コミックライクの漫画最新話レビュー

漫画・ラノベ・小説の情報発信

SPY×FAMILY【29話 MISSION:29】【感想・ネタバレ】【コミックライク】

29話「MISSION:29」

前回のあらすじ

クラスメイトのジョージが親の関係でデズモンドに逆恨みを抱き、退学させようと手を回してきます。思念でその企みを読み取ったアーニャの活躍もあってジョージの企みは阻止され、最後はクラスが団結してジョージを送り出すことになりました。

 

【漫画ネタバレ目次】「SPY×FAMILY」【コミックライク】

「SPY×FAMILY」【28話 MISSION:28】【コミックライク】

(以下、29話のネタバレを含みます)

 

興味のある職業を調べる課題 ロイドの表の職業の精神科医をアーニャが取材

社会学習の課題で、「興味のある職業」について調べてレポートにまとめるように言われます。職業については両親だけではなく近所の店や会社でも可でしたが、アーニャは親の仕事を調査します。

 

家に帰るとまずヨルに何故その職業を選んだのかや、やっているところを見せて欲しいと頼みます。

 

しかし、ヨルの裏の仕事は暗殺者。「弟を養うために始めた仕事ですが今では誇りを持っています」と想像の中ではシャキーンとしているヨル。

 

実際の仕事をアーニャに紹介する流れをシュミレートしてみますが、ターゲットを見まみれにして屠る姿が浮かび上がり、見学しているアーニャも血まみれになっています。

 

どうしたものかと、うんうん唸っているヨルですが、それらの思考はアーニャも読み取っていて、白けた目でヨルを見詰めています。「アーニャちちのしごとをしらべようとおもう・・」。

 

ヨルの表の仕事は市役所ですが、そっちの方を紹介するつもりはヨルには思いつかなかったみたいです。ちょうどロイドが帰宅し、「かくかくしかじか」と説明するとロイドは了承します。

 

2日後、バーリント総合病院にロイドがアーニャを連れて行きます。ロイドの表の職業は精神科医。アーニャは探偵のコスプレをして気合いが入っています。

 

(開業医の方が偽装は容易かっただろうが この病院は政財界や軍の大物も多く利用するため盗める情報も多いし その界隈でのパイプも作りやすい)とロイドは思考を巡らせます。

 

すかさずメモを取るアーニャですが、「まだそんなにメモるようなこを言ってないぞ」とロイドは不審がっています。

 

白衣に着替えるロイドと取材するアーニャ。職業を選んだ理由からです。

 

「人は誰でも風邪くらいひくだろう? 体だけじゃなく心も同じだ 世の世の中には心の風邪をひく人がたくさんいるんだ」とそれらしいことを語るロイド。

 

「アーニャじなんに『おまえはばかだからかぜひかない』っていわれた」と悲しい告白をするアーニャです。

 

とにかくそういう人を助けたいと思ったとロイドは続けますが、頭では(あわよくば表舞台から隠遁しているデズモンドが何らかの病気であった場合 医者という立場からアプローチできないかと考えてのものだが・・)と考えています。アーニャがメモをするのはそっちの内容です。

 

次に職場の雰囲気を調査します。ロイドが同僚を紹介すると、女性医師たちは「かわいい~」とアーニャに喰いつきます。お菓子ももらったアーニャは「ちちのしょくばは ぱらだいす」と余計なことをメモしています。

 

「”しょくばのちちはどんなやつですか?!」とアーニャが同僚たちに訊ねると、カッコイイとか、患者さんに丁寧で優しいとか、転任してきてあっという間に主戦力になったにもかかわらず尊大なところがなく皆に慕われていると、軒並み高評価です。

 

「ちち にんきもの?」「んーまあ人づきあいは大切にしてる」(顔は広げておくに越したことはない 情報やコネを得やすくなるし何よりスパイにとっては『えっあの人が・・!?』と思われる人物像になりきるのが肝要だ 目立ち過ぎぬ程度に人当たりよく)。

 

もちろんアーニャがメモをするのはロイドが口にしなかった方。その妙な行動に「おまえさっきから よくわからんダイミングでメモってるな・・」とロイドはツッコんでいますが、それ以上の詮索はしないようです。

 

次の質問は「”このおしごとで たいへんなことはなんですか?”」。「やはり”心”という目に見えないものを扱う難しさだな 医者は魔法使いじゃないからな 他人の心を読めるわけじゃない」と真っ当な答えですが、心の読めるアーニャは「フフン」とドヤ顔。

 

ロイドは懇切丁寧に説明を続けますが、お菓子で餌付けされてちやほやされているアーニャはまったく聞いていません。「もういい答えん」「ちちまじめ」。

 

