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SPY×FAMILY【35話 MISSION:35】【感想・ネタバレ】【コミックライク】

35話「MISSION:35」

前回のあらすじ

地下テニス大会を優勝したロイドと夜帷。無事にミッションを終えて帰宅しますが、公園で遊ぶヨルとアーニャに触発された夜帷がヨルに挑戦状を叩きつけます。ヨルが受けてテニス勝負になりますが、ヨルの豪速球で夜帷は完敗。夜帷が泣きながら去り、ひとまず決着が着きますが、ヨルの心にもやもやが残りました。

 

【漫画ネタバレ目次】「SPY×FAMILY」【コミックライク】

「SPY×FAMILY」【34話 MISSION:34】【コミックライク】

(以下、35話のネタバレを含みます)

 

ヨルの心のもやもやをロイドが晴らす・・が?

夜帷の登場でヨルはもやもやとしたものを抱え、もしかしたら「妻」の役割を取って代わられるのではと思い悩んでいます。

 

その様子を見た近所のおばさんたちがロイドの浮気を疑い、ロイドは慌ててその疑惑を晴らそうとします。

 

フランキーをアーニャとボンドのシッターとして呼び、行動を開始します。フランキーは呼び出されて文句を言っていますが、札束であっさりと買収されています。

 

ロイドはヨルをデートに誘います。(表の)仕事終わりに合流し、カクテルのおいしい店に案内。

 

ロイドが労いの言葉をかけますが、内心では不安が募っているヨルは「妻」の座を夜帷と交代してくれと言われるのではないかと勝手に想像を巡らせています。

 

「・・時にヨルさん 先日のフィオナくんの件なんだが・・」ロイドが切り出すと「ちょあーっす!!」と取り乱してしまいます。

 

(どうしましょう 困りました この関係を終わりにされたら・・)と自問しますが、よく考えればこの関係はあくまで利害によるもので、ロイドのプライベートにまで立ち入る権利はないし、フィオナと懇意なのだとしたら身を引くべきなのではと考えます。

 

「私・・ロイドさんが望むなら 喜んで その・・えっと・・・・」と心のうちを伝えようとしますが、何故だか喉がしめつけられて言葉が出ません。

 

ヨルは勢いをつけようと酒の力に頼り、(酒よ!! 私に力を!!)とカクテルを一気飲みします。ロイドの分までガブ飲みしますが、酒に弱いヨルは一瞬で酔っ払いモードに変身。

 

「ロイロさん・・ 誰れすかあの女性は――!? ロイロさんはあの人が好きなんれすか――!?」と呂律の回らない口調で絡んできます。

 

「それを今から説明しようと・・」「そうれすか――!! やはり恋仲れしたか――! ガッデーム!! お幸せにって言おうと思ってたのに わらしは何を言ってるのでしょうか――!?」と早くも支離滅裂です。

 

ロイドはフィオナはただの仕事の関係だと説明しますが、自分を卑下するヨルは聞いていません。

 

と、ここでロイドはもしかしてこれは嫉妬なのでは?と気付きます。(ヨルさんもしやオレに――恋愛感情を・・!?)と推測。素早く頭脳をシャカシャカと計算させ、0.1秒で<黄昏>モードに突入です。

 

(オレは<黄昏>・・ これまで任務で数多くの女性と関係を持ってきた)「不安にさせてすいませんヨルさん・・」。

 

と、ヨルが恋愛感情を持っているなら利用しない手はなし、と早速口説きにかかります。「だけどボクを信じてほしい」と手を握り、「ボクのこと嫌いですか・・?」

 

急に手を握られたヨルは顔を真っ赤にして、あわあわしています。ロイドはキラキラとした目で口説き文句を続けますが、耐えられなくなったヨルが「やあああ――!!!!(恥)」と渾身の蹴りをロイドの顎に放ちます。

 

不意を突かれたロイドはまともに喰らい、後方へと吹っ飛びますがそこは敏腕スパイ。くるっと宙で身体を一転させ、見事に着地します。他の客からは拍手が送られています。

 

ロイドは平然とした顔を装ってはいるものの、足元はガクガクと震え、頭がぐわんぐわんしています。

 

(違った・・ この威力は!! 照れとかではなく真の拒絶ッ!! 全然恋愛感情じゃなかった!! うぬぼれましたすみません!!)と猛省します。

 

慌ててヨルが駆け寄りますがロイドは混乱しています。(わからん・・!! 何だったんだ今の雰囲気は・・!?)

 

逆にハニートラップを誘発させるための罠だったのでは、とかヨルもスパイなのかとか色々と考えながら、気持ち(じょうほう)の精査を怠ったことを悔やみつつ、ヨルといるとどうにも調子が狂う・・と思ったところで気を失って倒れます。

 

ロイドは昔、よく聞いていた母親の子守歌の夢を見ていますが、ふと目覚めると公園のベンチでヨルに膝枕をされていました。

 

慌てて飛び起きるロイド。ヨルはまだ酔っている様子です。酒場ではマスターにうるさいと追い出されたようです。

 

5分くらい寝ていたらしく、ロイドは(相手に気絶させられるなんて教官にしごかれた時以来だ・・!! 油断がヒドいぞ黄昏・・!!)とショックを受けています。

 

