五等分の花嫁【119話 五つ星ツアー】【感想・ネタバレ】【コミックライク】
119話「五つ星ツアー」
前回までのあらすじ
二乃と四葉の話し合いを隠れて聞いてしまった風太郎と五月。四葉は真剣な気持ちをぶつけ、二乃の理解を得ます。隠れていたことがバレ、風太郎は四葉の想いを受け取って盛大に照れ、四葉も真っ赤になります。五月はそれを見て胸のモヤモヤが晴れ、二人を応援できると改めて思ったのでした。
「五等分の花嫁」【118話 五月の思い出】【コミックライク】
以下、「週間少年マガジン(2020年9号)」のネタバレを含みます。
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風太郎と四葉のデート、そしてプロポーズ
諸問題を解決するのに忙しくて先延ばしになっていた関係ですが、ようやく正式に付き合うことになりました。良かったです。
風太郎らしいファミレス、図書館、公園という「日常の中の大切な場所」に連れて行くデートと、それを風太郎と一緒ならなんだって最高に楽しいと心から言える四葉はお似合いです。
告白の場所が因縁のブランコというのも良かったです。四葉よりも跳べたらとか無茶なことを言い出して、鎖がちぎれてブッ飛んで行くというのも風太郎らしかったですし、「・・し・・死ん・・」と青ざめる四葉も四葉らしい。
告白の言葉はいきなりすっ飛ばして「結婚してください」で一瞬、四葉も固まっていました。
四葉の普段の言動からすると、即答で「はい」と答えるのかとも思いましたが、「付き合う前からそんなこと言われたら引きますよ!」と一旦あってから、「私じゃなかったらの話ですけど」と返すところが変化球でした。
その前の四葉の夢は何?のフリからの、「お嫁さんです」で締めです。二乃はちょっと微妙な顔つきでしたが、他の姉妹は嬉しそうに見守っていました。
というかデートは当然のように尾いて来ていましたね。ファミレスでの二乃のどっちにも振り切れる感情に、一花はなんとも言えない表情になっていました。図書館でも思わず飛び出して行きますし、これぞ二乃という感じです。
ボロブランコの鎖が引き千切れてからのプロポーズ、四葉が受け入れてのお付き合い開始、というのは、四葉が過去のしがらみ(=鎖)から解放されたということを表しているように思えました。
風太郎も男気を見せましたし、四葉の笑顔も最高で気持ちのいい展開でした。
以下、あらすじです。
119話のあらすじ
休日に風太郎は四葉を呼び出し、デートをしています。電車でどこかに向かうようです。
学校では二人きりになれないと言う風太郎に、四葉も「どこで誰が聞いてるかわからな・・」と、ふと黙り込み周囲を見渡す二人。
電車がガタンと揺れ、風太郎が四葉に壁ドンならぬドアドンをされて、「これ逆じゃない?」と少しバツが悪そうです。「あ! 飛行機雲! 飛行機雲を見るといいことがあるって知ってます?」と空気を変えるように言う四葉。「聞いたことない・・」。
風太郎は立場が逆転している状況に情けなさを感じつつも、(このままじゃ男が廃る)と、微妙な関係を終わらせるためにも、自らのプランでしっかりリードしてやると気合いを入れています。
最初に向かったのはファミレス。「さぁ好きなものを好きなだけ頼んでいいぞ! 俺のおごりだ!」と自信満々で、四葉も「わーい」と喜んでいます。
それを少し離れた席から見つめる四人の姉妹。案の定、尾いて来たようです。二乃はデートの行き先がファミレスだったことに、もどかしさを感じています。
三玖は初々しくていいと褒め、一花も風太郎にしては頑張ったと労い、五月はご飯がおいしいと良くわからない感想を述べています。
クーポンを使う風太郎に、二乃はNGを出しています。「四葉 そんな奴はさっさと捨てて私にその席を譲りなさい」「フー君 面倒臭いことしてないで さっさと告って付き合っちゃいなさい」と複雑な表情でぶつぶつとこぼし、「どういう心境・・?」と一花に呆れられています。
五月は思い切り良く切り出せない風太郎の気持ちもわかるとフォロー。隠れて四葉の覚悟を聞いてしまっただけに容易に踏み切れず、四葉もそれがわかっているからお互いぎこちなくなっていると。
ファミレスの後は図書館に向かいます。風太郎はスマホを操作しながら接し方を思案しています。四葉に何か探しているのかと訊かれ、目標とか夢とか見えてきたのではと急な話題を振ります。
「私は・・やっぱり誰かのサポートをして支えることが自分に合ってると思います 諦めから始めたことでしたが 今ではそれも誇れることだと気づいたんです」と四葉。風太郎は「そうか お前らしいな」と肯定します。
「いえ そう思えたのは上杉さんがそうだったから」と四葉に言われ、あまりピンと来ていない様子の風太郎。
身を潜めて成り行きを見守っている四姉妹。二乃が「あーっ! ムズムズする!」と気持ちを抑え切れないようです。