「そこが先生のいいところ」と同僚が褒め、「本当はもっとその腕を活かして臨床の場に出てほしいんだけどな」と惜しまれますが、「・・すみません研究の方が忙しくて・・」と、任務で大変なロイドはすまなさそうに頭を下げます。

 

同僚と別れると、実際に仕事をしているところを見たいとアーニャは言いますが、患者のプライベートもあるためそれは無理。診察室を見せるにとどまります。

 

「ふつうのおへやみたい」「緊張感を与えんよう配慮されてる」「のうみそかいぞうましんどこ?」「おまえは精神科医を何だと思ってるんだ バカなこと言ってないで残りの質問を済ませるぞ」「もうだいたい終わった」と、アーニャはそのへんを弄り回します。

 

「あっコラ 勝手に触るな!」と注意するロイド。(この書棚の奥は任務における緊急時の脱出ルートになっているのだ)と制止した理由を思い浮かべますが、アーニャには筒抜けで(かくしつうろ・・!)と、わくわくされています。

 

ロイドに来客があり、ノックの音からWISE工作員だとわかります。アーニャにはヨルに迎えに来てもらうかと訊ねますが、仕事が終わるまで待つと答えるアーニャ。

 

ロイドは暇つぶし用に診療で使う、箱庭に人形や小物を好きなように配置していく遊具を渡します。他の物には触るなと言いつけて出て行くロイド。

 

「うぃー」と返事したアーニャですが、ロイドの姿が消えた途端、にまーっと悪い顔つきに豹変します。

 

ロイドは女の同僚から次の任務の書類を受け取りながら、病院とのスケジュール調整の確認などをしています。

 

その流れで「よく懐いていますね」とアーニャに対する感想を述べられますが、「予測不能で苦労してる」とロイドが正直に答えると、同僚は「――! 先生の思考を上回るとは驚きです」と素直に感心しています。

 

そのアーニャは大人しくしているはずもなく、書棚の隠しハンドルを見つけて動かしてて脱出ルートを作動させます。

 

(たんけん わくわくっ)と狭い隠し通路を進んで行くと、途中で真面目な会議をしている部屋の上を通過します。

 

会議では幽霊がどうのこうのという話をしていてアーニャは興味を惹かれますが、物音を立ててしまい注意を引いてしまいます。幸い気のせいだと判断されてセーフ。

 

アーニャはそろそろ戻らないといけないことを思い出しますが、今度は足が挟まってしまいます。無理に足を抜こうともがきますが、異様な物音と、アーニャの食い縛る「ふぎーっ」という声が下の会議室に響きます。

 

「うわああ 何だ!? 何かいるぅ――!!」「幽霊だ!! 絶対幽霊だぁ――!!」と下では大騒ぎになっています。

 

なんとか足を抜いたアーニャが急いでロイドの診察室に戻ると、天井も静かになります。医師たちは、ほっと胸を撫でおろしながら会議を再開します。「これからは心霊話をする患者に対し真摯に耳を傾け中立的な判断を・・」と、医師たちに少なからずトラウマを植えつけてしまったようです。

 

診察室に戻ると、(さて あいつの箱庭はどんな形になってるかな)とロイドの思考が飛んで来ます。アーニャは慌てて箱庭を制作します。

 

「戻ったぞー」「に・・にんぎょうあそび たのしいなー」と何食わぬ顔でアーニャは誤魔化しますが、急いで作ったために箱庭はぐちゃぐちゃです。

 

「実はこの遊戯で多少なりとも その人の深層心理が読み取れるんだ おまえの心は――」と覗き込んだロイドは「混沌(カオス)ッ!!!」と衝撃を露わにします。

 

「な・・何だこれは・・!? 見たことのない症例だ・・!!」。ロイドは(振り回されっぱなしで気づけなかった)と猛省します。

 

孤児院から知らない大人の元に連れてこられて極度のストレスがかかっているだろうこと、きっと子供なりに必死に押し隠してきたのだろうこと、気づかずにいてスパイ失格だと自分を責めています。

 

全てアーニャには聞こえていますが、適当に造った箱庭のためバツが悪くて真っ赤になっています。

 

(早急なケアを!!)とロイドは「本屋でスパイウォーズの新刊でも買って買ろう」とおもちゃを与えようとしますが、「や・・やたーっ」とアーニャは棒読みです。

 

「ご飯のあと レポート一緒にまとめようか メモはちゃんと取ったか?」とメモを取るロイド。「あっ ちちそれは・・」とスパイのことがバレてしまうとアーニャは慌てて手を伸ばしますが、字が汚なすぎてロイドにはまったく読めませんでした。

 

