Dr.STNOE【１３４話 大将戦】【感想・ネタバレ】【コミックライク】
１３４話「大将戦」
前回までのあらすじ
起死回生の一撃で陽を奇襲して石化装置を奪い返したイバラ。オオアラシを騙して起動させた石化装置を呑み込ませ、島の中央に送り込みます。オオアラシを取り押さえた科学王国民ですが、石化装置が作動して島全体が石化光線に包まれ始めます。クロムが前回の石化を観察して閃いた手を仲間に伝え、全てが千空に託されるのでした。
「Dr.STONE」【１３３話 滅びの煌めき】【コミックライク】
以下、「週間少年ジャンプ（２０２０年４・５合併号）」のネタバレを含みます。
週刊少年ジャンプ(4・5) 2020年 1/23 号 [雑誌]
脱出イリュージョン 千空ＶＳイバラの大将決戦に
石化光線からの脱出イリュージョンです。どんな手を使ったのか想像がつきません。
掲示板とか読んでいるとそれらしい予想があったりして、もしかしてそうかも？と思っていたのですが（自分の考えではないので詳細は省きます）、そのやり方だと一度石化してから解除する方法でした。
ただ、最後のコマの千空を見ると、顔のヒビが入ったままになっていて、一度石化して解除されるとヒビも消えるはずなので、石化→復活という順番だと腑に落ちない点ではあります。
とはいえ千空も左手は石化が始まっていたので、何もなかったわけでもなく。
仲間たちが同じポーズで左手を前、右手を後ろで高く上げていたことから考えると、クロムが一定のスピードと言った石化光線のタイミングを左手で図りつつ、右手で復活液を掲げて光線と同じタイミングでばしゃばしゃかけた、という感じでしょうか。
もしそうだったとしたら、光線と復活液で両者無効になるのか、石化した瞬間に解除という順番になるのか。先にも書いたようにヒビのことを思えば前者になるのですが、もっと違う方法だったりするでしょうか。
あまり活躍していなかった羽京も活躍です。石化装置の起動条件をしっかりと千空に伝えていて、千空は耳飾りのイヤホンで誘き出したイバラに、スピーカー越しで「１m５second」とコマンドを浴びせかけています。
装置と音声の距離が遠かったようで起動はしませんでしたが、イバラが震え上がって後ずさりしていました。ここでイヤホンとスピーカーの科学道具を出してくるのが、科学王国らしくて良かったです。
しかし、この後どうするのかは不明のまま。千空はがっつりイヤホンの送信機を背負っていますので、まだスピーカーを活用するつもりなのでしょうが、イバラに対する牽制でしょうか。
イバラが石化装置に近づくと大声で邪魔するとか？ にしても近くでしゃべらないとダメと言っていたので、これも良くわかりませんね。
もう一人復活組がいれば奇襲もかけられそうですが、そろそろドローンの出番が・・。
氷月とモズは仲良く石化です。「石化が解かれることはないでしょう」と達観している氷月には何故だか胸が痛みます。キャラ変して仲間意識が高まったというわけでもないのですが、ここまであっさりと割り切られると寂しいというか。
まあ、モズは復活させたくないですが、全人類解放を掲げている千空なので、いずれ復活するでしょうか。
ソユーズの記憶力がいいことの説明もありました。頭首の一族の特殊能力ではなくて、代々記憶力の良い正妻を娶るという正当な（？）資質であの超記憶力となったようです。
助けたのは正妻＝ソユーズの母親でいいのでしょうか。島から脱出した時にかなり傷ついていました。ソユーズが本島に辿り着いた時の状況を詳しく思い出せませんが、あの時は女も乗っていたでしょうか？ 確かソユーズだけだったような・・。
海底探索で見つけた謎の石像がこの女だとすると、いつ石化したのかということにもなりますが、しっかりと話を覚えていないのではっきりわかりません（涙）。
イバラが「一人勝ちだ」と有頂天になっていたところからの、スピーカードッキリで顔色を失って絶叫という流れは面白かったです。
それに対比して、科学王国民の整然とした行動が石像に現れていて良かったですね。ゲンだけはちょっと嫌そうな顔でした。
以下、あらすじです。
１３４話のあらすじ
イバラの放った凶悪な一手がハマり、島の中央から石化光線が広がって行きます。千空はクロムから聞いた情報を元に、「科学王国の総力で石化光線をブチ破る」と思考を巡らせます。
羽京がせめて手に入れた情報をと、「石化光線の発動は効果範囲と秒数を声で・・」と石化しながら伝えます。
決着の着いた氷月とモズも、迫り来る石化光線を眺めています。モズは終わりだと落胆していますが、氷月は爽やかに受け入れています。
