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Dr.STNOE【123話 頭脳戦のディールゲーム】【感想・ネタバレ】【コミックライク】

123話「頭脳戦のディールゲーム」

前回までのあらすじ

サファイアの洞窟では杠、クロム、羽京が石化から復活。アマリリス後宮から帰って来て石化武器や頭首のことなどを報告し、千空たちは対策を練りますが、アマリリスが尾行され、洞窟にモズが現れて危機に陥ります。しかし、モズの立ち振る舞いからイバラとの確執を感じ取り、ゲンが話術でタッグを組もうと持ち掛けるのでした。

 

【漫画ネタバレ目次】「Dr.STONE」【コミックライク】

「Dr.STONE」【122話 頭脳戦のパズルピース】【コミックライク】

 

以下、「週間少年ジャンプ(2019年44号)」のネタバレを含みます。

週刊少年ジャンプ(44) 2019年 10/14 号 [雑誌][amazon.co.jp]

(※感想→あらすじ→まとめ)

 

ゲンの話術を以てしてもモズを引き込むのはギリだった

メンタリスト・ゲンの話術を以てしても、モズを引き込むのはギリでした。

 

今のところモズに隠された理由とか裏事情はなく、島や後宮を支配したい欲を持っていて、イバラが頭首を石像にしたのもわざと見逃し、「その方が女子たちだって嬉しいでしょ?」という台詞が出て来るところを見ると、元の司より自己中心的な自由人のようです。

 

イバラに反旗を翻さないのはキリサメの持つ石化武器が厄介なだけで、光線一発の負けは勘弁という理由で三竦み状態を受け入れているとのこと。

 

ただ、モズが本気で殺す気になれば石化光線の間合いに入れるでしょう。そうなるとキリサメは相討ちの覚悟がない限り石化武器を使えませんので、モズが勝ちますし、キリサメの隙を突いてイバラの暗殺も可能かと。

 

モズはそこまでする意欲はなく、女性のキリサメを殺しまではしないし、相討ちされてもかないません。後宮で楽しめるようならそれでいいというスタンスで、今の状態を維持しています。

 

イバラを排除できるならそうしたいが、わざわざリスクをかけてまではやらない、とのことで、そこに千空たちが付け入っています。

 

ちなみにここのやり取りでも「石化光線」「石化武器」と使い分けられていて、その名の通り「光線が出る時」は石化光線と呼んでいて、発動しない状態の「武器形態」あるいは「光線以外のそのものの物体」と表す時は石化武器なんでしょうか。ややこしいです。

 

科学王国側・・モズにはわかりやすくするために妖術王国と名乗っています。石化光線が欲しい千空たちと、石化光線が邪魔なモズとは取引できるだろうと持ち掛けますが、モズは「君らは俺のために妖術で働く 石化武器も俺に渡す」と通告してきました。

 

交渉としては一方的にモズ優位な取引を呑まされた形ですが、モズがその気になれば洞窟組を瞬殺できる力があります。元は「皆殺しにするかどうか」という話だったのを、うまくすり替えて協力態勢を築くことに成功しました。

 

ゲンのメンタリストとしての腕が冴えましたね。とりあえずの急場は凌ぎ、しかも石化武器をどうにかするまでは暫定的に味方。実質勝ちとも言えます。見張りはつくようですが、そんなに制限も受けないでしょう。

 

科学道具(イヤリング型通信機や新型武器、マント、フードなど)をモズに提供し、科学王国が強いと思わせるために侵入者のフリをして、後宮内で暴れてもらいます。フードで表情は見えませんが、モズはノリノリっぽく見えますね。

 

こうして暴れ回っておいて、業を煮やしたイバラに石化武器を使わせる算段のようです。

 

ドローンは一応飛行はできるようになっていましたが、細かい操縦までは完成していませんでした。とはいえ相手に石化武器を使わせる算段と、ドローン開発にも目処が立っていますので、そろそろ当初の横取り作戦に移行できそうです。

