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キャロル&チューズデイ【アニメ】【22話 Just Like Heaven】【感想・ネタバレ】【コミックライク】

22話「Just Like Heaven」

前回のあらすじ

マーズ・グラミー新人賞にノミネートされたキャロル&チューズデイ。地球に強制送還されたアメルは、キャロルに向けた新曲のMVを残していきました。ファーストアルバムラストの曲も教会でレコーディングし、トビーにもオッケーをもらい、ガスの働きでグラミーでのクリスタルとの共演も決定します。

釈放されたタオはシュバルツへの反撃を仕掛け、出生の秘密を知ったアンジェラは薬に逃げ、タオに救いを求めるのでした。

 

【アニメネタバレ目次】「キャロル&チューズデイ」【コミックライク】

「キャロル&チューズデイ」【21話 I'ts Too Late】【コミックライク】

(感想→あらすじ→まとめ)

 

マーズ・グラミーでキャロチューはクリスタルと夢の共演 一方、アンジェラは・・

予想していた展開にはなりませんでした。全24話とするなら今話を含めて残り3話、ヴァレリー関連を詰めながら、グラミーで「奇跡の7分間」につながるのかと思っていましたが、グラミーでのキャロチューの出場はあっさり終わりました。

 

というかノミネートは5組なのですがエゼキエルは既に強制送還されていて、他2組は登場する気配もありませんでした。数合わせでしょうか。

 

最優秀新人賞ももっと競り合って、「もしかしてキャロチューの可能性も・・?(ドキドキ)」みたいになるのかと期待していましたが、既にアンジェラに決定していたようです。

 

まあ、新曲の売れ方やメディアの扱い方からして当然の結果ですが、ノミネートされたことに価値があり、憧れのクリスタルと共演できたことがキャロチューにとっては最高ということでしょうか。

 

共演曲はクリスタルからのダメ出しを何度も喰らって作り上げたようですが、キーボードとギターなし。いい曲ではありましたが、「キャロチューの曲」というふうではなかったです。ちょっとAIっぽいというか。

 

途中から「主役登場!」という圧倒的空気感でクリスタルが登場しましたし、キャロチューが共演してもらったというよりか、むしろクリスタルの方が主演でした。

 

プレゼンターのアーティガンはタオのことを友人と言っていて、なんだかアーティガンの人間味が感じられて良かったです。

 

そのタオはシュバルツのインターギャラクティック社に侵入成功。すっかり夢中になっていてアンジェラのヘルプコールは無視でした。

 

ジェリーのAIもカイルが嗅ぎ回っていることや、カイルがスペンサーと接触をしていることを早々に突き止めていて、火星のAIは優秀です。曲も作れますしね。

 

アンジェラは育ての親ダリアが死亡し、ますます闇落ちしています。ゼーマン博士って誰ぞ・・? タオの研究者時代の関係者とか?

 

亡霊のようにグラミーに気力だけで出演し、自身の境遇とリンクしたダークな雰囲気の曲を歌い上げて、そのまま倒れ込んで救急搬送されました。

 

歌の最後から暗転し、そのまま特殊エンディングに突入するという演出は引き込まれましたが、アンジェラはヤバい状況ですね。まさかアンジェラまで死ぬとは思えませんが、レプリケーションやタオがどうにかして絡んで来るのでしょうか。

 

マーズ・グラミー当日のキャロルの誕生日は、どうやって祝うのだろうかと思っていましたが、日にちまたぎでギターを抱えてソワソワしているチューズデイが可愛かったです。

 

目覚まし時計AIジギーが「0:00」を指した瞬間に、ハッピーバースデーソングを歌って、プレゼントも渡しました。小さいキーボードの模型が入った、手の平サイズのスノードームです。キャロルも気に入ったようでした。

 

ギターのキーホルダーをもらってチューズデイは喜んでいましたし、キーボードだとは予想していましたが、スノードームは「火星の雪」という要素を取り入れていて良かったです。

