ワールドトリガー【183話 玉狛支部⑦】【感想・ネタバレ】【コミックライク】
183話「玉狛支部⑦」
前回までのあらすじ
持ち帰った情報を元に作戦会議を開き、弓場隊、二宮隊への攻略法を練った修たちは、烏丸の協力を取りつけて具体的な対策を講じるのでした。
「ワールドトリガー」【182話 玉狛支部⑦】【コミックライク】
以下、「ジャンプSQ(2019年9月号)」のネタバレを含みます。
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(※感想→あらすじ→まとめの順です)
なんでもこなせる烏丸とおだてに弱い小南、細部にこだわる栞ちゃん
訓練室でトリオンの設定をいじり、烏丸に仮想・二宮をやってもらって具体的な戦い方を練習します。
訓練室で烏丸がトリオン体に変身した時、服装が二宮隊の隊服の黒スーツだったのには笑いました。栞のこだわりが溢れ出ていました。というかそのまま二宮隊に入っても違和感がないですね。名前も「にのまる」です。
夕飯当番を代わってもらった小南も相変わらず単純で、遊真に「こなみ先輩のカレーは最高にうまいな」とおだてられて上機嫌です。
ラウンド8の解説をするらしく、今までもやったことがあるとのことで、意外にちゃんとした解説をするのか、天然ボケをかましてくるのか読めません。
もう一人の解説は小南をいじれるタイプの人でしょうか。最後の観戦に来ているメンバー以外の人では、村上とか里見とか王子とか? 小南と接点のある人だとは思いますが誰になるでしょう。
烏丸は二宮が1対1の誘いに乗ってこなかった場合を考えていますが、修には確信に近いものがあるようです。確かに鳩原の件では隊員との温度差があって気になっていましたが、理屈よりも感情で動くタイプと修に見抜かれています。
これで二宮との「1対1の状況」が訪れることはほぼ確実になりましたが、他の隊員がまだ残っている状況なのか、最後の局面なのかはまだ不明です。
まあ、漫画的に言えばラストのシュチュエーションなんでしょうが、そうなると千佳、ヒュースが生き残っていることが前提になり、あまり深読みすると面白くないかもしれません。修が生き残っていて二宮をバン!だと最高のエンターテインメントですが、さすがにそれはないでしょう。
それにしても烏丸は起用です。遊真やヒュースから弓場の早撃ちや生駒旋空もリクエストされていましたが、やればできそうな気もします。
迅にも協力してもらうのかと思っていましたが、今回は烏丸だけでした。普通に小南やレイジとかにも入ってもらった方が訓練になると思いますが、そこまでは甘えられないのでしょうか。
以下、あらすじです。
183話のあらすじ
修は烏丸に仮想・二宮をやってもらうことを依頼します。訓練室ならトリオン量の設定もいじれます。にのまるの誕生です。
器用な烏丸なら記録(ログ)で見つけた二宮の両攻撃(フルアタック)を真似できるとのこと。ヒュースもできなくはないですが、それだと練習ができないので烏丸に頼んだようです。
烏丸は了解すると電話で夕飯当番を代わったもらうように誰かを説得していますが、会話の内容から小南だと修は推測します。
訓練室でトリオン体に変身した烏丸。隊服はもちろん黒スーツです。ちなみに夕飯当番はやっぱり小南でした。
