五等分の花嫁【104話 最後の祭りが二乃の場合②】【感想・ネタバレ】【コミックライク】
104話「最後の祭りが二乃の場合②」
前回までのあらすじ
時間を遡り学園祭初日。二乃の視点でスタートし、風太郎、四葉と共に祭りを楽しみますが、姿を見せないマルオのことを気にかけています。二日目、マルオは学園祭には来ましたが用事で帰ってしまい、二乃はそれを知りません。風太郎がバイクで二乃の元に来て、直接行こうと手を差し伸べて来ました。
「五等分の花嫁」【103話 最後の祭りが二乃の場合①】【コミックライク】
以下、「週間少年マガジン(2019年44号)」のネタバレを含みます。
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(感想→あらすじ→まとめ)
攻めてこそ二乃 マルオの心の壁を壊し、風太郎の心にも届くのか
パンケーキをマルオに届けるという流れは予想できましたが、マルオと零奈のエピソードが愛情に溢れていて、今まで鉄仮面だったマルオの心情=零奈の死を認めたくないという想いが伝わって来て良かったです。
二乃も「パパ」呼びから「お父さん」呼びに変わりました。やっと関係性が変わったというか、「家族である」ということをお互いに認め合ったということでしょう。
マルオの風太郎への厳しい態度は変わりませんが、「君に頼んで良かったと心から思う」とまで言わせたので、実質風太郎の勝ちですね。「君が娘たちとの関係を真剣に考えてくれることを願おう」とも託されました。
それを受けて風太郎は「誰も選ばない」と言ったことをどう考えるのか・・と思っていたら、二乃とアクシデントでキスをしそうになり、おっと思わせておいてから、二乃が自分から風太郎にキスをするという展開。
先に一花の夜の公園でのキスシーンを見ていましたので、二乃はどんな勝負手を打つのかと思っていましたが、まさかのド直球。
ストーリーラインとしてはこの後に姉妹の誰かが病院に運ばれ、お見舞いした後、風太郎は一花と帰ることになるわけですが、「攻める二乃」が風太郎に一花の送りを頼んだのも気になっていたんですよね。
今にして思えば、自分の気持ちを伝えられて満足していたから、もしくは一緒に帰るのが照れくさかったということだったのでしょう。まあ、言葉通りに後片付けもあったのかもしれませんけど。
それにしても風太郎の心は乱されまくっていますね。この流れだと三玖もキスをすることになるでしょう。二日目の時点でそういう気配はなかったので、二乃より前・・といっても学校の中で?となりますし、一花の後の更に深夜という感じでしょうか。
病室に運ばれたのは普通に四葉だと思っていますが、だとすれば病室でもチャンスがあります。しかし、そうなると立て続けになってしまうので、さすがにそれはないかなとも思っています。
風太郎の心情はともかく、二乃の心からの笑顔が戻って良かったと思う話でした。
以下、あらすじです。
104話のあらすじ
颯爽と二乃の前に現れた風太郎ですが、「行かないわよ もういいわ」ときっぱり断られてしまいます。
「パパは来なかった 招待状は読んだのに 私たちのことなんか微塵も考えてないのよ」と、学園祭は一日残っていても、どうせ叶わないのなら望んだことすら後悔しそうと、期待の反動で拒絶の心を大きくしています。
風太郎は「お前たち家族のことはよく知らない」と前置きしながらも、逆に「俺に対する警戒心 めちゃくちゃ怖ぇーぞ」とマルオの娘たちへの愛情を肌で感じています。「お前らめんどくせーってな」。
風太郎に頼まれごとをされていた女生徒が、タブレットを持って駆け寄って来ます。「例の人 見つけたよ」と、映像を流してくれます。
来場者のインタビューの中にマルオを捉えたものがあり、職場からの電話で去って行く姿が映っていました。間違いなくマルオだと認めた二乃は、「パパの所へ連れてって!」と風太郎に頼みます。
「そうよね 何 弱気になってたのかしら 押しても引いても手応えがなくても・・さらに攻めるのが私だわ」。
マルオの職場である病院に突撃した風太郎と二乃(入館許可証は取ってあります)。「お借りした娘さんを返しに来ました」と風太郎はマルオに話し掛けます。
