SPY×FAMILY(スパイファミリー)【12話 MISSION:12】【感想・ネタバレ】【コミックライク】
12話「MISSION:12」
作品のあらすじ
秘密警察で仕事をしているヨルの弟ユーリ。ヨルの結婚を知り、結婚相手がどんな人物かと探るためにフォージャー家を訪問するのでした。
【漫画ネタバレ目次】「SPY×FAMILY」【コミックライク】
「SPY×FAMILY」【11話 MISSION:11】【コミックライク】
ユーリの視察訪問 情報戦はロイドがうわて しかし姉に偏執的なユーリの無茶ぶりベタ展開を凌げるか
東西の間に鉄のカーテンが下ろされて十数年。「両国の国交正常化に向けて」と表面を繕いながらも裏でお互いに画策、薄っぺらな平和だとしてもそれを砕かれるわけにはいきません。
そのための<WISE>、そのためのオペレーション<梟>、そのためのフォージャー家、とロイドはユーリが害をなす人物かどうか見極めようとしています。
一方、シスコンのユーリも姉にふさわしい人物かどうかを見極めようとしています。ロイドが親切でコートと荷物を預かろうとしても断り、料理も(誰がキサマの作ったものなど)と「お気遣いなく」と辞退します。
ヨルは緊張と捉えていますが、ユーリは顔に敵意が出ていたかと、尋問の熱がまだ残っているかもしれないと気を引き締めています。
ヨルもステキな奥さんを演じなければと笑顔の裏で思っています。殺しの仕事を続けるために結婚したとは口が裂けても言えないと、ヨルも緊張しています。
ユーリの持って来た巨大な花束を花瓶に入れますが、大きすぎてグラついています。ユーリは「ボクはまだこの結婚を認めたわけじゃない」「1年も黙ってたってどういうことなの?」と追及してきます。
ロイドは当然そうなると思っていて、いっそのこと「独身女性が世間から怪しまれている」という経緯を話してしまうわけにはいかないかとヨルに提案をしていましたが、ヨルもユーリの偏執的な部分を感じ取っていて、好きでもない人と一緒に暮らしていると知ったら取り乱すからと断っています。
ユーリのことは私が一番よくわかっているので任せて下さいと請け負うヨルを信じ、(頼んだぞ ヨルさん)と一任しましたが、ヨルの選んだ答えは「わ 忘れてたからです!」。
ロイドは白目で用意していた食器をパリンと割ってしまっています。食い下がるユーリに忘れてたで突っ張り、この間の電話でも伝えてくれなかったと言われても「結婚のこと伝え忘れてたのを忘れてたからです!」。再びロイドのパリン。
「姉さんがそう言うのならそうなんだね!」と納得するユーリです。ユーリは姉に対する理性を持っていませんでした。分かり合う二人にロイドは、ブライア家ではそれが普通なのかと困惑しています。
簡単な料理を出すロイド。ユーリは嫌々ながらも、邪険な態度ばかり取っていては姉に嫌われるかもと料理を食べますが、おいしさのあまりばくばくと追加で口に運んでいます。
ユーリの持って来たワインは、ヨルが飲むと前後不覚になったら困るのでロイドが制止しています。
話は進みどこで知り合ったのかと訊かれ、三番街のブティックと正直に答え、何度か食事を重ねるうちに意気投合しましてと答えますが、「その食事はいつ・どこで・何回くらい? 店の名前は?」とユーリは細かいことまで迫ってきます。
「何度目の逢瀬で交際へと至ったのですか? 結婚の決め手は?」と尋問のような追及に、ロイドも不審に感じています。
なんと呼び合っているのかと訊かれて「ヨル」と答えると、(ボクでさえさんづけなのに!)とユーリは取り乱し、「姉さんはまさかロイロイとかロッティとか?」と、勝手に迷走し、「チクショォオォ!」とワインをガブ飲みしています。
すっかり酔っ払ったユーリ。ブライア家の酒癖の悪さに若干引いているロイド。話題を逸らそうとユーリが外交官をしていることを振ります。
