Dr.STNOE【125話 三次元の決戦】【感想・ネタバレ】【コミックライク】
125話「三次元の決戦」
前回までのあらすじ
科学王国と暫定的に手を組んだモズが、フードを被って後宮を襲撃します。千空たちは石化装置を奪った後のモズに対抗するために、拳銃を完成させます。銃を扱う人物として陽を復活させるのでした。
「Dr.STONE」【124話 神と悪魔の発明品】【コミックライク】
以下、「週間少年ジャンプ(2019年46号)」のネタバレを含みます。
週刊少年ジャンプ(46) 2019年 10/28 号 [雑誌][amazon.co.jp]
(※感想→あらすじ→まとめ)
ドローンがついに完成! 奪取準備も着々と整い、いざ決戦へ
1ページ目に宝島最終決戦VS.石化装置(メデューサ)とあり、名称が「石化装置」になっていました。「装置」で定着させていく方向でしょうか。呼び名がコロコロと変わることが気になっているのは自分だけですかね?
ドローンが完成して石化装置を奪う手順も整ってきていますが、装置が空中で作動するかどうかの件が触れられていません。
時限式で、キリサメが投げた時に既にスイッチが入っていて、それを計算に入れて投擲していると認識していますが、それだと空中で奪っても光線自体は発射されます。
流れとしてはフード軍団でモズとキリサメをおびき出してキリサメに石化装置を使わせ、ドローンを使って空中で絡め取り、後は綱引きの要領で手元に奪い取るということですが、空中に放り投げられた時点で装置の作動が確定しているなら、周りの者が石化されてしまいます。
囮のフード戦士と言っているので、そちら方面に投げさせて装置自体は作動させるのかもしれませんが、キリサメも頭はいいですからモズがうまく誘導してくれないと難しそうです。
一番槍を務める金狼がボコられている間に囮をセットして、「まだあそこに!」(byモズ)みたいな感じで投げさせて、安全圏からドローンで強奪するということでしょうか。
あと、綱引きになると言ってパワーチームで金狼、ニッキー、マグマが石化解除されましたが、今までの描写からして大樹だけでもキリサメには充分勝てるはずです。
作中では相手方にも何人かいて引っ張り合いになるように描かれていましたが、現場にはモズとキリサメ以外にも来るということでしょうか。キリサメは奪われそうになって、他の誰かに頼るとかあまり想像できないのですがどうなんでしょう。
今回作成した科学グッズは前回の銃の他に、フード、ワイヤー、ドローンです。前々から復活組の衣装などの原料は、ラボカーに積んであるぶんでは足りないと書いていましたが、アマリリスが集落からくすねてきていることが判明。(食料も)。
洞窟の作業音が大きくなってきたのでバレないために集落に戻り、後宮から逃げて来たとプロポーズ三人組に「一番力強く太鼓を叩けた方と駆け落ち」という芝居を打ちます。単純な彼らが太鼓を打ち始めて作業音が隠蔽できます。
アマリリスは服や食料をくすねたり、騒音問題を解消したりと色々と動いています。金狼に銀狼のことを謝罪していたりとか、常識もあって野望もあり機転も利く。簡単に太鼓を打ってしまうプロポーズ三人組の素朴な人たちと同じところで育っても、随分と違いますね。
騒音に紛れて陽が射撃練習をしていましたが、チャラけた感じがやっぱり好きになれません。この後、金狼、ニッキー、マグマを綱引き要員で復活させますが、マグマが意味ありげに陽を見ていました。
反逆の兆しなのか、陽では頼りにならないと愛里(?)心に目覚めているマグマが陽のフォローに回ろうと考えているのか、単に科学の凄さをしみじみと感じ入っているのか、石化された石神村の人のことを考え、チャラけている陽に何か思うところがあるのか。
ひとコマだけだったので読み取れませんでした。表情は真摯でしたので、反逆の方面はないかなと思っていますが、陽のチャラけた態度からしてひと波乱はありそうです。
復活した金狼は即座に銀狼のことを心配していましたが、やられるとわかっている一番槍も臆せず役割をこなそうとするところとか、さすがですね。ちなみに眼鏡は海に流された時にまだありましたっけ? また作ったのでしょうか。
ドローンはハンドスピナーを使ってジャイロ効果で安定性を出しました。千空はその答えを知っていて既に織り込み済でしたが、クロムは自身の頭で考えつくのが凄いです。伊達に千空の一番弟子ではないですね。
複雑な操作が必要とされ、風の流れも読まないと不可能な操縦を、龍水がいとも簡単にこなしています。プロゲーマーのトレーニングも受けていたので余裕だったようです。龍水はかなり有能で役立っていますし、好感度も高いです。
羽京も有能な人材なのですが、今のところ「誰か来た!」でアマリリスの接近を警告しただけですからね。後は「誰も殺したくない」と訴えたくらい。頑張れ羽京。
装備を整えた千空たちは日の出と共に、金狼を先頭にしたフード軍団で乗り込んで作戦開始です。軍団の後ろにはラボカーもありましたが、だいぶ中身は素材剥ぎ取りで壊れてますので、威嚇のためのものでしょうか。
以下、あらすじです。
125話のあらすじ
宝島最終決戦。バーサス石化装置(メデューサ)で勝つためには4つの装備がいると千空が指を立てます。フード、ワイヤー、ドローン、銃です。そのうち銃は前回に完成済です。
囮のフード戦士を敵の前に並べ、そこに石化装置を投げてもらう算段です。羽京が少なくとも5人は欲しいと言っています。
アマリリスが正体を隠して、こそこそと集落から服や食料をくすねています。くすねた服を杠があっという間に裁縫で、フードに仕立て直しています。