一度はスルーしかけたマルオですが、二乃が「待って もうすぐ焼けるから」と呼び止めます。マルオはパンケーキを見て、昔の零奈とのことを思い出しています。
零奈は病室のベッドに体を預けながら、パンケーキを最後に作ってあげたかったと語り、マルオにも感謝を述べています。
マルオが「零奈先先生は僕の恩師ですから」と言うと、零奈はマルオが生徒会長だったことやファンクラブの会長だったことを振り返っています。
「一分一秒でも長く生きていただきたい 僕がしたくてしていることです」「あなたがいなくなったら娘さんたちも悲しみます」と言うマルオに、零奈は「もう少しだけ甘えさせていただきます」と娘たちの成長を見届けることを心に決めます。
「退院した際はぜひご馳走させてください パンケーキ 君も気に入ってくれると思いますよ」。
現実時間に戻り、二乃が焼き上がったパンケーキを差し出します。生地は三玖が作ったもので、料理が下手だった三玖が目指すものを見つけて頑張っていること、三玖だけじゃなく五人全員があの頃よりもずっと大きくなったと言います。
「その成長をそばで見ていてほしいの お父さん」。
マルオは五姉妹から距離を置くことで零奈の死を受け入れようとしていなかったことに気づき、パンケーキを口にします。しかし、表情は微妙で、外から見ていた風太郎にはどんな感情なのかさっぱりわかりません。
「この味・・ 君たちは逃げずに向き合ってきたんだね」とマルオ。「え?どういう・・」と戸惑う二乃に、「それにしても量が多いな 僕一人では食べられそうにない 次は家族全員で食べよう」とマルオは頑なな態度を崩すのでした。
嬉しそうに手を合わせて微笑む二乃。「きゅ 急に何よ! ・・でも皆きっと喜ぶわ・・」と言葉は素直ではありません。気を遣った風太郎がトイレを装って立ち去ろうとすると「上杉君 待ちたまえ」とマルオ。
「これは君の計画かい?」「違います」と風太郎は即答しますが、「そうよ 彼がここまで連れてきてくれたの」と二乃が被せてきます。
「それは・・どうだろう 家庭教師の範疇を超えていると思うのだが?」と冷たい目を向けて来るマルオに、(やっぱ親バカじゃねーか!)と顔が引きつる風太郎です。
「だがそれが私にできなかったことだ」「君に頼んで良かったと心から思う」「不出来だが親として 君が娘たちとの関係を真剣に考えてくれることを願おう」と真摯な言葉を投げ掛けてくるのでした。
二乃は「フー君はお父さんが思ってるよりずっとしっかりしてるんだから」と得意顔です。二人で帰り支度をしながら、風太郎は(真剣に・・か 俺はできているのだろうか)と悩んでいます。
二乃は礼を言い、「そ それでね明日のことなんだけど・・」と言いかけたところで足を捻り、風太郎と共に倒れそうになります。
二人の顔が急接近し、唇が触れ合いそうになります。「忘れ物だ」とコテを持って部屋から出て来るマルオ。
「危ねーっ!」と風太郎は壁ドンでピンチを脱し、マルオに怒られずに済みましたが、「チッ おしかったわ」と二乃はもう少しでキスできると思ったのにと、風太郎とは逆のことを考えています。
「ギリギリセーフ 二乃 大丈夫か?」と尋ねる風太郎の肩を掴んで引き寄せると、自分から唇を合わせてキスをしました。マルオは後ろを向いていて見えていません。
「やっぱ恋は攻めてこそよね」と照れながらも満足そうに笑みを浮かべる二乃です。
動揺しまくる風太郎に、鋭く振り返るマルオ。二乃はマルオに「ねぇお父さん これだけ言いたかったの」と、(この先 私たち姉妹の関係がどのように変わったとしても 私の気持ちは変わらない)。
「フー君を家庭教師に選んでくれてありがと!」と言うのでした。
まとめ
二乃も大胆に攻めました。二乃らしかったです。
こうなるともう全員が・・?と思わなくもないですが、三玖、四葉はアリとしても五月まではないだろうなとは思います。
ただ、ここまで気持ちを示されて、「やっぱり誰も選ばない」は男としてどうなんだ?という想いもありますので、風太郎には誰かを選ぶ選択をして欲しいと願っています。
次週は三玖でしょうか。学園祭はまだまだ終わりませんね。
「五等分の花嫁」【105話 最後の祭りが三玖の場合①】【コミックライク】
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