150話「正義の科学使い」
前回までのあらすじ
コーンをワニの胃袋から発見した千空たちは上流に進んで行きます。コーンを主食とするヨーロッパアワノメイガという蛾を誘蛾灯で集めた千空は、その数の多さに疑問を持ちます。そこへ謎の襲撃者がマシンガンで銃撃。辛くも逃れた千空たちでしたが、この地に自力復活者の科学使いがいることに戦慄するのでした。
「Dr.STONE」【149話 暗闇の誘蛾灯】【コミックライク】
以下、「週間少年ジャンプ(2020年24号)」のネタバレを含みます。
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科学使い対戦の始まり 先制はブラック側
アメリカ大陸の科学使いをブラック側(仮)と呼ぶことにします。
敵は一人だけの可能性もわずかにあると思っていましたが、そんなことはなく普通に組織でした。しかもハナから対立する気まんまんですが、文明の進み具合といい、もしかしたら一度大きな争いがあったとかいう設定なのかもしれません。
マシンガンでの襲撃も驚きでしたが、一夜明けて今度は飛行機での襲撃は衝撃でした。ここで飛行機!
タバコを吹かしながら片手で操縦、窓からマシンガンを出してすれ違いざまに銃撃とか何の映画かと思いました。
千空たちの船はあっという間にボロボロにされ、川に投げ出されています。銀狼はちょっとの傷で大袈裟に喚いて松風に泣きついていましたが、緊急事態に松風も塩対応。「カスリ傷です 大事ありません」。
陽も取り乱して銃を乱射していて、氷月に冷ややかに注意されていました。今更ながら陽なんかに銃を持たせておいていいのでしょうか・・?
皆が慌てるなか一人冷静な千空。溶接用燃料のカルシウムカーバイドを取り出し、水を混ぜて何かを作り出します。
キリサメに投擲の準備をするように言い、クロムは何かわからないまでも素早くロープを作るあたり、千空の弟子という感じです。「安定した足場! そしてロープを・・」とキリサメが言う頃にはロープが出来上がっています。
足場はコハク、大樹、金狼の水上騎馬。キリサメが石化武器でならした腕前で、迫り来る飛行機に千空が作った袋を投擲。飛行機のエンジン近くで爆発したそれは、一発でエンジンをノッキングさせて操縦不能にします。
ブラック側の飛行士も感心しています。「やんじゃん・・」とニヤリと口元を歪めています。
森の中に突っ込む飛行機から素早く脱出した操縦士は、仲間と通信しています。仲間の説明によればそれは水とカルシウムカーバイドを混ぜて作る「アセチレンガス」で、人体には無害だが濃度1パーセント以上でエンストを起こすとのこと。
「おおなんというエレガントな撃墜法だろう!」と通信の向こうでも感心しています。「パイロフォリック」というようで、「ああパイロ・・なんとか兵器だっけ? 習った気もすんね」「忘れるよ 何千年も石化してりゃな」。
と操縦士の方も応答し、その受け応えによればそういった訓練を受けた者、かつ千空たちの予想通り復活者(自力か他力か今のところ不明)のようです。
ヘルメットを脱いだ操縦士は顔の横にヒビが入った女性? 「いんよ敵にも キレッキレの科学屋がさ あんたと同じだ」とむしろ嬉しそうな不敵な笑みです。
一方、千空たちは半壊した船と小型のボートに避難して川を漂っています。銀狼が逃げようと騒いでいますが、龍水と千空は悪い顔をしています。「逃げる?」「何 言ってやがる逆だ逆!!」。
ゲンとコハクはこういう顔に心当たりがあります。飛行機の墜落地点を確認していたようで、仲間を呼ばれる前に現場へ到着。コハクが偵察に出て中に誰もいないのを確かめます。
「じゃあそれ落としものだね!」「ああ落としものだ!」と千空と龍水の三文芝居の後、大樹が木を切り倒して大きな樽?のような土台を作り、そこに不時着した飛行機を乗せ、川を下って逃走です。
「正義の科学王国がおありがた~くイタダキだ! 正義の飛行機に一から作り直してやんよ」「はっはー 敵の戦力を削ぎ こちらのものとする 立派な戦略だぞ!」ともっともらしいことを言っている千空と龍水ですが、目が完全にゲスです。
ゲンにはただ飛行機が欲しかっただけと見抜かれており、「唆るぜこれは」という千空の心の声はだだ漏れていたようです。
半壊した小舟で飛行機を曳航しつつ、川を下って行く千空たちでした。
敵勢力がガチ 千空は科学技術にわくわくしています?
マシンガンでの銃撃から一夜明け、今度は飛行機登場とか驚きです。
ドローンで「おおすげー」とか言っていたのが今や昔、千空たちよりかなり進んだ科学力を持っています。
組織的に動いていて、科学知識が千空並みにキレている軍師?のような存在がいて、なおかつ操縦士自体も有能な感じです。軍組織っぽい感じがしましたが、どういう背景で出来あがったのか今後の注目です。
飛行機を破壊することなくアセチレンガスでノッキングを起こさせて落とすとか、千空の機転も凄いですし、それを瞬時に汲んで行動するクロムもさすが。
株を落としまくりなのは銀狼と陽ですが、これはまあいつも通りです。箸休めキャラというか・・。銀狼は時々おいしいところを持って行きますが、陽は好きになれないキャラなんですよね。
キリサメは久々に活躍。どこを狙えとか指示されていませんでしたが、ピンポイントでエンジンの辺りに投擲するのは石化武器投げマスターの経験です。
鹵獲した飛行機を見てまたカセキがムッハーとなるのは今から楽しみですが、何でも欲しい龍水が欲しがりませんかね。共有財産として運用されるでしょうけど、色々と意見を出してくるでしょうか。
そう言えば気球もありましたが、あれはどうなったでしょう。
色んなキャラが活躍しつつ、敵勢力との戦いがじわじわと展開されていってます。今のところ敵方に一方的に攻撃されていますが、「敵の敵は味方」とかいうセンで手を結ぶ可能性とかありますかね。
飛行機をどうするかを含めて、次回に期待です。
「Dr.STONE」【151話 Dr.X】【コミックライク】
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