ライドンキング【6話 大統領と女王の子ら】【感想・ネタバレ】【コミックライク】
6話「大統領と女王の子ら」
前回のあらすじ
プルチノフを追う騎士たちが雇っていた蛮人の魔獣使いに襲われた一行でしたが、難なく返り討ちにし、隷属の首輪で縛られていた魔狼の女王を解放したのでした。
「ライドンキング」【5話 大統領と魔狼の女帝(ブル・ガルム)】【コミックライク】
以下、6話のネタバレを含みます。
「ライドンキング」(マガジンポケット)で少しだけ試し読みできます。
(※感想とあらすじの記載を逆にしました。あらすじから読む方は後半にスクロールして下さい)
感想
プルチノフが強過ぎて他の面々はおまけみたいになっていますが、結構優秀なんですよね。
無敵に思えた隷属の首輪ですがベルは仕組みを簡単に看破しましたし、カーニャは女王相手にビビっていません。サキも知識が豊富ですし、プルチノフは仲間に恵まれていると言えます。
サキとベルの認識は「魔獣に跨りたいだけの変態おじさん」というものに落ち着いたようですが、戦闘力には信頼を置いているようです。
ベイダーベアもあっさり倒して配下にしました。ハイオークのライドンは満足していませんでしたが、ベイダーベアは乗り心地が良かったんでしょう。双方楽しそうで良かったです。
なお、知性(悪め)が目覚め始めたボッチは嫉妬して、ベイダーベアに敵意を向けています。可愛らしい顔つきのベイダーベアとは対照的な顔つきになっています。プルチノフファミリーとして仲良くやっていけるのでしょうか。
ファミリーと言えば助けた女子供たちも配下と言えそうですが、「女王の子」になりました。村という拠点もできて、こういう手の内が広がっていく感じはいいですね。
女王のツンデレっぷりも見どころです。プルチノフには恩義を感じているでしょうから、女王とのライドンタイムもいずれあるでしょう。
では、あらすじを振り返ってみます。
首輪から解放した女たちの村へと向かう
山賊を討ち滅ぼしたプルチノフら。ベルが隷属の首輪を調べると造りは意外と単純にできていて、魔石を壊さなくてもキーとなる魔石の魔力回路を止めれば簡単に外れることが判明しました。
女と子供を解放したプルチノフは生き残っていた山賊に首輪をつけ、「ゴルドーの街に行き、官憲に出頭して自らの罪を自白せよ」と命令します。
サキはどのみち山賊は縛り首だから始末した方が早いと言いますが、プルチノフは「いずれ死ぬ運命だとしても咎人はその咎に相応しい罰を受けねばならない」「自警の域を超えた殺戮は力を持つ者にとっては自ら厳に戒めねばならない」と説きます。
極悪人面して剣の師匠みたいなことを言うとサキもしかめっ面です。更にプルチノフは女や子供を見捨てるわけにもいかないと言います。
子供たちは村で食い扶持を減らすために追い出されて冒険者になった者たちで、食っていけるほどの腕を持たず、逃げ出したところを山賊に丸め込まれて従属させられた事情があるにせよ、街に戻っても追い返されるのが妥当とはサキの弁。
下手したら山賊と一緒に縛り首と言うサキに、ブル・ガルムが「それはさせヌ」と割って入ります。同じ首輪を付けられた同士、ヒトが要らぬというなら我が子らとスルと、女王が母性を発揮します。
とはいえ、プルチノフには人の子を狼に委ねることに葛藤があります。それならと提案してきたのは攫われていた女の一人。山の向こうに自分のいた村があると言います。
一方、プルチノフに命令された山賊たちはジェラリエに発見され、処刑されて首輪も回収されています。ジェラリエはプルチノフに女子供の「枷」がついたことを好機と捉えています。
女の案内で村に向かったプルチノフらですが、村のあったところは廃墟になっていました。魔獣と山賊に襲われた様子です。
案内した女リリィが声を上げて村を捜索していると、瓦礫の中から幾人かの老人が出てきました。生体魔力が弱かったため、魔獣に見つからなかったようです。
人が増えたと同時に襲ってきた牙魔猪(ファングボア)を女王ブル・ガルムが仕留めて、肉を提供してきます。
老人たちは若い衆を領主の賦役に取られて困っていたようで、女子供といえど一気に若いものが増えたことを喜びプルチノフに礼を言ってきますが、プルチノフは礼なら女王へと言います。
老人らは女王に礼を述べると、子供は預けただけだと言い、老人らはそれでは御子らを預かり、山の主として女王を崇め奉り、社を築いて貢物を備えるので山神様になって欲しいと願い出ます。
了解した女王は額に第三の目が開眼し、尾も増えて威厳が増し、言葉遣いも明瞭になりました。信仰の対象となったことで神性を得られたんだと思う、とはカーニャの言です。
しかし、女王は「我と我が眷属が助けるのは人の子に余る災厄のみ」と言い、プルチノフは「自らを助けくる者を助く」と納得していますが、カーニャは「とんだツンデレ女王」と呆れています。ちなみに連いて来ていた熊は眷属となったようで、喋れるようになっています。
プルチノフは早速、村の防備を固めることにします。
翌日、村を襲って来た山の主、皇帝魔熊(ベイダーベア)をプルチノフは喜々として向かえうち、「爪釣込腰」であっさりと倒します。降参したベイダーベアは何故かプルチノフと意志の疎通ができています。
サキやベルは勝つと思ってはいたけどと言いますが、カーニャに何者と聞かれ、ただ魔獣に跨りたいだけの変態おじさんという認識になったようです。
プルチノフはベイダーベアにライドンして楽しそうで、騎られている方も嬉しそうです。並走しながらボッチがキレています。
ところが女王は早く肉にしないかと迫ってきます。困り顔のベイダーベアが可愛らしいです。
一度は心を通じ合わせた手前、プルチノフは助けてやって欲しいと言います。川魚さえあれば(シャケグマ”ッと言っています)生きていけるとベイダーベアも弁明し、プルチノフを背に乗せていると魔力が流れてくるので腹もそれほど空かないとのこと。
ただ、意思の疎通ができるのはプルチノフだけなので、サキに怪しまれています。ボッチもプルチノフを取られて怒っていて役立たずと罵っていますが、当然こちらもプルチノフにしか通じていません。
ならばとベイダーベアは実力を示し、村の周りに空堀を掘って完成させました。村の男衆で数年がかり(老人談)の作業を一瞬でやってのけ、女王から許しをもらって眷属となりました。
そこへ牙魔猪が2匹突進してきて空堀に落ちます。山賊の武器を手に、子供達が仕留めにかかります。おぼつかない戦いぶりを見守りながらそわそわしているツンデレ女王です。
女王(山神様と老人たちは言っています)の神気にあてられもせずに村を襲ってくるとは、よほど魔獣が山に居づらい環境になっているのではと老人たちは危惧しています。
プルチノフにはなんのことかわかりませんがベルは腑に落ちたようで、山に今までいなかった魔物が現れたのだと言います。
その原因は異界の魔物が沸くアレ、混沌の世界とこの世を繋げる穴、「ダンジョン」ができたとのことでした。
まとめ
村を復興し始めて、プルチノフに拠点ができました。ベイダーベアも手懐けて、一応、女王の眷属ですが実質配下ですね。
だんだんと仲間が増えてきて楽しくなってきました。
ジェラリエとの全面対決が近づいていますが、次回はダンジョンの調査になりそうです。
次のライドンタイムは何になるのでしょうかね。
「ライドンキング」【7話 大統領と始めての異界迷宮(ダンジョン)】【コミックライク】
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