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ワールドトリガー【20巻】【感想・ネタバレ】

20巻のあらすじ・感想

「ワールドトリガー【感想】【コミックライク】」

【漫画ネタバレ目次】「ワールドトリガー」【コミックライク】

以下、20巻のストーリーのネタバレを含んでいますのでご注意下さい。

 

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目次

170話 「玉狛第2(23)」

171話 「ヒュース(5)」

172話 「ヒュース(6)」

173話 「東隊(1)」

174話 「東隊(2)」

175話 「ヒュース(7)」

176話 「根付 栄蔵」

177話 「三雲 修(17)」

178話 「二宮隊」

 

170~172話 玉狛第2が動く エスクード無双!

ショッピングモールの電源をオンオフしていた別役を排除して先制点を取った玉狛第2。合流した遊真とヒュースは上の階を目指します。エスクードを発射台にして吹き抜けを上がり、グラスホッパーで方向転換。一瞬で6Fです。

 

鈴鳴第一と影浦隊が戦闘しているところに遭遇し、3つ巴になります。4Fの修は上に向かう様子です。

 

絵馬は5Fで上を伺いながら隠れていて、4Fに小荒井と奥寺、1Fに東。モールの外に千佳という形です。

 

遊真とヒュースは影浦隊に仕掛けます。ヒュースのエスクードで北添を分断、浮いた影浦に、ヒュースは弧月で狙うフリをしながらアステロイド(に見せかけたバイパー)を打ち込んで斬りかかります。

 

「自分に向けられる感情を感じることが出来る」影浦のサイドエフェクトで攻撃は予知されますが、それも織り込み済。ヒュースに続いて遊真も足元を狙って斬りかかります。しかしこれは読まれていて遊真は腕をやられます。

 

「2対1なら勝てると思ったか?」と余裕の影浦でしたが、「いいや」とヒュース。設置したアステロイドの半分を時間差で発射し、「3対1」の状況を作り出して影浦にクリーンヒット。村上にも傷を喰らっていた影浦はトリオン漏出甚大、足も削れて絶体絶命です。

 

エスクードの壁を回避し、モール内の壁を蹴破って北添がフォローに回って来ますが、すかさずエスクードで周囲を封鎖、遊真が壁の上から斬りかかって首を一閃。北添ベイルアウト、玉狛第2の2点目です。

 

北添はやられる間際に炸裂弾(メテオラ)で床を破壊、相打ちを狙いつつ影浦の逃げ道を作ります。遊真はメテオラをガードで防ぎますが、床の破壊に紛れて影浦が体にスコーピオンを生やしながらヒュースの弾丸を切り抜けて階下に落下します。

 

トリオンが尽きてベイルアウトになりますが、先に大ダメージを与えていた村上の得点に。ランク戦で直接順位を争っている玉狛と影浦隊なので、北添と影浦は玉狛に得点を与えませんでした。追い込んでいたのですがうまく逃げられてしまいました。

 

今度は鈴鳴隊の村上と来馬に挑みます。村上が前でガードしつつ来馬が後ろからフルアタックする新陣形の鈴鳴隊は強烈な圧を持っていますが、遊真とヒュースは真っ向から勝負します。

 

修は何故、変化弾(バイパー)を使って弾道を変化させないんだとヒュースに聞きますが、この試合は「曲がる弾」は使わない、理由は試合の後で説明すると答えます。修は承諾。隙を伺い来馬を後ろから狙うことにします。

 

絵馬は玉狛に限定せず取れる点を取りに行くことにし、小荒井と奥寺はその再装填(リロード)の隙を突こうとしています。

 

ヒュースはエスクードを生やして壁を作りますが、村上の旋空弧月で薙ぎ払われます。遊真は打ち合うトリガーを持っていないので距離を取られると不利です。

 

再びヒュースがかがんで床に手を当て、村上がエスクードを警戒したところで遊真がグラスホッパーをヒュースの足元に出してサポート。一気に距離を詰めたヒュースが村上の手を取って、「村上の背中にエスクード」を生やします。意外過ぎる戦法です。

