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亜人(デミ)ちゃんは語りたい【感想】【コミックライク】

亜人」に興味を持つ生物教師と、高校生の「亜人」たちの交流を描く学園コメディ 

かつては妖怪や怪物として迫害されていた「亜人」と呼ばれる特別な性質を持つ人間たちが「個性」として認められ、社会保障も整備されて一般社会に溶け込んでいる世界。

 

若者たちは亜人のことを「デミ」と称しています。由来は「demi-human」から。

 

大学時代から亜人に興味を持っていた高校の生物教師・高橋鉄男が、亜人の生徒たちと交流し、彼女らの悩み相談を受けたりする日常を楽しく描いた学園日常コメディ。

 

特別大がかりなストーリーがあるわけでもなく、大事件が起こるわけでもなく、亜人ならではの悩みを鉄男が親身になって、あるいは興味を持って寄り添い、心を通わせていく様子をほのぼのと描いていく物語でもあります。

 

亜人としての性質を考察によって推測していく謎解きのような要素もあって、そちらも深く語られています。

 

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個性豊かな亜人の生徒たちと同僚の先生 

 「ヴァンパイア」の小鳥遊ひかり。明るく人懐っこく、お喋り好きで悪戯好き。ズボラ。日光が苦手で貧血になりやすいというヴァンパイアの性質を持っています。

 

デュラハン」の町京子。頭部と胴体が分離していて、首のところは炎のような謎のエフェクトが揺らめいています。勤勉で成績優秀、ボーイッシュな顔立ちですがスタイルは抜群で男子生徒からの人気も高い。

 

「雪女」の日下部雪。暑さに弱く、氷の涙を流したり、凍った冷や汗をかいたり、周囲に冷気を発生させるなどの雪女としての性質を持っています。冷気が人を傷つけると誤解して引っ込み思案の性格をしていましたが、鉄男の検証によって解決してからは改善されています。

 

サキュバス」の佐藤早紀絵。数学教師として赴任してきます。かなりの美人ですが、周囲の異性を催淫してしまうのを防ぐため、ジャージに眼鏡、髪も結って色気のない恰好をしています。人里離れた借家に住み、いろいろと苦労をしています。

 

「キジムナー」の比嘉薫。沖縄から短期留学してきます。キジムナーとしての性質で魚を引き寄せたり、他者の心をオーラのようなもので喜怒哀楽や好き嫌いを判別したりできますが、普段は制限をかけるためにサングラス姿をしています。少し中二病が入っています。ひかりたち三人は1年生ですが、1歳年上で慕われています。

 

悩みを解決していく学園ドラマでもあるけど、ラブコメといってもいい

一般社会に溶け込んだとはいっても、普通の人とは少し違った性質を持っている亜人。ちょっとした悩みを抱えてもやもやしていたところを、亜人に対して興味しんしんの鉄男が相談を受けることで、するっと解決していきます。

 

鉄男は亜人に興味があるとはいっても実験対象にしたりしたいわけではなく、純粋な知識欲によるもので、相談する側からすればちょうどいい距離感なのです。

 

しかも恋愛に鈍感な鉄男は天然の人たらし(亜人たらし?)でもあり、ほうぼうにフラグを立てていきます。

 

鉄男はそれを信頼と捉えていたようですが、巻数が進むにつれ、増えていくライバルに焦りを持った亜人たちが好意を伝えたりもして、さすがに気付いています。

 

今後は恋愛関係からも目が離せません。 

 

この作品は

作者はペトスさんで、講談社の「ヤングマガジンサード」の創刊号から連載開始、現在も連載中。2019年4月現在、既刊7巻。

 

ペトスさん監修のもと、原作・橋本カヱさん、作画・本多創さんが同誌にて2019年vol.2より、「オカルトちゃんは語れない」というスピンオフ漫画を連載しています。

 

2017年1月にアニメ化もされています

キャスト:高橋鉄男(CV 諏訪部順一) 小鳥遊ひかり(CV 本渡楓) 町京子(CV 篠田みなみ) 日下部雪(CV 夏川椎菜) 佐藤早紀絵(日笠陽子

監督:安藤良

シリーズ構成・脚本:吉岡たかを

キャラクターデザイン:川上哲也

音楽:横山克

制作:A-1 Pictures

 

アニメは作画が良くできていて、キャラクターが活き活きと躍動していました。佐藤先生の催淫効果も見事に表現されています。

 

ひかりの人懐っこさが強烈に伝わってくる作品でしたね。

 

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キャラクターたちの進路がストーリーの軸に

7巻になってくると学園マンガらしく、それぞれが進路について悩んだり、方向性を決めたりしてきています。

 

鉄男の影響があったり、亜人同士に触発されたものであったり様々ですが、ちゃんと考えて行動しています。

 

いずれ卒業してしまうのですが、まだまだ彼女たちの学園生活を楽しませてもらいたいですね。

 

 

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