Dr.STONE【115話 一秒と一粒】【感想・ネタバレ】【コミックライク】
115話「一秒と一粒」
前回までのあらすじ
無音爆弾(サイレント・ボム)を千空から受け取ったコハクは、アマリリスと銀狼の陽動の隙に、ソユーズ(宇宙船)を包むコンクリートを静かに破砕。お宝に手をかけました。
「Dr.STONE」【114話 そして科学は静かに石を穿つ】【コミックライク】
以下、「週間少年ジャンプ(2019年35号)」のネタバレを含みます。
週刊少年ジャンプ(35) 2019年 8/12 号 [雑誌][amazon.co.jp]
(※感想→あらすじ→まとめの順)
白夜と千空の物語
白夜から千空へと託される想いは常々描かれていますが、プラチナルートでもその思い出を重ねてきました。ゲンの「だって繋がってんじゃないどう考えても 絶対心折れないそういうとこで」との言葉が全てを物語っています。
ソユーズ(宇宙船)からはプラチナ以外にもお宝をゲットすると予想していましたが、コハクがプラチナを入れた瓶を割って警備に気付かれたためにプラチナのみ。というか結構割れてこぼれてましたが、全部回収できたのでしょうか。
コンクリートが割れたことにオオアラシは案の定無関心ですが、イバラは破片をじっと見つめて、おそらく気付きましたねコレ。
ただ、前にも書きましたが、宇宙船の存在自体をイバラは知っているのかがまだわかりません。知っていたら、何者かに盗掘されたことにもっと慌てているでしょうし、知らなかったのかもしれません。
だとすればコハクの行動で、宇宙船の残り物資が全部イバラの手に渡ってしまうことになりますが、このへんは描かれるのでしょうか。それともさらっと流されてしまうのでしょうか。
コンクリートに包まれていた構造も若干不明です。宇宙船の中にプラチナを含む物資を詰め込み、それをコンクリートで覆って保護、と思っていたのですが、今回の話を読むと、コハクが破砕したコンクリートをかき分けている最中にプラチナの入った瓶が割れています。
ハッチらしきものを開けた描写がないので、宇宙船の外殻は朽ち果てているという解釈でよろしいのでしょうか。だとすれば他の物資がまったく見当たらなかったのも解せませんが・・。
まあ、細かくツッコむところじゃないかもしれませんので、説明されるのを待ちます。単に見落としているだけかもしれませんし。
10億1459万9230秒・・1・2・3・・と千空がカウントした時に、白夜が前のめりに倒れて息を引き取ったシーンが重ねてあり、だいたい32年とちょっとです。石化が千空の16歳の頃なので48歳。
千空との年の差はどこかで描かれていたのかちょっと覚えていませんが、20歳くらいと仮定するならば70歳あたりで力尽きたということになります。医療のない世界では長寿な方で、しかもその間ずっとプラチナを探していたというところが熱いですね。
石化復活液の爆誕あたりは正直、原理が全然わかっていませんので、「プラチナがあったらできるんだ」くらいに思っています。
ドローンはやっぱりカセキがいないと作れないのですね。千空たちだけだとネズミニ四駆程度のクオリティかと思っていましたし、それで石化光線は取れないだろうとも思っていましたが、カセキが絡むとなるとかなり本格的なものになりそうです。
以下、あらすじです。
115話のあらすじ
無音爆弾でコンクリートをこじ開けたコハクは、ルリの百物語で「プラチナ 宝箱に眠る」という一節を聞いていて、球体の中心部にプラチナがあると確信しています。
慎重に破片をより分けていきますが、破片が崩れて何かが割れた大きな音を立ててしまいます。警備にも気付かれました。
コンクリートを覗き込むと瓶が割れて砂が溢れていて、コハクは一瞬ただの砂かと思って絶望しかけますが、今まで千空の傍で科学活動を見てきたおかげで、すぐさま「砂自体に価値がある」と気付きます。
警備が到着する前に砂を集めて服で包み込み、現場から離れます。
現場では警備がオオアラシに破片を見せますが、「割れたんだろ自然に」と特に注意を払いません。しかし、警備はイバラにも破片を見せ、それを受け取ったイバラは破片の切り口をじっと見つめ、何かを考え込んでいました。