洞窟では色々と作業音が大きくなり、バレないようにしないと頭を悩ませたアマリリスは、自ら集落に向かいます。後宮から逃げて来たふうに見せかけると、プロポーズした三人組が駆け寄って来ます。
「誰にも知らせないで!」と、力強く求婚してくれた三人が忘れられなくて逃げて来たと言い、一番力強い人と駆け落ちする、一番強く太鼓を叩けた方と――とアマリリスは自分の案ながら無理があると思っていましたが、ぜんぜんいけました。
太鼓の騒音のおかげで作業音も紛れ、陽も調子に乗って射撃練習をしてドヤっています。精度はだいぶ上がってきたようです。
肝心の石化装置をどう獲るかの作戦としては、空中に投げられた石化装置にドローンを絡ませ、綱引きの要領で力ずくで奪い取るようです。パワーチームとして金狼、ニッキー、マグマを復活させます。
服装はしっかりとしたものを着せたうえでの復活で、金狼には眼鏡もセットされています。金狼はすぐさま周囲を見渡し、生きている者の中にも石化している者の中にも銀狼の姿がないことに気づき、覚悟を決めて何があったのかを訊きます。
アマリリスが事の成り行きを話し、ごめんなさいと謝っています。しかし、金狼は死んだと覚悟していたので、「ギリ生きてるわ コハクの機転でな」という千空の言葉を聞いて、安心したように強張っていた力を抜いています。
龍水がフード戦士の一番槍を勤めてもらうことを告げます。一番槍はモズとキリサメにやられることは確定していますが、それでも「ああ 構わん!」と、皆を助け出すためにまったく臆していません。
大樹とマグマで綱引き特訓を開始しますが、縄はあっさりと千切れてしまいます。そうならないために科学工作チームの出番です。
石炭を燃やしたカス(タール)をわたあめ機にかけて、よじってカーボンワイヤーを作ります。よじって作るための、恒例のドイヒー地道巻き巻き作業にゲンが涙を流しています。
よじって回す際にコマを重りにして使っていましたが、空中でコマが安定して回っているのを見たクロムが何かを閃いたのか千空に質問します。
「超速で回っているもんはグラつかねえ」ジャイロ効果だと説明されたクロムは、だったらそれをドローンに組み込めば空中での姿勢が安定するのではと言います。
千空は「あ”ぁたしかに しちめんどくせえ姿勢制御装置作るよか 100億倍シンプルだが悪くねぇ」と持ち上げつつ、実はもう既に取り付けてある弐号機が完成していました。
見た目もかなりゴージャスになったドローン弐号機が安定して飛んでいます。
仕上げの三号機には「巻線可変抵抗器」という、つまみを動かして電気のボリュームを増減させる装置を全部のプロペラを取り付けます。プロペラのボリュームを上げたぶんだけ出力が上がって方向を操作できます。
しかし、4つのプロペラを4つのボリュームつまみで、手動でバランスを取ったり動かしたりしないといけません。更には風の流れも読まないといけない超難易度です。誰がやれるのかといえば龍水しかいません。
「だな」と龍水は早速ドローン三号機を4つのボリュームつまみで試運転させますが、あっという間に操作のコツを掴み、自在に操れるようになりました。一同は(マジかこいつ)と唖然としています。
龍水は「フフン ゲームとそう変わらん 幼少時にはプロゲーマーのトレーニングも受けていたからな!」と説明し、皆納得です。
陽が「何ソレ超楽しそーじゃん!」と寄って来て、龍水も「ガンシューティングもなかなか楽しそうだぞ」と答えます。千空が「遊んでんじゃねぇ 練習だテメーら」と注意しています。
浮かれてはしゃいでいる陽の姿を、マグマが真摯な表情で遠くから見つめていました。
これで装備が全て揃い、日の出と同時刻に作戦が決行されます。通じているモズがそれを確認し、「んー現れたよ噂の最強フード戦士軍団がさ」「倒しに行くしかないね俺もキリサメも」とキリサメに話しかけています。
「ククク 科学の装備 総結集で石化装置(メデューサ)を釣り上げてやる! 唆るぜこれは!」と千空。金狼を先頭に、背後からはフード軍団とラボカーが続くのでした。
まとめ
服の問題とかどうするのかと思っていましたが、アマリリスがちょろまかしていたんですね。全員ワカメじゃなくて良かったです。
金狼は男前でした。銀狼とセットになっている時が一番輝きます。
龍水はさすが人気投票で2位なだけあります。海底の石像回収でも大活躍でしたが、ドローン操縦も簡単にクリアと多方面に渡ってチートです。フランソワも早く復活できるといいですね。
やっとドローン本体がお目見えし、決戦が開始されそうです。陽の射撃、マグマの意味ありげな伏線、金狼の一番槍としてのやられっぷり、ドローン操縦。敵方ではモズの動向がメインですが、イバラが動いてくるんじゃないかと思ってます。
そう言えば石化されたコハクと銀狼の扱いはどうなっているんでしょうね。通常だと砕かれて海に廃棄されますが、後宮のどこかに安置されているのでしょうか。
少年マンガっぽいバトル展開になって来ました。役者も揃って来ましたので、宝島編のメインどころになりそうですね。楽しみです。
「Dr.STONE」【126話 三次元の差策略】【コミックライク】
↓良かったら応援して下さい!
Dr.STONE 12【電子書籍】[ 稲垣理一郎 ][楽天kobo電子書籍]
Dr.STONE 12 (ジャンプコミックス)[amazon.co.jp]
Dr.STONE 12 (ジャンプコミックスDIGITAL)[kidle版]