Dr.STNOE【158話 科学者は誰だ】【感想・ネタバレ】【コミックライク】
158話「科学者は誰だ」
前回までのあらすじ
石化前、アメリカのCDC(アメリカ国防センター)でも石化したツバメのことを調べていて、ゼノも協力を要請されています。脳波に反応があり、石像は生きていることも突き止めています。全人類石化前夜、国防研究所DARPA(ダーパ)によるパーティにゼノや特殊部隊のスタンリー、ゲストでルーナなどが招かれています。そこで石化光線が全世界を包み、ゼノらも石化しますが、意識を保っていれば復活のチャンスはあると思考を止めません。そして3700年後、彼らは復活するのでした。
「Dr.STONE」【157話 同じ刻同じ場所で】【コミックライク】
以下、「週間少年ジャンプ(2020年32号)」のネタバレを含みます。
週刊少年ジャンプ(32) 2020年 7/27 号 [雑誌][amazon.co.jp]
ついにゼノが千空の存在を知る
「友情とは二つの肉体に宿る一つの魂のことである」(アリストテレス:紀元前384前329)と、扉絵に刻まれています。
扉絵自体はゼノとスタンリーの2ショットですが、ゼノと千空の「友情」を言っているようにも感じました。
「フゥンつまり 千空&ゼノ 科学使いの元師弟は――同じ頃に目覚め 同じく目をつけた硝酸で 一人は人を活かす科学を作り続けた 一人は人を殺す科学を作り続けた というわけか――」と龍水が感慨深げにつぶやいています。
時は戻ってゼノの復活シーンから。ほぼ同時期・・というか数分の誤差で何人もの石化が解かれていきます。同じ場所に固まっていたから、時期も一緒だったということでしょうか?
ニーナの取り巻きカルロスも復活し、直前に飲み込んだ指輪をゲバフォッと吐き出します。スタンリーら特殊部隊の隊員たちがその努力を揶揄するなか、ゼノだけは即座にその材質に目をつけます。
「プラチナ――素晴らしい 実にエレガントだ!!」と絶賛、プラチナから硝酸を大量生産し、化学武力を先行させることにします。
科学にはまったく詳しくないのでわかりませんが、あのプラチナの指輪ひとつで大量生産が可能なのでしょうか。たった1個で一気に発展しています。指輪を没収されてしまったカルロスはお気の毒です。
「誰にも脅かされることなどない 僕の科学力 そして幼なじみのスタンリーの銃の腕があれば――世界を導く独裁者になれる 僕らにはそれができる そうだろうスタン・・・!!」とゼノは悦に入っています。
「ああ できるね」と冷静なスタンリー。ゼノは物凄い闇落ちした感がありますが、ホント石化する前に何があったのでしょうか。
ペルセウス号では甲板で千空ら首脳陣が談話しています。遠くから探りを入れるルーナ。千空のことをちょっとだけイケてると思っているようです。
情報を聞き出そうと近づいたところで、大樹が「なんだと あの俺たちのロケット作りの先生が 敵の科学のボスだったのかー!!」と驚いています。幼い頃、千空と一緒に作っていましたからね。
ゼノとスタンリー、千空と大樹という幼なじみ同士の組み合わせは何か意図したものでしょうか。
大樹を見つけたルーナはこっそりと傍まで近づきます。スタンリーはスコープ越しにその様子を伺っていて、あとはルーナが指さすだけです。スタンリーの眼光が鋭く光っています。
千空たちはそんなルーナの様子に気づかず話を進めています。Dr.ゼノが敵のボスならば、石化装置(メデューサ)が切り札になると言っています。
銀狼が「まままだ使えたのぉおアレって!?」と驚き、千空は「あ”-とっくに電気切れだ知ってんだろ」と返答。はっきりと覚えていませんでしたが、やっぱり完全に電池切れだったんですね。
千空は石化武器をブラフに使おうとしています。Dr.ゼノは科学武器の強さを死ぬほど知っていて、新世界を牛耳ろうとしている。石化武器という超科学武器を無視できるわけないとのことです。
敵が有能すぎる科学使いだからこそハッタリに使えるということか、と龍水も納得しています。