 

アンジェラの一大事で、マーズグラミーが「おまけ」になってしまったような感もありますが、以下、あらすじです。

 

22話のあらすじ

キャロルとチューズデイはマーズ・グラミーの打ち合わせで、ステージディレクターのオリヴィアとアシスタントのデヴィッドと顔合わせをしていて、クリスタルも同席しています。

 

オリヴィアはクリスタルとは長い付き合いらしいですが、最近はなかなかオファーを受けてもらえないとのこと。前回も他のアーティストと共演する予定だったところ、「あの曲は魅力的じゃなかった」という理由でキャンセルになったようです。

 

キャロチューはクリスタルの眼鏡に叶う曲を作らないといけません。

 

オリヴィアが曲のテーマを訊き、クリスタルは今の世の中は大きく変わろうとしているけどもいい方向だとは思えないこと、闇の中で息を潜めて生きるような時代に向かっている気がすると言います。

 

そんな時代をありのままに写し取るミュージシャンもいるけど、そんな闇の中でも一筋の光になるような曲を歌いたいと感じている。キャロルとチューズデイにはそれができると信じているようです。

 

曲のデモが出来次第また打ち合わせをすることになり、キャロルはアンジェラのことを尋ねますが、そちらはトラブル続きでまだ顔合わせもできていないとのことでした。

 

アパートに帰ったキャロルたちは、ロディがアンジェラの情報をネット検索しています。釈放後行方をくらますタオのことや、母親のダリアが倒れて仕事もドタキャン続きになっていて、ファーストアルバムの発売も延期になっていることなどがゴシップサイトにまとめられています。

 

キャロチューのファーストアルバムはマスタリング中のようですが、ガスは人の心配よりまず自分たちのことを考えろと言います。クリスタルはクリエイティブに関してはとことん厳しく、曲が気に入らないと共演のキャンセルもあるとのこと。

 

「そんなんなったらもう再起不能だよ・・」とキャロルとチューズデイは本腰を入れて曲作りを開始します。

 

タオはインターギャラクティック本社への侵入を成功させています。「指定情報のみを落とせ」とAIに命令していますが、アンジェラのヘルプコールは無視する方向です。

 

アンジェラは薬の飲み過ぎか目が完全にイッていて、虚ろな視線を天井に向けて引きこもっています。

 

キャロルとチューズデイは「闇の中の光」という与えられたテーマで考えています。チューズデイが落ち込んだ時にシンディーの歌を聴いて希望をもらったと言い、キャロルもフローラの歌を聴いた時にそんなふうに思ったと同意します。

 

「私たちもそんな曲が作れたら」と、やるだけやってみようと前向きに取り組み始めるのでした。クリスタルにダメ出しをされながら何度も曲を作り直し、時には崩れ落ちながらも諦めません。壁にはいくつものメモが張りつけられています。

 

アンジェラもようやくオリヴィアとの打ち合わせに顔を出しましたが、目の下には濃い隈ができ、受け答えも心あらずです。心配するオリヴィアに、「グラミーではちゃんと歌います 歌えますから」と言うアンジェラです。

 

キャロルとチューズデイはテーブルに置いた携帯を見つめています。クリスタルからの連絡を待っているようです。「やっぱりコラボはナシって言われたりして・・」とネガティブですが、そこにガスからの電話。

 

クリスタルがインスタに「最高の曲 早く歌いたい」と上げていました。抱き合って喜ぶ二人です。

 

ジェリーがAIから、ジェリーが経営しているいくつかの会社を嗅ぎ回る人間がいると報告を受けています。連邦捜査局かハミルトン陣営かと尋ね返しますが、ジャーナリストのカイルとの返答。更にスペンサーとも接触していることを告げます。

 

ジェリーはスペンサーを24時間監視するようにと、少しでも異変があれば報告するようにとAIに指示しています。

 