 

石化武器をゲットした後のモズの処遇については棚上げにしていますが、このルートだと氷月しかありません。

 

モズが頭首の関係者かも、という可能性もわずかにありましたが、石化を黙って見逃したことや台詞を考えても嘘とは思えませんし、単に恰好いい悪役ぽい感じです。

 

条件で態度を変えるようにも思えませんので、力づくでどうにかしないといけない案件になりました。まあ、司を復活させれば何もかもまるっと解決なのですが、それは言わない方向で。

 

しかし、モズは一度石化した人物が復活していることについては、追及してきませんでした。少なくとも龍水は船のリーダーとして認識されていたはずなので、石像になったのも見ていますし、モズの記憶力ならひとめ見てわかるはず。

 

もしかしたら島にも石化を解く術があったりするのかな?と思ったりもしましたが、それどころじゃなかったっていうのが正解でしょうかね。

 

以下、あらすじです。

 

123話のあらすじ

ゲンがモズに協力を持ち掛けます。仕込んだ花びらを舞い散らせ、呼吸を合わせた千空がドローンのスイッチを押して急上昇させます。モズは驚いたようですが、さすがに取り乱したりはしていません。

 

ゲンはまだ完成していないドローンを自由自在に飛ばせるとハッタリをかまし、キリサメの石化武器も余裕で空中一発ゲットと言いますが、内心では(弱い手札をスペードのAに見せかける これは取引(ディール)ゲームの最初の一手目)と戦闘開始です。

 

味方の期待を受け、ゲンはモズが空中に視線を取られた一瞬で懐に入り、話し掛けます。向かい合うより並んで一緒の向きの方が、連帯感が出るという心理テクニック①です。

 

「だってホラ ゴイス~に強いじゃない? モズちゃんてば イバラちゃんとかその辺の兵士が強さ100としたら モズちゃんなんてもう150くらいあったりするんじゃないの!?」。

 

というゲンの言葉を聞いてアマリリスはそんなものじゃないと怯えていますが、ゲンの心理テクニック②です。わざと微妙に的外れなデータを言うと、訂正しておかないとという使命感が働き、そもそも乗る気がなかった話にだって乗ってくるとのこと。

 

モズは「んー もう少し差あるかもね」とゲンの狙い通りに喰いつきます。調子に乗ったゲンは「そんなに最強なんだったら その気になればイバラちゃんなんかすぐ倒せちゃったり・・」と畳みかけますが、冷たい視線に遮られます。

 

(全~部 見透かされちゃってるような気もするけどね)とゲンは冷や汗をかいています。「君らを皆殺しにするか イバラを殺すか ん~どっちかな」とモズ。

 

殺すなら殺すで話を聞かせても問題ないと判断したモズは、頭首を石化させた黒幕はイバラとバラし、「まあやることやってくれたしお疲れってことで 年寄りはそろそろ死んでいいよね」「俺の後宮にしてあげた方が女子たちだって嬉しいでしょ」と悪びれません。

 

千空は「じゃあなんでとっととイバラ ブチ殺さねえんだ」と訊きますが、モズは石化光線さえなければとっくにやっている、石化武器を預かっているキリサメが結構強く、普通に闘えばモズが勝つが、ガード不能の光線一発で負けになるとのこと。

 

つまりモズが宰相イバラを攻撃すれば何も知らないキリサメの石化光線が黙っていない、かと言って真実を公表すればモズは今の後宮つまみ食いの立場すら失う、三竦みの状態になっています。

 

シンプルに千空が「モズ テメーは石化光線が邪魔 俺らは石化光線が欲しい 100億%一致してんじゃねえか利害はよ」と言い、ゲンがひょこっと飛び出して付け足します。

 

「そ~なの俺らが欲しいのは石化武器」「取引って対等にすべきでしょ? モズちゃんは島牛耳って後宮ゲットすればいいじゃない」「俺らは妖術協力するけど条件があるの 石化武器だけは俺らに渡す!絶対!! これだけはジーマーで絶対よモズちゃん」と、あえて対等や絶対というところを強調しています。

