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キャロル&チューズデイ【アニメ】【20話 Immigrant Song】【感想・ネタバレ】【コミックライク】

20話「Immigrant Song」

前回のあらすじ

ブラックナイトと名乗るストーカーに悩まされていたアンジェラでしたが、タオに救われ、復活したアーティガンのシークレットゲストとして登場。サイドニア・フェスを盛り上げます。感化されたキャロル&チューズデイも自分たちらしさを取り戻したパフォーマンスを披露し、リベンジを果たしたのでした。

 

【アニメネタバレ目次】「キャロル&チューズデイ」【コミックライク】

「キャロル&チューズデイ」【19話 People Get Ready】【コミックライク】

(感想→あらすじ→まとめ)

 

火星移民問題が過熱! タオ、アンジェラの過去にも秘密が

物語ラストの「それはまるで奇跡・・」に向かってストーリーが動き始めました。

 

キャロルの地球施設時代の幼馴染アメルは、エゼキエルと名を変えてラッパーとして活動しています。幼い頃のことを覚えていたキャロルは一生の親友だと思っていて、アメルもそう感じながらも、これから起こす騒動に巻き込みたくない想いから離れます。

 

「ガキの頃の友情なんてスニーカーみたいなもんだ 10年も経ちゃ窮屈で履けなくなる」は名言です。

 

ここ最近とは逆にチューズデイがキャロルのことを心配するという関係になっていますが、アメルのためにキャロルが暴走したら、チューズデイはキャロルの支えになってあげつつ協力して救ってあげて欲しいです。

 

話数的に考えても、これが物語ラストにつながると思います。

 

尚、「昔の友達に会ってもなんかうまく話せなかったりって時あるよね」とキャロルは言っていましたが、多分、チューズデイには子供の頃の友達はいないんじゃ・・。あわわ。

 

二人のアルバム作りのシーンでバックに流れる音楽は、キャロチューの新曲です。今までと雰囲気がガラリと変わって、ポップというかリズミカルというか、テンポの速い明るい感じの曲でした。

 

バックバンドの三人組はアルバム作りにも参加していて、もうれっきとしたバンドメンバーです。マーズ・グラミーの新人賞にもノミネートされ、アンジェラとの対決再びという構図ですね。

 

そのアンジェラは、スポンサーのシュバルツに逆らったタオが捕まり、タオの開発したアンジェラの疑似人工AIレプリケーションに新曲を教わることになります。

 

ダリアは「AIは完璧 あなたは不完全」とアンジェラにコピーのコピーをしろと強制しますが、アンジェラは反発。するとダリアもブチキレ。

 

「この恩知らず」「せっかくお前を引き取ってここまで育ててきてやったのに」、と実の娘ではないことが判明します。アンジェラのバックボーンが揺らぎ、流れからしてアンジェラも地球からの移民の可能性が高まりました。

 

タオも身寄りのなかった頃から支援してもらっていたシュバルツの意向に逆らいましたが、シュバルツはヴァレリーに投資していてジェリーともつながっています。 協力しないならと、7年前の脳科学研究者だった頃の、人体への違法実験の疑惑で逮捕されました。

 

タオもタオで、子供の頃から自分が感情に乏しいことをわかっていて、人間の感情を知るために研究を始めて、アンジェラのレプリケーションまで完成させてしまったけど、政治に利用されるのは本意じゃないと信念を持って断っています。

 

というかアンジェラのことを助けたりとか、随分と人間らしい感情は見せ始めているのですけどね。

 

地球からの移民であるエゼキエルは移民政策に真っ向から戦いを挑み、暴動を誘発するような挑発的なラップを新曲にて発表。ビザ切れでの不法滞在を突かれて、こちらも逮捕されます。

 

エゼキエルもマーズグラミーのノミネートされていますが、お構いなしです。

 

前回、姿を見せなかったカイルは裏でジェリーのことを探っていたようで、ウェザープラントのテロにジェリーが関わっている(らしい)ことを突き止めています。スペンサーがこれに協力するようで、本格的に移民政策との対決になりますね。

 

以下、あらすじです。 

 

20話のあらすじ

ガスの「いいニュースと悪いニュースどっちが聞きたい?」から始まります。「また?」と呆れるキャロルに、「いいニュースだけ聞きたいよね」と言うチューズデイ。

 

