歌うために生まれてきみたいで、ガスも歌っているフローラの顔が大好きでした。「何としてでもアイツの歌声を世界中に届けたい」とのガスの想いがやがて叶ったこと。

 

グローバルレコードから契約の話が来て、二人で契約の場に臨みます。相手から突きつけられた条件は「自分たちのやり方で売り出すこと」。ガスは当然フローラが突っぱねると思っていましたが、フローラは了承し、「俺はお払い箱ってことか?」とガスとは切れました。

 

そこからフローラは一気に売れ、頂点へと駆け上がり、マーズボウルの開会式で歴史的パフォーマンスを披露するまでになったとのこと。

 

しかし、そんなフローラは今は見る影もなくすさんでいます。そこへフローラが現れガスが飲み物を取りに来たことを思い出しますが、「もう行かなきゃ」と店を出て行きます。足取りがフラフラなのを見てガスが送ります。

 

タクシーに押し込みますが、行き先を聞かれたフローラは答えられず、様子がおかしいことに気付いたガスが引き取り、キャロルのアパートに連れて来ます。ガスの家に泊めるわけにもいかないので、こちらのアパートに泊めるとのこと。

 

二人はフローラと挨拶を交わし、ガスと一緒に音楽をやっていることや、キャロルはフローラに憧れて音楽を始めたことを話します。

 

「すっごい感動して」「天使みたいに思って」と心のままに賞賛を述べるキャロルでしたが、逆にフローラは辛そうな表情になり「ごめん・・ごめんね」と謝ってきます。何も言えなくなる二人です。

 

灯りの消えた部屋で、キャロルとチューズデイはフローラのことを話しています。「そういえば最近フローラさんの歌あんまし聴くことなかった」「なんだか音楽のこと避けてるみたい」とチューズデイはフローラの心を推し計ります。

 

酒場でガスは「まさか帰る場所もねぇなんてよ」と、最後に別れた日のことを思い出しています。公園の噴水の縁に並んで座る二人。

 

「どうしてもこのチャンスを逃したくないの わかってもらえないかもしれないけど でもごめん」と謝るフローラに、「わかった 行っちまえ おめおめ戻ってくるんじゃねぇぞ」とガスは送り出します。

 

立ち去るフローラの手を取ろうと手を伸ばしますが、わずかに届かず、そのまま別れました。

 

アパートではフローラが失踪していて、チューズデイが慌ててキャロルを起こしています。ガスも呼んで探しますが、リハの時間が近づいています。

 

ガスはリハに行けと言いますが、納得のいかないキャロルは何があったか、どうして歌わなくなったか理由を尋ねます。

 

「大スターになった彼女にはありとあらゆる人間が群がった 成功した人間には金目当てのヤツらが集まる」と、その先は詳しいことは知らないと言いつつも、クスリに手を出したであろうことや、ストレスとプレッシャー、孤独に押し潰されること。そしてマネジメントも切られ、スタッフにも裏切られて孤独になったこと。

 

「そんな噂を何度も耳にしたが俺には関係ない話だと耳を塞いでた」とガスは悔いるように言い、フローラはその後姿を消し、生きてのるかどうかもわからなくなったと。

 

「歌うことはもうアイツにとって苦しみでしかないのかもな」というガスに、そんなことないと否定するキャロル。「ううん フローラさんもきっと今でも歌いたいと思ってる フローラさんの歌に私は勇気づけられた」「だから今度は私たちがフローラさんにお返しできないかな」。

 

二人はハッパをかけますがガスはまだ乗り切れません。「大事なところで手を離しちまった」と肩を落としますが、「で また手離すんだ」と挑発するようにキャロルが言います。

 

「攫っちゃえばいいじゃん! ウチらをこの世界に連れて来てくれた時みたいに!」とキャロル。キャロルなりにガスに恩義を感じているのかもしれません。

 

チューズデイがフローラの歌をカバーしてプレゼントするのはどうかと提案し、キャロルが同意。ようやくガスが前を向きます。二人をリハに向かわせ、ガスが一人でフローラを探します。

 