 

マリリスが(言い方!)、羽京が(いやらしいなあ・・)、クロムが(逆に意固地になんじゃないのかコレ)とそれぞれの感想を持つなか、モズは冷酷な目で「対等?」「んーいらないよね条件なんて 武力で優位なの俺なんだから」と見つめ返してきます。

 

「君らは俺のために妖術で働く 石化武器も俺に渡す」と一方的に取引の条件を告げてきました。ドイヒーと叫ぶゲンに、味方は(やっぱしー)と思っています。

 

モズはアジトを遠目に見張らせておくと言い、「ただ俺に従うしか選択肢ないんだよ君らにはさ」とゲンの頭をコツンと武器で叩きます。ゲンは頭を下げながら、内心ではガッツポーズです。

 

心理テクニック③心理的リアクタンスと言い、ああしろこうしろと強制を感じると、決定権をキープしたい本能が、拒絶するような行動を取らせるとのこと。つまりゲンは対等に取引せよと迫り、モズに対等ではないと思わせたのです。

 

しかし、元の議題は「皆殺しにするか」だったので、いつの間にか条件の話にすり変わっています。羽京や千空はそのことに気づきます。結果的にモズ優位の条件にはなりましたが、殺されることもなく、モズが暫定的味方になりました。

 

「取引(ディール)ゲームの勝ち筋は相手を凹ますことじゃないの しめしめ俺がしてやったりって まやかしの花道を作ってあげること」とゲンの大金星です。

 

千空とモズは握手をし、イヤリング型通信機(一方通行)を渡してソユーズに送らせます。

 

姿が見えなくなり、一気に脱力するゲン。全員から手洗い祝福を受けます。龍水は「結果的に最強の武力を手に入れたわけだ」とご機嫌ですが、「ククク まぁ用が済んだら100億%俺ら皆殺しのご予定だろうがな」と千空は冷静です。

 

後のことは後で考えるとして、モズに科学道具の新型武器やマント、フードを提供し、科学王国が強いと思わせるために侵入者のフリをして、後宮内で暴れてもらいます。

 

モズが暴れれば暴れるほど石化王国は脅威を感じ、「石化武器 使うしか!」という段階に追い込めます。

 

「殺すんじゃねえぞ 敵は強ぇええって語らせろ!」と千空はイヤホンに指示を飛ばし、ゲンと共に目を輝かせ、「イキイキしすぎでしょ 謀略だと」と羽京に呆れられ、スイカも引き気味です。

 

「もうやってるよ」と一方通行型イヤホンに不便を感じながらも、マントとフードで姿を隠したモズも、なんだかノリノリっぽい感じでした。

 

まとめ

頭脳戦の2連発でした。 首尾よくモズを暫定的味方に引き入れ、アマリリスらが抜けた後宮に楔も打てました。

 

モズの真意や性格はまだ完全に把握し切れていないので(全部を見せていないっぽい)、石化武器をゲットした瞬間、敵に回ってもおかしくありません。

 

通常ならなんとかしてモズを石化して無力化するしかないですが、Dr.STONEでそんな非人道的なことをしないでしょうし、ましてや排除してしまうこともありません。イバラ共々どうするのでしょう。

 

軟禁くらい(現在の氷月・ほむら)が関の山ですが、うまく共存する道があるとすれば、石化武器を作った親玉との対決になって協力態勢を維持する、というあたりでしょうか。

 

いずれにせよ一度はマウントを取り返さないといけませんし、モズとのバトル展開はあるでしょう。

 

島はソユーズや引き上げた謎の石像なんかでうまく収めるのでしょうか。そのへんの話は割と後になるかもしれません。

 

面白い展開になって来ましたね。

 

「Dr.STONE」【124話 神と悪魔の発明品】【コミックライク】

 

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