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SPY×FAMILY【31話 MISSION:31】【感想・ネタバレ】【コミックライク】

31話「MISSION:31」

前回のあらすじ

スパイの女同僚フィオナが、本業のパートナーとして登場。冷徹な仮面を被っているものの、裏ではロイドのことが好き過ぎて、妻の座に収まったヨルを何とかしてやろうと企んでいます。任務の報告がてらフォージャー家に乗り込んで視察しますが、アーニャには心を読まれて嫌われ、先行きは暗そうです。

 

【漫画ネタバレ目次】「SPY×FAMILY」【コミックライク】

「SPY×FAMILY」【30話 MISSION:30】【コミックライク】

(以下、31話のネタバレを含みます)

 

ますます(内面で)暴走するフィオナ ロイドと組んでの任務に当たります

ロイドが仮面夫婦をやるうちに不要な感情を持ち、諜報員としての鋭さが欠けてしまったと感じたフィオナは、まるで刃こぼれしたナイフとまで称しています。

 

(そんなあなたを見ると胸が苦しくなる・・ああ・・)(穏やかな先輩も素敵・・!!ドキドキして苦しい・・!!好き・・!!)。

 

(刺したら引っこむおもちゃ用のナイフみたいになってしまったとしても私はお慕い申し続けます いえむしろピョコピョコする先輩 何てかわいいのかしら好き♡)。

 

と、フィオナのロイド愛がますます暴走しています。(ピョコピョコさせるのは生涯 私の役目でなくてはならない)と、改めて謎の決意でヨルから妻の座を奪おうとしています。

 

組織からは新任務です。キャビー・キャンベル(56)が所蔵する『日向の貴婦人』という絵画がターゲット。元は故エリック・ザカリス大佐が所有していたもので、ザカリスは東西戦争時代の東軍情報将校、終戦の立役者のひとりという大物だったようです。

 

その彼が「再び戦火を起こす火種となる」として公表しなかった通称ザカリス文書なるものが存在し、中身は不明ながらかなり厄介なシロモノのようです。

 

その隠し場所の手がかりが絵画の中にあるとの情報があり、持ち主に気付かれていない今の内に入手したいとのこと。

 

しかし、絵画の保管場所は他の美術品と共にキャンベルの屋敷地下。警備も厳重。保安局にもパイプがあって、侵入を試みた者もことごとく始末されているようです。

 

「策は?」と訊ねるロイドに「もちろん用意してあります」とフィオナ。

 

場面転換。どこかの巨大地下施設。金網で囲われたコートでテニスの試合が行われています。金網越しの大勢の観客は、罵声を飛ばして試合の行方に興奮しています。「金返せぇえ!!!」「死んで詫びろクソがあ!!」という穏やかではない声も。

 

ひとつの試合が終わり、次の試合のアナウンスが流れます。コート脇の通路に二人の男女。変装したロイドとフィオナが、テニスウェアに身を包んでいます。

 

白い目のロイド。「・・夜帷くん・・」「何でしょう先輩?」「他に方法はなかったのだろうか・・?」「これが一番確実かと」とフィオナは動じていません。

 

キャンベルと彼を中心とした闇のテニスクラブの会員たちが主催する、地下テニス大会”キャンベルドン”。財界の大物や地下の住人たちが集まり、巨額が動く非合法イベントだそうです。

 

基本はセレブ連中のお抱え選手たちが戦う大会であるものの、一般からも高額な参加費を払えばエントリー可能。そして、優勝者には賞品としてキャンベルの美術コレクションから、好きなものをひとつ与えられるとのこと。

 

つまり、闇テニス大会で優勝して、ターゲットの絵画をゲットしようという作戦です。

 

闇のテニスクラブって、とロイドも小声でツッコんでいましたが、ファイトクラブだとかだと今は規制もあるのでしょうかね。

 

「試合に勝つだけで任務達成ですからノーリスクです」とはフィオナの言ですが、確かにその通りです。

 

二人の出番になり名前がコールされます。「ガレッソ・フォニー トバリー・フォニーペア」「何と ご夫婦での参加だそうです!」というアナウンスが流れた時に、フィオナの企みが全てわかりました。

 

「何でそんな設定にした」とロイドは文句を言っていますが聞き流すフィオナ。「イチャつきにきてんじゃねーぞコラァ!」と罵声が飛ぶなか、(ああ大勢が私たちを夫婦として見ている・・)とフィオナは静かに悦に入っています。

 

フィオナはポンコツなんだか優秀なんだかわかりませんが、憎めません。

 

対する相手は10年前にグランドスラムを制覇した伝説のコンビ、ウォルソン・バボルペア。

 

ロイドのテニスの経験はかじった程度で、一応家で少し練習してきたとのこと。回想のヨルとアーニャが楽しそうです。

 

ヨルたちには「医療関係の得意先とテニスコンペがある」とごまかしてきたそうですが、もしかしたらアーニャにはバレているかもしれません。

 

「・・そうですか まあ安心してください 先輩は隅でうずくまっていれば結構です」とフィオナ。(・・じきにそんな言い訳は不要になりますよ先輩)。

 

心の中ではこの任務で大活躍してみせて、オペレーション<梟>の妻役は自分こそが適任だと思ってもらえるようにと、想像をたくましくしています。

 