黒スーツ烏丸の仮想二宮・にのまるは、大小のトリオンキューブを撃ち分けてヒュースと対戦。ヒュースの予想通り押し負けて戦闘体活動限界になります。遊真はもう一枚エスクードがあればいけるのではと言っていますが、ヒュースはおそらく二宮はさらに速いと想定しているようです。
烏丸は修に、二宮対策なのはわかるが何故「1対1」なのかを訊きます。両攻撃を使わせない対策をするべきなのでは?と言いますが、修は「ぼくも最初はそう思いました けど今はちょっと考えがちがってて」と説明します。
二宮の1対1で使う両攻撃は超強力ながら、逆に言えば「確定で防御が空く瞬間」なので大きな隙を作れるチャンスでもあります。練習に付き合ってもらっているのは隙ができるタイミングを覚えることと、1対1を長引かせて二宮の隙を持続させる訓練とのこと。
烏丸は狙いは理解しますが、二宮が1対1の誘いに乗ってこなかったらどうする?と尋ねます。普通に考えれば単独1位の二宮隊がわざわざヒュースと1対1で撃ち合う必要はないからと。
しかし、修は「『二宮隊』としてはそうかもしれません でも『二宮さん』は乗ってくると思います」と確信に近いものを持っています。それを聞いて烏丸は納得します。
焼肉屋で二宮隊に会った時に感じた他の隊員との鳩原に対する温度差や、これまでに見てきた二宮の行動から、理屈よりも感情で動くタイプだと修は見ています。
遊真も前に「人間はけっこう理屈に合わない動きをする 理屈より性格とか習性とかを読んだほうがいい場合も多い」と言っていたことも踏まえて、1対1の状況になったら多少のリスクがあっても勝負してくると踏んでいます。
烏丸は遊真とヒュースから弓場の早撃ちや生駒旋空をリクエストされていましたが、さすがにそれは無理なようで「無茶言うな」と断っていました。
夕飯は小南のカレーで、遊真は「こなみ先輩のカレーは最高にうまいな」と本心なのか気を遣ってなのか感想を述べていて、小南も上機嫌です。
食後も烏丸に手伝ってもらって対策の続きや、千佳とヒュースの連携を軸にした訓練をするとのこと。
小南がラウンド8の解説に呼ばれたから、玉狛支部として恥ずかしくない試合をしなさいと檄を飛ばしていますが、遊真や烏丸は小南の解説を不安視しています。小南は「ふつうにやったことあるんだけど!」とおかんむりです。
修の号令で気を締め直して訓練に戻ります。
そして、3月5日。B級ランク戦ラウンド8夜の部。最終戦が開始されるのでした。
まとめ
今話は通常の19ページではなくて14ページで、減ページだとあっという間に読み終わってしまいますね。
とはいえ、毎月読めるだけで満足です。次話からようやくラウンド8開始ですが、マップ選択とか他部隊の作戦、顔見せしていない弓場隊の隊員とか解説の紹介とかもあるでしょうし、最初の戦闘までいけるでしょうか。1話掲載だと難しいかもしれません。
毎月2話掲載のペースで進められれば年内にギリ決着・・も厳しいでしょうか。休載込で、春までに決着が着けばというところでしょう。
二宮隊、弓場隊、生駒隊となれば隊長だけではなく隊員までレベルが高いので、修が瞬殺されないように祈るばかりですが、あわよくばどこかで得点を挙げて欲しいですね。
千佳の実弾射撃で誰を落とすのかも気になります。やはり二宮でしょうか。ヒュースの隠していたバイパーは生駒隊に刺さりそうですが、誰が犠牲になるでしょうか。生駒とは模擬戦でやられたぶん、ヒュースは借りを返すかもしれません。
もう来月が待ち遠しいです!
