SPY×FAMILY【20話 MISSION:20】【感想・ネタバレ】【コミックライク】
20話「MISSION:20」
前回のあらすじ
テロ組織に捕えられたアーニャでしたが、白い犬と協力してアジトを脱出。しかし、組織の手の者に阻まれピンチになります。そこへヨルが助けに入るのでした。
【漫画ネタバレ目次】「SPY×FAMILY」【コミックライク】
「SPY×FAMILY」【19話 MISSION:19】【コミックライク】
(以下、20話のネタバレを含みます)
わりと長尺になってきた爆弾犬テロ事件 ロイドの死の予知にアーニャ(と犬)が走る
ほのぼのストーリーで1話かあるいは2話で完結していた「SPY×FAMIRY」ですが、爆弾犬テロ事件は長尺になってきました。
17話でアーニャがご褒美に犬をねだり、18話でテロ事件のためにロイドが離脱、アーニャが勝手に動いてテロ組織に捕まり、19話で脱出してヨルが救出に来て合流、今回20話で一度は危機を脱するもロイドの死の未来予知を得る、という流れです。
ヨルは殺し屋モードで現場に駆けつけてアーニャのピンチを救いましたが、キースは取り逃がしてしまいました。本気で追えば瞬殺できたでしょうが、アーニャを優先させた結果です。
ところがアーニャが再び白い犬から未来予知を得て、ヨルを置き去りにしてロイド救出に向かってしまってはぐれてしまいました。ヨルはいつもこんな感じです。
犬の未来予知は助けてくれる良いパターンだけではなく、悪いパターンも存在しました。当の本人というか本犬は善悪に気付いてもいないので、アーニャに首を揺すられてもきょとんとしていましたが、アーニャのことは気に入ったのか従っています。
アーニャは超能力のことを言えないので、行動がどうしても突飛になります。ロイドを助けたい一心で後先考えずに走り出すところが(一応、ヨルに謝って行くところは成長したかも?)、アーニャらしくていいです。素直にごめんなさいも言えましたし。
ロイドの所属する組織と、いつもは飄々とした上司の女性管理官は、【戦争】をどれだけ止めたいのか伝わる真剣な語り口でした。
普段のコミカルな雰囲気を振り払う、作品に芯を通すというか、【スパイ】や【秘密警察】が存在しているのが当然というリアルさが伝わって来ました。ロイドの「戦争はもううんざりだ」という言葉も響きます。
ロイドは犬が予知した爆破ポイントの時計塔に向かっています。キースもそこを爆破するようですし、アーニャと犬も向かっています。
予知通りに時計塔が爆破されるもロイドが助かるのか、それ自体を阻止できるのか。ロイドの活躍と、アーニャ&犬コンビの活躍ぶりとか、あとはヨルも?
アクションに針を振った今シリーズなので、コメディっぽい感じの締まらないオチではなく、しっかりと締めて欲しいですね。勿論、SPY×FAMIRYならではのコミカルさもあればいいなと思います。
以下、あらすじです。
20話のあらすじ
アーニャのピンチに駆けつけたヨル。間一髪で間に合い、助けられたアーニャは「はは~」と大泣きでヨルにしがみついています。
キースはヨルの正体はわからないままでも、やるしかないと腹を括って犬をけしかけます。ところが殺し屋モードのヨルにひと睨みされると、犬は恐れをなして一目散に逃げて行きます。ついでにアーニャもビビっています。
騒ぎを聞きつけた一般人が集まる気配を見せ、キースは撤収しようと白い犬のリードを引っ張りますが、抵抗されて腹いせに蹴り飛ばして逃走します。
ヨルは追いかけようかと迷いますが、アーニャをこれ以上放っておくわけにもいかず断念。気絶させた方の手下を縛ります。
アーニャから白い犬のことを聞き、「テロリストと爆弾ワンちゃん?」と驚いています。素早く爆弾をチェックしますが見つからず、ひと安心します。
アーニャは白い犬が助けてくれたと説明し、ヨルから心配していたと言われると、「アーニャかってにおそとでて ごめんなさい」と素直に謝ります。
ヨルは何も言えなくなりぎゅうっと抱き締め、「まったくです! 帰ったらお説教ですからね!」と軽く叱ります。
とにかく警察に連絡を、と公衆電話で通報しますが、またも白い犬が鼻をふすふすとさせ、耳をぴくりと動かします。それに気付いたアーニャは、また未来を見ていることを察します。
以前に見た、笑っているアーニャを中心に微笑んでいるロイドとヨルが覗き込んでいるイメージが急に書き換わり、左にいたロイドの姿が消えます。(!? ちち いなくなった・・!?)。