いいニュースは今年のマーズグラミー新人賞にキャロチューがノミネートされたことで、授賞式でのパフォーマンスもオファーされたことでした。

 

シングル一枚しか出していないものの初登場53位から18位まで上がり、サウス・バイ・サウスウエストとサイドニアフェスのステージも評判になってのこととのこと。声を震わせながら喜ぶキャロルとチューズデイ。

 

悪いニュースはアンジェラも同様にノミネート&パフォーマンスをオファーされており、下馬評ではアンジェラの受賞間違いなしと言われていて、キャロチューは引き立て役の当て馬だと噂されているということです。

 

「上等だ ダークホースのお前らが最高のパフォーマンスをアンジェラに見せつけてやればいい」と煽るガスに、闘志を漲らせるキャロルとチューズデイ。

 

ちなみに他にノミネートされているのは、キャロチューとアンジェラの他にはロンサム・クラレンスとダーシャ、エゼキエルの合計5組です。エゼキエルの名前に気づいたチューズデイ。キャロルは驚いています。

 

タクシーで移動中のアンジェラは、ダリアからノミネートの話を聞いています。ダリアは「おめでとうアンジェラ マーズグラミーの新人賞はあなたに間違いなしよ」と決めつけていますが、「まだノミネートされただけでしよ」アンジェラは冷静です。

 

キャロチューもパフォーマンスをすると聞き、「いいわ あの二人と決着をつける最高の舞台じゃない」とアンジェラは燃えています。

 

しかし、ダリアはどこか様子がおかしく、「アンジェラ・・ついにここまで来たのよ・・あなたをずっと育てて来てついに夢だったグラミーを・・」と興奮し、胸を抑えてうっと呻きます。心配するアンジェラに目まいがしただけと答えますが、額には脂汗が浮かんでいます。

 

「私の夢をあなたが叶える日はもうすぐよ」。

 

タオはシュバルツに呼び出されて、ジェリーの依頼を断ったことを責められています。

 

シュバルツはヴァレリー陣営に全面的な資金提供をしていると告げ、「彼女が当選すれば私はこの星を自由に操れる つまりこれはジェリーでもヴァレリーでもなく私からの依頼ということだ」と、身寄りのなかったタオを若い頃からバックアップしてきたことを盾に取り、決断を迫ります。

 

「逆にそこまで固辞するということは よほど効果のある技術だということだ」とも言ってきますが、タオは「私はそういうことを研究したかったのではありません」と説明します。

 

幼少の頃から感情に乏しく、人間らしくないと言われてきた、人間らしい感情がどんなものか知りたかった、そこからあの研究を始めたと言います。

 

「それがわかれば人間と同じ感情を持ったAIだって作れるはずだ 人を感動させる音楽も それを政治に利用されるのは本意ではない」。信念を曲げずにシュバルツと決裂します。「とても残念だ」とシュバルツ。

 

キャロルはエゼキエルと会おうとしています。チューズデイは「ギャングみたいな人だったし」と心配していますが、キャロルは「確かめたいだけなんだ あいつが本当に私の知ってるアメルなのかどうか」と気持ちは固いようです。

 

「施設にいた頃の私たちは男とか女とか関係なく一番のダチだったんだ」と男勝りのキャロルが、優しかったアメルがいじめられていた時は、キャロルが代わって殴ったりしていたそうです。

 

「もしあのエゼキエルがアメルだったら随分変わっちゃったなって思うし 何があったか気になるんだ」。

 

ただ連絡先も知らないので連絡のしようがないと言うと、チューズデイがインスタに二人だけに通じる秘密の言葉とか書き込んだらどうだろうと提案し、キャロルは頭を捻り、何かを思いついたようです。

 

タオのアーティエンス・ラボに赴いたアンジェラとダリア。タオの姿がなく不審に思っているとタオのホログラムが現れ、「時間がない とにかく聞いて欲しい」と語りかけてきます。

 

「君のレプリケーションが完成した」「君のあらゆるデータを元にそっくりに再現したAIだ」と以前、レコーディングスタジオで見せたシュミレーションのことを話します。

 

