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五等分の花嫁【最終話(122話) 五等分の花嫁】【感想・ネタバレ】【コミックライク】

最終話(122話)「五等分の花嫁」

前回までのあらすじ

結婚式当日。海外から戻った一花を五月が車で迎えに行き、二乃と三玖が経営している「なかの」という喫茶店で落ち合います。何故か花嫁の四葉まで自転車でやって来て話を咲かせ、五人で式場に向かいます。結婚式は恙なく終了し、風太郎はマルオとの挨拶も済ませますが、四姉妹の姿が見えないことを不審に思います。スタッフに呼ばれて控え室に行くと、ウェディングドレス姿で同じ格好をした五姉妹が待っていて、「五つ子ファイナルゲームだよ」と、悪戯なゲームが始まるのでした。

 

【漫画ネタバレ目次】「五等分の花嫁」【コミックライク】

「五等分の花嫁」【121話 五分の一の確率】【コミックライク】

 

以下、「週間少年マガジン(2020年12号)」のネタバレを含みます。

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披露宴とファイナルゲーム、変わらない六人の関係

最終話です。もっとしんみりするかと思っていましたが、ここに至るまでにすっきりと整理されていたせいか波乱もなく、清々しい答え合わせのような感じでさらっと終わりました。

 

もっと泣かせにかかってくるかと構えてもいましたが、自分的には90話の四葉の涙のブランコのところがマックスでした。あそこで一気に引き込まれてしまいましたが、ソフトな感じに終着に向かって行った感じです。

 

その前は84話の三玖の告白で撃ち抜かれましたから、そのあたりが一番ドキドキして読んでいましたね。

 

披露宴で四葉がマルオや母親への感謝、それから姉妹のことを語り、場面が交互になってファイナルゲームでの風太郎の姉妹への想いが語られていました。

 

ちゃんと全員を見分けられてそれぞれのことを評価しています。二乃はやっぱり泣いていましたが、「あの頃の俺はその答えを見つけることができなかった すまん」と今更謝られてもちょっと切ないですよね。

 

三玖は不安を口にして抱き着いたりとうまく甘えていますし、五月は昔の口調に戻っていたり、一花もさばさばしています。五月のところで「私が四葉だけど」は一瞬だけ騙されました。やるな五月。

 

誓いの鐘のキスの件を風太郎は思い出し、四葉もその時のことを振り返っていました。ページをまたいで「間」のようなものがありましたし、四葉が真相を話したという解釈でいいでしょうか。

 

その後の「伝えたいことがもっとたくさんあるんだ」は、写真の子のこととか再会してすぐにわかったこととかでしょうか。四姉妹と合流する少しの時間で全部話したかどうかまではわかりませんが、野暮なことは言わないで察してということかもしれません。

 

にしても直前に耳打ちされたとしても、誓いのキスで緊張しまくる風太郎は、同棲したといってもあまりイチャイチャはしていない感じがしますね。

 

トレードマークのウサ耳リボンからの卒業が、けじめという感じでした。まあ、何も捨てなくてもとは思いますけど。

 

で、最後は新婚旅行までついて来る気の四姉妹。変わらない関係がそこにありました。「五つ子ってめんどくせー」と言いながら、それも悪くないと思っている風太郎の顔が嬉しそうなのが良かったです。

 

以下、あらすじです。

 

最終話のあらすじ

披露宴で風太郎が、今までお世話になった人たちの前で、ようやく挙式を行えたと挨拶をしています。プロポーズ自体は五年前にすませていたと言って、参列者を驚かせています。

 

「本当に・・長い道のりでした」と風太郎は、直前の「五つ子ゲームファイナル」のことを思い返しています。

 

呼ばれて行った控え室で、同じウェディングドレス姿になっている五つ子に「馬鹿か! ってか四葉以外の四人! こんなお遊びでウェディングドレス着てんじゃねぇ!」と風太郎は怒鳴っています。

 

五つ子たちはバツの悪そうな雰囲気ながらも、お遊びじゃないと言い、「これでも花嫁の親族だからね」とゲームを強要してきます。

 

「っていうのは嘘で私が花嫁本人です」「違うよ私だよ」「花嫁といえば私!」「風太郎ならわかるよね?」とけしかけてきます。

 

「相変わらずのようで安心した 俺を舐めんな」と挑発に乗った風太郎は、「お前だ」とビシッと指差します。

 

この後は披露宴の様子と交互に描かれていき、披露宴では四葉から親へのメッセージが伝えられます。

 

