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ライドンキング【26話 大統領と森人(エルフ)の始祖】【感想・ネタバレ】【コミックライク】

26話「大統領と森人(エルフ)の始祖」

前回のあらすじ

分断されたプルチノフらはそれぞれにボスを倒したものの、ヨシュアスを追いかけて来た魔族のリィナ、エドゥ、ミィナと遭遇。エドゥとプルチノフが戦闘に入りますが、それを止めたのはミィナ。カーニャのことを始祖種(ハイエルフ)と言うのでした。

 

【漫画ネタバレ目次】「ライドンキング」【コミックライク】

「ライドンキング」【25話 大統領と巨槌の闘士】【コミックライク】

 

以下、26話のネタバレを含みます。

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カーニャが身を引き、全面戦争は避けられました

ミィナがカーニャのことを始祖種(ハイエルフ)と断言し、戦いは一時中断。

 

プルチノフがヨシュアスに「始祖種(ハイエルフ)とは?」と訊ねると、「森人(エルフ)の始祖だよ」と簡潔な答えが返って来ます。神々の時代にほとんどが死滅したと言われているそうです。

 

カーニャ自身には心当たりがなく、自分のことを半森人(ハーフエルフ)と思っています。40~50年で成体の身体にならないことや、仲間から混血と言われていたことなどが理由です。

 

しかし、それこそが証拠とミィナ。始祖種が成体に成長するには1000年の時が必要で、混血についても「どんな種とでも子を成せるよう作られた森人に純潔種など残っていない」と、それを忘れて始祖種を混血と呼ぶ森人を哀れな種族と蔑んでいます。

 

そもそも森人は成長に時を要する始祖種の子を守るために下僕として作られた亜種で、カーニャは戯言を吹き込まれて混血と思い込んでいるだけと。

 

さらには始祖種として、生き延びることに特化して加護の数々。常に危機に敏感で、獣はカーニャに食欲を見出さず、強者の庇護欲を誘い、蔑まれたとしても決して警戒されない。そして迷宮は生存本能を最大限に発揮させ、生き延びた者にはさらなる加護を与える。

 

ミィナの説明で、カーニャがボス戦で見せた勇気に納得がいった様子のプルチノフ。カーニャはまだ戸惑っていますが、「来い 我らが母の下へ」とミィナが強く言ってきます。「母?」。

 

「悪いけど」困惑するカーニャの前に出るベル。「パーティメンバーの勧誘はお断わりしてるみたいな」。キャルマーも同意してカーニャを庇います。

 

「うざ・・」表情も変えずにミィナは魔法を発動させ、ベルの杖を破壊します。「杖がなければ魔法を操れぬ只人が図に乗るな」。長話と並行して魔法を仕掛けていたようです。

 

「諦めろ 拒めば・・闘技場の娘から死ぬことになる」髑髏の姿見の向こうで弱っているサキを示され、慌てるベル。「ちょ・・待って! サキちゃんだけは・・」。

 

それを見て決意を固めたカーニャは、「いいじゃろう お前の話が本当か確かめてやる」とベルを制してミィナの元に歩み寄ります。同族と言うなら殺されはしないと諭し、「今まで世話になったのう魔女っ子 キャル助・・ 雷娘に おじ様も・・」。

 

「聞き分けのいい子は好き」とミィナは「闇呪棘転移門(ハーミットゲート)」と呪文を唱えて、自分と、エドゥ、リィナの元にも転移門を出現させて、迷宮の外へとつなげます。

 

プルチノフも「君も行きたまえ 我々は後から追いかける」とヨシュアスの背を押します。「お姉さんは君を探しに来たようだからな 君を介して我々の目的を伝えられるなら争う必要などない」。

 

エドゥも拳を引きます。その代わりにというか、プルチノフは「いずれ 君たちの代表と話をさせてくれないかね」と提案します。

 

「代表? まさか聖王陛下にかい? ・・なら・・ 死の谷を目指しな アタシの領地だ」とエドゥは答え、「そこで どつき合いの続きに勝ったら考えてやってもいい」と拳を握り締めます。

 

ヨシュアスは後ろ髪を引かれるようで、「この人なら・・この人ならあいつを・・!」とエドゥを止めようとしますが、プルチノフが宥めます。

 

ヨシュアスくん! 安心したまえ 必ずまた会いに行く」。エドゥとヨシュアス、リィナ、ミィナとカーニャが転移門に消えて行きます。

 

と同時に髑髏の映像が消え、ゴゴゴゴと不吉な音と共に迷宮が揺れ始めます。

 

転移門から外へと出たミィナとカーニャ。対岸のようです。「お前 命拾った」と言うミィナ。プルチノフが投げ返したハンマーがちょうど迷宮の心臓に当たって、迷宮が死んだとのことです。「もうすぐ海 沈む」。

 

