ライドンキング【25話 大統領と巨槌の闘士】【感想・ネタバレ】【コミックライク】
25話「大統領と巨槌の闘士」
前回のあらすじ
階層主の闘鬼王種(キングオーガ)と相対していたサキが雷の闘気を纏い、激戦の末に勝利しました。
「ライドンキング」【24話 大統領と若獅子の牙】【コミックライク】
以下、25話のネタバレを含みます。
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魔族の三娘とついに相対 カーニャの正体(?)も明らかに
サキが闘鬼王種(キングオーガ)を倒して一件落着かと思いきや、無限残機の加護を持つキングオーガが復活。トドメを刺すには脳か魔石を破壊しないといけませんが、サキに余力はありません。
キングオーガはサキの雷の剣を褒め、せめて奥義で葬ってやろうと「二本指手刀」の構えを取ります。
髑髏を通じてその光景を見守るしかないプルチノフらですが、サキはやはり動けません。いよいよ危ないと思ったその時、壁の向こう側から剣筋が届きます。
現れたのはリィナ。ヨシュアスを探している彼女は、目の前のキングオーガにもまったく臆していません。
「何者だ? 我が闘技場(コロセウム)に許しもなく・・」とキングオーガが怒りを滲ませますが、「こっちはただの亡者か・・」とつぶやいたリィナは剣をひと振り。
一瞬でキングオーガは粉々にされ、魔石も正確に打ち砕かれて消滅します。息を呑むプルチノフ一行ですが、ヨシュアスは「お姉ちゃん・・!?」とリィナのことを呼びます。
「なに?」とプルチノフが訊ね返そうとしますが、その隙さえ与えずにダンジョンコアが「コココ 我が迷宮最後の刺客! お前たちにも用意しているぞ!」と声を響かせてきます。
扉を勢いよくブチ破って来たのは巨大な槌。すかさずプルチノフは対応。回転を見極めて柄を握ると、勢いを利用して「ホンハッ!!」と投げ返します。
崩れた壁の向こうから現れたのはエドゥ。好戦的なエドゥは、「待ってエドゥ姉!!」と止めるヨシュアスを制し、「下がってなヨシュ この只人はアタシが殺してやっから!」と膝蹴りをかましてきます。
難なく避けたプルチノフは立ち脚をつかんで投げようとしますが、びくともしません。「アタシを転がすのはドラゴンでも無理だよ!」。見れば足の下に巨木が根を下ろすように大地の魔素が流れています。
(ならば・・!)と思考を切り替えたプルチノフは殴り合いを選択。「いいねえ! どつきあいでアタシと勝負する気かい!」とエドゥも乗り気です。
拳の起こりが見えない無数の突きを繰り出され、プルチノフは左腕を犠牲にして拳を受け切ると、右手をエドゥの胸元に置き、「ふん!」とゼロ距離からの突きを放ちます。
エドゥは吹っ飛びますが、ダメージはなさそうです。(私の浸透拳を耐えるか・・)とプルチノフも内心で感嘆しています。
わずかに生まれた空隙にヨシュアスが割って入り、再び仲裁を試みますが、「邪魔したらあんたも殺すよ」と凄まれて「ひいっ!」と情けない声を上げています。
髑髏越しにそれを見ていたベルとカーニャは、プルチノフのパンチが効いていないことに驚いています。
そんな彼女らの元にも刺客が。扉が勝手に開くと、冷気のようなものが流れ込んできます。一瞬でそれを(ガスの槍!?)と見抜いたベルは「重雨爆壁(ヘビーレイン)!」と水の魔法を唱えてガスを溶かします。
「賢しい・・只人の魔女・・」と姿を現したのはミィナ。「ケンケン!!(ミィナ)!」とキャルマーが声を上げ、ミィナが気付きますが、カーニャに目を止めると「お前・・」と言葉を呑み込みます。
通信の髑髏に手をかざすと、「呪導映像通話術(シュマ・フォーン)」と魔法を唱え、手持ちサイズの通信機を生み出します。ベルも知らない魔法のようです。
その通信機を通じ、エドゥとリィナに「2人とも剣を引け」と伝えるミィナ。どうしたのかと問われたミィナはカーニャを見詰めます。
「500年ぶりに見つけた・・私以外の・・始祖種(ハイエルフ)・・」とつぶやきます。
当のカーニャは「にゃに!?」と心当たりがあるのかないのか、わからない様子でした。
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行方がわからない魔族との決着 カーニャの役割は?
サキが苦労して倒したキングオーガを一撃で消滅させるという、格闘マンガあるあるにてリィナの強さがサキよりも上だと示されました。
まあ、余力があれば対峙出来たかもしれないし、鍛錬によっては互角に渡り合えるかも(?)しれません。サキの成長に期待です。
長らくヨシュアスを探していた魔族たちがついにプルチノフ一行に追いつき、サキにはリィナ、プルチノフにはエドゥ、ベルたちにはミィナが相対します。
魔族と出会った時にヨシュアスが仲裁するか、あるいは何かしら口添えして戦いを回避してくれるのかと思ってましたが、脳筋のエドゥは聞く耳持たずに絶対殺すマンでした。
プルチノフが相手で良かったです。プルチノフは押されつつも応戦し、吹っ飛ばしたりしていますが、エドゥにダメージはなさそうです。本気で倒すつもりなら、色々な加護を使うしかなさそうです。
戦いを中断させたのはミィナ。ベルとカーニャの元に向かった彼女は、カーニャの姿を見てリィナとエドゥに剣を引かせます。というかミィナがリーダーだったんですね。エドゥかと思ってました。
映像を流している髑髏を、手持ちの通信機に変形させる魔法を使っていましたが、シュマ・フォーンて! 完全にスマホですね。見た目もうっすらそんなんですし。
そして、カーニャの正体が始祖種(ハイエルフ)だったこと。それっぽい感じはありましたが、500年ぶりにと言っていました。確か年齢は・・と調べてみたら「519歳未満」とされているが詳しくは不明。
ミィナとは、なにかしらのつながりがあるのでしょうか。
魔族と出会った時にバトルになるのは予想されましたが、プルチノフが戦いを収めた後にヨシュアスがいい感じに仲を取り持ってくれる、みたいな流れかと思っていましたが、違う方向に行きそうです。
カーニャの最後の「にゃに!?」からは自分の正体をわかっていなさそうだったので、どういうふうに転がっていくか読めませんね。
カーニャが原因で仲良くなるのか、衝突が生まれるのか。まあ、マンガ的には仲間になれと言われて断ってイザコザでしょうが、カーニャの動向を含めつつ注目していきたいと思います。
「ライドンキング」【26話 大統領と森人(エルフ)の始祖】【コミックライク】
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