ヨルは「本当にすみませんロイロさん・・ そりゃこんな腕力ばっかの女じゃ 見限られちゃいますよね・・」と力なく項垂れています。

 

それを見て少し正気に戻ったロイドは、小さい頃の話をします。顔も覚えていない母親の腕の中が好きだったこと、いつ爆弾が降ってくるとも知れない夜でも母がそばにいるだけで安心して眠れたこと、母は強かったこと。

 

「アーニャがね よく言うんですよ 危ない目に遭っても「はは」が助けてくれるから大丈夫って」「あの子が笑顔ではしゃいでいられるのは ヨルさんが安全基地になってくれてるから」と素直な気持ちを話します。

 

(オレたち国家機関が血反吐を吐きながら築こうとしている世界を その腕一本で成し遂げてしまうんだ)「ヨルさんは強いです」「ヨルさんはもう立派にお母さんです」。

 

今さら母親役を替えるつもりもなく、仮に夜帷に母親役を頼んだとしても育児のスキルがないからダメだと言います。

 

ヨルは「私のはただ ずっとユーリの面倒を見てきたからそれっぽくやってるらけで・・」と謙遜しますが、ロイドは肯定します。

 

「幼い頃からヨルさんが積み重ねてきた誰にも負けないスキルです 自信持ってください なのでこれからもアーニャの母役でいれくれたら嬉しいです」「それとボクの妻役も」

 

「承知いらしました・・」とようやくヨルに笑顔が戻ります。二人して笑い合うと、家路に着きます。

 

マンションではアーニャが「ちちとははおそい どこかにしけこんでる」と時計を覗き込んでいます。フランキーに「どこでそんな言葉覚えてくんの?」と訊かれ、「おもにベッキー」とのこと。

 

フランキーが「おまえ・・父ちゃんと母ちゃんのこと好きか・・?」とふと訊ねると、「? すき」とすんなり返って来ます。

 

ボンドがすんすんと鼻を鳴らすと、ドアが開いてロイドとヨルが帰宅。アーニャが早速「ちちとははいちゃい――ちゃ・・?」と、いじろうとしましたが、ロイドの顎の下に大きなたんこぶができていました。後ろで恥ずかしそうなヨル。

 

フランキーには笑われ、アーニャには「あごおばけ」と名付けられています。そんなわちゃわちゃした様子を眺めるヨル。

 

(自分でもびっくりしてます あの頃は弟以外には何も執着なんてなかった なのに こんなにもこの場所を手放したくないと思ってる)

 

そして翌日。ロイドの腫れた顎を見たヨルは「ロイドさん そのアゴどうなさったんですか!?」とまるで覚えていないようでした。

 

「えっウソ 昨日のこと全部忘れて・・!?」と驚くロイドですが、もう一回同じ話をしたそうです。

 

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いいところまで進展しそうだったものの

ずっと夜帷回で、出番のなかったヨルのターンです。

 

自分でも自覚できない嫉妬らしきものを抱えていたヨルは、「妻役」をお払い箱になってしまうのでは、と自己評価が低いです。

 

落ち込んだヨルを見た周囲にも浮気を疑われ、ロイドは慌てて事態の終息を計ろうとデートに誘います。

 

しかし、勝手に悪い方向に勘違いしたヨルが酒を一気飲みして酔っ払い、ロイドの作戦が台無しに。

 

ちょっと嫉妬している様子=恋愛感情がある、と読んだロイドは0.1秒で<黄昏>モードになってヨルを口説こうとしますが、照れたヨルが本職の暗殺者モードで強烈な蹴りをロイドに顎に見舞います。

 

さすが敏腕スパイだけあってロイドは一度はこらえますが、気を失ってしまうほどの大ダメージ。暗殺者モードのヨルも凄いし、こらえるロイドも凄いです。気絶させられたのは教官にしごかれた時以来だそうです。

 

ただ、残念なことにこの本気の蹴りにより、ロイドはヨルが自分に恋愛感情など持っていない、と思い込んでしまったために、しばらくは恋愛方面での発展はなさそうです。

 

ヨルは手を握られて照れていたり、夜帷が現れてからもやもやとしたものを抱えていましたから、自覚がないままロイドに惹かれてはいるのでしょうけど、お酒でのことはまったく覚えていませんのでしばらく進展はしないでしょう。

 

ロイドの方はしっかりと記憶に刻まれたようなので、勘違い(?)することはなくなるでしょうkら、最終的にどういうふうに距離が縮まるのでしょう。

 

ロイドは子供の頃、母親の腕に抱かれているだけで安心したこと、母は強かったことを語り、ヨルもそんな強さがあるからアーニャも安心してはしゃいでいられると、母親役を立派にこなしていると太鼓判を押します。

 

ヨルはいつもストーリーにあまり絡まなくて陰に回っていましたが、ちゃんとアーニャやロイドにとって必要な人になっていました。

 

あと地味ながら面倒見のいいフランキーがシッターをやってくれていて、「父ちゃんと母ちゃんのこと好きか?」と訊ねると、なんで今更そんな当たり前のことをとでも言わんばかりに「好き」と即答するアーニャが良かったです。

 

また一歩、「家族」に近づいた回でしたね。

 

「SPY×FAMILY」【36話 MISSION:36】【コミックライク】

 

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