SPY×FAMILY(スパイファイリー)【WJ出張版2話】【感想・ネタバレ】【コミックライク】
「WJ出張版2」
前回のあらすじ
東国と西極の争いが絶えない地域。東国に潜入した西国の凄腕スパイ<黄昏>は、ロイド・フォージャーと名を変え、名門校潜入のために「家族」を作る任務につきます。しかし、里親として引き取った「娘」アーニャは人の心を読む能力を持ち、相互利益のために結婚した「妻」ヨルには暗殺者という裏の顔が。それぞれ秘密を抱えたままお互いに正体を隠し、仮初め家族として生活するのでした。
【漫画ネタバレ目次】「SPY×FAMILY」【コミックライク】
(以下、WJ出張版2話のネタバレを含みます)
ヨルのご機嫌を取ろうと奔走するロイド 裏で活躍するアーニャ
ジャンプ+で隔週連載中の「SPY×FAMIRY」のWJ出張版の第2弾です。
ヨルが殺し屋の仕事でお尻に傷を受け、それを隠すために渋面になっているのを、機嫌が悪いと勘違いしたロイドがデートに誘います。
ロイドはいつもは尾行する側ですが、アーニャがフランキーと共に尾行する立場です。スパイアニメに妙な影響を受けているアーニャの変装が目立っています。
さくさくと話が進むので読み易いし、本編を知らない人にもわかる内容になっています。
ヨルが痛みを我慢して機嫌が悪いことに気づかないロイドは、今回あまり見せ場はなかったですね。862通りのデートプランを考えてほぼボツになったくらいです。
ヨルも最初にテロ組織の<赤いサーカス>を壊滅させたことと、フグ毒を無効化してしまったことくらいなので、アーニャの活躍がメインになっている回でした。
<赤いサーカス>の生き残りがいることを思念で察知し、レストランに潜入して男を妨害、更には男が頭の中で組み立てていた即席爆弾を作ってお見舞いしています。学校の成績はまるでダメですが、即席爆弾を聞いてすぐに組み立てられるのは凄いですね。
まあ、それが本編に活かされることはないでしょうけど・・。
「きゃさりんをしあわせにしてやれ」と生き残りにピーナツ爆弾を浴びせて去って行く姿は、きっとスパイアニメで散々見たシーンなのでしょう。衣装といい、サマになっていました。
ちちとははがわかれるとこまるアーニャの奮闘が可愛らしかったです。
以下、あらすじです。
WJ2話のあらすじ
殺し屋<いばら姫>として活動するヨル。依頼で<赤いサーカス>という無差別テロ集団を壊滅させますが、最後に油断をしてお尻を撃たれてしまいます。
アパートではロイドがテロ組織壊滅のニュースを、アーニャと一緒に観ています。情報を仕入れようと真剣に観ているロイドでしたが、アニメが観たいと涙を浮かべるアーニャに仕方なくチャンネルを譲ります。
そこに任務から帰って来たヨル。お尻を撃たれた激痛を堪え、渋面になっています。任務の上で偽装家族を営んでいるロイドたちでしたが、ヨルの銃で撃たれたという思念を読んだアーニャが「はは しぬ・・?」と心配しています。
ロイドはいつも笑顔の絶えないヨルが、厳しい顔つきになっていることを勘違いします。契約結婚のはずなのに買い物を頼んだりとか、甘え過ぎていて不満を募らせてしまったに違いないと思い込みます。
家庭の不和は任務の失敗を意味するため、全力で状況の回復に努めなければと決意します。アーニャは(ちちまとはずれ)とヨルの顔つきの原因を知っていますが、心を読めるのは秘密なので口にはしません。
ひと晩経っても機嫌が直るどころか、ますます厳しい顔つきになっているヨル。本格的にマズいと思ったロイドはデートを提案します。ヨルも偽装家族として、デートのひとつでもしておかないと嘘がバレてしまうと思って承諾します。
アーニャも連いて行きたがっていましたが、デートだからと留守番を命じられます。フランキーがお守り役で、嫌がっていましたがお金にモノを言わせて任せます。
凄腕のスパイであるロイドは、ひと晩でデートプランを862通り考え、車を手配しています。しかし、座るとお尻にダメージが来るヨルは「私 歩いてデートがしたいです」と拒否。
794通りのプランがボツになったことにショックを受けるロイドですが、ヨルが怒っていると思っているロイドは車をキャンセルして歩いてデートに向かいます。
見送っていたアーニャは二人を心配しています。脳裏にスパイアニメのボンドマンが浮かび、尾行を思いつきます。フランキーに「モジャモジャ! アーニャちちとははをびこうしたい!」と言います。
「何だそれ めっちゃ面白そうだな!」と即座に乗っかったフランキーは、変装して尾行を開始します。ほっかむりとサングラス、コートに手袋と厳重な変装を重ねたアーニャは逆に目立っています。
フランキーはノリノリですが、ロイドには秒でバレています。アーニャが目を輝かせているのを見てスパイごっこだと見当をつけ、一家団欒のためならと思って知らないフリをすることにし、ヨルの機嫌を取ることに専念。
セントラルで買い物をします。ロイドはスタイルの良いヨルにパンツスタイルを勧めたりしますが、お尻の傷が圧迫されてしまうため「ムリです」と一言で却下。ロイドは慌てて謝ります。
映画に行きますが、座ると痛いヨルは立ったままです。クラブでも立ったまま、動物園では喜んでいますが書店では居眠り、スパは拒否され、池でボートを漕いでも立ったままです。
