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ワールドトリガー【196話 玉狛第2(24)】【感想・ネタバレ】【コミックライク】

196話「玉狛第2(24)」

前回までのあらすじ

二宮隊との最終決戦になった玉狛第2のラウンド8最終幕。千佳の通常弾での辻撃破、修の隠し玉のハウンドが二宮に決まり、2位確定となる得点を獲得。残った犬飼が撤退し、玉狛第2の勝利が確定しました。

 

【漫画ネタバレ目次】「ワールドトリガー」【コミックライク】

「ワールドトリガー」【195話 雨宮千佳⑨】【コミックライク】

 

以下、「ジャンプSQ(2020年6月号)」のネタバレを含みます。

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まるまる解説回 ラウンド8を主に勝者の玉狛視点で振り返ります

今月は1話掲載のややページ増。まるっと解説回で消化されましたが、疑問に思っていたことを解決してくれるので個人的には好きです。話が進んで行かないところはもどかしい部分ですが、はっきりしないまま進むのも嫌ですし。

 

主に玉狛視点で振り返っていて、二宮の心情面とかは触れられていませんでしたが、こっちは出水がサポートしていたりするので解説で言うこでもないからでしょうか。生駒の旋空弧月については言及されていましたね。

 

王子が「終わってみれば『その手があったな』って思うのに なんで予想できなかったんだろう・・これはちょっと試合を通して振り返ってみたいね」とさりげなく話を誘導しながらも、王子のキャラに合っているので違和感もありません。

 

にしても修は辻の襲撃にまったく気がついていなかったとは。もしかしたらそれもあるかも・・くらいには思っていましたが、まさに天然の釣り? 千佳に引き金を引かせた功労者?とも言えなくもありません。

 

ヒュースもグータッチで千佳を迎えていて、大規模侵攻の時に攫われかけたヒュースに対して思うところもあっただろうに、千佳ももう割り切っているようです。ヒュースは遊真や修ともグータッチ。「別案(オプション)がうまくはまったな」と少し嬉しそうです。

 

試合の振り返りが始まり、転送位置は玉狛に不利だったと解説されています。千佳と遊真が最初に「引いた」のが二宮たちだったのが最悪で、一撃離脱で無事だったとはいえ、スナイパーの居場所が割れて外岡にマークもされたし、ヒュースが封殺されたのでやはり「損」だったと。

 

そこからの盛り返しを王子は褒めています。生駒の旋空弧月をサラッとかわしているの凄いと言っていて、生駒自身も何故かわされたのかわかっていないようです。というか変化弾(バイパー)でやられた方のことは何もコメントしていませんね。

 

レーダーに映っている3人が同時に動いたことから「狙撃手に見られている」と気付き、スナイパープラス3人の4人編成は生駒隊だと推測され、旋空弧月に警戒されたとのこと。

 

「おいおいおい頭の回転なめらかすぎやろ・・ふつうに感動するわ」と生駒は相手の技量に感服しています。

 

小南は「うさみがオペしてるんだから そのくいらいできても驚かないわね!」と得意気ですが、栞のファインプレーでした。

 

その後、囲まれたヒュースを千佳が遠距離からの爆撃で助けようとしますが、外岡に阻まれ失敗。この結果にヒュースがエスクードで包囲からの脱出を試みます。

 

「ここだ ここがポイントだね」と王子が声を鋭くします。ヒュースが強引に二宮を狙おうとする姿勢と、派手に炸裂させて生駒をベイルアウトさせた「隠し玉」のバイパー。

 

これにより「「ヒューストンの『隠し玉』が二宮さんに対する切り札だった」っていう印象を強く植え付けられたんだ」と王子は指摘。ヒュースの切り札を強烈に印象付けることで、修の隠している「もうひとつの隠し玉」からみんなの意識を逸らしたとのこと。

 

桜子がヒュースは自分が落ちる前提で策を講じたのか訊きますが、蔵内が否定。基本的には脱出を狙いつつ、失敗した場合の保険で次善の策を並行して走らせておいたのだろうと。

 

