五等分の花嫁【112話 最後の祭りが五つ子の場合】【感想・ネタバレ】【コミックライク】
112話「最後の祭りが五つ子の場合」
前回までのあらすじ
風太郎に肯定してもらい、実の父親・無堂と決着を着けるため学園祭に戻った五月。勝手な持論を展開する無堂に胸を張ってノーを突き付け、自身の夢を貫くと宣言して決着を着けました。風太郎にも感謝の気持ちを伝え、母脱却の一歩として口調を変えて風太郎を戸惑わせるでした。
「五等分の花嫁」【111話 最後の祭りが五月の場合③】【コミックライク】
以下、「週間少年マガジン(2019年52号)」のネタバレを含みます。
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五つ子で後夜祭 そして、別々の道へと
学園祭編が始まってから一番穏やかな感じの回でした。
それぞれが抱えているトラブルや葛藤、悩みなんかを解決して、五つ子で学園祭を回っています。どうせもう意見が一致することなんてないから全部回っちゃいましょうと。
風太郎を巡ってギスギスした頃もありましたが、後夜祭を連れ立って練り歩く仲の良い姿が見れて良かったです。
「五つ子というのはこれからもずっと切っても切り離せないのでしょう だけどそんな同じ問題を私たちは五人で一緒に持つことができるんです それはとても幸せなことで私はこう思っているんです」
「五つ子でよかったと」と語る五月の締めの言葉が全てですね。
親指と小指をつなげて五人で輪っかを作るところも良かったです。一花が悟っているような表情、二乃が気合いの入った表情、三玖は自分で納得している表情、四葉は何があっても負けないと言っているかのような表情、五月はただ幸せそうな表情で。
もちろん、これは勝手にそう感じただけなので読む人によって解釈も違うでしょうけど、間違いないのは全員がやり切ったと思っているところでしょう。
あとは風太郎の返答次第。夜空を見上げる風太郎は何を想っているのでしょうか。
以下、あらすじです。
112話のあらすじ
学園祭も後夜祭になり、色々と片付いた五つ子たちは一花、二乃、三玖、四葉で集まっています。五人で回ることにし、どこを回るかせーので言おうとする四葉ですが、二乃がどうせ皆バラバラになるので嫌だと断ります。「五つ子なのにね」「五つ子だからよ」。
「お待たせしました」と五月がやって来て全員集合です。「五月どうだった?」「フータロー君にあのこと伝えられた?」と三玖と一花が訊ねています。
五月はそのことと父の件のお礼も言えたと返し、改めて姉妹にもお礼をと畏まります。「あ あり あ ありがとね!」と慣れない口調で頭を下げる五月に、皆の唖然としています。「なんか違和感しかないわ」と二乃の言葉が全てを物語っています。
三玖には変装までしてもらったと感謝しますが、「構わない それにあんな ずさんな変装には満足していない」と三玖は目を光らせ、謎のプライドを芽生えさせています。
「いくら変わったと言っても 一般人はあれだけで間違えちゃうんだね」と一花がしみじみと語り、「私たちはいつまで五つ子なんだろう」と頷き合っています。
とはいえ風太郎との(五月がしてきた)約束まで時間もあり、気分を入れ替えて後夜祭に足を向けます。全員の行きたいところを順番に回るようです。
コンサート会場に足を運ぶと、一花が迷子を助けた母親から礼を述べられ、屋台の引換券をもらいます。「弟たちも応援してるって 頑張ってね」と言われ、「でもこれがやりがいってやつなのかな」と少し満足そうです。
次にパンケーキ屋に向かいますが、クラスメイトの皆は出し物の結果発表を見に行っていて誰もいません。「じゃあ私たちも・・」と踵を返す二乃に、五月がマルオのことで礼を言います。
二乃は「私だけの力じゃないわ」と三玖に微笑みながら、「だけどあんたたちも立ち向かわなきゃいけない日がくるわ 思ったより近いうちにね」と返します。
次に向かったのは最優秀店舗発表会場です。見事パンケーキ屋が賞を獲ったようで、その様子を上から三玖と四葉が見ていました。
「最初はクラスメイトに嫌われないか怖かったけど やるべきだと感じたままやり抜いたことを後悔していない」と三玖が言うと、「うん 私も同感」と四葉も同意しています。「たとえ望んだ結果が出なくても 後悔しながら生きていくより100倍いいよ」。
最後は五月の希望ですが、「ぐーっ」と盛大にお腹を鳴らす五月は悪びれもせず「この通りです」と降参。「なんだかふっきれた感あるわね」と二乃に呆れられています。
一花が「さっきもらった屋台の引換券あげるよ ポップコーン屋さんかな」と券を出せば、五月は獲物を狙うハンターの目になっていました。
ポップコーン屋ではしお、チョコレート、抹茶、コンソメ、キャラメルとあり、どれも捨てがたいと五月は迷います。三玖が五月が決めればいいと言いますが、一花にもらった引換券だし、皆の意見を無視することもできないと、「私たちは五人で一つです!」と何故か勝手に盛り上がっています。
どうせもめるのにねえと四葉や一花が呆れていると店員から声がかかり、もう塩味しか残っていないと言われます。「やはり基本が一番だと思い知らされます」と五月はポップコーンをほおばりご満悦です。
その後ろを連れ立って歩きながら、「改めて五人でいるってめんどくさいことだらけだわ」と二乃がこぼしています。
「私たちが普通の姉妹だったら違ったのかな」と四葉が疑問を投げると、「うーん それはそれで別の悩みがあったろうね」と一花。「二乃が妹いじめたり」と三玖。「あーら五つ子でよかったわね」と二乃が応じます。
「はい! 五つ子で良かったです!」と五月は笑顔で肯定しています。四葉や三玖、一花、照れながら二乃も賛同し、それぞれがお互いがいたことで頑張れたと言っています。
「五つ子というのはこれからもずっと切っても切り離せないのでしょう だけどそんな同じ問題を私たちは五人で一緒に持つことができるんです それはとても幸せなことで私はこう思っているんです」「五つ子でよかったと」と五月。
後夜祭を五人で並んで歩き、皆、幸せそうな顔を浮かべています。
空が暗くなり、「そろそろ時間ですね」との声にしんみりした空気が漂います。一花が皆をまとめて五人で輪を作り、お互いの親指と小指を絡め合って小さな輪っかを作り出します。何かしらの決意を秘めた顔立ちでお互いを見やると、そっと輪を解きます。
五人はそのまま別々の方向へ、振り返らずに別れて行きます。どこかの廊下、「VS相撲部」と張り紙の出ている廊下、どこかの教室、保健室、どこかの教室のベランダ。
「上杉君 今日の全てが終わる頃 私たちは各々の部屋で待っています 各々の想いを抱えたまま・・あなたを待っています」と五月のエピローグが入り、夜空を見上げる風太郎のシルエットが最後のコマに描かれているのでした。
まとめ
五つ子から見た学園祭のスケジュールが終了です。最後に五つ子で仲良く楽しんでいる様子には、ほっとしますね。
五月が風太郎に五つ子の想いを乗せた「約束」を取り付けてきたようで、誰か一人か、全員の元かはわかりませんが風太郎が訪ねて行くという感じです。
「よぉ待たせたな」からこんなに待たされましたが・・。
次回こそ風太郎視点になるでしょう。学園祭の初めからどういうふうに気持ちが変わって、最後にどういう答えを導き出すのか楽しみにしています。
「五等分の花嫁」【113話 最後の祭りが風太郎の場合】【コミックライク】
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