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SPY×FAMILY(スパイファミリー)【1話 MISSION:1】【感想・ネタバレ】【コミックライク】

1話「MISSION:1」

作品のあらすじ

東国と西極の争いが絶えない地域。東国に潜入した西国の凄腕スパイ<黄昏>は、名門校潜入のために「家族」を作れと新たな任務を命じられます。

しかし、里親として引き取った「娘」、相互利益のために結婚した「妻」にはそれぞれ秘密が。互いに正体を隠した仮初め家族を開始し、名門校受験と世界の危機に立ち向かいます。

アクションあり、ギャグあり、サスペンスありですが、コメディ強めのほのぼのホームコメディです。

 

【漫画ネタバレ目次】「SPY×FAMILY」【コミックライク】

 

<黄昏>ロイド・フォージャーは任務のために家族を作る

「人はみな誰にも見せぬ自分を持っている 友人にも恋人にも 家族にさえも」「張りつけた笑顔や虚勢で本音を隠し 本性を隠し そうやって世界は――」「かりそめの平穏を取り繕っている」というモノローグから始まる物語。

 

東国と西国との争いが絶えない地域。東国に潜入している西国のスパイ<黄昏>はロイド・フォージャーと名乗り、オペレーション<梟(ストリクス)>を実行することになります。

 

その内容は東西平和を脅かす危険人物・国家統一党総裁ドノバン・デズモンドに接近して不穏な動きを探ることでしたが、表舞台に出て来るのは息子が通う名門校で定期的に開かれる懇親会のみ。

 

この懇親会に出席できるよう子供を作って懇親会に潜入せよとの指令でしたが、<黄昏>は独身でしかも猶予は一週間。

 

いくつもの任務をこなしてきた<黄昏>にしても、かなりの無茶ブリ。それでも任務に忠実な彼は(すべてはよりよき世界のために)と任務に入ります。

 

ロイド・フォージャーは職業:精神科医として新しい人生を始め、ファミリータイプの部屋を契約。スパイにとっては家族や家庭はお荷物にしか過ぎないと思っていても、任務のために行動します。

 

とはいえ、名門校に入校できる子供を一週間で作ることはできず、里親として子供を確保しようと孤児院に向かいます。孤児院は酷い環境でしたが、むしろ経験を改ざんするのに都合が良く、読み書きのできる子を探します。

 

孤児院の管理人はアーニャという無口な女の子を紹介します。管理人は(ブキミでいけすかんガキだからな とっとともらわれてくれりゃ願ったり)と考えています。

 

就学年齢をクリアするためには6歳からのため、どう見ても4~5歳のアーニャをロイドは断ろうとしますが、「むっつ!」と答えて、クロスワードパズルを手にアピールしてきます。

 

ロイドはそれを覗き込みながら、自分には児戯だがと頭の中で答えを思い浮かべています。するとアーニャは全問正解。名門校に入学するには知力も必要なため、ロイドは即決します。

 

アーニャはロイドの思考に浮かぶ、「すぱい」「みっしょん」というワードに反応しています。実はアーニャは超能力少女で、人の心を読むことができたのでした。

 

被験体007。とある組織の実験によって偶然生み出され、のちに施設を逃亡。保護対象を求め転々としていたのでした。

 

スパイもののギスギスした感じの話なのかと思っていたら、超能力少女アーニャの登場で一気に興味がアップ。「どんな任務でもこなす」という凄腕スパイ<黄昏>ロイドとのギャップが面白いです。

 

ロイドは周りには元々の親子ということにして、アーニャに「お父さま」と呼ぶように指示しますが、「ちち!」と返してきます。

 

同アパートの住人とすれ違って挨拶をしますが、「ずっとまえからちちのこどものアーニャです」と要らないことを言ってしまうところとか、アーニャのこのとぼけた感じがいいですね。

 

アーニャはスパイものが好きらしく、部屋でテレビを観て嬉しそうにしていますが、ロイドが買物に行くと連いて来ます。

 

ロイドはスパイであるからには目立たないようにと警戒していますが、アーニャがフラフラとして目立ってしまいます。道行く人に手をつないでおかないとと忠告を受けますが、片手がふさがれるといざの敵襲に備えられないと憂慮するロイド。

 

思考を読んだアーニャはロイドから離れて「けいかい」と身を隠します。それを嫌われていると勘違いしたロイド。(知らなくては この生き物について! 外交然り 相手を知ることが和平への第一歩!)と考えると、今度はアーニャが「アーニャをしると せかいがへいわに?」と勘違いしています。

 

ピーナツをねだるアーニャと買物を続けますが、ベーカリーの意味を間違えていたり、お金の使い方を知らなかったりと、(こいつ実は頭よくない?)(今からでも他の子に変えた方が)とロイドが考えた途端、それを読み取ったアーニャが「すてたらやぁーっ!」と大声で泣き出します。

 

周りの目を気にしたロイドはピーナツで気を引いて泣き止ませ、一旦家に帰ります。理解が及ばないため、育児に関する本や論文をありったけ集めて情報を収集することにします。

 

「子育ての基本は”信頼感”です」「叱るより受け止めよう」「子どもと同じ目線で」「子どもは自分の気持ちをうまく言葉にできません 察してあげましょう」「将来のために自尊心を育てよう」と色々書かれていますが、結局はどうせ任務が終わったら孤児院に返す、ただそれだけの関係だと割り切ることにしたようです。

