ワールドトリガー【193話 二宮匡貴④】【感想・ネタバレ】【コミックライク】
193話「二宮匡貴④」
前回までのあらすじ
チームが合流した二宮隊が、一人になった弓場と対決。玉狛は修の誘導で、この戦いに千佳の爆撃で仕掛けますが、犬飼と辻のガードが堅くダメージを与えられません。二宮は1対1を制し、弓場を完封してベイルアウトさせるのでした。
「ワールドトリガー」【192話 二宮匡貴④】【コミックライク】
以下、「ジャンプSQ(2020年4月号)」のネタバレを含みます。
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場は一転、静かな展開 解説回となりつつ、最後の戦いに向けて双方が構える
弓場が落ちて、玉狛第二隊VS二宮隊の構図になりました。
二宮が炸裂弾(メテオラ)で建物を破壊しながら障害物を取り除き、修たちは場を整えようとバッグワームで移動するという流れです。観戦している隊員たちからは、二宮らが的になるのではという危惧もありますが、それも織り込み済だろうとのこと。
戦場が静かになってしまったために、皆の意識は今後の展開に向いています。二宮隊の狙いは開けた場所で待ち構えて、千佳に撃たせて場所を特定するという方向。
観覧席の出水は烏丸に元々の作戦を訊ねていますが、「千佳とヒュースが組んでの火力戦 遊真とヒュースが組んでの連携」と答え、「・・ヒュースもういねえじゃん」と当然のことを返されます。そして、烏丸の予想では修がヒュース役をすることになると。
木虎はさすがにそれは難しいとまさにその通りですが、どうやって見せ場を作ってくれるのか。東に壁抜きの一撃であっさりやられた時とは違う、ということを見せてもらいたいものです。
解説席では試合が動くまでの時間を使って、蔵内による「追尾弾(ハウンド)講座」が開かれています。ハウンドとハウンドを合成した強化追尾弾(ホーネット)を語るには、まずハウンドの説明から、と。
「そもそも追尾弾は常に相手を追尾しているわけじゃなくて 追尾性能が強いところと弱いところを設定して使うんです」「追尾性能に強弱をつけることで さっきのように山なりの弾道で攻撃ができたりするわけですね」
とのことで、「常に追尾性能MAX」で撃つとすべての弾が狙ったところに飛んで行くため、集中シールド1枚で防がれてしまう。「なので 追尾性能を調節してほどよく弾を散らすのが追尾弾のうまい使い方になる」と納得の説明です。
今までハウンドは勝手にバラバラと飛んで相手を追いかけてくれるものと思っていましたが、意外に技術がいるものだったんですね。千佳の鉛弾ハウンドとかは、使いこなせているうちに入るのでしょうか。
基本的に「視線誘導」なので、もしかしたらそっちの使い方は初心者向けなのかもしれません。ここも解説が欲しかったです。
ちなみにホーネットはハウンドの追尾性能が更に強化されていて、ハウンドでは曲がり切れないような角度で、より鋭く目標を追うことが可能。射手(今回は二宮)が追尾性能の強弱と射出方向の調整を加えて、隠岐を追い詰めたエグい弾道になるわけです。
王子は、その合成弾すら「見せ技」にして辻に得点を取りに行かせるなど、A級のころの「火力でゴリ押し」ではなく、「殊にチーム戦においては B級に落ちた今の二宮さんのほうがずっと手強いってぼくは思うな」と、感嘆しています。
蔵内は観覧している隊員たちにハウンドの説明をしながらも、トリオンで大きく勝っていれば「追尾性能MAXの弾」でも相手のシールドを破れることがあると言っています。
王子と出水はそのことに気付いて、千佳が「やっぱり人を狙って撃てないのでは」と考えています。人を狙えるなら、外岡に撃ったハウンドで仕留められていたはずだと。
烏丸は「・・ビルの影になって視線誘導が切れたんじゃないすか?」とどぼけていますが、それでも「今の千佳は間違いなくちゃんと 戦う意志を持ってますよ」と自信ありげです。
二宮隊は開けた場所に陣取り、三方向に警戒を向けています。犬飼は「まさかこのまま時間切れとか?」と口にしますが、二宮は「それはないな やつらは必ず来る ・・俺たちはそれを待てばいい」と断言。
二宮がこう言うということは、思っているよりも修は評価されているのかもしれません。もちろん、返り討ちにする気まんまんですが、修はそれを打ち破って欲しいですね。
玉狛は千佳が遠距離で屋上に位置取りし、遊真が屋根の上、修が地上から接近。「行くぞ 最後の勝負だ!」と気合いを入れています。
全員がまだバッグワームを着ていますが、注目は千佳の武器が白ライトニング。
トリオンモンスターの千佳アイビスで破壊力が爆上がりしたように、千佳ライトニングだと超スピードの弾丸が発射されるかと思います。
今までの描写からすれば、光った瞬間、目標に到達していてもおかしくないくらいの性能があるのは間違いなく、狙撃さえズレなければ一撃で犬飼か辻を仕留められるはずです。
マンガ的にあっさり一人を落とすのが面白くないと言われればそうかもしれませんが、初見で躱すのは千佳が狙いを外さない限り難しいですし、戦力的にも一人落としておかないと互角に戦えない気もします。
もしくは超速ライトニングを「見せ技」に使って、遊真と修の連携で倒すのか。いずれにせよ、楽しみしかありませんね。
決戦の前の静けさ、という緊張感のある展開でした。
来月も2話掲載だと一気に決着も?
久しぶりの二話掲載で少し話が進みました。本当は戦いの火ぶたが切られるところまでは行って欲しかったですが、解説も大事ですので仕方ありません。小南も仕事をしなさい。
修たちが三人とも無傷で最後の戦いに挑むのは初だと思います。ヒュースのおかげです。二宮隊も犬飼が腕にダメージを負っていますが三人揃っていて、チーム対チームという構図も初かもしれません。
「二宮隊を倒して遠征選抜の挑戦権を取る」という流れとしては、綺麗に形が整いました。
ここからの展開はまったく読めません。玉狛が2点取れずに、別の方法で遠征選抜を受ける、というのはしっくりきませんし気分もよろしくありません。なので、どうあれ2点は取ってもらいたいです。
「生存点の2点」という目は全滅させなければいけなくなったためなくなり、最低でも二人は落とさないといけません。二宮だけは生き残るのか、二宮も倒して完全勝利か・・どっちもアリですね。
玉狛が二宮と辻もしくは犬飼を倒し、辻か犬飼が生き残って、チームとしては負けて2点という展開はあまりすっきりしませんので、やはり二宮だけ生き残るか、完全勝利かのどっちかになって欲しいです。
次回のオープニングは千佳の超速ライトニングか。修の仕掛けがどういうものかわかりませんが、ワイヤーは爆撃で場所が開かれたのでもう使えません。「ヒュースの代わり」をどう務めるのかもミモノですね。
ワールドトリガーらしい話になりそうで、1ヶ月がホントに待ち遠しいです。
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