風太郎は「それでも具体的な目標はあった方がいいんじゃないか? ほら小さい頃はあっただろ夢とか」と問いかけますが、「あったと言えばあったけど・・だけどあれは・・」「もう忘れちゃいました!あははは」と誤魔化す四葉。
「思い出したらちゃんと言えよ」と風太郎は、二乃の昔の夢の話に切り替えます。「えーっとそうだ・・確かあれだよな・・」「日本一のケーキ屋さん」と風太郎がバラしたところで、「そんなに具体的には言ってないわよ!」と、ついに抑え切れなくなった二乃が飛び出します。
固まる一同。「図書館ではお静かにお願いします」と注意されます。五月がすかさず割って入り、気にせず先に進んでくださいと言うものの、「お お前ら いつから・・」と風太郎は慌てます。
五月は気にしないようにと念押ししながらも、初デートで割引券やスマホを見たりは気にした方がいいと言い添えてきます。
風太郎は四葉を促してその場を離れます。風太郎の後を連いて行く四葉を見て、「もう背中を押さなくてもよさそうですね」と安心したような五月。二乃が不思議そうな顔で五月を見ています。
風太郎は五月に指摘されたことを謝りますが、四葉は大丈夫と答えます。「どこで何をしてても気になりません 上杉さんとならなんだって最高に楽しいです」と笑顔です。
風太郎は最後にひとつだけ、と四葉の思い出の公園へと行きます。四葉は驚いています。「今日は上杉さんの思い入れのある所に連れてってくれるはずじゃ」。
「ああ 家族でたまに行くファミレス よく勉強に使う図書館」「お前と来たその日からここもその一つだ」と風太郎は言います。
「いいんでしょうか」とつぶやいた四葉は、「本当はまだ迷ってます 姉妹の皆を差し置いて 私だけこんなに幸せな思いをしていいのかと この選択は正しかったのかって」とこぼします。
風太郎はそれには答えず、「お前ここからすげー跳んでたよな」と別の話を振ります。また見せてくれと頼むと、お安いご用と四葉は思い切り良くブランコから跳びます。
「ふふん! どうです」と満足げな四葉に、「四葉 もし俺がそこまで跳べたら聞いてほしい話がある」と真剣な口調で語り掛ける風太郎。ブランコを漕ぎ出します。
四葉は焦ります。調子が良くていつもより遠くに跳んでしまったし、風太郎にも危ないめに遭ってほしくありません。しかし、「見ててくれ」と前だけを見つめる強い眼差しに言葉を呑み込み、勢いをつけ過ぎる姿をヒヤヒヤと見守ります。
風太郎は(もっと もっといけるはずだ!)と力を込めます。するとボロブランコは耐え切れなくなり、鎖が壊れて風太郎は体ごと投げ出されてしまいます。
勢い良く飛び、地面に叩きつけられるように四葉の前まで跳んで来る風太郎。「・・し 死ん・・」と四葉は真っ青ですが、それを遮る風太郎の声。
「こんなデート一つこなすことのできない未熟者の俺だが それでもお前の隣に立って並べる男になれるよう精進する」「正しい道も間違った道も一緒に歩いて行こう」「だからお前がよければ・・俺と・・」(思いつく限りの最大限・・)「俺は・・」。
「好きです 結婚してください」と膝をつき、手を差しだしてプロポーズします。
「えっ」と四葉。恥ずかしくなる風太郎。一瞬の間があってから「ええええっ びっくりしました!」。
「私・・てっきり・・段階を飛ばしすぎです!」と四葉に叱られ、早まったと反省する風太郎。「付き合う前からそんなこと言われたら引きますよ!」と言う四葉に「もう一回だけやり直させてくれ」と風太郎は願い出ますが、「私じゃなかったらの話ですけど!」「じゃあ今のは聞かなかったことに・・ん? え?」。
「小さい頃の夢・・思い出しました 皆が憧れてたベタなやつ・・」「お嫁さんです」と最高の笑顔で四葉は手を差し伸べます。「上杉さん約束ですよ」。公園の入り口からそれを微笑ましく見守る四姉妹の姿。
「いつかきっと私の夢を叶えてください」と、差し出された手を取り、しっかりと手を繋ぎ合う四葉と風太郎でした。
まとめ
きちんと「好きです」と伝え、正式に付き合うことになりました。色々とすっ飛ばしてのプロポーズですが、風太郎らしくていいなあとほのぼのします。
二乃だけが荒ぶる心情を振りまいていましたが、応援する気持ちは本物で、温かく見守っています。三玖や五月はすっかり切り替えられているようで、一花も完全にお姉さんの立場に戻っていました。
告白の場所がブランコで、一人で涙を流してブランコを漕いでいた四葉を思うと感無量です。鎖が引き千切れたのも、因縁を解き放つという意味で良かったです。もうこのブランコは四葉には必要ありませんしね。
もっとイチャイチャするところも見てみたいですが、物語の終わりも近そうです。残り何話あるかわかりませんが、幸せを噛みしめるようにして楽しもうと思っています。
「五等分の花嫁」【120話 五年前のとある日】【コミックライク】
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