痛みで全然デートに集中できないヨルと、どんどんと悪化しているように見えるヨルの機嫌に焦りが募るロイド。フランキーはその失態を見て大喜びです。
「モジャモジャせいかくわるいひと?」とアーニャにツッコまれ、「ちがーう この嘲笑は非モテとして当然の権利であって・・」「あわれ」と尾行しているの賑やかです。ロイドもいい加減目障りだと思っています。
ディナーになり、さすがに座らないわけにもいかないヨルは、空気イスで座ったフリで誤魔化します。アーニャとフランキーは服装と子供ということで入店を断られ、飽きてきたフランキーはここでおしまいにしようと帰り支度をします。
しょぼくれるアーニャですが、(い いばら姫!?)という強い思念を拾います。
<赤いサーカス>の生き残りの思念で、昨日の襲撃でヨルの姿を見ていた構成員が偶然、店で給仕をしていました。惨劇を一人生き残ったことに天の慈悲を感じ、同棲している彼女のために足を洗って真っ当に生きようと働き始めた直後のことのようです。
(そうかいわかったよ地獄の同士たち)(殺ればいいんだろ <赤いサーカス>の無念晴らしてやるぜ)と、いばら姫と決着を着けようとします。全ての思考を読んだアーニャは(れすとらんにわるものが!)と窮地を察します。
アーニャは起こりうる事態を想定します。悪者がヨルに襲いかかってくる場面ではハラハラし、蹴りで撃退するところを想像してワクワクしますが、ロイドがヨルの正体を殺し屋だと知って別れを切り出すところまで考えると、顔が真っ青になります。
さっさと帰ろうとするフランキーを呼び止め、「かぞくのぴんち!」と叫びます。フランキーは偽装家族のことを知っているので、両親の離婚を心配しているのかと勝手に結論づけます。
「し 仕方ねーなぁ もう少しだけ付き合ってやるよ」と、アーニャに合わせて潜入ごっこ開始です。
レストランではロイドがお酒を注文しています。フグ料理が運ばれることになり、生き残りの男はフグ毒を酒に仕込んで出そうとします。
フランキーと共にダクト沿いに潜入したアーニャは、毒入りカクテルが運ばれて行くのを止められません。(あーっ!)と内心で声を上げるなか、ヨルはカクテルをあおります。
生き残りも(仇は討ったぞ同士よ)と満足げですが、ヨルは殺し屋のため、毒に耐性を持っていて無傷。どころかお尻の痛みが引いてむしろ快調になっています。急に機嫌のよくなったヨルに不審げなロイド。
生き残りも致死量を入れたはずなのにと首を傾げています。心配したのに無傷だったことにアーニャは、すーんと白けています。
生き残りは強硬手段を取ることにし、倉庫にある備品で即席爆弾を作って突撃することにします。頭の中で即席爆弾の作り方を思い出しています。
それを見つけたアーニャが先回りし、床にオリーブオイルをばらまいて転倒させ、上から備品を落として足止めします。その隙に頭の中を読んだ通りに即席爆弾を完成させ、生き残りの前に転がします。
爆弾が爆発し、中に詰め込まれていたピーナツが破裂してピーナツまみれになる生き残り。その前に立っていたのは変装したアーニャ。おもちゃの銃を突きつけます。
「あかいさーかすのひと これにこりたらにどとアーニ・・わたしたちにちかづいてはダメ いいかつぎはない おまえはきれいさっぱりわるものをやめて きゃさりんをしあわせにしてやれ」と恰好つけて立ち去ります。
心を読まれていることを知らない生き残りは、恋人のキャサリンのことまで筒抜けになっている状況、子どもまで仲間にいることに<いばら姫>の恐ろしさを痛感し、(何もかも忘れて普通に生きるよ・・)と真っ当に生きることを決意しました。
「何だか騒がしいレストランでしたね」と、裏で起こったことを知らないロイドとヨルはレストランから出て来ます。フグ毒のおかげで痛みの引いたヨルはご機嫌で、ロイドはほっとしています。
隠れてそれを見守るアーニャは(すべてアーニャのおかげ)と胸を張っています。「おまえさっきどこ行ってたの?」とフランキーも裏の騒動を知りません。
ヨルは夜景を見ながらロイドに、「私小さい頃から弟の世話と仕事であんまり遊んだことなくて だから・・」「今日は本当に嬉しかったです! 良かったらまた誘ってくださいね(ケガしてない時に)」と笑顔を向けます。
「いつでも喜んで」とロイドはミッションの成功に安堵しています。ダメ押しで移動遊園地に寄って行こうかと提案すると、我慢し切れなくなったアーニャが飛び出し、フランキーは慌てて止めようとしていました。
翌日、フグ毒の切れたヨルは再び厳しい顔つきに戻っていて、(うおおお なぜ!?)と女心はわからないとロイドは頭を悩ますのでした。
楽しく読めました
本編では学園編になっていてストーリーのつながりがあるので、こういう読み切り回もほっこりします。
アーニャの頼もしさがロイドやヨル、フランキーに伝わらないのが残念ですね(アーニャにとって)。
WJでも見劣りしていませんので、充分にこっちでも連載していけると思いますが、基本的に隔週連載なので、ゆっくりやれるジャンプ+が向いているかもしれません。
本編も楽しみにしています。 そのうちこの出張版2話もジャンプ+でお披露目されるかもしれませんね。
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