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SPY×FAMILY【41話 MISSION:41】【感想・ネタバレ】【コミックライク】

41話「MISSION:41」

前回のあらすじ

フォージャー家に引き取られてのんびり暮らしていたボンド(犬)。予知能力で自分に降りかかる災難を察知し、ヨルの危険飯から逃れるために逃走します。救世主を求め、匂いを辿って任務中のロイドと合流。力を合わせて任務を遂行し、早く帰宅できるようになったロイドに食事を作ってもらうことに成功し、危険な未来予知から逃れることができたのでした。

 

【漫画ネタバレ目次】「SPY×FAMILY」【コミックライク】

「SPY×FAMILY」【40話 MISSION:40】【コミックライク】

(以下、41話のネタバレを含みます)

 

ユーリのお仕事回

国家保安局に努めるヨルの弟ユーリ。愛する姉が安心して暮らせるよう、東国に害をなす物を全て排除しようと任務に精を出しています。今日も今日とて、同僚とターゲットを確保して牢屋へと連行し、新たな任務に就きます。

 

東国を揶揄する本や記事が西国に出回っていて、捏造や陰謀論など低俗なものばかりのその多くは東国内の地下出版経由で売られたもの。

 

それらのライターの中に浮上したフランクリン・バーキン(39)に張りつき、証拠を押さえて記事を買っているバイヤーをつきとめるのが任務です。

 

同僚が働き過ぎだと心配していますが、「自国を貶めて小銭稼ぎ こんな奴が姉さんと同じ空気を吸ってると思うだけで我慢なりませんから!」とユーリのやる気は漲っています。

 

バーキンの一日を隅から隅まで調べ上げ、「ずいぶんねちっこく調べたな」と同僚に言わせるくらいです。2日徹夜していてちゃんと休めと忠告されますが、「なんのこれくらい」と聞き入れません。

 

フィヨルド」という単語の「ヨル」の部分にだけ過敏に反応するユーリは、「・・おまえは疲れている休め」と再度告げられますが、「いえ いつも通りです」とそれはそれで危ないものもあります。

 

そうこうしているうちに、盗聴器にバーキンと大家の会話が入ってきます。どうやら家賃を滞納しているようで、かなりキツめに注意されています。

 

バーキンは悪態をつきながら同居の父に出かけると言い残し、どこかへ出かけます。同僚と頷き合ったユーリは早速尾行を開始。

 

バーキンは尾行を警戒しているように見えますが、記者としてネタを探しているようにも見えます。いくつかシャッターを切っていますが、「チッ ろくな画が撮れねー」と渋い表情です。

 

通りすがりの三人組の子供たちが、ボンドマンのピストルを買ってもらったとはしゃいでいます。ギロリと睨んだバーキンは、唐突に三人組に近寄るとピストルを取り上げ、ゴミ箱に投げ入れます。

 

悲鳴を上げてゴミ箱のピストルを探す子供たち。バーキンはその光景を写真に収め、「貧しさのあまりゴミ箱の残飯を漁るストリートチルドレン 悪くないな」ニヤリとしています。

 

子供たちは秘密警察にチクると猛抗議しますが、バーキンは「富を分け与えず独占するごうつくばりめ おまえのような西寄りの思想の持ち主は逆に逮捕されて殺されちまうぞ?」凄み返し、高笑いして去って行きます。

 

隠れて見ていたユーリが殺気立ちますが、同僚に止められます。「地下出版のバイヤーをあぶり出すまでは泳がせておけ」。言葉に詰まるユーリは、悔しさを滲ませつつ目を鋭くさせています。

 

その後も喰らいつくように対象を監視するユーリ。バーキンは捏造した記事を仕上げているようです。

 

その姿を見た父親が「おまえまた危ない仕事なんかしてないだろうな」と声をかけてきます。「変な正義感出さなきゃ新聞の仕事だって続けられてただろうに・・」。

 

「家族が暮らすこの国を良くしようと思って 何が悪いんだ・・」呟くバーキン。「今だってこんなしみったれた暮らしを守るにも金が要るだろうがよ 金がありゃ母さんだって・・」。唇を噛み締めるバーキン。「何でもねーよ クソが」。

 

盗聴しているユーリの表情は、冷徹な仮面のままです。手元のタイプライターに「バーキンの動機は家族のため?」と打ち込み、黙々と仕事を続けます。

 

数日が経ち、調査を続けるユーリは(自宅や外出先でバイヤーへ繋がるような怪しい連絡や接触はなかった ・・となると 職場か)と推測します。

 

郵便局で働くバーキンは検閲済の郵便物を運ぶ仕事仲間に声をかけ、親切を装って荷物を押す係を交代。そして、懐から怪しい郵便物を取り出します。

 