「ヒュースが隠し玉 使うのをギリギリまで引っ張ったのも『切り札』感を強調する演出だったわけね あたしはわかってたけど!」と自信満々の小南に、蔵内は子どもを見るような温かい目で見守っています。

 

この乱戦でヒュースや生駒が落ち、スナイパー2人と海も相次いで離脱、遊真と帯島の一騎打ち。

 

「曲がるブレード投げ」についての解説になります。蔵内は今期の試合も終わりなので種明かしをしても大丈夫だと思いますが、と前置きしてから説明。

 

投げるブレードの裏側に円形の突起があり(コップのふちのような感じ)、そこへもう1本のブレードを細く伸ばしてレールのように引っかけることでブレードをカーブさせていたのだろう、と。「ご名答」と遊真。

 

確かにうっすらと白い線のようなものが見えているので、もしかしたらワイヤーを利用しているのかとも思っていましたが、余計なトリガーも入れられないしこの方法しかないですね。

 

空気抵抗で普通に曲がるブーメランの線も考えていましたが、それだと投げる技術がもっと必要だろうしこっちの方が操作性はいいのでしょう。「なるほど」と帯島が納得し、「発想力がえぐい」と外岡も驚いています。

 

その後、千佳が爆撃で二宮対弓場の戦いに介入し、修もこっそりと犬飼を射撃して「追尾なしの追尾弾(ハウンド)」をさりげなく通常弾だとアピールしています。そういう狙いもあったんですね。

 

支部で観戦していた陽太郎は、この場面で千佳のメテオラと共に遊真が切り込めば二宮を倒せていたのでは?と疑問を呈し、レイジが遊真は乱戦に強いので確かにそれもあると頷きますが、夏目が「それはたぶんメガネ先輩たちが チカ子のことを考えてくれたんじゃないっすかね?」。

 

うっかり誤爆で遊真を落としてしまったら千佳がめちゃくちゃひきずりそうだと言い、レイジははっとします。陽太郎もその説に「いちりある」と納得。

 

局面は弓場が二宮との一騎打ちに敗れて、玉狛隊(ヒュース除く)対二宮隊のチーム戦になります。

 

遊真が仕掛け、遠距離から千佳が鉛弾(レッドバレット)狙撃をしますが犬飼にガードされ、居場所の割れた千佳が犬飼と辻に狙われます。

 

王子は本来なら二宮隊が3人でまとまって千佳を狙う場面で、修もそれを読んで、そのうえでどうやって「隠し玉」を当てるのかという展開を考えていたはずだけど、そうならなかったことで修も戸惑っているように見えたと言っています。

 

その割には修は覚悟も決まっていて二宮だけをロックオン、辻の襲撃や千佳のアイビスに気付かないくらいの集中を見せていましたけども。さすがの精神力というべきでしょうか。

 

フェイクを入れて修を狙いに行った辻が、覚醒した千佳のアイビスによる射撃によって捧げ持った瓦ごと粉砕されます。

 

当然、桜子も疑問を持ったようで、ここで撃てるのならばひとつ前のレッドバレット狙撃のところで撃っておけば、犬飼や二宮に大ダメージを与えられたのでは?と問いかけます。もしかしたら次の本命のアイビスを当てるためのフェイクだったのかと。

 

自分もそうじゃないのかと思っていました。修の作戦で「ここぞ」のタイミングを待っているのかと予想していましたが、ただ、指示としては「レッドバレットで身を守れ」でしたからおかしいとも感じていました。

 

次に考えたのはヒュースの指示で撃ったのかということでしたが、それも違い、千佳が自分の判断で撃ったとのこと。王子や蔵内も作戦ではなく、最後の一発だけ特別だったと見抜いています。

 

だからこそここで千佳が撃たなかったら修の隠し玉も不発で終わり、玉狛の勝利は実はかなり紙一重だったと括っています。

 

千佳は命令を聞かなかったことを謝っていましたが、修の方こそ千佳の言葉を信じ切れてなかったと反省し、感謝の意を伝えています。

 