戻れないことと、グラミー用の新曲についてはレプリケーションにプログラミングしてあること、その指示に従って欲しいことを矢継ぎ早に言ってきます。

 

アンジェラは「それって自分の偽物から教われってこと?」と抵抗しますが、ダリアは「あなたは余計なことを考えないでただミスタータオの仰る通りに」と宥めています。

 

その通話中、タオの前には連邦警察局の者が現れます。「ご同行願えますか」。「弁護士を呼んでくれ」とタオは応じました。

 

ジェリーの元にどこからか電話が入り、「了解しました それでは若干の路線変更を行います」「いいえ 全て想定済みですので」とほくそ笑んでいます。

 

移民問題を煽るヴァレリーはますますヒートアップしています。「招かれざる客人である地球からの不法移民に対し、秩序に則った規制を施す必要があるのです」。

 

「しかし自由と無秩序とをはき違え、浅はかに異を唱える者がいる」「身勝手な主張を無責任に拡散しようとする一部のアーティストたちです」とアーティストの活動にまで踏み込んでいました。

 

その演説を画面越しに観ているエゼキエル。自身の携帯に書き込まれた「これから”ポッポコーンボム”をキメるから見に来て!」というメッセージに気がつきます。

 

アパートでは出かけるキャロルをチューズデイが見送っています。キャロルはそのままスケボーが出来る場所に行きます。スケボーを走らせ、大技をキメようとしますが失敗。派手に転んでしまいます。

 

「随分下手になったんじゃねーか? キャロル?」。転倒したキャロルをステージの上から見下ろしていたのはエゼキエルことアメルでした。

 

キャロルが失敗した大技<ポッポコーン・ボム>を難なくキメるアメル(キャロル視点でアメルと称します)。二人で考えたオリジナルトリックである<ポップコーン・ボム>のことで盛り上がります。「だから来てくれたんでしょ?」「ま 気まぐれだ」。

 

昔を懐かしんで話し込みます。キャロルは二人とも音楽をやっていて、この火星で会っていることを不思議だと感慨深げです。

 

「アメルがギャングみたいになってるのもびっくりしたけどね」と言うと、「10年経ったら人も変わるだろ」とアメル。キャロルは「なんかあったの?」と本題に入ります。

 

アメルはキャロルが火星に行った後の地球のことを語り、酷い有様だったと言います。「施設を抜け出してIDもパスポートも持っていないガキがまともな仕事なんかありつけるわけなかった」と綺麗ごとだけじゃ済まず、生きていくために何だってやってきたと言います。

 

キャロルは施設で歌手になりたいと言った時にみんなが笑って馬鹿にしたけども、アメルだけは応援すると言ってくれたことを話します。「そんとき私は思ったんだ たとえ離れ離れになってもこいつは一生 私の親友だって」。

 

アメルは「ガキの頃の友情なんてスニーカーみたいなもんだ 10年も経ちゃ窮屈で履けなくなる」とシニカルです。「俺は今ラッパーのエゼキエルだ お前のダチだったアメルは死んだんだ」。

 

移民が犯罪者扱いされていることに怒り、次に出す曲はそんな奴らへお見舞いする爆弾だと、これからひと騒動起きるだろうと予言します。「だからもう会わない方がいい」。

 

テレビニュースではタオが逮捕されたと報道されています。容疑はおよそ7年前の脳科学研究者だった時代に、人体による違法な臨床実験を行っていた疑いがあると内部通報があったこと。

 

アンジェラとダリアはそのニュースを観て驚いています。すると二人の目の前にアンジェラのレプリケーションが浮かび上がります。服と髪型も今のアンジェラと同じものに変わったそれを見て、怯えたような表情をアンジェラは浮かべます。

 

アパートではチューズデイがキャロルにアメルと会えたのかを聞いています。キャロルは会えたけどもうまく話せなかったと、「やっぱガキんちょの時と同じってわけにはいかないなって」と、どこか寂し気な様子です。

 

キャロルはそんな雰囲気を振り払うように、「チュー 私たちはやることがいっぱいあるよね」とアルバムの完成やグラミー用の曲作り、いちいちしょんぼりしちゃいられないと元気に声を上げます。「とりあえず鬼プロデューサーも黙るようなアルバム作ろう」と前を向くのでした。

 