ルーナは指を鼻に突っ込んで葛藤しています。大樹を指差すだけだとわかっていながら、撃たれれば吹っ飛ぶのは確実。船に潜り込んだ時、迷わず助けてくれた大樹のことをそう簡単に見切れません。
何度も差そうとして(むり)とやっぱり鼻に指を突っ込んでいます。スタンリーはそれを見極め、ルーナの行動から大樹が誰なのか見当をつけています。照準がピタリと大樹に合います。
ルーナはならばと(せめて情報! 伝えなきゃ)と口パクで(もしかしてゼノの知り合い?? 千空って人)と伝え、双眼鏡で監視ていてたカルロスが「! なんか言ってるぞ お嬢」と気づきます。
龍水がルーナの行動をじっと見つめています。
情報が伝わった敵側は、ルーナの言葉を本部のゼノに送ります。目を見開くゼノ。
南が千空に定時ラジオを放送しようとして通信機をいじっていたら、ピーガー言い出したと告げてきます。聞いてみるとスクランブルがかけられた本格的な暗号通信。
解析するには「スペクトルアナライザが要る」と千空ですが、それが何なのかは素人にはわかりません。
大樹らもすぐには無理ということを認識しますが、龍水だけは(いや! 会話内容は重要じゃあない ルーナが何か動いたのを見て通信が行われた それはつまり――)と、「近くに敵が潜んでいる・・!!」と皆に警告します。
スタンリーはルーナの指差しがなくとも既に大樹を特定しています。引き金に力が入ります。そこにゼノから「撃つなスタン!」と鋭い声。
「Dr.大樹は影武者だった 敵の本当のリーダー その科学者の名は 千空だ」とその昔、NASAで並んで空を見上げた少年のことを思い出しています。その顔は嬉しそうです。
ところがそれを聞いたスタンリーの表情が強張ります。スコープには大樹のすぐ後ろに千空の姿。この表情はどう解釈したらいいのでしょう。
「狙撃だ!! スナイパーがいる・・!!」と龍水が周囲に大声で知らせるのでした。
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ゼノとスタンリーのそれぞれの表情の意味は? 交錯する思惑
ルーナの諜報活動?が実って、千空の名前がゼノに伝わりました。
知らされた時のゼノの表情は歓喜に満ちた、と言っても差し支えないくらい希望のあるものでしたが、一方で狙撃を狙っていたスタンリーの強張った顔。
これは単に影武者がいて相手の偽装工作にハマった自分を許せなかったとかそういう感情なのか、あやうく人違いで撃ってしまうところだったヤバかったなのか、もしかしてゼノから千空の名前を昔に聞いていて、それが出てきたからびっくりしたのか。
全然わかりませんでしたが・・。扉絵の「友情」がどうたらというのを加味すると、嫉妬したスタンリーが暴走して千空を撃ってしまう流れなのかな?と邪推してしまいます。多分、違うでしょうけど。
ルーナはいい子でいてくれてほっとしています。躊躇いもなく大樹を指差していたら嫌な気分になっていましたが、鼻に指を突っ込むとか銀狼っぽい天然さがありますが、憎めないキャラです。
取り巻きのカルロスが指輪を口に入れていたのは、硝酸の作成のための伏線だったようです。だいたいの人がすぐに気づいていたようです。
石化装置(メデューサ)は改めて電池切れと明言されました。ちょっとどうだったのか覚えていなかったので助かります。ブラフに使うようですが、ゼノの喜んだ顔からすれば一気に和解してもおかしくないんですけどね。
龍水はやはり有能でした。難しい話もすぐに理解しますし、ルーナの監視も怠らず、暗号通信から敵の存在を感知して狙撃を警戒しました。そういえば宝島編でも石化装置に気づいてスイカを蹴っ飛ばしたんでした。
この先の展開はどうなるでしょう。アオリ文では「銃弾を迎え撃て!!」とありますが、跳ね返せるようなものを何か作っていたでしょうか・・?
スタンリーのあの顔からするとゼノの命令を無視して撃ちそうなので、来週はそのへんがどうなるかですね。面白くなってきました。
「Dr.STONE」【159話 LOCK ON】【コミックライク】
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