「もっ 戻せ! あやつらを助け・・」とカーニャは食い下がりますが、「おとなしくする」とミィナが魔法をひとつ。蔓のようなもので身体を縛られ、バチッと電撃を喰らわせられて失神させられます。

 

迷宮内ではサキがホッチたちを助け起こしています。そこへ、ベルとキャルマーが合流。プルチノフも壁を壊して登場します。

 

ベルが、弱っているホッチ(ついでにサキも)に外傷用のポーションをぶっかけ、シャキーンと復活します。

 

どうやって迷宮から脱出するかと思案していると、ホッチたちが「クピッピピー!(まかせてサキちゃん!)」「クピルッピ!(今こそ修行の成果を見せるとき!)」と何やら自信ありげです。

 

一旦、溢れ出した海水に潜ってから顔を出すと、「ホッチ水鳥形態」に変身。ベルやサキ、プルチノフ、キャルマーを背に乗せて海水に浮かんでいます。魔力で水掻きも作り出しています。

 

ベルはキャルマーにもっと小さくなるように指示してから、角を借りて魔法を詠唱。「白鳥演舞連夢(スワンダイバー)!!」。角の先から泡が生まれ、プルチノフたちをホッチごと包み込みます。

 

泡に包まれたまま海中を前進。崩れている穴から脱出を目指します。ただ、強度には自信があるものの長くは保たないとのこと。

 

それを聞いたプルチノフはホッチたちを密集させると、腰溜めに拳を構えて気を入れます。「飛竜噴進砲(ドラゴンブースター)!!」と後方に魔力を放出し、その勢いで一気に海中を突き進みます。ホッチたちも白目になっています。

 

おかげで一気に海に出ることに成功しますが、そこは巨大海洋魔獣の巣窟でした。巨大な魔獣に囲まれて目を剥くサキに、冷や汗で苦笑するしかないベル。もちろんプルチノフだけは妙に嬉しそうでした。

 

ところ変わってブルジア共和国。プルチノフが消えた原因を秘書のナタリアが探っています。現場では遺体は見つからず、定点カメラには謎の閃光が映っていたとのこと。

 

トラックの爆発とは無関係で、不可解な地面の損傷の原因も未だにわかりません。それは爆発による損傷というより、何か巨大な物体が噛みついた痕のような、と調査員が言っています。

 

「巨大な牙を持つワニやサメ もしくは・・竜・・のような・・」「馬鹿なことを・・」とナタリアは受け入れがたい表情をしていました。

 

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ようやくパーティが合流(カーニャ以外)できましたが、新たなる脅威が

カーニャがミィナの言葉に従うことで、戦闘はあっさりと終了しました。どう決着を着けるのかと思っていましたが、一旦、引き分けです。

 

ヨシュアスが解決の鍵になるかとも思いましたが、これについても持ち越し。プルチノフも背を押し、エドゥに引き取られて去って行きました。

 

「安心したまえ 必ずまた会いに行く」というプルチノフの言葉が頼もしいです。

 

去り際にヨシュアスは「この人ならあいつを」という意味真な言葉を残しており、エドゥも死の谷に来て再戦をしろと告げていますので、道筋はできています。

 

それにしてもカーニャはただのロリババァエルフではありませんでした。庇護欲を誘って、の部分は失敗しているような気もしますが、生き延びることに特化したという部分はなるほどです。ボス戦で勇気を出したシーンはこの伏線だったんですね。

 

ベルも、あばばばばかりしていましたが、パーティメンバーとして見ていたようで、身を挺して庇ったりもしていました。魔法に関してはミィナにまったく歯が立ちませんでしたが、再戦はあるでしょうか。

 

なんだかんだとちょっかいをかけてきた迷宮核は、エドゥのハンマーをプルチノフが振り払い、それが心臓に命中して死亡、とかやけに扱いが軽くて、むしろふさわしいと思いました。

 

ホッチたちも水鳥形態で新たな一面を見せましたし、最後はやっぱりプルチノフの力技で脱出するところとか、らしさ全開です。小さくなったキャルマーも可愛らしかったです。

 

巨大海洋魔獣に出食わして、一人だけ嬉しさを隠し切れないのがプルチノフです。次回は久々にライドンタイムとなるでしょうか。

 

あと気になったのは、始祖種が成体に成長するには1000年の時が必要というくだりで、迷宮核が随分と1000年単位にこだわっていたように感じられましたが、何かつながりがありかもしれません。

 

プルチノフの故郷であるブルジア共和国でも動きがあるようで、現場に残された痕が噛みついた跡のようなと、ワニやサメ以外に「竜のような」とその名前が挙がりました。

 

こちら側からの干渉があるとしても随分と先になるとは思いますが、帰還の可能性も残されているようです。

 

ともかくも迷宮編は終了の模様。次回からは巨大海洋魔獣編となりそうです。プルチノフの暴れっぷりに期待したいですね。

 

「ライドンキング」【27話 大統領と入江の戦士】【コミックライク】

 

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