SPY×FAMILY【25話 MISSION:25】【感想・ネタバレ】【コミックライク】
25話「MISSION:25」
前回のあらすじ
家族のために職場の先輩に料理を習うヨル。ちょっとだけ上達し、「家族」の絆が深まりました。
【漫画ネタバレ目次】「SPY×FAMILY」【コミックライク】
「SPY×FAMILY」【24話 MISSION:24】【コミックライク】
(以下、25話のネタバレを含みます)
図工の授業でアーニャがダミアンにアピール
学校回。アーニャは友達のベッキーと仲良く登校しています。ちょっと大人びているベッキーはドラマ派で、「愛があれば空だって飛べちゃうのよ」とドラマの台詞にうっとりしていますが、「うそつけ」とアーニャはバッサリです。
ロイドのためになんとかしてダミアンに近づきたいアーニャは、犬つながりでアピールしようとボンドも含めた家族写真を持参していますが、これに喰いついたのはベッキー。
ロイドのことが超絶タイプだったようで、アーニャに紹介するように迫ったり、「お付き合いしてる人はいるの!?」と目を輝かせていますが、もちろんロイドは既婚者(偽)です。
ベッキーが勝手に写真を没収してしまい、作戦は失敗してしまいます。ベッキーは図工の授業でロイドの人形を作ったりしていますが、これはいずれ何かにつながってくるでしょうか。
仕方なく図工の授業でダミアンの気を引こうとするアーニャ。班分けでお約束のようにアーニャと同じ班になったダミアンは、「くそぉぉ なんかそんな気がしてたぁぁぁー!!」ともはや諦め状態です。
授業内容は限られた材料を分け合ってのアート制作。お題は「動物」。作品の完成度や表現力はもちろん、制作過程の協調性・柔軟性・積極性・独自性なども評価されます。
授業監督は急遽代役となった「エレガンド」でお馴染みのヘンダーソン先生。ロイド人形を作るベッキーに、「お題は動物だと言っただろう!」と注意しますが、「ヒトも所詮は動物です」とやり返されて(真理!!!)と許可を出しています。
アーニャはものの数秒?で作品を完成させています。適当に素材を固めて、紐やらひらひらの札のようなものを貼りつけただけのシロモノです。
きょとんとするダミアンに「こいつ ボンドっていう」とドヤ顔をしているアーニャ。どうやらその物体はボンドのようですが、出来損ないの作品を見たダミアンは、「おまえゴミに名前をつける趣味があったのか」とにべもなありません。
「いぬさくせん じ・えんど・・」とガックリ崩れ落ちるアーニャです。
ダミアンは家紋に入っているグリフォンをモチーフにしています。班の皆に「たくさん紙使う予定だからおまえらは節約しろよ?」とナチュラルに命令していますが、その本意はいい作品を作って父親に認められたい一心です。
その思考を読んだのか(?)態度で気付いたのか、アーニャは作戦を切り替え、(いぬあらため ぐりほんさくせん)とニヤリとしています。
「じなん・・」と切り出し、「アーニャもそれつくるのてつだう」と心底嘘くさい笑顔で手伝いを申し出て、自分の紙を差し出します。
ダミアンは思わず「自分の作れよ!」と心配しますが、アーニャの作品は既に出来上がっているボンドの出来損ないです。「もうできてる」と言うアーニャに、「おまえこれで提出するつもりか!? 正気か!?」と呆れられています。
それでも「アーニャおまえのやくにたちたい」と言われ、ちょっと照れたダミアンは「勝手にしろ!!」と受け入れます。遠くで見ていたベッキーは(え~なに アーニャちゃんてそういうことだったの~?)とウキウキしています。
協力して作品を作り始めた二人を、ヘンダーソンが興味深そうに見守っています。
ダミアンはアーニャに後ろ足を作るように指示を出しますが、即座に出来あがったアーニャのパーツはロケットのようなもの。「びゅーんて とべるようにじぇっとえんじんくっつけてみた」と勝手にアレンジしています。