「これはえっと・・うん・・」と言葉を失うロイド。「・・アーニャがんばってひとりで れぽーとやる」とアーニャからすれば救われた形です。

 

帰宅するとヨルが「ロイドさんの かっこいい殴打拳法は拝見できましたか?」と相変わらず突飛なことを言っています。「いやヨルさん あれは超緊急の・・」「ちちばいおれんす」と、一家団欒の風景でした。

 

後日、学校でレポートの発表会。アーニャの番が回ってきます。

 

「ちちのおしごとはすぱ・・すぱらしいこころのおいしゃさんです」から始まり、「ちちはかんじゃさんの こころのへいわのために まいにちねなかったり いぐすりをのんだりしながら がんばってるます せんそうでたいへんだったひとたちもたすけたいといってるます」。

 

「たーげっとと しんらいかんけいをつくるためにはこんきずよく ていねいにおはなしします」とこの辺りまではまともで、ヘンダーソン先生もさすがだと感心しています。

 

ところが方向性が怪しくなり、「ちちはこねをつくるのにひっしです しょくばでは ごるふしたり隠し通路(うらるーと)をつかったりします あとおかしもくばってます」とメモの内容がごっちゃになったのかとんでもない内容に教室がざわついています。

 

(お菓子・・!? ワイロか何かの隠語か・・!?)。「あとたまにかんじゃさんをなぐったりするそうです」とこれはおそらくヨルの殴打拳法のことでしょう。

 

(ロイド・フォージャー!?)とヘンダーソン先生の顔が血の気の引いたミイラみたいな顔になっていました。

 

上司と打ち合わせ中だったロイドは寒気がしています。案の定、後日、学校に呼び出されたようですが、スーパー弁明術で事無きを得たとのことでした。

 

4巻まで発売中!今なら1巻からでも揃えやすい↓

SPY×FAMILY 1 (ジャンプコミックス)

 

アーニャのレポートは衝撃の内容

職場体験回。といっても表の精神科医の方で、ロイドの性格なのかこちらでも優秀な面を見せていて、周りからの信頼も厚かったです。

 

アーニャはスパイの方に興味を持っていますので、ロイドが口にせずに頭で考えた内容ばかりをメモっていました。ロイドに見つかったらどうするつもりなんだろうと思っていましたが、まさか字が汚すぎて読めないとは。納得です。

 

ヨルはアーニャから職業のことを訊かれて、1ミリも市役所の方を思い出していませんでしたね。専業主婦だったかと設定を忘れるくらいでした。

 

ヨルのバイオレンスな思考にアーニャでされドン引き。ソッコーでロイドの方の調査に切り替えていました。

 

病院での隠し通路のくだりはアーニャらしかったですが、会議室にいた医師たちに幽霊のトラウマを与えただけになりました。特にあってもなかっても良かったようなエピソードに思えましたが、後日、何らかの形でロイドに降りかかってくるのでしょうか。

 

メモの内容をまとめたレポートはアーニャらしさが溢れる、とんでもないもの。おかし、とかうらるーととか言って教室をざわつかせていました。たまにかんじゃさんをなぐったりしたりするそうです、とこれは完全にヨルに引っ張られてますね。

 

箱庭を見たロイドがアーニャを心配してスパイ失格だ、と自分を責めるのをアーニャはバツが悪そうに(心の声を)聞いていました。ロイドは充分やっていると思いますけども。

 

スパイの同僚からは「よく懐いてますね」と言われ、傍から見てもそう見えるのでしょう。ロイドの「予測不能」との回答には本気で驚いていました。

 

いつもいつもロイドの想像を上回るアーニャの思考回路は、楽しませてくれます。

 

ロイドのスーパー弁明術がどんなものか知りませんが、アーニャの行動を思えば今後も大活躍しそうなスキルですね。次回の大暴れも期待しています。

 

「SPY×FAMILY」【30話 MISSION:30】【コミックライク】

 

↓良かったら応援して下さい!

にほんブログ村 漫画ブログへ
にほんブログ村


amazon.co.jp

SPY×FAMILY 4 (ジャンプコミックスDIGITAL)kindle版]

SPY×FAMILY 4 (ジャンプコミックス) [ 遠藤 達哉 ]楽天ブックス

SPY×FAMILY 4【電子書籍】[ 遠藤達哉 ][楽天kobo電子書籍]

当サイトは、amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。
楽天アフィリエイトとバリューコマースプログラムに参加しています。
当サイトからリンクやバナーによって他サイトに移動された場合、移動先サイトで提供される情報・サービス等について一切の責任を負いません。
当サイトの記事内容の著作権は当ブログ管理者に属します。二次使用、転載は禁じます。