SPY×FAMILY【３９話 MISSION:39】【感想・ネタバレ】【コミックライク】
３９話「MISSION:39」
前回のあらすじ
デズモンドとの初接触を果たしたロイド。底の知れないデズモンド相手に深く探りを入れることは出来ませんでしたが、顔と名前を憶えてもらうことには成功し、ミッションを少しだけ前に進めるのでした。ダミアンも一歩前進のようです。
【漫画ネタバレ目次】「SPY×FAMILY」【コミックライク】
「SPY×FAMILY」【３８話 MISSION:38】【コミックライク】
（以下、３９話のネタバレを含みます）
ダミアンと子分の心温まる課外学習
父親にわずかながら認められたことにより、やる気が必要以上に漲っているダミアン。寮生活で、点呼に間に合わないほどの寝不足になり、目にくまができています。
休日とはいえ点呼に間に合わないと罰が与えられる規則。寮母の手伝いが課せられ、それが終わるまでは外出を禁じられます。
洗濯ものを干しているダミアンに、つきまとう子分二人。夜遅くまで勉強をしているダミアンを心配しています。
早く＜星＞を取らないとと意気込むダミアンの気を逸らそうと映画や食事の話題を振りますが、外出なんてせずに勉強する、遊んでいるやつらとは違うとダミアンは考えています。
考えを変えようとしないダミアンの決意を悟った子分二人は、わざと服装を乱したり、間食したりして罰を喰らい、ダミアンと同じ寮母の手伝いを言いつけられます。喜んで従う二人。
ダミアンは「・・いいよオレなんかにつきあわなくて おまえらだけでも楽しんでこいよ」と気遣いますが、「まあよく考えたらこんな天気にいい日に映画館とかあいつらセンスないですね」「そうですイマドキのトレンドは洗濯です」と二人。
洗濯ものをマントに見立てて遊んだりし、ダミアンもようやく受け入れます。寮母には怒られていますが、こっそり見ていたヘンダーソン先生は（その友情プレシャスエレガンド・・）また表現方法が増えています。
洗濯もののマントをつけて空をぼけっと眺めるダミアンを見たヘンダーソンは、「作業中の私語・悪ふざけ おまえたちには新たな罰を与える」と、生活指導員グリーン先生と一緒に課外学習をしてきなさいと命じます。
イーデン校の敷地内にある川で、カヌーでの川下りをします。グリーンが操る高速カヌーにダミアンと子分二人は大声を上げて騒いでいます。元海兵大隊の腕っこきだと自慢するグリーンは面白がって生徒たちをけしかけます。
「適度な運動は脳にも良いのだ 机に向かうだけが効率的学習とは限らんぞー！」「適度じゃないですーッ！！」。
前方に滝が現れ、カヌーが煽られてダミアンが投げ出されます。泳げないのか「うわぁー助けろ！！ オレはデズモンド家次男だぞー！！」とパニックになっていますが、迷う素振りもなく子分二人が水中に身を投げ出します。「今行きますー！！」。
しかし二人とも泳げず、「うばぁーオレはエルマン家の跡取りだぞー！「オレはエッジバーグ家のごぼべーっ！」と仲良く溺れています。
「せ・・せめてダミアンさまだけでも生き残って・・！！」「そうです我々の分まで夢を叶えてください・・！！」肩を貸され、「お・・おまえら・・」ダミアンは感激しています。
そこへしらーっとした声をかけるグリーン。「盛り上がってるとこすまんが 足つくし流れも速くないぞ」。カヌーの速度は川の流れではなく、グリーンが漕いでスピードを出していただけだったようです。
我に返る三人。川から上がり、グリーンの指示で服を脱いで薪を集め、火を起こします。燃え上がる焚火に歓声を上げる三人。
落ち着いてお腹が空いてきますが、弁当は用意されていません。イーデン生なら現地調達だとグリーンは糸と網を貸し出し、工夫して魚を釣るように言いつけます。
慣れない道具に苦戦する三人。エサのミミズを見たダミアンが声にならない悲鳴を上げ、子分二人がからかったりしながらもなんとか魚を釣り上げ、一緒になって嬉しそうにしています。
