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五等分の花嫁【109話 最後の祭りが五月の場合①】【感想・ネタバレ】【コミックライク】

109話「最後の祭りが五月の場合①」

前回までのあらすじ

学園祭二日目の四葉。無理をして倒れ、病院に運ばれます。夜になって目覚め、迷惑をかけた人たちに謝りに行くと言う四葉風太郎が止めます。四葉に助けられた人たちが頑張ってくれたと言われ、四葉はそれを受け入れました。最終日、おとなしく皆に役割を託すと、疲れている風太郎と言葉を交わし、キスをして自らの気持ちに区切りをつけたのでした。尚、風太郎は夢だと思っていて四葉がキスしたとは思っていません。

 

【漫画ネタバレ目次】「五等分の花嫁」【コミックライク】

「五等分の花嫁」【108話 最後の祭りが四葉の場合②】【コミックライク】

以下、「週間少年マガジン(2019年49号)」のネタバレを含みます。

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(感想→あらすじ→まとめ)

 

五月回スタート 進路に悩む五月の元に本当に父親が登場

扉絵は夜の教室で席に着いている五月でした。これで四葉以外が全員、教室にいたことになりますが、誰かを待っているふうに見えるのは五月が初めてですかね。

 

五月の風太郎への感情が把握し切れないので、どうしても気持ちが入らないまま読んでしまうのですが、五月にとって風太郎はどういう立場なのでしょう。

 

ただの家庭教師よりは親密で、信頼もしているということは確かですが、それが家族に向けるような感情なのか、恋愛にまで発展するような感情なのか掴めません。

 

その2で解決するとなればそのあたりも明らかにされるでしょうが、キスまで至るかどうかで言えば、雰囲気的にはそういう空気では全然ないです。

 

一人だけ違う結果になるというのも特別扱いな感じがしてどうなんだろうと思いますが、すんなりと納得できるような解決編になるでしょうか。

 

物語的には進路に悩む五月が袋小路にハマり込んでいるようです。母親の後を追っているのか、自分自身の夢を追いかけているのか迷っているというところで、本当の父親である無堂の登場で更に混乱しています。

 

無堂に関しては勇也がかなり警戒していて、人を小馬鹿にしたような言動からもあまりいい印象を受けません。零奈の先生の道を否定していて、乗っかるような五月も否定しています。それが愛情からなのか、本人がそういう性格なのかもわかりません。

 

マルオの零奈に対する愛情が二乃回で示されただけに、対比が凄いです。意図的に描かれているのでしょうが、五月のその2だけで解決するような内容でしょうか。

 

風太郎がどのように絡んで五月を助けてくれるのか、その2を見ないとわからないです。

 

以下、あらすじです。

 

109話のあらすじ

扉絵は後夜祭終了のアナウンスが流れる夜の教室で、席に座る五月です。誰かを待っているようにも見えます。

 

学園祭前、五月は受験対策教室の下田さんの元に向かい、「目指す夢のため 今はできることをしたいと思います」と気合いを入れています。

 

そこに特別講師の無堂先生が現れます。髭を生やした、歳のいった男性のようなシルエットで、勉強を頑張ろうとしている五月を「素晴らしい」と褒めています。「才気あふれる若者よ 私は君にエールを送るよ」。

 

学園祭が始まり、五月から一人で自習していることを聞いた風太郎は呆れています。「勉強ばっかで大丈夫か? 友達いる? 学校つまんねーなら相談に乗るぞ」「あなたにだけは言われたくなかった言葉です」と五月は顔を引きつらせています。

 

風太郎ですら学際のノリにあてられてワクワクしているのに、五月は勉強に集中しています。なのに結果がついてこないことを風太郎は不可解に感じています。

 

指摘されてちょっと気分を害した五月は「想像を絶する馬鹿で悪かったですね 約束は15時でしたよね」と、それまでに用意した問題集を全て終わらると宣言、終わるまでは教室には行かないと言いますが、「流石に夜までは待てねーぞ・・」と若干、不安を覚える風太郎です。

 

食堂で勉強をしている五月に、二乃が「だからってこの量は意気込みすぎでしょ」と呆れています。五月の視線が二乃の手元のフランクフルトに釘づけになっていますが、全てが終わるまでは邪念を断つと五月は誘惑を振り切りました。

 

二乃は「あっそ あんまり無理しないようにね」と流しますが、真に受けたような五月は「やっぱり私には分不相応な目標だったのでしょうか」と弱気になっています。

 

「そ そんなこと言ってないわよ 学校の先生なんて立派な夢じゃない これでもあんたの夢 応援してるんだから」と二乃がフォローすると、「そうですよね すいません 少々弱気になってしまってました」と五月は力なく微笑みます。

 

二乃は「全く 娘がこんなに困ってるのにパパは何してるのかしら」と、招待状を送ったのに姿を見せないマルオに文句を言っています。二乃は悩みがあれば頼ってみればどうかと提案します。「こういう時に道標になってくれるのが親の役目なんじゃない?」。

 

「親の役目・・」と反芻した五月ですが、脳裏に浮かぶのは「俺は父親の代わりになろう」と言った風太郎の姿でした。

 