「勝手に変なモンつけんじゃねーよ!」とダミアンは今度は羽を作れと言いますが、出来あがったのはまたしても適当に千切っただけのような紙切れの数々。「てめーもうひっこんでろ!! この役立たず!!」と本気でブチ切れです。
見かねた同じ班の女子が「ダ・・ダミアンくん そこまで言わなくても・・」と庇いますが、八つ当たり気味に「うっせー おまえらの紙もよこせ!!」とキレ、ここでヘンダーソンに「ノット エレガントッ!!」と止められます。
怒られてしゅんとなったダミアンは涙目になりながら、(だって・・くそっ! もうダメだ ちんちくりんのせいでまともな完成はムリだ! 父上に見せるつもりだったのに・・!)と渋々作品を作り上げます。
反省したのかアーニャは「・・じなん アーニャやくたたずでごめんなさい・・」「はねのかわりにこれあげる・・」とロイドの出来損ないをプレゼントしますが、「めすのぐりほんにかいぞうした」と一応、気を遣っているようです。
「おまえのやつとせっとにしろ」「あ?何でつがいにする必要が・・」「あいがあればそらがとべるらしい」「・・は?」。
序盤のベッキーとのやり取りがここで活かされていて面白かったです。
結局、ダミアンはそのまま提出しましたが、これが教育委員会のお偉いさんの目に止まり、金賞を獲得。
いわく、「翼をもがれてもなお雄々しい姿に戦争から立ち直るわが国の未来を見た」とのこと。あんなゴミ作品が、とダミアンはあっけに取られています。
「特に傍らに置かれた見るも無残な子どグリフォンの遺体に涙を禁じえなかったそうだ」と完全の誤解をされての解釈です。
アーニャは結果オーライとばかりに「よ・・よかったな じなん おやにじまんできるな」と声をかけますが、「あんなみっともねー作品 親に見せるわけねーだろ!」とご立腹で、ぐりほんさくせんも、じ・えんどです。
夜になり実家に電話するダミアン。(相手は執事?)。図工の課題のことを言おうとしますが、思い直して入学時にアーニャに殴られた件は父親に伝わったのかと訊きます。
しかし、「坊ちゃんのお体をとても心配しておられました」と気遣うように言われて、父親が自分に関心を持っていないことを再認識します。
認めてもらうためには<皇帝の学徒>になるしかない、と改めて決意を固めます。取り巻きに囲まれて談笑していますが、以前に比べて随分と印象も柔らかくなった感じです。アーニャに毒されてきたのでしょうか。
オチはヘンダーソン。金賞を取ったアーニャとダミアンの合作(?)を見て時代は変わったのかと、「・・金賞・・金賞・・?」と首を傾げているのでした。
ダミアンとの仲も少しは進展したのかも・・?
ロイドのために頑張るアーニャでした。
入学当初の当たって砕けろな感じから、「やくたたずでごめんなさい」と謝ったり、怒鳴られて殴り返さずにショックを受けるところとか、アーニャの方も進歩しています。
工作は壊滅的な出来でしたが、それがかえってお偉いさんの目に止まるという・・。ボロボロのロイド改め「めすぐりほん」が、「子グリフォンの遺体」と認識されるとは思ってもみませんでした。
ベッキーの「愛があれば空だって飛べる」のくだりが最後に活きてくるのも意表を突かれました。
ベッキーはロイドのことがドストライクのようで、一瞬でファンになっていました。工作は考え直してロイド人形ではなくカバ?のようなものに作り直していましたが、今後、ロイドに絡んでもしかしたら偽装家族に感づく展開もあるかもしれません。
ダミアンも成長しています。取り巻きにたいして偉ぶっていましたが、基本的にはいいヤツで、態度はでかいですが慕われています。アーニャの無茶苦茶な行動がいい方向に作用しているのでしょうか。
全体的にはキレのあるツッコミが冴え渡っていて、笑いどころが多い回でしたね。お笑い回だったと思います。
「SPY×FAMILY」【26話 MISSION:26】【コミックライク】
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