4話「MISSION:4」
前回のあらすじ
名門イーデン校入学のための試験対策を始めますが、勉強嫌いのアーニャとおっとりしたヨルを見て、まずは3人の共通認識を作るために街に出かけます。街で色々な文化に触れるものの、一向に手応えを得ることのできないロイド。
ヨルが気晴らしに景色の良い場所に連れて行き、そこでひったくりを発見します。協力して犯人を捕まえ、家族としての絆が少し深まるのでした。
【漫画ネタバレ目次】「SPY×FAMILY」【コミックライク】
「SPY×FAMILY」【3話 MISSION:3】【コミックライク】
イーデン校面接試験開始 波乱を乗り切るロイド・フォージャー一家 コメディ要素マシマシ
イーデン校の面接がやって来ます。ロイドには不安しかありませんが、やることは全てやったと気持ちを引き締め会場へ3人で向かいます。
名門だけあって校内には受験生とその親が多数。人混みが苦手なアーニャを気遣いながら入場すると、どこからともなく感じる視線。ロイドは監視されていることに気づき、アーニャもロイドの思考を読んで(てき?)と驚き、ヨルも視線を感じています。
ロイドはその監視の「質」から、面接をする教員の視線だと判断し、既に面接が始まっているとアーニャとヨルに警戒を促します。
寮長を中心にした教員の面接官たちは試験に訪れる親子をチェックし、○×とふるいにかけています。寮長は「エレガンス」を重視し、エレガンスこそが伝統を作ると、品のない家族はすべて不合格にしろと命じています。
そんななか対策を練って来たロイド一家は寮長の目に止まります。初代校長の像にロイドが胸に手を当てて敬礼すると「エレガント! ベリーエレガント!」と興奮しています。ちなみにヨルはロイドの真似をしておけば大丈夫と思っており、アーニャに至っては(はげちゃびん)としか考えていません。
校長はあの家族は何者だと書類をチェックさせますが、肝心のアーニャの筆記試験は及第ギリギリの31点で字も汚く「ノットエレガント!」。ロイドが再婚であることも踏まえ、入学目的の即席家族かどうか、真のエレガンスを持ち合わせた者かをチェックされます。
入場して間もなく列を分ける案内員。早速ふるいにかけられていることをロイドは察します。するとドブにハマって動けない小太りの男子生徒が1人。
あからさま過ぎるとわかっていながらも、ヤバい奴と思われ誰一人近づきません。それでも試験の一環ならクリアせねば、とロイドは颯爽と近寄ります。面接前に下水で服を汚すわけにはいかず、寮長はどうやって切り抜けるかお手並み拝見と高みの見物です。
寮長の意に反し、ロイドは躊躇いもなく男子生徒を引き上げます。アーニャにもハンカチを渡させますが、服がドロドロになってしまいます。期待外れ、泥にまみれた格好でわが学舎に入れると思うなよと、寮長は「つまみ出せ」と落胆しています。
ところが「こんなこともあろうかと着替え一式持参しておいて良かったですね!」とヨル。ロイドにとっては対策済みです。(こんなこともあろうかと思わんでしょ普通!)と寮長もびっくりです。
「やはりグレーの方がこの学舎にも似合ってますね」「さっきのスーツじゃ田舎者だと恥をかくところだった 着替える機会をくれて礼を言うよ少年!」と言うヨルとロイド。
(あまつさえ少年へのフォロー!)「スマート! スマート&エレガントッ!」と寮長のボルテージが上がります。「おのれこしゃくな ロイド・フォージャー!」とロイドに対して意欲を燃やしていますが、子どもの試験ですよと教員にたしなめられています。
化けの皮はいでくれると息を巻いていると、もうひと騒動が。飼育舎から動物たちが逃げだして大群で襲ってきます。
そこまでするのかとロイドは驚愕しつつ、パニックになれば試験管の思うつぼと、ヨルたちにフォーメーションDを崩すなと、動物たちにも博愛心で臨むんだと指示します。
ところがこれは寮長の指令ではなく本物のハプニングで、慌てて騒動を止めるように命じています。お偉いさんたちの混じった家族たちが右往左往するなか、牛に突進されそうな子どもをロイドは救出します。アーニャも群衆のパニックにあてられ、くらくらしています。
もはやテストどころではなく、群れのボスを倒すしかないと隠し持っていた銃を使うかと思案しますが、前に出たのはヨル。
殺し屋として培った技術で暴れる猛牛のツボを突き、一瞬で倒します。ロイドの顔が引きつっています。ヨルは「いや違うんです 昔ヨガ教室で動きを止める秘孔を学んだことがありまして 牛さんにも効くかなと思って」と必死に弁明しています。
アーニャは牛の怖がっている思考を読み取ります。てくてくと近づくと、「だいじょうぶ こわくない」と宥めます。ぱちくりと目を覚ました牛は、正気に戻ると群れを率いて飼育舎に帰って行きました。アーニャは動物とも意思疎通ができるようです。
怪我人もなく騒動が収まり、「エルルルルェガンンンンンンンヌャスッ!!」と奇声を上げて寮長のボルテージもマックスです。たまらず飛び出すと、「フォージャァアァァ!」とロイドに声をかけ、「助かった 礼を言う そして今日のところは完敗だ」と負けを認めます。
混乱の収拾のため面接試験は開始時刻を遅らせると言い、「身なりを整えてから再度会場へ来い おまえたちはわが校に挑むだけの資格がある!」と背を向けます。
落第は免れたとほっとするロイドは、「お気遣い痛み入ります ですがご心配なく」とすちゃっとスーツケースを開けると、「こんなこともあろうかともう一着備えておりますので!」と新しい服に着替えました。
(なんかもうエレガントっていうか こわいこの人たち!)と寮長はガクガクと震えるのでした。
ロイドたちは無事、面接本番へと望むことになりました。
まとめ
面接試験開始。ロイドの入念な試験対策が活きましたね。
ヨル、アーニャにもそれぞれ見せ場がありました。試験監督の寮長はもはやギャグ担当です。エレガントに深いこだわりを持っていますが、さすがにロイドのスマート過ぎる振る舞いに最後は震えていました。
今回はコメディ要素マシマシでした。話も盛り上がってきましたね。
面接は本番を迎えますが、アーニャの頑張りにも期待したいと思います。
「SPY×FAMILY」【5話 MISSION:5】【コミックライク】
↓良かったら応援して下さい!
SPY×FAMILY 1【電子書籍】[ 遠藤達哉 ] [楽天kobo電子書籍]