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ワールドトリガー【182話 玉狛支部⑥】【感想・ネタバレ】【コミックライク】
182話「玉狛支部⑥」
前回までのあらすじ
緑川の紹介で弓場と顔合わせをした遊真は、帯島と軽く手合わせをした後、弓場の技も見せてもらい、色々と収穫を得ました。
「ワールドトリガー」【181話 弓場拓磨】【コミックライク】
以下、「ジャンプSQ(2019年9月号)」のネタバレを含みます。
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(※感想→あらすじ→まとめの順です)
弓場と二宮を倒す方法を考える作戦会議
まるまる作戦会議回でした。修と遊真が持ち帰った情報を元に、弓場と二宮をそれぞれ倒す方法を考えます。
弓場は射程と弾丸を切りつめて、その分のトリオンを威力と弾の速さにつぎ込んでいると遊真は分析しています。抜き撃ちが速いだけだと思っていましたが、ちょっと違うようでした。
見てからどうこうするのは無理で、ワイヤーで相手の足を鈍らせるのも有効ということで、修の活躍の場も残されました。修は「ぼくとヒュースの射程が長い攻撃か千佳の鉛弾狙撃で狙う」とか言っていますが、修の攻撃だと多分返り討ちに遭います。
弓場は射撃だけではなく変化弾(バイパー)と使ったりバッグワーム着て奇襲したり色々な戦術を使ってくるようで、かなり強そうです。帯島はカバー役をやることが多いらしく、一人の時に落としたいとのこと。
イメージとしては熊谷に似ていると遊真は言っていますが、「なす隊のアタッカーの人みたいな」と名前は覚えていません。遊真の名前を覚える基準はどのへんなんでしょう。
二宮の対策もしていて、1対1の得意戦法をさせたうえで、防御ガラ空きの瞬間を狙って仕留めるつもりのようです。
千佳が「ふつうの弾も撃つよ」と宣言し、修は遊真のフォローもあって受け入れますが、撃つ判断は修がするとのこと。修の指揮能力の見せ場とも言えますが、逆に言えば判断を誤れば窮地に追い込まれます。
次は勝たないと遠征に行けなくなりますからやってくれるのでしょうが、ラウンド7ではヒュースと意見が食い違ったり、このところ若干、冴えが悪くなっていますが、ここらで巻き返してくれるでしょうか。
ワイヤー陣が有効だったり、ガラ空きの隙を狙ったり、千佳の実弾射撃のタイミングの指示を出したりと重要な任務が重なりましたが、失敗のフラグではありませんように・・。
千佳はせっかく自分からやる気になったので修の指示待ちではなくても良かったかもしれませんが、指示待ちと見せかけての独自判断でチームを救うという展開があるかもしれません。
基本的にはヒュースが千佳を守って二宮を落とすという方針を固めましたが、別案も用意しています。千佳を狙って玄界を襲撃してきたヒュースが守るのも妙な構図です。ヒュースは軍人なので割り切っていますが、千佳の心情は大丈夫でしょうか。
作戦会議なので弓場隊と二宮隊の両方を落とす作戦を考案していますが、玉狛第二だけで全部落とせるわけではないので、生駒隊がどう絡んでくるか。 むしろ、ガラ空きになった二宮は生駒旋空の恰好の的にも思えますが、横取りされないといいです。
迅が個人ランク戦に復帰した描写もありました。早速太刀川とやっていたようで、太刀川も満足していることでしょう。緑川も対戦を申し込んでいました。
一度は断られますが、遊真が空気を読んで借りを返す形で受け入れられました。10本先取とか言っていましたが、ガッツリやり込むようです。
このあたりは本編では描かれることはないでしょうが、迅が暗躍するだけではなくなったのはいいことだと思います。
以下、あらすじです。
182話のあらすじ
弓場隊の作戦室を辞した遊真と緑川は、修、迅と合流。個人ランク戦に復帰した迅を見て、緑川のテンションが上がります。