色々と探し回ったガスは、フローラと最後に別れた公園の噴水で見つけます。歌わなくなった理由を問うガスに、フローラは色んな人に騙されて誰も信じられなくなったこと、どんなスターになっても心の隙間を埋められなかったことを告白します。

 

「たった一つの信じられるもの自分で放り出しちゃったから・・」。ずっとガスに戻って来て欲しかったが自分の方が裏切ったから言い出せなかった。「許してなんて言えない だからもう私歌えない」。

 

「俺の望みはたった一つだけ」「お前のあの最高の歌をもう一度聴くことだ」とそれだけを告げるガス。手を握り、「今度はこの手を離さねぇ!」と力強く言います。

 

会場ではキャロチューのパフォーマンスがスタートしています。三人組を加え、リズミカルでポップでありながら切ない感じの新曲です。三人組は意外にも観客にも臆さず、見事な演奏をしています。かなりの拾い物だったんじゃないでしょうか・・。

 

会場へ走って向かうガスとフローラ。

 

1曲弾き終えたキャロチューは、フローラのカバー曲を歌うと告げます。「Give You The World」。心に染み入るようなバラードです。

 

曲の途中でやっとガスとフローラが到着し、ロディの隣に座ります。キャロチューの歌声を聴くうちに、フローラの口元が自然と緩み、知らずに歌を口ずさんでいきます。

 

表情の晴れたフローラがガスに向かってつぶやきます。「ガス ずっと言い忘れてた」「ん?」「あの日 あなたがくれた花 とても綺麗だった」。

 

キャロチューのプレゼントは、フローラの心に届いたようでした。

 

まとめ

今話はキャロル&チューズデイがフローラに勇気を与えるという内容で、なんだか久しぶりに王道の音楽アニメっぽかったです。

 

歌っている時にまさかの「ご本人登場!」ってなったらどうしようと思ってましたが、雰囲気をぶち壊さずに済んで良かったです。

 

ガスは元嫁のヘアメイクアーティストのマリー(でしたっけ)といい、業界の人との繋がりが強いです。フローラも酒場から見出したのですから、自分が言うように敏腕の部分はあるんですよね。これからも力を発揮してくれるでしょうか。

 

少なくともフローラはキャロチューに何かあった時に助けてくれますね。

 

2クールで24話とすると、16話だと2クールめの中盤あたりです。アンジェラはアンジェラでトラブルを抱えていますので、キャロチューとの対戦はまだ先になるでしょうし、まずはキャロチューが売れないと話になりません。

 

とはいえ53位だとインパクトも弱く、もうひと押し何か売れるきっかけを作らないといけません。

 

まあ、ヴァレリー関連の爆弾ネタが目の前に転がっているわけですが・・。

 

ラスト3話くらいで「奇跡の・・」になるとすれば、あと5話くらいの余裕がありますので、どういう流れで盛り上げていってくれるか楽しみですね。

 

コミカライズもスタートしたようです。 アニメとは違う部分があるかもしれませんし、こっちも期待できそうですね。

 

「キャロル&チューズデイ」【17話 Head Over Heels】【コミックライク】

 

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挿入歌

「Give You The World」フローラ(Vo Jessica Karpov)(作詞・作曲・編曲:Evan Bogart. Justin Gray)

「Give You The World C&T ver.」キャロル&チューズデイ(Vo.Nai Br.XX&Celeina Ann)(作詞・作曲・編曲:Evan Bogart. Justin Gray)

「Day By Day」キャロル&チューズデイ(Vo.Nai Br.XX&Celeina Ann)(作詞:優河)(作曲:高城昌平)(編曲:cero

 

新登場人物

フローラ(CV 林原めぐみ

茶髪で癖っ毛。40~50代の女性。

かつて火星を席巻したシンガー。ガスに見出されてスターダムに上ったものの、大手メジャーと契約時にガスとは手を切りました。

大スターならではの葛藤・孤独感にさいなまれ、表舞台から遠ざかっています。キャロルの憧れのシンガーでもあります。

 

【楽曲】1~12話の18曲を収めた「VOCAL COLLECTION Vol.1」

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