小さな頃に亡くなった母親の教えと愛がいつまでの自分の中に残っていること、マルオに対しては小さい頃は突然のことで気持ちの整理がつかずに反抗してしまう時もあったけど、時間をかけて気持ちを知ることができたと、謝罪と感謝を述べています。

 

「お父さんが私のお父さんになってくれてよかった 今ではそう思います」。そして、姉妹にも感謝を伝えます。

 

五つ子ゲームに話が戻ると、指差された当人は困惑しています。「ああ お前が一花だ」と風太郎が補足し、はっとした表情になります。頭の上でまとめている髪をほどくと、「なーんだ お姉さんびっくりしたよ」と安心しています。

 

披露宴では四葉が一花のことを「個性豊かな私たちを優しくまとめてくれるお姉さんです ご存じの通り大活躍の女優さんで憧れの存在です」と言っています。

 

風太郎は一花のことを、世間ではクールビューティと評されているが騙されない、「自堕落 鈍間 惰眠を貪る 怠惰」とキツい言葉をかけながらも、「それでも強くあろうとする姿が俺には眩しく思えた 大した長女だよ」と称賛します。

 

次に指名したのは二乃。硬い表情をしていますが、風太郎に当てられて思わず目じりに涙を浮かべます。「なんでこんな時に・・四葉だけ当ててればいいのよ」。

 

四葉の二乃への評価は「ちょっぴり怒りんぼうだけど 強くて厳しくて私たちの背中を押してくれるお姉さん 女子力抜群で私も見習わなくっちゃいけません」。

 

「お前の強さはその人一倍の弱さの裏返しだ 厳しさもそれだけ大きな愛情があるからなんだろうな あの頃の俺はその答えを見つけることができなかった すまん」と風太郎は真摯に向き合います。「いいわよ・・私は・・後悔してない・・」と二乃。

 

続いて三玖。当てられて嬉しそうです。ぎゅっと風太郎に抱き着き、「たまに不安になる・・私・・うまくやれてるかな・・」と甘えるように言います。

 

四葉の評価は「不思議とお姉さんという感じではありません 同じ立場で接してきた親友に近いかもしれません だからこそ自分の夢を叶えた三玖を尊敬しています」とのこと。

 

風太郎は「俺が答えるまでもない」と力強く答え、「お前はそうやって常に自分の不安と戦ってきた そうして勝ちえた結果は間違いなくお前の戦果だ 自分を信じろ お前は昔からできる奴だ」と勇気づけます。

 

「そう言ってくれると思ってた ありがとうフータロー」と笑顔の三玖です。

 

「残るはお前だ五月」と風太郎が顔を向けると、「えっ」との声。思わず風太郎も「えっ」。「私が四葉だけど・・」との言葉に固まりますが、「なーんて じゃーん五月でした! どう? うまくなったでしょ」と髪をほどきます。

 

四葉は五月のことを「唯一お姉さんをできる可愛い妹です 実際は私なんかよりずっとちゃんとしてるんですけどね 私がどうしていいか悩んでいる時 背中を押してくれたのも五月でした」と言っています。

 

焦らされた風太郎が声を荒くして、「この際だから言わせてもらうが お前に会ってからだ! 俺の人生が狂い始めたのは! 諸悪の根源! 妖怪カレー喰い女!」と言葉をぶつけると、五月も応戦。

 

「わ 私だって! あなたに会うまでこんなにデリカシーのない人がいるなんて想像もつきませんでした あたまでっかち! 天然 キス魔! やっぱりあなたとは一生 馬が合いそうにありません!」と言葉遣いが昔に戻っていて、姉妹には呆れられています。

 

「・・で 余ったお前が四葉な はい全問正解」「あ あっさり!」と四葉に対しては特にコメントがありませんでした。

 

披露宴での四葉は、姉妹の皆がいなかったら自分の人生は全く別のものになっていた、五つ子ということが負い目に感じたこともあったけどその何倍、何百倍も楽しかった記憶が残っている。「私は皆と五つ子の姉妹として生まれることができて幸せでした」と胸を張っています。

 

風太郎も「これだけ長く付き合ってりゃ嫌でも覚える 俺は家庭教師だったが お前たちからも多くのことを教わった」「お前たち五つ子に出会えたこと 数少ない俺の自慢だ」と言い、五姉妹はその言葉を深く噛みしめています。

 

披露宴は「他の家とはちょっと違って 人から見たら奇妙なのかもしれませんが 私はそんな家族が大好きです」という四葉の言葉で締めくくられました。

 

披露宴が終わってぐったりとソファーに座り込む風太郎。らいはがスーツを片付け、「しっかり旦那さんしなきゃだめだよ お兄ちゃん」とハッパをかけています。

 