早速対戦を申し込みますが、太刀川と散々戦(バト)ったからと断る迅。緑川がちらりと遊真を見ると、空気を読んだ遊真は迅に「じつはわたくし 今回しゅんに借りができまして・・」と頼みます。背景を察した迅は緑川との10本先取を了承しました。
支部に帰った修と遊真は、栞、千佳、ヒュース、陽太郎を交えて作戦会議を始めます。まずは遊真が弓場の印象を語ります。
弓場は射程と弾丸を切りつめて、その分のトリオンを威力と弾の速さにつぎ込んでいると遊真は分析し、「射程を使ってじっくり削る」という戦法とはそもそもの考え方が違うと感想を述べます。修も里見から聞いた情報と照らし合わせ、弓場が一番得意な状況だった可能性はあると頷きます。
シールドを張るのも間に合わなかったので、見てからどうにかするのは無理とのことで、対策としては分厚い壁などで攻撃を防いで弾切れの隙を狙うか、ワイヤーで足を鈍らせるか、あるいはエスクードを使うことを検討します。
基本的には射程の外で戦うのが大事と結び、修は自分かヒュースの射程の長い攻撃か、千佳の鉛弾(レッドパレット)狙撃で狙うのが良さそうと言います。ヒュースは千佳をちらりと見ますが、千佳は口をつぐんでいます。
弓場はバイパーやバッグワームでの奇襲も織り交ぜてくるようで、相手によって射撃も使い分け、通常弾(アステロイド)で削り殺せる相手は両攻撃(フルアタック)でシールドごと押しつぶし、トリオンが高くて守りが堅い相手には「崩し」を入れてくるとのこと。ヒュースと千佳は「崩し」に警戒と忠告します。
帯島については動きが速くて守りがうまく、イメージとしては熊谷に近いと遊真は言います。弓場のカバー役をやっていることが多いので、一人の時に落とすのが理想とまとめます。
次に二宮対策。里見から聞いた1対1の得意戦法をどう破るかの話です。1対1で勝てるかという陽太郎の問いにヒュースは、「一度でも受けにまわればおそらくオレでもそのまま落とされるだろう」と率直に答えています。
二種類の攻撃に対して二つのシールドを張る必要があるので、いずれ崩されるとのこと。同じ戦法を使えばという陽太郎の疑問にも、「単独行動での両攻撃は防御がガラ空きになるという危険性がある」と乗り気ではありません。
それを聞いた修は、両攻撃に入ろうとしている射手・銃手を狙えという時枝の話を思い返しています。
ここで千佳が陽太郎に促され、「わたし次の試合はふつうの弾も撃つよ」と宣言します。ヒュースが「千佳が誘導弾(ハウンド)や炸裂弾(メテオラ)を素で撃てればかなり楽に点を獲れるだろうし二宮にも撃ち勝てる」「つまりは栞の逆パターンだ 千佳が撃ってオレたちが守る」と捕捉します。
修が千佳に確認すると「撃てると思う 自分の中の撃てない理由がわかったから」と決意を表明します。遊真からも「やってみたらいいと思う」とフォローが入り、遊真のサイドエフェクトから千佳が嘘をついていないと判断した修は了承します。ただし、実弾を撃つタイミングは修が指示するとのこと。
二宮と撃ち合う場合はヒュースが守る役になりますが、合流できない場合もあるのでどちらにせよ「別案(オプション)」が必要になります。修は栞に訓練室で何かするための話を持ち掛け、烏丸に電話、「うちの部隊(チーム)に力を貸してもらいたいんですが」と相談します。
烏丸は「かわった ちょうど今そっちに向かってる」と二つ返事で答えるのでした。
まとめ
今月は2話掲載。続きます。
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五等分の花嫁【96話 進み続ける日常】【感想・ネタバレ】【コミックライク】
96話「進み続ける日常」
前回までのあらすじ
学校を辞める決意を整えた一花に、風太郎は自主制作映画に女優として出演してくれと逆転の発想で提案し、三玖のフォローもあって翻意させることができました。一方、一花は四葉には本当に自分のやりたいことを探すようにアドバイスするのでした。
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(感想→あらすじ→まとめ)