イメージはそのまま再生されていき、どこかの時計塔のアップ、引いた構図でその時計塔が爆破、瓦礫の山を見つめるアーニャ、頭から血を流し瓦礫に埋もれているロイドの姿、テレビ放送で過激派による大臣暗殺の件を報道している場面、東西の軍事衝突は避けられないものと、と続いたところでパチンと映像が途切れます。
アーニャは白い犬を振り返りますが、犬は「?」とお座りしたまま、もさっとしています。(みらいたいへん! ちちしんで へいわがしゅうりょう!)と犬の首根っこを揺さぶりますが、犬の態度は変わりません。
ヨルには犬をいじめてはダメですと注意されますが、未来予知の映像のことを伝えて助けてもらおうにも、超能力のことは言えません。
「・・いぬさん みらいはがんばったらかえられる・・?」と犬に訊くと、電話を続けているヨルを横目で伺い、「・・おまえまだはしれる?」と犬に確認します。「ボフ!」と返答があります。
アーニャは「・・はは ごめんなさい アーニャおもいだした・・」「ちち といれいくのに かみもってなかった! いまごろ ぴんちだから といれっとぺーぱー とどけてくる!!」と口から出まかせを言うと、犬に飛び乗って走り去ります。
ヨルは虚を突かれて出遅れ、慌てて電話を切るとアーニャを追いかけますが、見失って再びアーニャを探すハメになります。
場面変わって管理官の部屋。手下がテロリストの目撃情報を持って来ています。的確に指示を出し、テロリスト確保に動き出します。組織の連携した動きで続々とテロリストや爆弾犬たちは捕えられ、主犯のキース以外はあらかた確保されます。
キースはそれを遠くから見ながら、秘密警察か西の連中か正体はわからないまでも、危機に陥っていることを悟ります。会談まで残り2時間。爆弾の隠し場所はもう1ヶ所。(やるしかない! たとえ1人きりでも・・!)と決意を固めます。
捕えられたテロリストたちは殴られても爆破ポイントや、ボスのキースの居場所を吐きません。悪態を吐かれ、憤る組織の者ですが、そこに管理官が現れます。
「やあ学生諸君 お前たちの望みは何だ?」と冷酷な声で問うと、反発するテロリスト。「ふむ」と管理官は容赦なくヒールの踵を口にめりこませます。
「おまえら人を殺したことはあるか?」と追撃を喰らわせながら、冷たい声で戦争の惨さをひとつひとつ説いて重ねていきます。そばで聞いているロイド。
たくさんの悲惨な出来事を語って聞かせると、サイレンサーつきの拳銃を一人のテロリストの額に押し当てます。「大学では【戦争】を習わなかったようだな ボウヤたち?」と引き金を引きます。
場面変わってキース。爆弾犬に爆弾をくくりつけ、「いいか 大臣の匂いを確認したら絶対に見失うな 頼んだぜワン公」と1人でテロの準備を進めていました。
仲間が捕まりパターンBの潜伏ポイントが割れている可能性があり、そうなると時計塔広場付近は警戒が強まって使えないと危惧しながらも、逆に邪魔しに来る連中を罠にはめて消してやると考えを逆転させます。
組織の者たちは聞き出したポイントに人員を割き、最も確率の高そうなB1周辺には<黄昏>ことロイドが割り当てられます。
「必ず止めろ」という管理官の命令に、「わかってます管理官 オレも同じ気持ちです 戦争はもううんざりだ」と表情を消し、ロイドは仲間と共に車で現場に急行します。
同じ頃、遠目で時計台を発見したアーニャ。「見つけた!」「あの とんがりとけいのとこ! いぬさんあっち!」と犬の背中にしがみつき、現場に急がせます。
「あそこでちちがしんじゃう!! とめないと!!」と目を見開いて、必死に先を急ぐのでした。
まとめ
今回で決着が着くと思っていましたが、先延ばしになりました。事態がクライマックスに向かって動いています。
白い犬とアーニャはすっかり絆を深めましたが、犬の方はアーニャが予知を共感していることを感じているのでしょうか。
キースに蹴られてもモノともしていなかったり、アーニャに走り回らされたりと、割と頑丈でもあります。
未来予知は勝手に得るもので、しかも善悪はわかっていないようなので、常にぼさっとした感じです。ただ、前回は少年を助けたりしましたし、ある程度の知能はあるんですよね。ロイドの件は事が大き過ぎてわからなかったとかかもしれません。
ロイドも現場に向かいましたし、騒動が起こるのは確定です。ロイドがアーニャと犬のコンビに助けられるパターンになるのか、逆にいつものようにロイドの恰好いいところが見られるのか楽しみです。
ヨルも何か手伝えることがあればいいですね!
「SPY×FAMILY」【21話 MISSION:21】【コミックライク】
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