ユーリはこの間、仕事でフーガリアに行ったこと、「時の皇后も通ったという老舗店では・・」と話が及んだところで何か感づいたロイド。首都オブダには昔医学留学で行ったことがあると合いの手を入れます。
「カルパティア」にはよく行って、店主のじいさんが作るシチューが絶品、ワインもフーガリア産で、と話が展開したところで、いよいよこれはと先の台詞を予想します。
「ヘジャー通りの店で買ったもの」「200ダルク」とロイドの予想通りの言葉が返ってきます。この問答は東国の情報機関が使っている作り話の、マニュアルのひとつだったのです。
他国へ渡航したと偽装する時の定型文で、つまりユーリが仕事でフーガリアを訪れたことは嘘だとロイドは見抜きます。
実際訪れたことがあったとしても、「カルパティア」の店主は4ヶ月前に腰を痛めて今は息子に任せていて、ワインも300ダルクに値上がりしていると、情報が浅いとロイドは情報戦を制しました。
フランキーからの情報も加味し、ユーリの所属が<WISE>の天敵、国家保安局だとアタリをつけます。
しかし、危険は伴うものの<黄昏>の正体を怪しまれない限りこのまま親交を続け、うまく出し抜いて敵方の情報を探るのアリと判断します。ヨルにも正体を隠しているらしいので、手綱を握り易いかもとひと安心しています。
ユーリは完全に酔いが回ったのか、「誰がそんな奴 義兄(あに)だなんて呼ぶものか」と机を叩いています。姉のおかげで大きくなれたことを力説し、自分が大きく立派になって、姉を守れる男になるんだとずっと思ってきたと言います。
「わかりますか? そんな世界で一番大切な家族を どこぞの馬の骨に奪い去されてしまったボクの気持ち」「ボク以上に姉さんを守れる奴じゃなきゃダメなんだ!」「アンタにその役が務まるのかロッティ!」と何故かあだ名呼びです。
ロイドは臆面もなく「あなたに負けないくらいヨルさんを愛しています」と言い放ち、ヨルは演技とわかっていても盛大に照れています。
「ウチの娘もヨルさんをとても好いている」「彼女はボクにとってももう家族です たとえ槍が降ろうと核爆弾が降ろうと」「ボクは生涯をかけて彼女を守り抜きます」と堂々と宣言しました。立派な嘘つきです。
(か・・核爆弾だと)とユーリの驚くポイントはちょっとズレていました。槍は防いでやれるが核爆弾は無理。実は凄い奴なのかと見直しています。
暴れるうちにユーリがワインを倒してしまい、雑巾に手を伸ばすとロイドとヨルの手が触れ合い、二人は赤くなってさっと距離を取ります。
それを見逃さなかったユーリ。1年も一緒に住んでいて手が触れただけで?と本当に夫婦かと訝しんでいます。
「本当に夫婦だと言うなら証明して見せてよ」「今ここでキスしてみろ」と言い出しました。1回だけでいい、それで納得すると言い、できないなら役所に婚姻の撤回を訴えると言います。
ロイドはマズい展開に頭を悩ませていますが、冷静に考えると自分は西国一の諜報員<黄昏>。これまでも数々の女性と関係を持ってきた、キスの1つや2つで作戦が円滑に進むのなら、と「そんなことでよければ」と決断を下します。
「えっ!?」と驚くヨル。いくら偽装のためでも、と盛大にテンぱっています。肩に手を触れ、真剣な顔で迫ってくるロイドに心臓バクバクで固まるのでした。
まとめ
嘘の関係を疑われてキスをしろと迫られるの言ってしまえばベタ展開ですが、ヨルの慌てっぷりと逆に冷静なロイドの対照的な姿が面白いです。
ヨルの鉄拳「ひっさつぱんちどかーん」が炸裂してしまうかもしれません。その勢いでユーリまで倒して、記憶をふっ飛ばす方向になるでしょうか。
アーニャがまだ寝たままですが、ひょっこり起きて来て起死回生の一手を出してくれるかもしれません。
次回、ユーリ編の決着はなるでしょうか。
「SPY×FAMILY」【13話 MISSION:13】【コミックライク】
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