 

突如背中から生えたエスクードに、後ろにいた来馬が吹っ飛ばされて距離が出来ます。この絶好機を逃さず、背後を取っていた修がアステロイドで来馬を狙い撃ち。ノーガードの来馬にクリーンヒットしますが、トリオン貧者の修では倒し切れませんでした・・。切ない。

 

村上のフォローもあって来馬は生き延びますが、村上は遊真とヒュースに前後を取られます。誰が見ても詰みの状況でしたが、村上は弧月を背中に構え直し、後ろから前に振り抜くように旋空弧月を放って前後の敵を一撃で倒そうとします。

 

後ろの遊真は腕を斬り落とされますが、機転を利かせて背中に生えたままのエスクードを蹴って村上の体勢を崩し、前にいたヒュースへの剣戟の軌道を逸らします。冷静に間合いを読んだヒュースがトスッと村上の胸を貫いて撃破。

 

村上がベイルアウトで玉狛第2の3点目です。村上は敗れはしたものの来馬を庇いつつ、二人を相手にあわや両者撃破の形に持っていくのはさすがです。

 

残った来馬を仕留めにかかりますが、絵馬が逃しません。階下から来馬を一撃で撃ち抜いた後、すぐさま修に向けて射撃。修はかわし切れずに足を削られて大ダメージです。

 

絵馬はマークしていた小荒井と奥寺に詰め寄られて、吹き抜けへとエスケープしますが、東が待ち構えていました。連携で獲物を釣り出してスナイパーが仕留める東隊の得意パターンです。絵馬がベイルアウト。勝負の行方は玉狛第2と東隊に絞られました。

 

173~175話 玉狛第2VS東隊

修が絵馬に受けたダメージでベイルアウト、影浦隊の得点になります。戦場に残ったのは玉狛第2の遊真、ヒュース、千佳。東隊の東、小荒井、奥寺です。

 

東がダミービーコンを発動させ、レーダーに多数の反応が現れて情報で攪乱してきます。アタッカーの小荒井、奥寺に気を払うと東の狙撃があり、そちらを警戒すればアタッカーに詰められるという厄介な作戦です。

 

修は外に陣取った千佳に爆撃を指示、メテオラをモールに撃ち込みます。千佳の身長よりも大きな巨大メテオラはモールを一撃で半壊させる威力で、戦場が一気に開けます。

 

この爆撃に巻き込まれて奥寺が被弾、ベイルアウトになって玉狛第2の4点目になりました。しかし、「人を撃てない」千佳がベイルアウトに追い込んだことで修らは慌てます。

 

なんとか宥めて事なきを得ますが、「人を撃てない」という情報は広く出回っていたようで、実況・解説、東隊は考えを改めます。「うっかりヒット」とは思いつつ、たった今撃てるようになったという可能性も考慮します。

 

ヒュースはエスクードで逃げ道を塞ぎつつ追い込み、遊真がサポート、外から千佳が睨みを利かせます。

 

東は隊員を育てる方向で戦術には口出ししません。小荒井と奥寺にこの後どうするのか委ねます。小荒井は特攻したい気持ちはありつつも、成功率が低いのもわかっていて「撤退」を選択します。東もその結論に満足そうです。

 

東はダミービーコンを操り、千佳を狙いに行くと見せかけてきます。陽動と見抜いたヒュースは動くなと言いますが、修は万が一にも千佳が狙われたらと思い、攻撃を中止して千佳を守るように指示をします。

 

かねてから「妥当性のない支持には従えない」と言っていたヒュースは反対します。修も本心ではヒュースの言うことが正しいと思いつつも万が一を捨て切れない。ラウンド開始前から胸に広がる不安感が増します。

 