 

ロイドは入学のために必要だとアーニャに勉強をするように言いますが、勉強は嫌い、他の人の心を読めば・・、それでは任務に支障が・・とお互いに秘密を抱えたまま話は立ち消えになります。

 

留守番を命じて(というかバリケードを築いて閉じ込めて)ロイドは出かけます。フランキーという仲間から願書や受験票、入試問題などを入手しています。丸暗記でなんとかするつもりのようです。

 

アーニャの過去も調べてあり、出生に関するものはなく年齢も良心も不明、1年で4回も里子に出されたりと問題があるとわかります。「コロコロ名前変えてお似合いの親子じゃんか」と言われて微妙な顔をするロイドです。

 

部屋に閉じ込められたアーニャは、暇にあかせてロイドのスパイ道具を発見します。見つけた通信機で「タ・ソ・ガ・レ・サ・ン・ジョ・ウ」「オ・ニ・サ・ン・コ・チ・ラ」と打ち、これが敵組織に届いてしまいます。

 

アーニャは施設で、心を読む力は誰にも話してはいけない、その力は世界の平和に役立てなければと言われて育てられていました。ロイドにバレてしまえば出て行かなくちゃいけないと思っています。

 

ロイドが部屋に帰ると、敵組織の襲撃に遭います。アーニャの送った暗号文から場所を特定されたようです。何人か倒した後、状況を整理します。スパイと知られたのなら今すぐ身を隠すべきで、アーニャの代わりはいくらでもいる、一から仕切り直すべきと考えているところで背後から襲われます。

 

組織は連れ去ったアーニャに猿ぐつわをして縛って人質にするつもりです。そこへ仲間が「男を捕えました」と連れ帰って来ます。被せられた紙袋を取ると、そこには仲間の姿が。ロイドが味方のフリの変装をしていたようです。敵が慌てる隙を突いてロイドはアーニャを奪還して連れ去ります。

 

リスクを冒してまで敵地に姿を現したことを失態だ、スパイ失格だと自分を責めています。その考えを読んだアーニャが心の声で変装した男が父と知り、考えも知って泣き始めます。

 

泣いているアーニャの姿を見て、ロイドは泣いている子どもに腹が立つ理由が、小さかった頃、泣くことしかできなかった自分の無力感を思い出すからと認めます。

 

アーニャに、より良い孤児院に保護してもらえるように書いた手紙を渡し、鬼ごっこをしていると嘘をついて行かせます。

 

(子どもが泣かない世界 それを作りたくてオレはスパイになったんだ)とロイド。気持ちを汲み取るアーニャ。

 

ロイドは敵組織に逆襲をかけ、瞬殺。ボスのエドガーに銃を突きつけ、娘のカレンの名前も出します。色々と調べたことを言い、「おまえが娘想いなのはよく知っている」「彼女がささやかな日常を送れることを願うなら 二度とオレに関わるな」と脅すのでした。

 

帰り道、警察へと行かせたはずのアーニャが待っています。勝手に外に出ていることを問い詰められないし、そばのスーパーマーケットの廃墟を指差し、「いやー偶然ここに買い物に来たんだが潰れちゃったみたいダナー」と嘘を吐きます。もちろん、嘘はバレています。

 

アーニャも「おじさんたちと鬼ごっこしてた」と言います。楽しかったかと訊くロイドにちょっと怖かったと答えるアーニャ。「アーニャおうちにかえりたい ちちとアーニャのおうち」と足元にしがみついてきます。

 

ロイドは受け入れて、「そうか じゃあ帰ろう」と頭を撫でます。家は危ないから引っ越しますが、毒ヘビが出たと嘘を吐き、これもバレています。しかし、アーニャは「かっこいいうそつき!」とロイドを見上げています。

 

入学試験に臨んだアーニャは事前に入手した問題のおかげかなんとか合格します。気の抜けるロイド。ソファで眠りこけるロイドの代わりに、アーニャが郵便を受け取りに出ます。「お父さんかお母さんに渡してね」と言われたアーニャは「はは そんざいしない」と答えています。

 

寝ているロイドの懐にくっつくアーニャですが、びっくりして起きるロイド。他人のいるところで眠ってしまったことを戒めています。

 

アーニャが持って来た手紙を開けると、合格したイーデン校からのものでした。二次審査の案内で、必ず両親と3人で出席するようにと三者面談の話です。例外は認められません。

 

「はは そんざいしない」。一難去ってまた一難です。

 

まとめ

アーニャの抜けたような受け答えが絶品です。

 

「はは そんざいしない」は笑えました。次回、偽装母親も必要になりましたが、既にあらすじで妻も必要だと書いていますし、そもそも1話の表紙にもその女性は描かれていますが、どうやって知り合って家族になるのか注目です。

 

東国、西国とかスパイとか暗いサスペンスなのかと思いきや、真面目なロイドとオトボケのアーニャがうまく噛み合わない面白さが絶妙なコメディ漫画です。

 

家族としての絆も育っていきそうなので、こっちのストーリーも見どころが増えていきそうですね。

 

「SPY×FAMILY」【2話 MISSION:2】【コミックライク】

 

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