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ライドンキング【番外編1話 大統領と人馬の秘酒】【番外編2話 大統領と至高の調味料】【感想・ネタバレ】【コミックライク】

番外編1「大統領と人馬の秘酒」

番外編2「大統領と至高の調味料」

 

【漫画ネタバレ目次】「ライドンキング」【コミックライク】

「ライドンキング」【26話 大統領と森人(エルフ)の始祖】【コミックライク】

 

以下、番外編1話、2話のネタバレを含みます。

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今回は息抜き回の番外編2つ

本編はひと段落ついたところ(?)で、今回は魔境へと旅立つ直前のプルチノフ村の話。

 

プルチノフとカーニャが人馬の元を訪れる話と、プルチノフとベル、サキがオークの元を訪ねる話。

 

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番外編1「大統領と人馬の秘酒」

プルチノフがカーニャを連れて、プルチノフ村の中にある人馬(ケンタウロス)の住む区画へと訪れる話。

 

不便はないかと訊くプルチノフに、満足していると答える人馬のマルセロス。家の中は椅子に座らなくても生活できるような造りになっています。

 

「我が家で作った自慢の乳酒です」とマルセロスがコップに入った酒を勧めてきて、プルチノフとカーニャは頂きますが、カーニャが「乳酒」というワードに引っかかります。

 

勝手に「ケンタウロスの乳」から搾れたものかも?とい疑って冷や汗を垂らしています。勧めてくれたマルセロスの裸体を想像し、よからぬ妄想をしています。

 

そこへマルセロスの妹が帰って来て、(なっ!? 乳タウロス!!)とカーニャはいよいよこれは・・と雌の乳を酒に?とドキドキしています。

 

もちろんプルチノフはそんな邪な想像をすることもなく、「それで この酒やその乳はなんの乳なのかね?」とストレートに質問。

 

「おじさま!! そんな破廉恥なこと聞いちゃダメにゃん!」とカーニャは慌てていますが、答えはシンプル。

 

岩乳羊という、人馬族が古くから牧畜していた羊から搾れたものでした。隠れ里では飼えなかったものの、余裕のあるプルチノフ村では飼育が可能になり、数十年ぶりに飼うことができたとのことでした。

 

「クルルッピ(破廉恥妄想エフルッピ)」とボッチにバカにされていました。

 

番外編2「大統領と至高の調味料」

 プルチノフが早速、岩乳羊にライドンしてプルチノフ村を楽しく駆け回っています。

 

騎乗されている岩乳羊も楽しそうで、こんなにリラックスしているプルチノフは本編では久しく遠ざかっています。

 

そこへ猪鬼(オーク)の長のギマラが声をかけてきます。何やら用事があるようで、猪鬼の居住区へと案内されます。サキとベルが連いて来ます。

 

居住区では若いオークたちが、下腹をでっぷりと膨らませて食ってばかりの生活をしています。

 

なんでも森で僅かな肉を食っていた頃はこんなことはなかったものの、北辺馬鈴薯と北辺風汁パスタのせいで全てが狂ってしまったとのこと。

 

芋と麦でできているそれらのせいで糖質の過剰摂取と、運動とタンパク質の不足に陥っています。芋と麦の味を覚えたオークたちが、狩りもサボってぐうたらしていました。

 

大人のオークたちは肉を食らってこそオーク、誇りはないのかと声を荒げますが、若いオークたちはどこ吹く風。

 

「俺らは新世代猪鬼ブリ」「年寄りは思い出補正で肉に幻想を持っているだけトン」と小憎らしいことを言っていうことを聞きません。そばで聞いていたサキとベルも呆れ顔です。

 

プルチノフだけは真剣に話を聞いていて、「では芋や麦より美味い肉料理を知れば再び肉食に戻るというのだな?」と訊ねます。

 

そんな肉はないと聞き流す若いオークたちですが、プルチノフには策があるようです。「ならば今晩 私に付き合ってもらおう 君たちが食べたことのない美味い肉を喰わせてやる」と言います。

 

夜になり若いオークたちが集まって来ます。調理をしていたのはベイダー。「クーマー!(ヒーハー!)」と叫びながら大鍋を振るっています。

 

できあがったのは、サイコロ牙魔猪プサルの人馬青唐辛子と猪鬼山椒炒め。それをマルセロスが持ってきた汁に入れます。

 

「ああ――せっかくの肉を変な汁に・・」と嘆くオークたちですが、マルセロスが「食ってみろ」と差し出した器を受け取って口にすると、ぶわっと涙を流します。

 

「美味いトン! 悪魔的味わいブリ!!」とガツガツと喰い始めます。

 

「なんちゅうもんを・・なんちゅうもんを食わせてくれたんや大族長はん・・これに比べたら芋なんてカスや」と心を打たれた様子です。

 

マルセロスが持って来た汁は、人馬族秘伝の岩乳羊のチーズでした。「チーズはすべての食べ物を至高にするからな」とプルチノフも結果に満足のようです。

 

ところがプルチノフの狙いは外れ、若いオークたちはチーズを芋や麺(パスタ)にかけ始め、更には揚げた芋にも合うだの、鶏を揚げたのにも合うと次々と新しい料理を生み出していきます。

 

結果、肉とチーズを無発酵パンに載せて焼く猪鬼ピザが大流行し、猪鬼はさらに体脂肪を増やしていくのでした。

 

「クルルッピ(本末転倒ッピ)」とボッチも呆れていました。

 

プルチノフ村のほのぼのとしたひとときでした

要塞と化しているプルチノフ村内部の、人馬の居住区と猪鬼の居住区でのちょっとしたエピソードでした。

 

プルチノフはトップとして慕われていますし、オークたちも一目置いていますが、彼らの食生活を改善させることができず、むしろ悪化させてしまいました。新世代オーク。ぐうたらな生活をしています。

 

カーニャも人馬族秘伝の岩乳羊の乳酒を、勝手に破廉恥な妄想をしてボッチに呆れられていました。プルチノフのことを普通に「おじさま」と呼んでいたのが印象的。

 

あと、本編が真面目な話になっているのでなかなかライドンタイムがないのですが、岩乳羊の背中にライドンして駆け回っているプルチノフは、心底楽しそうでしたね。岩乳牛も可愛らしかったです。

 

時々こうした息抜き回があるのは、ほっとしますね。面白かったです。

 

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