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ライドンキング【18話 大統領と混沌(ケイオス)の門】【感想・ネタバレ】【コミックライク】

18話「大統領と混沌(ケイオス)の門」

前回のあらすじ

ゴルドーの街から避難して来た難民を受け入れたプルチノフ村。食糧問題をベルの魔法とプルチノフの加護で解決します。プルチノフは侵攻して来る魔族とは戦争ではなく対話を求め、仲間を連れて魔境へと向かうのでした。

 

【漫画ネタバレ目次】「ライドンキング」【コミックライク】

「ライドンキング」【17話 大統領と魔法の大蕪】【コミックライク】

 

以下、18話のネタバレを含みます。

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飛竜蜂とのライドンを楽しみつつ魔境へと赴くプルチノフ一行

最近ライドンタイム成分が少なかったので心配していましたが、早速、飛竜蜂(クインメガホーネット)に乗っています。サーフィン方式で乗りこなしているのは初形態です。

 

プルチノフはウキウキですが、パーティの皆には叱られています。好き放題にやってますね。

 

サキたちに地味なイジメを受けているヨシュアスは、プルチノフの大人の対応で、分け隔てなく食糧を与えてもらっています。「若者には誰しも等しく日々の糧を得る権利があるのだ」と、プルチノフらしい良き為政者の言葉です。

 

ヨシュアスはすっかりプルチノフの懐いています。初登場時のへんてこメイクをしていた面影はなく、小動物系のキャラクターになっていますね。

 

一方、着々と侵攻を広げているリィナたち魔族ですが、従軍魔術師だったカーヴィンがしれっと混ざっています。「こうもり野郎」と罵られても柳に風で、どういう目的があるのか魔族の利になるような行動を取っています。

 

カーヴィンから、弟のヨシュアスが行方をくらましたとの情報を得たリィナは、すぐさまそちらに向かい、エドゥ、ミィナも一緒に連いて来ます。プルチノフとの対決になりそうですが、ヨシュアスを懐柔しているので打ち解ける筋も出ています。

 

まあ、キレたリィナがプルチノフに挑んで返り討ちに遭う感じだとは思いますが、エドゥやミィナにはどういう対応になるでしょうか。

 

サキやベルのレベルも上がって茶帯に昇進したようですので、カーニャ共々活躍の機会はあるでしょう。

 

その前にプルチノフの次の相手は、二頭の巨大な牛頭鬼(ミノタウロス)です。どうやってライドンするのか、二頭相手にどう立ち回るのか興味深いです。

 

あと、周辺の地図が出ていましたが、詳しい地図は初出だったでしょうか?

 

プルチノフ村の位置が描かれていないのでイマイチわかりづらかったですが、ゴルドーの南のボクスよりも更に南西辺りでしょうか。できれば「プルチノフはココ 現在地はココ」みたいな親切な表示があれば良かったです。

 

キャルマーの地中に潜るところとか、多分、背中のキャンピングカーはベルの縮小魔法で回収したのでしょうが、色々と便利そうですね。

 

以下、あらすじです。

 

18話のあらすじ

プルチノフ村は教育施設、公衆浴場が既に解放され、神殿とギルド本部も今月中に完成する模様です。

 

神殿長やギルド長もプルチノフのことを褒め、黒帯冒険者との組手で実力が認められたプルチノフは黒帯認定されました。サキとベルの実力も上がっていて、二人も茶帯へと昇級しています。

 

魔境へと向かっていたプルチノフ一行は、大鷲蜂(メガホーネット)の大群に囲まれています。カーニャクロスボウ、サキも雷牙で応戦しますが、数が多くて押し込まれています。

 

頼みのプルチノフは薪拾いに行って不在。そこへ蜂の親玉、飛竜蜂(クインメガホーネット)が現れて、皆、口を大きく開けて固まっています。

 

しかし、その背中にはプルチノフの姿が。サーフィンをするかのように飛竜蜂の背中に乗って、ライドンを楽しんでいました。「何やってんだオッサン!」。思わずツッコむサキです。

 

薪拾いに行った森で出会い、すぐに打ち解けてライドンしたようです。プルチノフが飛竜蜂と会話し、サキたちがプルチノフの仲間だと確認した飛竜蜂は、囲んでいた大鷲蜂に命令して包囲を解かせます。