自分たちが両陣営どちらにとっても危険すぎるカードであることを自覚していて、石化が解かれることはないと氷月は悟っています。
モズは「最期が初の負けかよ」と毒づいた後、険の取れた顔つきで氷月を見遣り、「もし石化が解けることがあったらさ 数百年の研鑽――だっけか？ 興味あるな その管槍とかいうやつ」と話しかけます。
氷月も「構いませんよ ちゃんとするのであれば」「尾張貫流槍術はいつでもその門戸を開いています」と受けます。
石化光線がいよいよ眼前に迫った千空は左手を前に突き出し、右手を後ろに引いています。伸ばした左手の先から石化が始まって行きます。
滅びの光が島全体を包み込み、海上のペルセウス号の一歩手前まで広がって行き、やがて消滅しました。イバラは両手を広げて喜びを表しています。
静まり返った一帯の中を、イバラは小舟に乗って島に近づきます。石化した兵士を容赦なく踏み抜いて上陸すると、「イヒヒヒヒヒ」と高らかに笑い声を響かせます。
「もう笑っちゃうほど一人勝ちじゃな～い！ おじちゃんホントにこの島 最後の一人だし」と満足げで、「おじちゃん知ってるから 妖術士の連中が復活の水持ってるって」と、足りなくても拷問して作らせるから問題ないと言っています。
オオアラシの足跡を辿って島を歩いていると、科学王国民が左手を前に出し、右手を上に上げた格好で、しかも均等の間隔で並んで石化しているのを発見します。整列し、同じポーズをしていることに引っかかりを覚えたようですが、特に破壊とかはしません。
すると石像のなかにソユーズを発見します。イバラは頭首を石化させた時のことを思い出しています。まだ幼子だったソユーズにその現場を見られています。
頭首の一族は百物語を継ぐために代々記憶力の高い正妻を娶っていて、ソユーズの記憶力も素晴らしいと評判。イバラは迷わず殺そうとします。そこに女（正妻？）が飛び込み、ソユーズを抱いて危機を脱します。
しかし、イバラが「ソユーズ王子が拐かされたぞ」と捕縛の命令を出し、女は追手と戦い傷を負いながら島を脱出しました。
イバラは石化したソユーズを見て「残念～ソユーズちゃん！ せっかく２０年も苦労して生きて戻ってきたのにネ！ マヌケなパパと一緒に仲良く石像として永遠に眠ってて～」と嫌らしい笑みを浮かべます。
オオアラシの元に辿り着くと大きな岩をぶつけて破壊し、腹から石化装置を取り出します。
そこで足跡に気付きます。石化光線から逃げながらにしては、長く続いている足跡を妙だと感じて辿って行くと、耳飾りから「ザザッ」という雑音が入って来ます。イバラは音の大きくなる方向へ向かいます。
その先にあったのはペルセウス号から逃げた、獣の皮を被ったラボカーです。慎重に検分し、生き物ではなく連中の妖術、とイバラは判断して中を覗き込みます。
突然、「５m（メートル） １second（セコンド）」という声が、中に設置してあったスピーカーから飛び出します。一気に血の気が引いたイバラが絶叫し、のけぞりながら飛び離れますが、石化装置は起動していませんでした。
「あ”－羽京が読み外したか？ いやこりゃ近くでしゃべんねえと反応しねえんだな」と草陰から現れる千空。石化しておらず無傷です。
「よ～うイバラ ククク 俺ら仲良く最後の二人 科学ＶＳ石化の大将戦というこじゃねえか」と余裕たっぷりな千空に対し、「なんで生きてる！？ 貴様」と目を血走らせながら吠えるイバラでした。
まとめ
脱出マジックのタネがわかりません。戦闘で魅せるマンガではないので、こういうトリックというか頭脳戦は見せ場ですよね。
クロムの前回を無駄にしない姿勢とか、閃いたその作戦を信頼して行動する科学王国民とか、唆りますよ確かに。
モズと氷月は戦いで盛り上げたのち、揃って石化退場です。氷月のいかにも「自分は捨て駒です」と悟っている姿勢は若干悲しくなりますが、功労賞として復活できるでしょうか。ほむらもどこかで活躍するはずでしょうし。
イバラの上げてかから下げ、は良かったです。オオアラシが呑み込んだ石化装置は下剤処理か～と憂鬱になっていましたが、イバラが躊躇なく石像破壊で取り出しました。まあ、イバラなら躊躇いませんよね。
どういう手順で復活したのとか、ここからどうやってイバラを詰めるのかとか、全然予想できませんが、かなり楽しくなってきました。
ここで合併号としてタイムがかかるのは残念ですが、千空の反撃を気長に待ちたいと思います。
「Dr.STONE」【１３５話 COUNTING】【コミックライク】
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