洞窟では千空がモーターの改良を行っていますが、軸がブレてうまくいきません。ドローンを作るにはどうしてもカセキの腕が欲しいと言います。
そこへ、ネズミニ四駆を回収してきたスイカが、コハクから届けられた袋に入った砂を持って来ます。
千空はすぐに砂金だと見抜き、早速、指先に乗るくらいの小さなプラチナ(白金)を発見します。スイカが「こんなにちょっとで大丈夫なんだよ?」と尋ね、「せめて指先サイズ欲しかった」と答えると、「今から川でたっぷり集めてくるんだよ!」とスイカが前のめりです。
千空はそれを止め、プラチナがレアな石だということ、地殻1トンあたりたった0.001グラムだということ、チンタラ川をさらっていれば何十年もかかることを説明しますが、砂金を探していた手が止まります。
言葉とは裏腹に砂金からはどんどんとプラチナが出てきます。これだけ集めるのに、白夜が何十年も川をさらってきたことがその一瞬で伝わったのです。
モノローグで白夜は「もし人類が滅びたら もっかい0から文明 作ろうとしても 今度はもうムリゲーって説もあんだ」「地球表面の掘りやすいとこにある希少資源を人類がもう漁り尽くしまってっから」「文明のスタートダッシュができねえで詰む・・っうう話な」と子供に語りかけています。
だからこそ新文明のスタートダッシュのために、希少な金属は少しでもかき集めて未来に残さないと、と川を漁っています。「宇宙飛行士だから 科学の未来のために働く それが俺の仕事だ」。
「繋ぐんだよ 次の飛行士に」と千空のことを想っています。自分が亡くなった後は、砂金を詰めた瓶を宇宙船に放り込んでおくよう指示しています。
石化中の千空のカウントが10億1459万9230秒・・1・2・3・・となったところで白夜が前のめりに倒れます。前向きに倒れられたことを安堵し、水面に映る宇宙を眺めながら、「上を向くのは俺じゃなくて構わねー」「千空」と息を引き取りました。
その全ての想いを受け取った千空。ゲンは千空に似てると言います。
千空は「ククク 血は繋がっちゃいねえがな」と言い、スイカがそのことを不思議がっています。白夜が言うには「親友の子」だったらしいですが、千空は細かいことは知らないし興味もないと言います。
「関係ねえんだ んなことは」
「うん関係ないね全然」「だって繋がってんじゃないどう考えても 絶対心折れないそういうとこで」とゲンがしんみりとした口調で肯定します。
気を取り直した千空は、ありがたく白夜の何十年をいただくぜ、と試験管にプラチナをより分け、石化復活液∞生産マシンの爆誕を予言するのでした。
まとめ
色々と未解決な部分、イバラが宇宙船の存在を知っているのかとか、宇宙船の中身は他になかったのかとか、外殻は破損していたのかとか気にはなりますが、無事にプラチナを入手しました。
石化復活液は無限に生産できるとのことなので、石化組を復活させていくターンになりますが、見張りもいるでしょうしどうやって事を運ぶのでしょう。
「ドローン」のワードが出てからわりと足踏みしている感がありますが、復活液→カセキ復活→ドローン制作ですかね。その間にイバラおじちゃんの反撃もあるかと思いますけど。
後宮組に礼儀作法を教えると言っていた一週間もそろそろ経ちますし、頭首の話も絡んできますかね。順番が全然予想できません。
フラットな気持ちで先の展開を待ちたいと思います。
人気投票の結果は投票数17000票超えで、1位は石神千空(2891票)、2位七海龍水(2348票)、3位あさぎりゲン(1735票)でした。龍水の2位は意外でしたが、奔放な性格と頼りがいのある面が人気なのかもしれません。
以下、金狼、司、コハク、スイカ、クロム、白夜、フランソワ、銀狼、羽京、大樹、カセキ、杠までが15位。金狼の4位も意外でしたが、大樹と杠の順位が相当下位です・・。
杠の「出番は増えたし なんとか持ちこたえてるよ大樹くん・・!」というコメントが涙を誘います。
一方、12位羽京のコメントは「これからの活躍にも期待して欲しいね」でしたので、こちらの出番は増えるかもしれませんね。
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