四月は君の嘘【感想】【コミックライク】
2015年に11巻で完結
ピアノが弾けなくなってしまった元天才ピアニストの有馬公正を温かく見守る幼馴染の澤部椿と渡亮太。
ぼんやりと中学時代を過ごす公正の日常を動かし始めたのは、椿のクラスメイトになった宮國かをり。
天才ヴァイオリニストのかをりは椿に紹介してもらって渡と付き合い始め、三人ともつるむようになり、公正も巻き込んでいきます。
型破りな演奏で観客を大いに沸かせるかをりは伴奏者に公正を指名し、無理やり公正をピアノのある日々へと戻していきます。
戸惑っていた公正もかをりの音楽に触れるにつれ、昔の腕を取り戻し、停滞していた空気が変わっていく――
この作品は
作者は新川直司さんで、「月刊少年マガジン」にて2011年5月から2015年まで連載。11巻で完結。
2014年秋にアニメ化、2016年には実写映画化されており、完結後も高い人気を誇っています。
四月は君の嘘1巻【電子書籍】[ 新川直司 ][楽天kobo電子書籍]
四月は君の嘘(1) (講談社コミックス月刊マガジン)[amazon.co.jp]
四月は君の嘘(1) (月刊少年マガジンコミックス)[kindle版]
アニメのスタッフ
キャスト:有馬公正(CV 花江夏樹) 宮國かをり(CV 種田梨沙) 澤部椿(CV 佐倉綾音) 渡亮太(CV 逢坂良太)
監督:イシグロキョウヘイ
音楽監修:大澤徹訓、菅野雅紀
シリーズ構成・脚本:吉岡たかを
U-NEXTで全話視聴できます↓
実写映画のスタッフ
キャスト
宮國かをり:広瀬すず 有馬公正:山崎賢人 澤部椿:石井杏奈 渡亮太:中川大志 瀬戸紘子:板谷由夏 有馬早希:壇れい
監督:新城穀彦
脚本:龍居由佳里
音楽:吉俣良
主題歌」いきものがかり「ラストシーン」
挿入歌」wacci「君なんだよ」
配給:東映
U-NEXTで視聴できます↓
序盤はかをりのキャラクターに引っ張られ、公正が立ち直り、椿や渡が見守る
公正、椿、渡の幼馴染トリオにかをりが加わり、澱んでいた空気がかき回されていく様子が、かをりの強烈なキャラクター性で魅せてくれます。
音楽を辞めてしまった公正と、ずっと側にいながら自分では何もしてあげられない椿の想い。親友の公正のこともかをりのことも大切な渡。
かをりの吐いた優しくもあり、残酷でもあり、自分勝手でもある「嘘」。
うじうじと悩んでいたことを忘れるくらいかをりに魅了され、重い過去を吹っ切って公正がピアノを弾くたびに、溢れ出るカラフルな風景が、絵を通してこちら側にも伝わってきます。
ネタバレになるので「嘘」が何かは書きませんが、ラストまで読み切ると、切なくてたまらなくなります。
かをりと公正の関係性も良かったのですが、椿の存在がとても良かったです。どっちがヒロインと言ってもいいくらいに魅力的に描かれていて、それが物語に深みをもたらしています。
アニメと実写映画に関しては、アニメの方が優れていると個人的には思います。
完結後、二年後の世界を描いた「四月は君の嘘 code」という作品も発表されています。
四月は君の嘘Coda1巻【電子書籍】[ 新川直司 ][楽天kobo電子書籍]