四葉のターン再開! 風太郎は勉強もイベントも頑張る所存だけど家庭教師としてはピンチが・・
一花の退学騒動が無事に収まり、二学期が開始。学園祭のイベントがきました。ちなみに文化祭とは呼び方が違うだけで、内容は同じようです。
一花はすっかり心が落ち着いたのか、姉妹を気にかける余裕が戻ってきました。対して風太郎は自身の成績は安定し、イベントも徹底的に楽しむことを決め、四葉をフォローする余裕も生まれていますが、五月(?)のD判定には気付いていない様子。
「本業」である家庭教師が疎かになってしまっていて、後になって悔やんでしまうという流れになるのでしょうか。
四葉は一花の後押しもありますが、学園祭に乗り気です。学級長として風太郎と共に楽しんで取り組んでいますが、その裏で五月の成績が下がっているので、また四葉が自分を責める展開にならなければいいのだけどと心配しています。
ストーリー的には起伏があった方がいいのでしょうが、四葉の感情が上がったり下がったりは、いくらなんでもこれ以上は見ていられません。
三玖は自分の意見を主張できるようになり、クラスメイトにも認められ、二乃に頼ることを覚えました。風太郎との距離感は良くなっていますが、逆に独り立ちを予感させます。二乃は招待状をマルオに送ると思いますが、お爺さんの可能性もあります。
風太郎の真剣な表情に、封印したはずの恋心が溢れてドキドキする四葉は、自然で可愛いですね。輝いた瞳のアップが印象的です。風太郎に頼られたことで、アイデンティティも復活したようです。
最後のページは四葉の固まった笑顔と、二乃と三玖の表情が曇っていましたが何なのでしょう。普通に考えれば学園祭関連でトラブル発生でしょうか。
この表情と相まって、D判定が誰のものかわかりづらかったのですが、話の流れ的に五月ですよね。
以下、あらすじです。
96話のあらすじ
休学が決まり、登校する姉妹たちをマンションで見送る一花。ポストを覗くと、学園祭のチラシが投函されています。
学校で四葉、二乃、三玖が自分たちのクラスは何をやるのか話しています。去年は転入してすぐだったため準備に参加できず、今年は参加できることが嬉しいと三玖は言っています。
一学期に受けた入試判定の結果ももうすぐ返ってくるようです。進学を決めた二乃は風太郎とのキャンパスライフを想像していますが、三玖に「それはないね」とバッサリ否定されています。
学園祭が終われば受験まっしぐらと嘆息していると先生が現れ、四葉を職員室に呼びます。学園祭は学級長中心で回るのでその話でした。
職員室を出ると五月と出くわします。授業でわからなかったことを質問していたようです。学級長と言えば風太郎もそうで、四葉はこういうお祭りはどうなんだろうと考えています。
三年生は屋台と決まっているらしく、からあげにフランクフルト、じゃがバターと食べ物を挙げていきますが、食いしん坊のはずの五月は乗ってこず、塾の手伝いがあると帰ってしまいます。
四葉が不思議に思いながら歩いていると、図書館で勉強する風太郎を見つけます。その真剣なまなざしに思わず見入ってしまいまい、一花に言われた「四葉は四葉の本当にやりたことをやってほしいな」という言葉が脳裏をよぎります。
扉の前で足を止めていましたが、リボンがはみ出していて風太郎に気付かれます。「なんか用か?」「用件があるなら早く言え 今は少しでも時間を無駄にできない」と言われ、それを微笑ましく思いながら、「上杉さんに用なんてありませんよーだ! お邪魔しました!」と悪戯っぽく言って立ち去りました。
四葉はドキドキと高鳴る胸に、「なんで今になって・・」と戸惑っていますが、背後から風太郎に声をかけられて「ぬわぁ!!」と驚きます。屋台のことを話し合わなくていいのかと、先生から聞いたと言います。
「時間は無駄にできないって・・」と四葉がこぼすと、「そういうことか」と納得した風太郎は「だからこそだ」と答えます。