 

プルチノフはキャルマーの背中のキャンピングカーに下ろしてもらうと、飛竜蜂と爽やかに挨拶を交わして別れを告げます。地味にボッチが薪を拾って来ています。

 

「ふふ・・魔境とは良き出会いに満ちた場所だな」とプルチノフは満足げですが、「あれは出会いじゃなくて襲撃にゃん!」「子供じゃないんだから変な生き物を拾って来ないでっ!」とカーニャ、サキに怒られています。

 

ところがヨシュアスによれば、まだここは魔境ではないとのこと。首を捻るプルチノフ。

 

魔境は最前線のハーベスタ砦とアッサム砦の北側にあり、その南にあるゴルドー、更に南の港街のボクスは陥とされたとヨシュアスが言っていたことから、既にどちらかの砦は抜かれているのでは?との疑問です。

 

「砦なんか通ってないよ」とヨシュアスは言ってから、はっとします。慌てて誤魔化しますがベルは訝しみ、「嘘をつくと痛い目にあうみたいな」と、ヨシュアスの腕に着けた魔導具を作動させてビリビリさせます。

 

即効で観念したヨシュアスは「ダンジョンだよ! 海底ダンジョン!」と魔族の秘密をバラします。

 

海を東に渡った聖王国(魔族側の呼び名)ムローラの街から海底ダンジョンを通り、こちら側の海沿いの村につながっているとのこと。ちなみに只人の呼び名は聖王国ではなく魔王国ですが、ヨシュアスは蔑称だと怒っています。

 

プルチノフがキャルマーに確認を取ると、ずっと地面の下を通って来たとの答えが返って来ます。大型のキャルマーが通れるほどのダンジョンの存在に、サキも驚いています。

 

プルチノフが自分たちも通れるのかと訊くと、ヨシュアスは自分と一緒なら多分可能と言います。ただ、キャンピングカーのような姿では怪しまれると指摘されますが、それは問題ないとプルチノフは答えます。

 

ベルが食事の準備をしていたことを思い出し、戦闘中に何をやっているのかとカーニャにキレられています。

 

食事のために野営の準備に取り掛かると、キャルマーは自らの身体を地面に沈み込ませます。そのまますっかり姿を地中に隠すと、背中の家の部分だけが地表に残されて一軒家のようになりました。

 

地竜は大地の精霊に愛されているので、地面に潜った方が魔力を効果的に補給できるとカーニャが説明しています。

 

ベルが運んで来た食事は腸詰めを焼いたもの、ライ麦のパン、塩漬けのキャベツです。プルチノフが薪拾いのついでに採集したキノコや山菜スープを作り、割と豪華な食事になってカーニャも喜んでいます。

 

サキはぼさっとしているヨシュアスに「何やってんの? やることないなら薪に火でも点けなよ」と冷たく言いますが、魔法が使えないから無理とゴネるヨシュアス。

 

「火起こしもできないなんてサバイブ能力ゼロにゃん」とカーニャも辛辣で、「お前らみたいな野蛮人と一緒にするな!」と口答えするヨシュアスに、「踊火(フエーゴ)みたいな」と魔法で火を点けたベルは、「役立たずに食わせる飯はないみたいな」と揃って非難します。

 

そこにプルチノフが割って入り、「虐めるのはやめなさい 彼の今は小隊(パーティ)の一員ではないか」と仲裁します。

 

「それに人の役に立つか立たないか・・そんなことを若者は考えなくともよい 若者には誰にも等しく日々の糧を得る権利があるのだ」。食糧を分けてもらったヨシュアスは、感謝して涙目になっています。

 

場面変わって北辺西部のハイランド城。最上級騎士のリーガルがリィナと一騎打ちをしています。リーガルの威勢が良く、四つ耳を侮辱しながら剣を振るい、リィナが受けに回っています。

 

リーガルの上司や配下の兵士が沸き上がっているなか、リィナは「お前は3つの勘違いをしている」と冷ややかに声を出します。

 

「1つ 挑んでいるのは私ではない お前だ」「2つ 四つ耳は下等ではない」「3つ お前如きに混沌の力など使ってはいない」と軽々とリーガルの右手首、左腕、首を斬り落として屠りました。