ひと息つく風太郎に、四葉も頭をかきながら「私も緊張の糸が解けて一気に疲れがきたよ・・」と苦笑いしています。

 

風太郎に「やっぱりお前も緊張してたんじゃねーか」と突っ込まれると、「あはは 風太郎ほどじゃないけど」と誓いのキスの時のことを冷やかしています。

 

「あ あれは仕方ねーだろ! 皆見てるし お前とだって・・」と照れながら、「五年前を思い出せって言ったよな」と直前に言われたことを風太郎は振り返ります。四葉に言われて、五年前の春の旅行、誓いの鐘のある見晴らしのいい丘でのことを思い出したと。

 

四葉もその時のことを脳裏に浮かべています。五月と四葉が話していて、ついて来ない風太郎を四葉は五月の姿のまま呼びに行こうとしています。

 

しかし、五月の姿ではややこしいかと苦笑する四葉に、「大丈夫ですよ きっと上杉君は気づいてくれるはずです」と五月は自信ありげでした。

 

「もしかしてあの時・・」と風太郎が当時のことを訊こうとした時、スタッフが忘れ物があると何かを持ってきます。

 

ひと目見た四葉は「ごめんなさい やっぱりもう要らないので捨てておいてください」と断り、スタッフが下がっていきます。「いいのか? トレードマークだろ」と風太郎。

 

忘れ物はいつも四葉の髪をまとめていたウサ耳リボンでした。「いいんだよ」「どんなにそっくりでも 私に気づいてくれる人がいるから」と「あなたたちは一人一人特別です」と言った母親の言葉を思い出しています。

 

風太郎はびっくりした顔をしています。「どうしてもっと早く言わなかったんだ」(注:前ページの台詞からの「間」で他に何か=誓いの鐘のキスのこととかを語ったように受け取りました)。

 

「ごめんね 風太郎には伝えたいことがもっとたくさんあるんだ」「な なんだよ」「ふふっ それはね・・」。

 

風太郎と四葉が並んで階段を下りて行くと、テーブル席で寛いでいる四姉妹。「何してんだお前ら」「ごくろーさま いい式だったね」と一花。

 

二乃が「何って決まってるわ 式が終わればやることはひとつ 新婚旅行よ!」と言い放ちます。「ま 待て! 付いてくるつもりか!?」と慌てる風太郎ですが、「当然」との答え。その行き先について悩んでいるとのことです。

 

「こいつら・・めちゃくちゃだ・・」「あはは いいじゃん 皆 一緒の方がもっと楽しいよ ね?」と四葉は受け入れている様子です。

 

「それなら行きたいとこ指差そっ」「四葉がそう言ってくれるのなら」と皆も乗り気です。「なんか前にも同じことで揉めてなかった?」「あー高校の・・」「じゃあいくよ せーのっ」。

 

と、風太郎も昔のことを思い出しています。高級マンションで五つ子に起こされ、「結婚式は・・」と寝ぼける風太郎。五姉妹は気が早いと言いながら、卒業旅行の行き先を決めるよう催促してきます。

 

四葉が五人での指差しを提案し、一花と風太郎がやめておいた方がいいと言うなか、五月の掛け声で「せーのっ」と指差します。

 

(そうだ あの時も同じことを思ったんだ)と風太郎。いくつになっても変わらない五つ子たち。かつては呆れていた風太郎でしたが、今は笑顔で受け止められます。

 

「五つ子って めんどくせー・・」

 

まとめ

ついに終わってしまいました。

 

結婚式と披露宴の様子はこれまでにちょくちょく「未来の時間」として描かれていましたので、全部を通して描かれているわけではなかったです。四葉のマルオや母親、姉妹に対する想いを打ち明けるのがメインでした。

 

なので「披露宴を楽しむ」という感じの回ではなかったです。風太郎の姉妹たちへの言葉、感謝などが伝えられていて、重くなくてさらりとした、最終回っぽくない感じの雰囲気で終わったなという印象です。

 

卒業式も前回に扉絵だけで飛ばされましたが、卒業旅行も一緒に行っていたんですね。このへんは番外編とかで描かれることがあるでしょうか。

 

長いようで短い122話。ダラける展開もなく、ヒロインがハッキリしないグダグダな感じもなく、細かい伏線も回収し、見事にまとまったストーリーだったと思います。

 

ファンとしてはもっと、いつまでも楽しんでいたい、とは思いますが、終わらないのも締まりがないのでちょうど良かったです。安心して人にオススメできる、最上のマンガに仕上がっていると確信できます。

 

楽しませてくれてありがとうございます!

 

春場ねぎ先生、お疲れさまでした。また次回作、楽しみに待っています。

 

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