SPY×FAMILY(スパイファイリー)【WJ出張版1話】【感想・ネタバレ】【コミックライク】
「WJ出張版1」
あらすじ
東国と西極の争いが絶えない地域。東国に潜入した西国の凄腕スパイ<黄昏>は、ロイド・フォージャーと名を変え、名門校潜入のために「家族」を作る任務につきます。しかし、里親として引き取った「娘」アーニャは人の心を読む能力を持ち、相互利益のために結婚した「妻」ヨルには暗殺者という裏の顔が。それぞれ秘密を抱えたままお互いに正体を隠し、仮初め家族として生活するのでした。
【漫画ネタバレ目次】「SPY×FAMILY」【コミックライク】
(以下、WJ出張版1話のネタバレを含みます)
偽装家族バレのピンチ 水族館で家族タイムもミッションが重なりてんやわんや
ジャンプ+で隔週連載中の「SPY×FAMIRY」のWJ出張版の第1弾です。
凄腕スパイのロイドと心の読めるアーニャと殺し屋のヨル。それぞれが秘密を抱えたまま偽装家族を営んでいるという設定がわかり易いので、読み切りとして普通に読み応えがありました。
ロイドの心を読んで気配りするアーニャの棒読みセリフとか、さりげなく目的のペンギンを探し出したりとか、テロ組織の犯人を捕らえるために行動するとか、アーニャの魅力が存分に発揮されていました。
ロイドの優秀さも笑えるくらいにちゃんと描かれています。200羽のペンギンを観察・分析して一気にエサやりをして掌握とか、普通なら無理ですがロイドならやってもおかしくないと思わせてくれます。
ヨルの活躍の場が少ししかなかったですが、天然ぶりは健在でしたし、家族の絆がほんのり見えて良かったです。
テンポも良かったですし、一気に読めて面白かったです。
以下、あらすじです。
WJ出張版1話あらすじ
スパイ任務のために偽装家族を作ったコードネーム<黄昏>ことロイド。娘のアーニャは心の読める超能力少女で、妻は殺し屋。三人がお互いに秘密を抱えながら、偽装家族を営んでいます。
ロイドは激務のスパイ任務をこなしていますが、あまりにも忙しい任務のため家を留守にすることが多く、ご近所に浮気か会社をクビになったかと疑われます。
家族の演技(ほんすじ)が疎かになっていたことに気づいたロイドは、今度の休日に出かけることを提案します。アーニャがペンギンの落書きをしていたことから、行き先は水族館に決定。週末までにロイドは残りの任務を処理しようと頑張ります。
いざ週末になると、げっそりしているロイド。ヨルに気遣われながらも水族館に出掛け、ご近所に「仲の良い夫婦」をアピールします。
ロイドの心を読んだアーニャが気を遣って、「あそびにつれていってくれるちちも ちちにやさしいははも とってもいいひとです! アーニャんちはとってもふつうだとおもいます!」と言います。説明口調の台詞でしたが一応及第点です。
水族館に行く途中の駅で、ロイドは別の連絡員からの接触要請を受けます。
ロイドは即答で「無理です」と断りますが、奇しくも任務の内容が水族館。他国から持ち込まれた新型化学兵器の製造法が受け渡しされるようで、それを阻止せよとのこと。結局、任務を引き受けてしまいます。
水族館で「おさかなーっ!」とはしゃぐアーニャ。ますます顔色の悪くなったロイドをヨルが心配しています。
ロイドはご近所さん向けにアピールは成功したし、急な任務を処理してしまおうとしますが、ご近所さん一行も水族館に来ていました。ヨルがご近所さんを誘ってしまい、一緒に行動することになります。
やむなく速攻で任務を片づけることを選択し、連絡員から受け渡された「製造法(ファイル)の入ったカプセルを一羽のペンギンに飲みこませ密輸した」との情報を頼りに、ペンギンコーナーへ向かいます。
ところがペンギンコーナーは「世界最大のペンギンパーク」で、ズラリと並ぶ200羽のペンギンを前にしてロイドは途方に暮れます。
一匹ずつチェックしている余裕もなく、テロリストがフィルムを回収に来たところを抑えた方が確実かと悩みますが、それでも全部のペンギンを監視するわけにもいかず、ぐぬぬとペンギンを睨みつけています。
何も知らないヨルはロイドがペンギンに夢中になっていると勘違いしていますが、心の読めるアーニャはロイドが困っていることを察します。