ロイドはそんなフィオナを横目で見ながら、上司から「夜帷のやつ功を焦って勇み足だ やらかさんよう見ててやれ」とこっそり言われたことを思い出しています。フィオナの暴走は、ロイド愛とは気付かていないものの周囲にもバレバレのようです。

 

対戦のオッズは120-1.3と大差。 ウォルソン・バボルペアはなめられたもんだと憤っています。

 

ロイドは爽やかに握手を求めますが、相手は拒否。「試合だと? バカバカしい これから始まるのは一方的な蹂躙だ」と見事なフラグを吐いてくれています。

 

ロイド(フォニー)のサービスでゲームが開始。綺麗なフォームでトスを上げたロイドは渾身のサーブを打ち込み、相手は一歩も動けない見事なサービスエースになりました。

 

かじった程度とはとても思えない強烈なサーブで、フィオナも(さすがだわ先輩!「かじった」の概念が覆されたわ!好き!)と表情は冷静ながらもいつも通りです。

 

立て続けにサービスエースが決まってあっさりとゲームをキープ。業を煮やした相手ペアは「女の方を狙うぞ」と狙いをフィオナに変更します。

 

しかし、大言を吐いただけのことはあり、フィオナも隙のない見事な立ち回りで逆に相手を圧倒。「やるな夜・・トバリーくん」とロイドにも褒められ、「序の口です」と言いつつも(ほめられた・・!!)と内心ウキウキです。

 

(よしッ!このままカッコイイ私を見せつけつつ 秒で敵を粉砕・最短で絵画を手に入れ・・「すごいよ夜帷くん!ボクと人生のダブルスを組もうじゃないか!」「ああ先輩そんなッ♡」あああ――ッス!!)と無表情ながら脳内では暴走中。

 

鬼神のごときフォニー(トバリー)の活躍もあって、一方的な展開で蹂躙。フラグ回収です。完封で勝利を収め、場内も騒然としています。

 

主催でありターゲットの持ち主であるキャンベルも上機嫌です。「金になりそうな展開じゃあない?」と周りの老人たちと談笑しています。

 

そこへ冷たい言葉を投げ入れる少し若い別の会員。「フン しょせんは凡人相手の試合さ 彼らの次の相手はウチのボリック兄弟だ まぐれはない」と口調も冷ややかですが、「アンタんとこのはただのジャンキーじゃないか」と返されています。

 

「ふふふ今日は一味違いますよ」「来たる東西競技祭に向けて政府と合同開発中のドーピング剤『OSOーR』 その試薬を使わせてもらいます」。

 

控え室にはそのボリック兄弟。二人ともヒョロヒョロの身体つきです。腕に注射を打ち込んでいます。

 

場内では2回戦を告げるアナウンスが流れ、フォニーペアをコールした後、対戦相手のボリックペアを呼び込みます。

 

通路を通って現れたのは、控え室にいたヒョロヒョロの身体つきとはまるで別人の、筋肉ムキムキで目も血走った異様な姿をした二人組でした。

 

「・・トバリーくん ノーリスクって言ったよね・・?」とロイド。「がんばりましょう アナタ♡」とフィオナは眼中にないようで、夫婦役を堪能している様子でした。

 

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長編シリーズになりそうで楽しみです

フィオナのロイド愛が留まることをしりません。自身では無表情と思っているようですが、上司には焦りが見抜かれていて、ロイドにさりげなく注意していてくれと言われるくらいには舞い上がっているようです。

 

幸い愛情は気付かれていないようですが、時間の問題化もしれません。

 

ターゲットの絵画を無難に入手する方法として、闇のテニスクラブ大会に狙いを定めたまではいいですが、役柄を夫婦役にしたりとちゃっかり公私混同しています。

 

それにしてもわかっていましたが、ロイドの万能ぶりが凄いです。まさに「『かじっ』の概念が覆される」で、フィオナが惚れるのもわかります。

 

また、フィオナはフィオナで努力の人なので任務に抜かりもありません。テニスの腕も一流・・というか相手を殺しかねない勢いでした。

 

ロイドの練習したという時の回想シーンで流れる日常のひとコマが、ヨルとアーニャを含めたほのぼの家族のものでほっこりしました。できればボンドも入れてあげて欲しかった。

 

ストーリー的にはテニスに勝ってすんなり、というわけにはいかなくて、「政府と合同開発中のドーピング剤『OSOーR』」とかいう怪しげなものが登場。

 

試薬ということですが、試合中に暴走して会場がパニック、そこをロイドとフィオナで収めつつ騒ぎに乗じて絵画を回収、試薬品も押収して未然にテロ(?)を防ぐという手筈でしょうか。

 

ただ、このままだとロイドとフィオナが優秀な二人で、スパイ活動がうまく運んで終了というだけですので、どこかでフィオナがミスしてロイドがカバーしてますます惚れるとか、もしかしたら逆にロイドのミスをフィオナがカバーするかもしれません。

 

さすがに今回はアーニャやヨルの出番はないと思いますので、どういうふうに二人の関係が進展するのか注目です。

 

ボンド救出編の時くらいの長尺になるのでしょうか。楽しみです。

 

にしてもピョコピョコする先輩って・・それも見てみたいですけどね!

 

「SPY×FAMILY」【32話 MISSION:32】【コミックライク】

 

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