「揺れるな」と言った迅の言葉も合わせて悩みますが、救ったのは遊真。「オレがチカをガードする」と言い、ヒュースは今まで通りに動いたらいいと両者を立てる提案をします。サポートも適切ですし、気配り名人ですね。

 

ヒュースも納得し、単独で小荒井と東を狩りに行きます。

 

そんなヒュースを庇う遊真。影浦を逃がしてしまったことや、修が絵馬にやられたのは自分の責任と思っていてその2点を取り返したいと思っている、だからチャンスをやってくれと。

 

ネイバー同士というだけではないでしょうが、遊真はヒュースのことを良くわかっています。ヒュースもヒュースで真面目です。

 

小荒井を見つけたヒュース。千佳の爆撃で足を削られて動きは鈍いです。仕留めにかかりますが、東隊が「釣り」を良く使うのを知っていたヒュースは周囲を警戒。視野の端にバッグワームが映り、隠れていた東と判断、即座に狙いを切り替えてアステロイド(実際は直線バイパー)を放ちます。

 

しかし、これは更に読みで上をいっていた東の仕掛け。バッグワームだけがその場にあって、アステロイドは空振り、真横の死角から現れた東にアイビスでシールドごとヒュースは粉砕されます。

 

それでも万一を警戒して残しておいた半分の弾丸を東に向けて撃ち、足だけは削りました。やられっぱなしで終わらないヒュースもさすがです。

 

のちに実況の結束が推測した東の仕掛けは、まずライトニングと石を重りにして上のフロアにバッグワームを置いておき、反対側に回って潜みます(ダミービーコンに紛れて発見されません)。

 

フロアのバッグワームにヒュースが反応した瞬間、ライトニングを消して手元にアイビスを出現。バッグワームだけがその場に取り残されるというトリックだったようです。視野の広い隊員ほど引っかかると言われていました。

 

その後、千佳がモールにメテオラで爆撃を開始。小荒井と東共々足を削られているため、思惑通りに撤退を選択してくれました。

 

結果、玉狛第2が4点+生存店2点の6点で勝利。東隊と影浦隊が2点ずつ、鈴鳴第一が1点です。総合得点は1位二宮隊37点、2位影浦隊36点、3位玉狛第2 36点、4位生駒隊30点です。得点が同じの場合は前シーズン上位が上になるので、玉狛第2はまだ影浦隊を抜けませんでした。

 

総評としては「暗闇戦術」や新陣形を練ってきた鈴鳴第一は、相手がサイドエフェクト持ちの影浦だったためにいまいち刺さらなかったが、いい戦術だったと。

 

影浦隊は隊長でエースの影浦が若干動きが良くなかった。遠征入りを狙っているチームメイトの絵馬のために動きが堅くなっていたとのことです。玉狛第2はヒュースのエスクード無双と、遊真のサポートが効いていたと高評価。

 

東隊は小荒井と奥寺が撤退を選択したことに成長を感じると評され、隊長の東も二人にサブトリガーの解禁を告げました。

 

試合中にヒュースがバイパーを使わなかったのは、影浦隊から多く点を取ろうとした作戦が序盤で崩れたために、次戦の「隠し玉」として封印しておいたとのこと。修も納得します。

 

試合を観戦していた二宮と辻、出水は、ヒュースのいなかった頃は「やっても勝つ」と興味なさげだったのですが、「けっこう面白くなりそう」と評価が上がりました。二宮隊とは次戦、戦うことが濃厚です。

 

176~178話 ヒュースの身バレ?! 焼肉屋で犬飼の心理戦

無事に勝利を終えた修たちは、ヒュースと遊真がソロランク戦、千佳が出穂と待ち合わせということで一旦解散。

 

修の携帯に菊地原から連絡があり、相変わらず毒舌ですが修は普通にやり取りしています。しかし、ラウンジで寛いでいた菊地原が、「耳が良い」というサイドエフェクトでヒュースに関する噂話を聞きつけ、歌川経由で宇佐美に連絡を入れてきます。

 

