五等分の花嫁【87話 私と姉妹①】【感想・ネタバレ】【コミックライク】
87話「私と姉妹①」
前回までのあらすじ
修学旅行で風太郎に告白した三玖とわだかまりの解けた姉妹たち。風太郎はそんな彼女らの写真をアルバムにまとめて零奈に渡します。零奈の正体は五月でしたが、写真の子は四葉だったことがわかりました。
「五等分の花嫁」【86話 シスターズウォー エキシビジョンマッチ】【コミックライク】
以下、「週間少年マガジン(2019年26号)」のネタバレを含みます。
新章開幕、5姉妹の子供時代の話
5姉妹の子供の頃(5年前)の話が始まります。タイトルに「私と姉妹」とありますが、「私」は写真の子だった四葉です。
「瓜二つ」の語源は「瓜を半分に切っても同じ形だから瓜二つ」だと姉妹の誰かが言いますが、「瓜は5つに切っても同じなのかな」と疑問を持つ四葉。
しかし疑問を持つのは四葉だけで、すぐに誰かの「じゃあ私たちは瓜五つだね」と楽しそうに笑う声が聞こえてきます。
まだ何をするのも一緒で、二乃はサッカーのヘボ監督に三玖と間違えられても、「そっくりは私たちにとって褒め言葉だから」と逆に喜んでいます。
二乃のこの気持ちは風太郎と出会うまで変わらず持ち続けていたものですが、この時はまだ四葉以外の皆が「一卵性に感謝だね」と嬉しく思っていることが伝わってきます。
サッカーの試合に駆り出されることになった5つ子たちは、そっくりな容姿で相手を翻弄し、以心伝心のコンビネーションで圧倒するのが得意技です。
何度もヘボ監督に手伝わされているようですが、そのなかでも四葉は一歩リードしているらしく、「四葉をお手本にしてしっかり練習するんだ」と褒められます。
皆は5つ子だからそんなはずないと首を傾げますが、四葉は「姉妹が同じ」ということに疑問を持ち始めていて、「お手本」と言われて少し嬉しそうです。
姉妹たちは母親の病気が治ったお祝いにプレゼントをあげる予定で、ヘボ監督はどさくさで「お父さん」に名乗りを上げますが、最近男の人とよく会ってると誰かが言います。若い人で病院の先生とのことですが、現在の中野父のことでしょう。
姉妹たちはプレゼントを花に決めますが、四葉は預かっていた財布をどこかで落としてしまいました。
私のせいだとショックを受ける四葉。「現在」でも四葉が落第しそうになったために転校したのですが、かなり前から同じ失敗をしている四葉です。そのあたりも現在の性格に影響しているのかもしれません。
皆で財布を探しますが結局見つかりません。しかし、誰も四葉を責めず、「誰が持ってても失くしたんだよ」「誰かの失敗も五等分だからね」と言います。慰めているわけでもなく本気でそう思っているようです。
財布が見つからなかった代わりに、せめてもと花を摘んだ四葉ですが、ちょうど他の姉妹たちも同じ花を摘んでいて、考えがシンクロしています。そこは考えが一緒でも四葉は安心したような表情をしています。
5姉妹は摘んだ花で花束を作り、帰って来た母親=零奈を祝います。零奈は彼女らを抱きしめて、「五人が健康に過ごしてくれるのが何よりもの幸せです」「こちらこそありがとう」と言います。
子供に敬語を使っているのは何か訳があるのでしょうか。それに母親はこの後、亡くなるのですが・・。
5つ子たちは修学旅行へと向かうことになりますが、離れたくない五月が母親にしがみついています。一花は「離れるのが嫌なのは皆一緒」と言っていますが、五月は特にお母さん子だったのかもしれません。
その様子を遠くで見守っているのが姉妹が言っていた若い医者ですが、零奈は彼のことを「私のファン らしいです」と評し、照れたような顔を見せます。5つ子たちもその顔を見て、彼氏なのかな、どんな人なんだろと話し合っていますが、その話からすればまだ会ったことないようです。
京都に着いた5つ子たちは、混雑のせいで四葉だけはぐれてしまいます。
はぐれた四葉は「早く見つけないと私だけ取り残される」「私たちは五人一緒じゃなきゃいけないのに」と焦りますが、
「本当にそうなのかな?」
と疑問に思う自分も感じています。
こんなことを考えちゃだめと頭を振る四葉ですが、その視界に入るのは金髪時代の子供の風太郎です。
一人でいる風太郎を見て「ひとり旅できる勇気があればなー」と思っていますが、トラブルに巻き込まれているのを見て助けに入ります。
「その人は無罪だよ 私見てたもん」
と風太郎の記憶にあるシーンですが、「お前 誰?」と金髪風太郎は態度も悪いです。偶然の出会いですが、これが二人にとって大切な出会いとなるのでした。
金髪時代の風太郎と出会った四葉
金髪時代だった子供の風太郎と、四葉の出会ったエピソードが始まりました。
「写真の子」が四葉だったことがわかったわけですが、何故それを秘密にして、5年経っても明かそうとしないのか、四葉がどんな想いを抱えているかが描かれることになります。
風太郎を変えたきっかけとなった出会いですが、四葉のことも変えた出会いでもあります。
この後に一花に風太郎を取られてしまった四葉がウサ耳を着けて変化し始めたりするわけですが、そのへんの心境もちゃんと描かれるでしょう。
少しだけ「五人一緒」ということに疑問を持ち始めている四葉と、孤独を抱えている風太郎がどういう交流をしていくのか楽しみです。
今までは風太郎の記憶だけでしか語られていなかった部分ですが、深く描かることになります。「現在」へとつながる重要なシリーズで、長くなるかもしれません。
「私」は四葉で始まりましたが、「五等分」であるのが本作の特徴なので、他の姉妹が「私」になる可能性も存在しますが・・。
四葉から見た姉妹の関係性がまず風太郎に語られていくのでしょう。ヘボ監督に「お手本」と言われたことが四葉の行動を変化させるかもしれません。
長丁場もどんとこい、で次週を待ちたいと思います。
「五等分の花嫁」【88話 私とある男子①】【コミックライク】
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