キャロチューのポップでリズミカルな新曲に乗せて、曲作りに精を出す二人の様子が流れます。

 

二人がトレーニングからボロスタジオに戻ると、ロディがエゼキエルの新曲がアップされて凄い勢いでバズっていると教えてくれます。

 

エゼキエルの新曲ラップはかなり挑発的な歌詞で、移民政策を痛切に皮肉って暴動を煽るような内容です。映像も過激です。キャロルはそれを見て少し微笑んでいるようでした。

 

カイルはチューズデイと会っていた店でスペンサーと会っています。スペンサーは「母を止めるためにできるだけのことはしたつもりだ でももう自分の手には負えない」とカイルと手を取ることを決めたようです。

 

カイルはまだ断定できないものの、ウェザープラントのテロ事件にジェリーが関わっているらしいことを告げます。スペンサーは母もそのことを知っているのかと尋ねますが、カイルはそれを確かめるためにも力を貸して欲しいと言います。声を失くすスペンサーです。

 

場面変わってエゼキエルの根城。移民管理局が踏み込み、銃を突き付け、殴りつけています。

 

臨時ニュースが流れ、エゼキエルが逮捕されたことが報道されます。罪状は地球からの移民ビザが10年前に期限切れになったまま不法滞在していたこと。明らかに見せしめです。「アメル・・」。キャロルの表情が陰ります。

 

アンジェラの自宅ではダリアがレプリケーションの歌い方を完璧にコピーするようにと迫っています。「なんで本物の私がニセモノの歌を真似しなきゃなんないのよ」と反発しますが、「ミスタータオが逮捕されてしまった今 頼れるのは彼女しかいないんだから」とダリアは切羽詰まっています。

 

「もうやだ・・何もかもやだ・・」と嘆くアンジェラに、「AIは完璧 あなたは不完全 余計なことは考えないでやれと言われたことだけやってればいいの」とダリア。

 

「ママはいっつも私のためなんて言うけど本当は違うんでしょ? 本当は自分の夢を実現するために私を利用してるだけなんでしょ?」「私を支配したいだけなんでしょ?!」とアンジェラは声を荒げますが、それ以上にダリアがキレます。

 

「この恩知らず!」「せっかくおまえを引き取ってここまで育ててきてやったってのに!」。

 

「えっ」と驚くアンジェラに構わずダリアは続けます。「お前の気持ちなんてどうだっていいんだよ!」「自分が誰かも知らないくせに! どこにも行き場なんてないくせに!」と、高ぶり過ぎたのか胸を抑えて倒れ込みました。

 

どういう感情を出せばいいのかわからないアンジェラは困惑した表情で、床に倒れたダリアを見下ろすのでした。

 

まとめ

主要キャラが2人も逮捕されてしまうという回でしたが、ラストに向けて全体的に動き出した感じです。寄り道せずにまとめていけるでしょうか。

 

移民問題を大きく煽っていますので、それらを解決するような「まるで奇跡の」ステージにつながると思いますが、風呂敷を広げているぶん説得力のあるパフォーマンスが求められます。結構ハードルは上がっています。

 

キャロチューの歌は個人的には好きですが、移民問題全部をまるっと解決するにはパワー不足なのは確かで、アンジェラはもとより、クリスタルやその他、今まで関わってきたアーティストたちも含めて盛り上げていくのでしょう。

 

説得力のある答えが欲しいですね。

 

アンジェラはストーカーにつきまとわれたりと、ダリアの実の娘ではないことを知らされたりと災難続きです。ケイティの再登場を待っていますが、出て来ないのでしょうか。

 

いろんなキャラの再登場を待ちつつ、怒涛の展開を期待しています。

 

あと、エゼキエルのラップはスゲーカッコ良かったです。

 

「キャロル&チューズデイ」【21話 It's Too Late】【コミックライク】

 

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挿入歌

「Beautiful Breakdown」キャロル&チューズデイ(Vo.Nai Br.XX&Celeina Ann)(作詞:Caroline Lufkin)(作曲・編曲:梅林太郎

「Crash The Server」エゼキエル(vo.Denzel Curry)(作詞・作曲・編曲:Steven D Ellison. Denzel Curry Produced by Flying Lotus, Denzel Curry)(和訳:渡辺志保)

 

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