ヒュースのことをネイバーだと言っている者がいるとのこと。「嫌な予感」の正体がそれだと修は思い至ります。迅の「揺れるな」という言葉を思い出し、上に上がるにはヒュースの存在は必要だったと思い直して解決策を練ります。

 

林藤支部長を通じて広報担当の根付にアポイントを取り、対策室に行きます。そこには東がいて、既に根付は対策を取ってくれていました。

 

ヒュースは玉狛の隠し玉で、元々玉狛第1に配属する予定だったが迅がS級からA級に戻って玉狛第1に復帰したためスライドして玉狛第2に加入した、ということにしたようです。東の名前で噂を流して上書きします。修は礼を言い、借りは返しますと根付に言い、東にも礼を言います。

 

噂の対策はそれでいくことで一件落着、支部に戻ってメンバーと情報を共有します。

 

宇佐美の携帯に次の対戦相手決定のメールが届き、1位二宮隊、4位生駒隊、7位弓場隊との4つ巴になりました。

 

翌日になると噂の上書き効果はあったようで、ヒュースの身バレは防げました。

 

修は支部に帰ってそのことを報告、了解した小南は夕飯当番で作るのが面倒ということで宇佐美と千佳、修を連れて焼肉に行きます。そこで二宮隊とかちあい、隣同士で夕飯を食べることになります。

 

犬飼の心理戦にハマって小南は色々と喋らされますが、実際は対策室から通達があって知っているとのこと。からかわれていただけですが、ヒュースのアステロイドが大きさの割に威力が低かったことからバイパーだとバレていることがわかります。犬飼、侮れません。

 

支部で遊真らに相談すると、遊真は「隠し玉はウチじゃなくよそに使ってね」という犬飼のメッセージと言い、ヒュースも他の部隊に当てればいいだけと気にしていません。戦闘が本職の人たちは器がデカいです。

 

二宮隊を倒すためには別オプションを考える必要があると、修と遊真、千佳、宇佐美、ヒュース、陽太郎の二組に分かれてそれぞれ作戦を練り直します。

 

そこでヒュースは作戦を立てるうえで確認したいことがあると、千佳に「おまえ本当は人を撃てるんじゃないのか?」「オレは千佳は人を撃てると思っている」とズバリ聞きました。 

 

感想

ラウンド7が終了。ヒュースの期待通りの活躍でした。エスクード無双が見れて良かったです。遊真の隠れたサポートがいいですね。技術的なことだけではなく、メンタル面でも修やヒュースのつなぎ役になってくれています。

 

千佳のメテオラの爆撃も圧巻でした。

 

終わってみれば玉狛第2のいいところが凝縮された一巻です。

 

とはいえ、敗れた村上や影浦、東の株も落としませんし、こういうところがワールドトリガーの魅力のひとつですね。

 

早く次のラウンドが見たくてたまらない!

 

巻末には葦原先生のあとがきが載せられていて、入院・手術と不穏な言葉が載っていました・・。ジャンプSQの最新7月号では休載されていましたし、体調が心配です。

 

巻末には21巻は12月発売と書いてありましたが、1巻に9話ずつだと7月発売~11月発売のジャンプSQであと8話は発表する必要がありますが、2話ずつ連載のペースに戻るのでしょうか。

 

読者とすれば2話ペースは有難いですが、入院で長期休載は避けて欲しいので1話ずつでもいいかなという思いもあります。だた、ここのところ1話、1話ときて休載なのでちょっとワールドトリガー成分不足です。

 

20巻のカバー裏コメントにも書いてありましたが、葦原先生の予定では20巻くらいでランク戦は終わっていたそうですが長くなってしまっているとのこと。あと2~3巻くらいかかりそうですものね・・。

 

アフトクラトル編まで読みたいので、体調を最優先にしながら、末永く連載を続けて欲しいと願ってます。次巻も楽しみにしています。

 

「ワールドトリガー【179話 雨取千佳⑦】【感想・ネタバレ】【コミックライク】」

 

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