尾行しているユーリは(検閲をすり抜けて堂々と送ってたか)と(そいつを送ったら弁解の余地はないぞ・・)一縷の望みをかけますが、バーキンは手元の郵便物を荷物カゴの中に投げ入れます。鋭い視線を送るユーリ。

 

数日後。バーキンが自宅アパートから出勤しようとしたところ、表に保安局の面々がいることに気づきます。全てを察し、「ごめん父さん しばらく戻らないかも・・」と告げて逃げずに出て行きます。

 

ユーリが例の郵便物をバーキンに見せ、「フランクリン・バーキン おまえが書いたもので間違いないな? 送り先のバイヤーもすでに捕えた 観念しろ」と通告。

 

「わざわざ外で待っててくれるたぁ お優しい秘密警察もいたもんだ」バーキンが毒づくと、「家族におまえの惨めな姿を見せないためだ 勘違いするな」とユーリ。

 

後ろ手に手錠を嵌められながら「フン・・政府と戦ったオレと政府の犬のおまえ どっちが惨めなんだろうな?」バーキンはまだ強がっています。

 

怒るでもなく静かに受け止めたユーリは、「・・ボクは姉さんを悲しませるようなことはしない 絶対に」と断言。

 

「父親の生活には多少の支援を申請しといてやる」ユーリが声をかけると、「助かるよ・・」ようやくバーキンも抵抗する気力をなくしたようでした。

 

ユーリは局長から直々に今回のことを褒められています。色々しんどい仕事なのであんまりストレスためるなよと諭されますが、「・・いえ ボクこの仕事向いてると思います」にっこり笑うユーリ。

 

「この勢いで<黄昏>も捕まえてこの国の治安を守ってみせますよ!」と拳を握りしめるユーリの若さに充てられたのか、局長は「・・そうか そうだといいな・・」と頷き、今度うまい肉を食わせてやると約束します。

 

当日?の夜、フォージャー家を訪ねるユーリ。夜分遅くに訪ねて来たユーリにヨルもびっくりしています。ロイドも出迎え、アーニャも「おじ」と玄関まで出て来ます。

 

(むっ何でいるんだロイド・フォージャー 夜も働け)と理不尽なことを脳内でつぶやくユーリですが、「なんか 姉さんの顔を見たくなっちゃって・・」と素直にこぼします。

 

そのほわほわした感情を感じ取ったアーニャが、ユーリの足元をぽんぽんと叩いて慰めます。

 

「むっ何だチワワ娘」とユーリは反発しますが、ヨルがぽんぽんと頭を撫で、「お仕事おつかれさま 今 お茶淹れますね」笑顔を向けてくると一気に顔が崩れます。

 

「姉さぁーん♡」と絶叫するユーリは心の中ではその何倍もの姉さん姉さんを連呼していて、思考を読み取ったアーニャはゲプッと胸やけしていました。

 

「あらあら近所迷惑ですよユーリ」と優しくたしなめるヨル。平和なひとときがそこにはありました。

 

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ユーリはバーキンの動機に同情しつつも任務は遂行

ユーリ回。いつもヨルのことしか言っていないユーリの真面目な仕事ぶりです。

 

真面目を通り越して悪絶対許さないマンになっていますが、バーキンの環境には少しばかり感じるものがあったのか、父親に配慮を見せていたりします。

 

同僚(上司?)にもヨル大好きなのはバレているようで、疲れの見えるユーリに「フィヨルド」の「ヨル」の部分に引っかけて様子を伺われたりしていましたが、「いえ いつも通りです」と答えるユーリがさもありなん。

 

仕事終わりで局長が「そうだといいな」と言ったのは、どういった感情のものだったでしょう。ユーリの前しか見ていない姿を眩しく思ったのか、かつては自分もそうだった的なアレでしょうか。

 

ユーリはその勢いのままフォージャー家を訪ね、ロイドが在宅していることにまで心の中で文句をつけていますが、アーニャにちょっと心を読まれて慰められています。

 

アーニャのことは「チワワ娘」と呼んでいるようでたいして気にもかけていませんが、ヨルにぽんぽんされると一気に感情が爆発していました。ユーリここにありといった感じです。

 

こんな感じでいつも訪問しているのでしょうかね。いつかの時の夫婦偽装セットとか、ロイドも準備が大変そうですね・・。

 

前回はロイドの話でしたし、その前がダミアン。バランス良く話が振り分けられています。次は誰になるでしょうか。新キャラでも出てくるかもしれませんね。

 

「SPY×FAMILY」【42話 MISSION:42】【コミックライク】

 

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