Dr.STNOE【154話 SPY VS. SPY】【感想・ネタバレ】【コミックライク】
154話「SPA VS. SPY」
前回までのあらすじ
お互いが相手の大将を取るために精鋭を送り込みました。
「Dr.STONE」【153話 WAR GAME】【コミックライク】
以下、「週間少年ジャンプ(2020年28号)」のネタバレを含みます。
週刊少年ジャンプ(28) 2020年 6/29 号 [雑誌][amazon.co.jp]
ゼノ王国(コーン王国改め)のことが少しわかってきました
「DOCTOR VS. DOCTOR」に続き、今度は「SPY VS. SPY」。互いに送り込んだスパイを軸にして、相手のリーダーを切り崩す戦いです。もっとも千空らの目的は拘束で、敵方の目的は暗殺ですけど。
今回は色々とわかりました。
敵方は見つけ次第マシンガン乱射の、スタンリー派でまとめられているのかと疑っていましたが、新たに登場した敵側のキャラクターはまともな人間でした。
ルーナという若い女(これがスパイ)と、取り巻きなのかオタクっぽい荷物運びの若い男二人カルロスとマックス。アメリカっぽい名前です。
スタンリーが狙撃でリーダーを殺すと言うと、ルーナは「こ 殺すの・・?? さすがにちょっとだけかわいそくない・・?」と現代人(復活組ですけど)としては、まともな感性を持っているようです。
ゼノとスタンリーがヤバ過ぎてヒャッハーな連中かとも思っていましたが、それは心配しなくても良かったようです。
このルートだと千空たちの目的=全人類復活というのを聞けば和解できる可能性もありますね。
敵即斬のメンバーであれだけ広大なコーン畑を運営できるのか疑問でしたが、まともな人間がいるなら納得です。
あと、ゼノの説明によれば石化中のおよそ3700年を思考を止めずにいた優秀な者だけが復活する、とのこと。復活液を知らないのですから当たり前ですけど、今いるゼノ王国のメンバーは全員優秀だということです。
にしてはゲンに張りついている脳筋ぽい大柄な女や、ルーナにカルロス、マックスが何かに秀でているようには見えませんが・・。今後、個性を出してくるでしょうか。
スパイ合戦でまずは敵側が先手
スタンリーに率いられてペルセウス号に接近して来たのは、ルーナという若い女とマックス、カルロスという荷物持ちの若い男二人。てっきりスタンリー一人で突撃かましてくるのかと思っていましたが、ちゃんとしています。
ルーナはボーダー柄の身体にフィットした服を着ていて、ゲンを信用していいのかとスタンリーに問いかけています。
「信用? いきなり寝返ってきた敵兵を信用してるって奴がいたら そいつは今すぐ頭の医者に行った方がいいな」と皮肉っぽい言い回しのスタンリーは油断なりません。ゲンから情報を引き出そうとしているようです。
ルーナは「そ・・そうねもちろん 当然! 私もわかってたけど?」と、お調子者っぽい部分を持っているようです。後ろをちらちらと気にしていると、しばらくして若い男二人が荷物を担いで走って来ます。
その男たち、カルロス(黒人の方?)、マックス(メガネ?)はルーナの取り巻きかファンなのか、いいところを見せたいようです。ルーナは「お禳」と呼ばれています。
ルーナは照れ隠しなのか「マジ使えない」と憎まれ口を叩きながらも、二人の荷物を分担して運ぼうとしますが、スタンリーが止めます。
「運ばなくていいじゃねえ 運ぶなだ 大荷物運んでた痕跡体につけんな このあと仕事があんだよ」と鋭い口調で言い放ち、見た目は女性っぽさがありますが、こうしてみると男だということがわかります。
ペルセウス号では龍水が(・・空気が澱んでいるな フゥン悪い予兆だ 当たるぜ船乗りのカンは)といつもながら有能な面を見せています。
龍水のカン通りにスタンリーらは近くまで接近しており、カルロスやマックスも船の大きさにびっくりしています。ルーナはツンデレ口調でゼノほどじゃないけどと言っていますので、もしかしてゼノの信奉者でしょうか。
スタンリーはゼノに持たされたゼノ作の温度計と湿度計、風見鶏でデータを取っていきます。カルロスがお天気予報でもすんのかと軽口を叩いていますが、「弾速に影響すんでね」とスタンリーは冷徹に言います。
狙撃銃を組み立て、「狙撃(スナイプ)すんだよ 敵の科学のリーダーを ゼノの科学の狙撃銃で」。スコープの先には千空と大樹の姿。哨戒機で下見済、「ここがベスポジだ」と大木の枝に狙撃銃を設置します。
ルーナは殺すと言われて動揺し、「さすがにちょっとだけかわいそくない・・?」と小さく反論しますがスタンリーにひと睨みされて、「なーんて風にそこの甘ちゃん二人が臆病風に吹かれないように見張るのも私の仕事ね!」と切り替えます。
ルーナがお調子者っぽいのはわかりましたが、スタンリーとの上下関係というか恐怖すら感じているような関係性が歪に見えます。