「最後の学校行事だ 無駄になんかしないぞ」「やるからには徹底的に楽しむと決めた!」と宣言します。四葉に「頼りにしてるぞ」と言い、それを聞いた四葉の瞳が輝きました。
二人で去年のデータをまとめ、クラスで発表します。二乃が「こういうのは奇をてらわない方がいい」と去年1位だったたこ焼きを推し、男子がそれに乗っかります。たい焼きやタピオカの意見が挙がるなか、風太郎は三玖に何かやりたいかと聞きます。
三玖は「パンケーキ・・」とつぶやきます。去年までのデータにはなかったものですが、逆にありと風太郎は「ナイスアイディアだ」と褒めます。女子が同意し、三玖は照れています。
候補が絞れたところで解散となりましたが、三玖はクラスメイトにバンドをやりたい、招待状を送りたい、被服部で出し物をしたいと相談されて人気者です。何故か風太郎の元には誰も寄って来ず、「人望」と三玖に言われています。
二乃は招待状と聞いて何やら思い浮かべていますが、三玖が屋台をやる気満々なのを聞いて、「下手したら 周辺住民 同時食中毒だわ!」とストップをかけます。
しかし、三玖はバイトもやっているし、「私だって上達してる」と反論し、二乃もいるから安心と付け加えます。それを聞いた二乃は思わず嬉しそうにしてしまい、バツが悪そうにしながら、三玖と一緒にやることを認めました。
解放された四葉がやって来て、二乃に働きすぎじゃないかと言われますが、「最後のイベントですもんね」「一ミリも悔いの残らない学園祭にしましょう!」とはにかんだ笑顔で風太郎の顔を覗き込んできます。照れる風太郎です。
風太郎、二乃、三玖、四葉は帰りがてら駅前のファミレスに寄る相談をしていて、二乃と三玖は風太郎がどっちのバイトに行くかを話しています。どうやらケーキ屋のバイトも店長が復帰したようですね。
それらのことを風太郎は一花に勉強を教えながら報告しています。
一花は「大学入試は大丈夫?」と聞きますが、入試判定の結果用紙をちらつかせながら、「や やめろ! 見るな! これだけは見られたくない!」と三文芝居をする風太郎の態度で、良かったことを悟ります。予想通りA判定でした。
だた、学園祭の準備や家庭教師をしながらA判定を取るような芸当ができるのは、元々勉強ができる風太郎だからこそだと一花は言い、「皆をちゃんとよろしくね ここが正念場だよ」と長女らしく心配をしています。
風太郎は「心配ないさ 勉強も学園祭もきっとうまくいく」「見てな一花 最高の学園祭にしてやるぜ」と自信満々です。
しかし、その裏では何やらトラブルが起きているようで、女子と向かい合って固まった笑顔を見せる四葉、暗い表情をしている二乃と三玖、感情が抜け落ちたような顔でD判定の入試結果を見つめている五月の姿があるのでした。
まとめ
学園祭をどのくらいの回数でやるのかわかりませんが、「私とある男子」では長尺になると思っていたのにすぐ終わってしまったりと長さが読めません。
まあ、イベント的にも学校らしいイベントとしては最後になるので、簡単には終わらないと思いますが、四葉が完全に吹っ切れるストーリーを希望します。
五月は一人だけ風太郎とは絡まずに独自ルートを歩んでいますが、そのぶん風太郎が気にかけるようになった時、一気に距離が詰まるのでしょうか。
これまで風太郎を意識していなかった五月なので、たとえ好きになったとしても「花嫁」にはつながらないと思うので、あまり注目はしていないのですが・・。何かひっくり返るような仕掛けでもあったでしょうか。
ラストページの四葉、二乃と三玖の表情からすると学園祭関連でのトラブルだと思いますが、風太郎がそれに時間を取られて、ますます五月のことが後回しになって、一花に怒られるという流れかもしれません。
頼もしくなってきた風太郎の活躍を期待しています。「徹底的に楽しむ」と宣言していますので、トラブルさえも楽しんで乗り越えられるような風太郎であって欲しいですね。
「五等分の花嫁」【97話 変わり始める日常】【コミックライク】
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