学園祭も盛り上がって、食堂に色々な食べ物を持ってやって来る生徒が増えます。邪念を断つと言っていた五月でしたが誘惑を抑え切れず、不穏なオーラを出して生徒たちを怯えさせています。

 

集中し直そうと気持ちを切り替えますが、また新たないい匂いが届きます。鬼の形相で振り向けば、禿頭で白い口髭の50~60代男性、先日顔を合わせた無堂先生でした。

 

お互いに挨拶を交わすと、無堂は学際中でも勉強をしている五月を見て、「なんとストイックな! 素晴らしい向上心だ!」と絶賛しています。五月が先生を目指していることを聞いたと言い、どうしてそれを望んでいるのかと無堂は問います。

 

五月は今まで苦手で勉強は逃げてきたけども夢を見つけ、目標を定めてから学ぶことが楽しくなった、そんな風に自分も誰かの支えになりたいと語ります。

 

しかし、五月の説明を喰い気味に無堂は「感動した! なんて健気で清らかな想いなんだろう」と涙を流して拍手します。少し白々しい感じですが五月は素直に受け、「少し救われた気がします」と、本当に自分の夢は正しいのか迷っていたと打ち明けます。

 

「あ 母も学校の先生でして・・」と言いかける五月の言葉をまたも遮るように「知ってるよ」と無堂。

 

「僕は彼女の担任教師だったんだ 君は若い頃のお母さんにそっくりだ」「そっくり・・」「ああ歪なほどにね」と無堂は見下ろすような目線です。

 

「君がお母さんの後を追ってるだけならお勧めしない 歪んだ愛情は五月ちゃん自身を破滅へと導くだろう まるで呪いみたいにね」との言葉に、下田さんにも言われた「お嬢ちゃんはお母ちゃんになりたいだけなんじゃないの?」という言葉が重なります。

 

「ち 違います! これは私の意志で」と反論しますが、それを封じるように「そうだと無意識に思いこんでる それが呪いだ」「現にほら 君の想いに君自身が追いついていない」と尚も攻め立てられ五月は絶句します。

 

無堂は態度を一転し、「きついことを言ってしまってすまない でもね 僕は五月ちゃんにお母さんと同じ道をたどってほしくないんだよ」と、零奈が無堂に憧れて似合わない教職の道へ進んだと言います。「最後までそのことを後悔していたよ」。

 

「私の人生 間違いばかりでした」という母の言葉を思い出し、図星を突かれたような顔をする五月。逃げるように「この後 約束があるので私はこれで・・」と席を立ちます。その後ろ姿に無堂は悩んでいるならいつでも相談に乗る、明日も来ると言います。

 

風太郎に呼び出された待ち合わせの時間になり、教室に風太郎と五姉妹が集合しています。ここぞとばかりに皆が持ち寄った食べ物を口に詰め込んでいる五月を見て、皆がドン引きしています。

 

「まあ誘惑に負けず頑張った方だろ まさかあれだけの量をこの時間までに終わらせちまうとはな」「さすが負けず嫌い やるじゃねーか 本気なんだな」と風太郎は称賛していますが、「・・ええ」と答える五月の手の下には問題集が隠されていました。(未回答?)。

 

夜になり風太郎の実家。らいはと勇也と共に夕食を囲んでいます。火事の話題になっていますが、何故か風太郎のほっぺたが腫れています。

 

勇也は風太郎に変なおっさんを見なかったかと尋ねています。「こう・・ヒゲがもさっとした・・」という説明に「上下反対にしても顔になりそうなおっさんか?」と風太郎には心当たりがあったようです。

 

「やっぱ来てやがったか」と勇也は、「お前には伝えておいた方がいいかもな あの男は・・」と話し出しました。

 

翌日、学内を歩く五月の背後から、飴を噛み砕きながら無堂が近づきます。はっと振り返る五月。「なんのご用でしょうか」。

 

無堂は昨日のことを謝った後、「赤の他人に突然あんなことを言われたって困惑するだろう」「君にいつ 打ち明けるか迷っていたんだ」と、無堂は続けます。

 

「君のお母さんは元教え子 さらに元同僚 元妻だ」「つまり私は 君のお父さんだ」と驚愕の事実を打ち明けたのでした。

 

まとめ

学園祭の明るい雰囲気はそっちのけで暗い話題の五月回です。五月の進路も靄がかかっていますし、そこに本当の父親である無堂が輪をかけてきます。

 

無堂の人となりがわからないので本心からああいう言動になっているのか、何か裏があって言っているのかわかりません。

 

次の五月回その2で解決するような内容ではない気もしますが、風太郎がどうやって解決するのか。時間的にも二日目の午後と最終日のどこかになりますが、既に消化された予定が一杯詰まっているのでどこにどうハマるのかも興味深いです。

 

五月のエピソードがどういう解決を迎えるかは予想できませんが、扉絵のポーズが意味深でしたね。

 

五姉妹の前後編が全て済んだ後は、シスターズウォー(裏)みたいに、今度は風太郎目線で答え合わせをして欲しいと思っています。

 

「五等分の花嫁」【110話 最後の祭りが五月の場合②】【コミックライク】

 

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