ルーナの服装は狙撃する時の目印でもあり、縞一本10インチの目盛り。ターゲットとの距離を正確に測るためのもので、ルーナが潜入し、科学のリーダー大樹を見つけて甲板に誘い出すのが仕事です。
「3秒でいい 甲板に3秒誘い出して こいつだって合図を送れ 一撃で俺が仕留める」と確実に殺る気です。
ルーナはターゲットが木っ端みじんになるイメージを無理やり振り払いながら、(私はクールな女ルーナ! 私はデキる女ルーナ!・・!)と自己暗示をかけてからペルセウスに向かって突入して行きます。
スタンリーはそれを見ながら、船ごと外洋に逃げれば助かるのにと先週氷月が指摘したことを思っています。
(動かねえのは 残ってる仲間を見捨てて逃げらんない 少年達(ガキ)にありがちな甘さだな そんな連中だ 助けてって女 ほっとけるわけもねえ)と何やら微妙に間違いが多そうです。
この言い分だとコハクやクロムは見つかっていないようですし、そもそも千空たちはコーンが目的なので見捨てるも何もないことなど、このへんのズレが「ブッコロ」になっているのでしょう。甘いというのは確かですけども。
スパイを送り込んで来たことへのカウンターだとスタンリーは言っています。ルーナはほうほうのていの猿芝居をして、「HELP ME,PLEASE! 必死で逃げてきたの 恐ろしいDr.ゼノの王国から・・!!」。
久々登場のモズが「んー可愛いね」と早速喰いついて「今そこ大事ですか?」とキリサメから白い目を向けられています。龍水は(フゥン難しい判断だ 助けたいのは山々だが 鵜呑みにするわけにもいかん)と冷静に見極めようとしています。
そんななか歩み寄ったのはキラキラした千空。「大丈夫かい? さあ! もう安心だ 船に入って」と優しく手を差し伸べます。「・・あ ありがと・・」とキュンとした感じのルーナ。
大樹は「とりあえず奥でケガの手当てだー!」といつも通りの対応で、キリサメがルーナをお姫様だっこで運び入れますが、「キレイな」「千空・・」と杠と金狼は胡散臭げです。
ペルセウスから離れた森の中ではスイカの先導で司たちが進んでいますが、クロムたちの正確な位置がわかりません。
「科学のリーダーの拘束で先手を取りたい うん・・少しでも早く情報を得られれば――」と司も攻めあぐねている様子です。
ペルセウスではリッキーがあからさまに怪しいルーナに疑いの目を向けていて、モズは可愛いからアリ、陽も「まー千空も男だしよ!」とどストライクなんじゃないかと楽しんでいますが、杠だけは「それはさすがに違いそうだけど・・」。
もちろん、杠が正解。裏では悪の顔をした千空がいました。「ククク あの女から情報引きずり出して 特殊部隊の司に暗号通信する」「スパイVS.スパイ」「腹黒狸の化かし合いだ・・!!」。
「やっぱりね全然違った!!」との全力のツッコミは、杠のものだったでしょうか。
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突撃部隊同士はカチ合わずに潜入作戦から
司軍とスタンリー軍(先週までは単独だと思ってました)がカチ合う可能性も考えていましたが、普通に船まで来ました。
スタンリーが仲間を連れて来ていたのは意外でしたが、言動や、ルーナを単なるポインターとしてしか見ていないこととか怜悧な印象は変わらずです。
ゼノ王国は全員こんなやつばっかりかと思っていましたが、どうやらゼノとスタンリーだけが特殊なようで、トップを抑えられたらなんとかなりそうな道筋は見えました。
ルーナの立ち位置というか、スタンリーの言うことが絶対とか恐怖政治っぽい感じで使役されていますが、本人自体は善人ぽいです。キラキラ千空に騙されていましたし、素直に大樹のことをスタンリーに教えるでしょうか。
狙撃が先か、千空たちが情報を得るのが先か。千空たちからすれば情報を得て、司経由で伝えてゼノ王国を奇襲、拘束という流れが最善ですが、あそこまでガッツリと狙撃銃を出したからには撃つと思われます。
問題は誰が的になるのか、そして当たるのか、当たればどれだけの負傷をするのかといったあたりでしょう。大樹が不死身ぶりを見せてくれるかとも思いますが、スタンリーのシリアスさはそんなコメディっぽさを受け付けないような感じもします。
ルーナとのやり取りを経てから、司たちの動きというふうになるでしょうか。
最終的な落としどころは、先にも書いたように千空たちの目的を知ってゼノが態度を軟化するというところだと思いますが、そこに至るまで、まだまだ波乱がありそうですね!
「Dr.STONE」【155話 SCIENCE IS ELEGANT】【コミックライク】
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