ペンギンの心を読み、(ゲヘーッ ゲヘーッ)とプルプルしているペンギンを見つけてロイドに、「ちち あのぺんぎんさんくるしそう」と知らせます。ロイドは飲み物を買ってくるとその場を離れ、ペンギンを調べに向かいます。
新人の飼育員に変装し、エサやりの現場に潜入します。
先輩飼育員に、200羽全部のペンギンたちの顔と名前を憶えてきたのかとキツめに言われますが、手練れのスパイであるロイドは完璧に把握しています。わずかな模様を見分けて全て正確に答えて行き、先輩飼育員を唸らせます。
ロイドの狙いはアーニャが指摘したコウテイペンギンの「ベャールズくん」に狙いを定めますが、エサに釣られた大量のペンギンに囲まれて進めません。
チーフたちがのんびりとエサやりをしていますが、それでは間に合わないと判断したロイドは全てのペンギンの動きを観察・分析し、一瞬でエサやりを完了してペンギンを支配下に置きます。
チーフたちが「どえらい新人きよったぁ~」とド肝を抜かれるなか、おとなしくなったペンギンのなかを進み、目的のベャールズくんを確保します。
食欲がないので病気かもしれないと断ってから裏に連れて行きます。口を開けてみると喉の奥に何かが引っかかっていて、足の裏にも目印らしきものがついています。ビンゴです。
詰まっているものを取り出そうとしたロイドの元に、顔つきの鋭い細見の眼鏡男が近づいて来ます。「そのペンギンどうするつもりだね?」。
「具合が悪いようなので処置室へ」と答えるロイドに、怪しい男は「そうか では私が運んでおこう」と水族館の生き物の管理を任されている教授だとIDを提示してきます。
それを見たロイドは水気をつけた指でなぞり、偽物だと見抜きます。「このID偽物ですね 粗い造りだ」。
「キサマどこの――」懐に手を入れる怪しい男。ロイドはいち早く反応して、取り出そうとした銃をバケツで払います。一目散に逃げる男。ロイドは追いかけようとしますがペンギンを手放すわけにもいかず、フィルムの確保を優先して組織の方の追跡は諦めます。
それを上から見ていたアーニャ。父ロイドのために男につかまって足止めします。「ははー アーニャゆうかいされるー!」と叫ぶと、ヨルが駆け寄って来ます。
「何するんですかッ!」と男を蹴り上げ、天井にめりこませます。殺し屋をしているヨルの蹴りは強烈でした。
ロイドは無事にフィルムの回収と、組織の者も捕まえてテロ組織の情報も利き出すことに成功したのでした。
アーニャを取り戻したヨルはご近所さんと談笑しています。帰りの遅いロイドに浮気の疑惑が向けられていますが、「すまん遅くなった」と、ロイドは大きなペンギンのヌイグルミを持って帰って来ました。
「向こうでやってたペンギンの名前当てチャレンジの景品だ どうしてもアーニャにあげたくて何度も何度も挑戦してしまって・・」と言い訳しますが、アーニャには嘘をついていることがバレバレです。
ヨルには(ムキになっちゃってかわいいですね)と好意的に受け入れられていて、「アナタ意外と良いお父さんしてるじゃない」とご近所さんの評価も変わりました。
「いや とんでもない」「平穏な家庭を守るために右往左往してるだけの普通の父親です」とロイドは謙遜します。
ロイドは重労働に重い溜め息をつき、本部に苦情を入れて長期休暇を申請しようかと考えますが、アーニャとヨルの笑顔を見て考えを改めます。
(子どもが泣かない世界を 戦争のない世界を維持するのがオレの使命 立ち止まっているヒマなどないな)。
「ちちー いるかしょーはじまるー!」とアーニャに引っ張られてフラフラのロイドでした。
一方、ロイドによって拘束されていた新人飼育員は、ロイドの活躍によっていきなりチーフに抜擢され、「なんで!」と驚いていました。
SPY×FAMIRYの魅力が伝わる読み切りでした
WJ出張版1話です。本編を知らない人にも伝わる内容でした。
凄腕スパイのロイドと心の読めるアーニャ。ヨルの出番は蹴り一発くらいでしたが、偽装家族とは思えない、ほのぼの感が溢れていて良かったです。
この読み切りで本編に興味を持ってくれる人が増えるといいですね。
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