試合中に三輪が修の覚悟が足りていなかった、みたいなことを言っていましたが、実際はその通りでもあり、隠し玉のハウンドで二宮に大ダメージを与えたのは見事だったけども、まだ隊長として十全な働きはできていなかったのかもしれません。

 

そのあたり後日、菊地原あたりにチクチクやられるでしょうか。それとも案外褒めてもらえたりして? 風間の意見も聞きたいところです。

 

人を撃ったショックも千佳にはなく、完全にスパイパーとして覚醒したかもしれません。

 

観客席では出水が二宮隊が負けたのは自分のせいかもとちょっと反省しています。昔の二宮ならフェイントで駆け引きしたりせずに火力で圧し潰してただろうから、とのことですが、その場合はまた違ったプランが修にはあったでしょうか。

 

烏丸が「・・何だってそういうもんじゃないないすか?」とフォローを入れていました。「すべての状況で 完璧にやれる人間なんていないでしょ」。

 

玉狛第2の2位が確定し、あとは弓場隊が上位グループに残れるかどうかが注目。修たちの裏で行われているB級中位最終戦

 

香取隊、諏訪隊、那須隊の三つ巴戦のようで、ラストページは那須VS香取VS諏訪の隊長同士のバトル寸前の構図と、スナイパーの茜がバッグワームを作動させつつ戦場を走っているシーンでした。

 

ラウンド8の疑問をすっきり王子・蔵内ペアが解説 話は他の試合へと

「曲がるブレード投げ」の種明かしを蔵内、隠し玉の修のハウンドが綺麗に刺さった理由を王子が丁寧に解説してくれました。

 

ヒュースが派手な脱出劇(未遂)とバイパーで目を引き、修がうまく最後まで隠し通せたポイントを、エスクードで脱出を図ろうとした場面だとズバリ指摘するのは王子の分析能力の高さを物語っていました。

 

あと小南が変わらず玉狛推しでドヤ顔しているのを、生温かく見守る蔵内とか。

 

生駒の旋空弧月があっさりかわされたのも注目ポイントとして挙げられており、そういえば作中も「旋空注意」とか栞が警告していたような。オペレーターの能力についても触れられているのも良かったです。

 

支部で観戦していた夏目が、修たちが千佳に配慮して誤爆させないようにしていると察していたのを、レイジははっとして聞いていたのも興味深かったです。これでまたレイジの千佳への可愛がりポイントが上昇するでしょうか。(以前は栞に注意されて)。

 

それにしても修は完全に二宮だけをロックオンしていて、周りを全然見ていなかったんですね。凄い集中力で、しかも実ったからいいとも言えるけど、隊長としては割引材料でしょうか。

 

とはいえ目標は達成しているし、自分の指示ではなかったものの千佳のアシストもあってチームも勝ったし、準備も入念にしていました。二宮の性格も読み切って応戦してくるだろうという状況も作れましたし、自分の仕事はしたんじゃないでしょうか。

 

次はB級ランク戦の中位の部をやるようです。正直、もっと他の対戦も観てみたいという思いはあったのですが、そうなると本編が進まないので「外伝」で誰か別の作者が描いてくれるのもアリかなくらいに思っているのですが、ここは外せないのかもしれません。

 

茜が隊を抜ける最終戦でもありますし、もしかしたら夏目がその後釜になるのでは?という予想もありますし、戦いぶりは描いておきたいということでしょうか。香取の成長も観てみたいです。

 

ただ、それであまりにダラダラと長くやられても困るので、1話でさっくりと決着着けてくれないかなと思っています。週間連載ならともかく、月間連載で主人公たちが出てこない話が続くのは辛いので。

 

そろそろ単行本作業とかもあるだろうし、休載があるかもしれません。その後はガロプラ戦や選抜戦、諸々の絡み(菊地原とか木虎とか出水とか唯我とか草壁とか)、遠征計画のこともあるでしょうし、実際、渡航が始まるのはいつになるでしょうか・・。

 

気長に待つしかありませんね。

 

「ワールドトリガー」【197話 B級中位最終戦】【コミックライク】

 

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