27話「MISSION:27」
前回のあらすじ
中間考査の期間になり、勉強をすることになったアーニャ。ユーリに家庭教師をしてもらいながら学力向上を目指しますが、既にロイドは諦め気味。「ちわわぢから」を合言葉に試験に臨むアーニャです。
【漫画ネタバレ目次】「SPY×FAMILY」【コミックライク】
「SPY×FAMILY」【26話 MISSION:26】【コミックライク】
(以下、27話のネタバレを含みます)
中間考査の結果は・・まさかの同業者登場!
アーニャの中間考査が始まりました。
既に<雷>をひとつもらっているアーニャは’(<星>もひとつ)、<雷>があと7つで退学となります。4教科で赤点を4つ取れば、最悪で累積5つとなり退学の危機。
それを阻止するために勉強を教えていたロイドですが、 デキの悪さに既に諦めています。そして、退学阻止のために取った行動は、学校へ侵入してテストの改竄。なんだか久々にロイドの<黄昏>としてのスパイ活動を見ます。
すっかり忘れていましたが、ロイドはこれが本業でしたね。
ところが侵入した先には思いもよらない同業者。自らを<東雲>(しののめ)と名乗る、とある企業のお抱えエリート(自称)スパイがいました。
西のスパイ<黄昏>に憧れて、勝手に東の<東雲>と名付けたようですが、これがちょうどいいポンコツ具合。コメディ要員として優秀です。
ロイドとしては密かに任務を遂行したいものの、痕跡を残して今後に差し支えることは控えたいために隠密行動。様子を見ながら、東雲を尾行します。
しかし、警備員の巡回ルートや時間を調査していなかったり(腕力で回避)、窓を肘でカチ割って強引に侵入したり(ロイドがサッカー部の夜練のせいにして偽装)、挙句、テスト用紙が保管してある保管庫のチェックゲートの前で守衛に無防備に見つかったり。
何の策もなく彫刻を倒してあわあわしているところを、警察を呼ばれてはマズいと見かねてロイドが助け船。あらゆるIDを準備していたため、ブラウン先生の偽装IDを手渡して難を逃れます。
東雲はよくわからないままロイドに乗っかって、ブラウン先生のフリをして守衛のチェックをパスして保管庫に入ります。
ちなみにロイドは物理学のフィーマン先生に成りすましていて、細身で初老、眼鏡姿で別人の恰好で完璧です。
東雲は任務内容を手の平に書いているマヌケ具合で、ロイドはあまりにもな態度に逆に罠を疑っています。その書かれた内容を断片的に拾って推測すると、デズモンド兄弟の学籍番号。
ロイドはここでようやく同業と判断、デズモンドのところで雇われたスパイかと思いますが、そう決めるのは早計だと更に情報を集めようとします。
パスコードを間違えていたのか保管庫を開けられない東雲は、ロイドの視線が気になり、あるはずのないトイレに行くと言って場を譲ります。
(というかこんなアホを雇うやつのためにオペレーション<梟>があるとは思いたくない・・!)とロイドは気を落としつつ、あっさりパスコードを解除。扉を開けると、後ろから東雲が「ご苦労だったマヌケが」と襲いかかってきます。
もちろん、ロイドはやられたフリです。東雲の作業が終わるのを気を失ったふうを装って横目で見ていますが、作業も遅くてイライラしています。
ようやく作業の終わった東雲は悦に入り、この活躍が新聞に載って評判も上がるかな~などとはしゃいでいます。が、ふと「・・いや新聞はないな スパイだもんな 誰もオレのことなんて気づいちゃくれないんだ・・」としんみりし、ロイドも黙っています。
ところが突然、「よし 改竄ついでに『エージェント東雲』ってサインも入れちゃおう!」ととんでもない行動に出た途端、ロイドは抑え切れず「うおーい スパイが率先して痕跡残すなッ!!」とツッコんでしまいます。
対峙する形になり、このままでは化けているフィーマン先生に被害が及ぶ可能性があるため「最悪殺るか――!?」と決意を固めるロイドですが、東雲は「オイオイ ナメてんのか 口外しろやぁ!! このオレの活躍をよぉ!!」と意表を突く返答。
「は?」とあっけに取られるロイドを前に、東雲は自分をアピールしまくった挙句、颯爽と去って行きます。唖然と見送ったロイドはやっと自分の仕事に取り掛かります。
結局、東雲が何者だったのかと改竄されたデズモンドの答案を見ると、意図的に点数が下げられていることがわかります。つまり敵対する側の雇ったスパイでした。
デズモンド兄弟に退学されては困るロイドは筆跡までもトレースし、元の答案へと戻します。余計な作業に手を取られて苦労するロイド。デズモンド兄弟は優秀なようで、特に兄の方はほぼ満点のようです。
アーニャの答案に辿り着いたロイドですが、その答案を手にして「これは・・」と作業を中断します。
そして5日後。テスト結果が張り出され、デズモンド弟・ダミアンは歴史で94点を取って学年2位で次点。<星>ゲットです。総合でも11位と優秀です。
肝心のアーニャは既にロイドの心を読んで結果を知っているため余裕の表情です。結果は・・全228人中213位。ベッキーには励まされ、いつもは辛口のダミアンにさえ赤点はなくてよかったなと慰められています。
しかし、アーニャはやり切って満足げです。(そう! アーニャはいっこもあかてんとらなかったのだ!!)。その清々しい笑顔を見てダミアン一派は若干引いています。
ロイドの任務をギリギリで妨げずに済み、内心では褒めてもらうつもりで帰宅したアーニャでしたが、ロイドは怒りの形相。「オール赤点スレスレで何でそんな自慢げなんだおまえは・・!」と呆れられています。
褒められる予想と違ってちょっとショックを受けるアーニャですが、ロイドが内心では自力で赤点を回避したアーニャの努力を認めていること、おかげで任務は命拾いして感謝していることを知ると、「フフン」とドヤ顔。
「なにニヤついてるんだ 反省してるのか 夕飯のあと復習するぞ」とクギを刺されてやっぱりガーンとなるアーニャでした。
ちなみに任務をロイドの上書きで失敗にされた東雲は、雇い先からクビを告げられていました。
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暗躍するロイド しかしアーニャもそれなりに頑張っていました
アーニャが「ちわわぢから」でテストをどうやって頑張るのかと思っていましたが、焦点はロイド側。そう言えばそういうマンガでした。
ロイドだけではあっさり侵入成功してしまうところに、東の<東雲>なる新たなスパイ。これではやっていけないと思うデキのルーキーですが、ロイドのフォローもあって一応、自分の請け負ったデズモンド兄弟のテスト改竄は果たせます。
まあ、すぐにロイドに修正されてしまうわけですが、再登場はあるでしょうか?
アーニャは前回ユーリの昔話を聞いて少し感銘を受けた様子でしたので、ちょっとは頑張ったのでしょう。まだ全然胸を張れる成績ではないですが、自力での赤点回避はよくやった部類です。
ロイドもその点は認めていますが、ドヤ顔なのはアーニャらしいです。ダミアンらにもむしろ慰められていましたし、かえって仲は良くなった・・のか?
これにてテスト編は決着で、アーニャ的には<星>も<雷>も増減せず、学力が+5となりました。自力で赤点回避できたのが意外と言えば意外でしたかね。
アーニャがここからどうやって<星>7つ取るかは、まったく想像がつきませんね。
「SPY×FAMILY」【28話 MISSION:28】【コミックライク】
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