 

狼狽えた兵士たちはエドゥに城門を開けろと脅されると、あっさりと上司を背後から始末して要求通りに開門します。

 

城内に足を進めるエドゥの後に連いて来たのはカーヴィン。追従するようにエドゥを褒めていると、ミィナが「こうもり野郎」とキツい言葉を投げかけてきます。カーヴィンは笑って受け流しています。

 

「私はゴルドー卿に雇われただけの従軍魔術士 雇い主がお亡くなりになられた以上はフリーの立場ですから」としゃあしゃあと言い放ち、「よく言うねぇ」とエドゥも苦い顔をしています。

 

ゴルドー卿を助けるどころか魔族の手引きすらしたというのに、「私としては侵攻について ゴルドー卿にお伝えする努力が少しばかり足りなかったという後悔があるのみですよ」。

 

カーヴィンは話題を変えると、リィナに弟ヨシュアスの情報を提供します。南東の街エーサンの占領にヨシュアスは向かったはずなのに、陥落どころか攻撃さえ受けていないこと、その上、ヨシュアスが北に向かうのを見たという話があることを伝えます。

 

エドゥとミィナは呆れていますが、リィナはカーヴィンを締め上げて追加の情報を引き出します。

 

カーヴィンは「あ・・あの辺は猪鬼(オーク)の縄張りですからねぇ もしや猪鬼どもに追い返されて遁走・・いや一時撤退をされたのかも・・」と答えると、仮にも混沌の力を得た聖戦士が猪鬼ごときに遅れを取るわけがないとリィナは憤慨し、「すぐに向かう」と即時行動に移します。

 

エドゥはこの町をどうするのかと訊いていますが、後続の舞台が来るまでなんとかしておけとカーヴィンに命じ、エドゥは仕方ないとリィナに連いて行きます。ミィナもカーヴィンと2人きりは嫌だと3人で行くようです。

 

リィナはヨシュアスのことを案じ、(もしヨシュを傷つける奴がいるなら ぶっ殺してブタに喰わせてやる)と静かに闘志を燃やしています。

 

場面変わってシカープ村。海底ダンジョンの入り口の村で、プルチノフらが隠密行動で偵察しています。「只人の漁村に見せかけているけど 林の奥にダンジョンの門があるんだ」とヨシュアスの言。

 

プルチノフらはキャルマーの背中に身を隠し、(家はおそらくベルの魔法で縮小したのかも)、ヨシュアスに門番と問答をさせます。「おかしな真似したら手首ギリギリの刑みたいな」。

 

ヨシュアスは顔パスで門を通過し、キャルマーごと門をくぐります。そこは大きなダンジョンで、地竜どころか古竜でも通れそうな大きさがあります。

 

しばらく行けば「本当の門」に行き当たり、ベルいわく「巨人の門みたいな」というくらい大きな門があります。地竜のキャルマーの2倍くらいの高さです。

 

一行が門の前に着くと、どこからか声が聞こえてきます。サキはヨシュアスが罠にハメたのかと訝りますが、ヨシュアスも知らないと言います。

 

「待て 太陽神(マウナー)の使徒がいるな・・ 混沌に帰依せぬ者・・この門は決して通さぬ」。声と共に現れたのは巨大な門と同じくらいの大きさの、二頭の巨大な牛頭鬼(ミノタウロス)でした。

 

カーニャは白目になり、ヨシュアスも怯えるのでした。

 

まとめ

プルチノフ側では戦闘もなく、飛竜蜂にライドンしたり、野営をしたりほのぼのとした感じでした。

 

ヨシュアスがイジメられていましたが、当たり前のように救いの手を差し伸べるプルチノフが、プルチノフらしくて良かったです。

 

次は牛頭鬼(ミノタウロス)との戦いになりそうですが、こっちに向かって来ているリィナたちとの衝突は聖王国に入ってからになるのか、ダンジョン内になるのか微妙なところです。

 

地図が出てある程度の地理がわかりましたが、どのくらいの距離にいるのかは把握しづらかったです。

 

嵐の前の静けさという感じの、つなぎの回でした。次回はプルチノフの大暴れを期待しています。

 

「ライドンキング」【19話 大統領と牛頭の戦士】【コミックライク】

 

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