グラミー前日の夜、アパートではキャロルとチューズデイが、神妙な雰囲気で明日のことを話しています。チューズデイはギターを手にしてソワソワしています。

 

目覚まし時計AIのジギーが0:00の時刻を告げると、チューズデイは手にしていたギターを鳴らし、ハッピーバースデーソングを歌います。グラミー当日になり、キャロルの誕生日になっていました。(ジギーも「ホッホー」と合いの手)。

 

箱に入ったプレゼントを渡します。キャロルが封を切ると、小さいキーボードの模型が入った、手の平サイズのスノードームでした。

 

手に取って無言になるキャロルにチューズデイは「あれ? こういうの好きじゃなかった?」と不安になりますが、「いや そうじゃなくて・・なんていうか・・」「ありがと」と涙を浮かべるキャロル。チューズデイも笑顔で応えます。

 

グラミー当日、アンジェラは病室のダリアを見舞っています。「何でもいい 偽物でも人形でもいい ちゃんと起きて見届けてよ じゃないと私・・」と声を絞り出しています。

 

呼びかけに応えるように「アンジー・・」と目を開けるダリア。「ごめんよ・・嘘ばかりついて・・」と話し出します。「確かにあんたは私の子じゃない 子供を作れなかった私が ゼーマン博士から譲り受けたの」「えっ?」。

 

医師たちがダリアの元に駆け寄って来ます。それらに気づいていない様子のダリアの独白が続きます。「ごめんよ・・でもあんたを愛してたことだけは嘘じゃない・・アンジー・・」と言うと、心拍数がゼロになりました。

 

マーズ・グラミーの会場では多くの著名人が集まって熱気に溢れています。キャロルとチューズデイもいつもと違ったオシャレな衣装に着替えています。ガスも正装です。スーツ姿のロディもちょっと言い淀みましたが、「最高にイカしてる」と二人のドレスを褒めました。

 

「第23回マーズ・グラミー賞 授賞式」が開幕します。地球で始まったグラミー賞が、火星でも行われるようになって23年目とのことです。司会が観客を盛り上げていきます。観客の中にいたスティーヴが髭をイジられています。

 

舞台裏ではオリヴィアがどこからかの電話を受け、アンジェラのことを口にしています。通りかかったガスが立ち止まります。

 

かなり立派な楽屋で緊張しているキャロルとチューズデイ。1年前、キャロルは橋の上で演奏していて、チューズデイは引きこもっていました。1年でここまで来たことをしみじみと噛み締めています。

 

司会の煽りはまだまだ続き、話題のヴァレリーのことも、「ホット過ぎてお呼びがかからなかったようだけど 彼女が『この音楽は何!キィ!』って眉を吊り上げるとこみたかったなぁ」とネタにしています。その流れでチューズデイが娘だということをバラしています。

 

舞台裏ではオリヴィアがダリアが亡くなったことをデヴィッドに言い、ステージ変更の打ち合わせをしています。傍で聞いていたガスもショックを受けています。

 

楽屋にはクリスタルが現れ、二人に気合いを入れています。司会の呼び込みの声と共に、キャロチューはトップバッターとしてステージに上がります。

 

曲は「After The Fire」。キーボードもギターもありません。「闇の中の光」というテーマに沿った、希望を訴える曲です。途中からクリスタルが舞台の奥から登場し、三人で歌い上げます。観客も盛り上がっていました。

 

ここで司会が今年の最優秀新人部門のノミネートを紹介します。キャロル&チューズデイ、ダーシャ、エゼキエル、ロンサム・クラレンス、アンジェラの5組。

 

そして新人賞のプレゼンター、アーティガンの登場です。会場にはアンジェラが到着しています。

 

客席ではステージから戻ったキャロルとチューズデイがガスに意見を訊いていますが、「実はな・・」と重い口調でガスは語り始めます。

 

ステージのアーティガンは「新人賞を発表する前にひとつだけ言わせてくれ 正直こういうのは俺のキャラじゃないんだが これだけはどうしても言っときたいんだ」と珍しく真剣です。

 

「音楽ってのは大古の昔から人間と共にあって そいつはずっと欠かせないものだった いつだって最高の音楽は人間のマインドに必要だった」「そいつは誰かが勝手に決めた法律だの道徳だの そんなちっぽけなもんに縛られるべきじゃぁない!」。

 

客席のキャロルとチューズデイはガスからの報告に言葉を失くしています。アンジェラは心配するオリヴィアに歌えると言っています。「だってグラミーはママの夢だったんだもの」。

 

アーティガンは「本当に困った時に手を差し伸べてくれるやつこそ本当の友人だと言う」「俺の友人タオは今この場に来られない状況だ そんななかタオのプロデュースしたこのアーティストにこの賞を与えたグラミーの勇気に心から敬意を表する」と、今年のマーズ・グラミー最優秀新人賞を発表。アンジェラでした。

 

ステージに上がったアンジェラはスタンドマイクに寄りかかるようにして歌い始めます。歌声はしっかりしていますが、明らかにふらふらなアンジェラの異変に、観客たちが気づいていきます。

 

それでもアンジェラは歌い続けます。闇の中に沈んだ自分を表現するような重い曲です。自身の境遇とマッチして異様な説得力のある曲になっています。

 

最後まで歌い切ったアンジェラはそのまま倒れ込み、暗転。特殊エンディングが始まり、アンジェラの視点で、医師が上から覗き込んでいるカットが続きます。心拍数を示すモニター、点滴、様々なバイタルサイン。

 

腕に点滴、口にホースをつながれたアンジェラの痛々しい姿。誰もいないスタンドマイクが映し出されたところで終了です。

 

まとめ

マーズ・グラミーでのクリスタルとの共演(新曲)はトラブルなく終了し、「闇の中の光」というテーマで作った曲も良かったですが、個人的にはキャロチュー単体の曲の方が好きです。

 

キャロルの誕生日イベントもさらっと消化し、ファーストアルバムもマスタリング中とキャロチュー側では問題なし。グラミー用の衣装も似合ってました。

 

タオのシュバルツ攻撃と、ジェリーがカイル&スペンサーの動きに気づいたこと、ダリアの残したゼーマン博士という言葉。これらが一気に絡み合って来るのでしょうか。

 

ケイティの再登場をずっと推していましたが、流れ的にはなさそうですね。

 

グラミーで「奇跡の7分間」をやると思っていましたがそうはならず、アンジェラも倒れましたし、諸々の暗い出来事を一気に吹き飛ばすパフォーマンスを披露するしかなくなりました。

 

キャロルとチューズデイだけはなく、今まで登場したアーティストたちが集結して、「ウィー・アー・ザ・ワールド」みたいに全員で歌い上げて終わるという感じでしょうか。

 

それはそれで盛り上がるかもしれませんが、キャロチューの曲が好きな者としては物足りなくもありそうで・・。

 

物語の展開予想が外れましたので、後は見守るしかありません。

 

ここまでオープニングで引っ張って来た「奇跡の7分間」ですので、作品全体の評価を決めるものになるでしょう。ハードルは高いですが、すっきりクリアしてもらいたいですね。

 

「キャロル&チューズデイ」【23話 Don't Stop Believin'】【コミックライク】

 

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挿入歌

「Emdless」アンジェラ(vo Alisa)(作詞:Alisa)(作曲・編曲:D.A.N.

「Streamophone Awards」(作曲:☆Takahashi(n-flo))

「After The Fire」キャロル&チューズデイ(Vo.Nai Br.XX&Celeina Ann)feat.クリスタル(vo.Lauren Dyson)(作詞・作曲・編曲:Tin Rice-Oxley/Fraser T Smith)(和訳:qdopp,Inc.)

 

コミカライズ1巻は9月4日発売

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【楽曲】1~12話の18曲を収めた「VOCAL COLLECTION Vol.1」が7月31日に発売

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