焚火で焼いた魚を頬張り、「うまーっ！！」と声を揃えます。グリーンも「そうだろうそうだろう」と満足そうです。
ダミアンははっとして、（なに楽しんでんだオレは・・！！ こんなことしてる間にも他のやつは勉強を・・）。
思いつめた様子のダミアンを見たグリーンは空気を変えます。「・・そよ風が気持ちよくないか少年？」。
「ゆらめく炎や爆ぜる音 木々のざわめき 土の匂い こうやって五感に身を任せてぼんやりするのも悪くないだろう？」「・・ぼけっとしてても皇帝の学徒にはなれないです」冷めているダミアン。
「おや」とグリーンは、最新の脳科学ではぼんやりしている間、脳はすごく活性化していて記憶や創造性に関係しているとか、著名なクリエイターやアスリートたちもぼんやりする時間を大事にしていると説きます。
「ぼんやりしてれば星８つなんてあっという間に取れちゃうかもな」冗談めかすと、子分たちは「ウッソでぇー」と流しますが、ダミアンだけは「ぼんやりぼんやりぼんやり」必死になってぼんやりをしようとしています。
「ダミアンさまそれはあまりぼんやりじゃない気が・・」（案外単純だなこの人・・）と子分たちも若干引いています。
服も乾き、グリーンは生徒たちの間で＜星の湖＞と呼ばれている湖の方まで歩いて行くかと提案します。星と聞いて飛びつくダミアンに、「ダミアンさま星にとり憑かれすぎです・・」と子分がやんわり注意しています。
「ピクピクピクニックぅ～～～～♪」謎の掛け声と共に夜道を歩く一行。グリーンは南部の方では、ピクニックと称して第三国経由で西に亡命する者が増えていると話します。
「先生オレたちを西に売ろうと・・？」怯えるダミアンですが、２～３キロ歩いた程度では亡命はできないとグリーンは笑い飛ばします。
ダミアンたちは何故、西に行ってしまうんだと不思議そうです。「東国の夜空だってこんなに素敵なのになぁ」。落ち込むダミアンに子分たちが、ダミアンが大人になって東国をもっといい感じにしてくれる、と励ましではなく心から言っています。
グリーンが「おっ貴様は政治家志望か？有望だな！」と訊くと「父上が・・そうだから・・」とダミアン。グリーンは何かを目標に頑張れるのは素晴らしいことだと褒めます。
子分たちの夢はそれぞれ宇宙飛行士（髪を立てている方＝ユーイン・エッジバーグ）とお菓子をたくさん食べて暮らすこと（おかっぱで出っ歯の方＝エミール・エルマン）。
どの夢もグリーンは褒め、それを実現するためには真剣に考えることが大事と言います。
一行は目的の湖に到着。周りに何もなく、水面に星が映って宇宙みたいになっています。グリーンが水面に手を入れ、「見ろ少年！ 星が掴めそうだぞー！」「しょーもな！！」。
無駄足だったかと問うグリーンに、「・・いや キレイだと思います・・」素直に応えるダミアン。満足そうなグリーン。
ダミアンはごろんと寝っ転がります。真似する子分二人。「宇宙って でっかいですねー」「だなー」「星ってお砂糖まぶしたみたいでおいしそうですよねー」「ははっ何だよそれ はははっ」。
ダミアンにもはや苦悩の色はなく、心から楽しんでいるような笑い声でした。子分たちにいじられてちょっと恥ずかしそうです。
グリーンはこれが課外学習だったことを思い出し、レポートを提出するように言った後、帰路に着きます。
後日、グリーンからヘンダーソンに三人のレポートが届けられます。「彼らは羽を伸ばせていたかね？」「だといいですが」「ふむそいつはエレガント」。
と、レポートに目をやりますが、「いろいろ見たりやったりして楽しかったです ダミアン・デズモンド」というシンプルな文面。
「・・だがしかし 国語は要努力だな・・」。デズモンドの勉強はまだまだ足りないようですが、ぐっすり眠れたようでした。
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ダミアンズストーリーで外伝ぽかった
アーニャもロイドもヨルも一切出て来ませんでした。外伝ぽい感じでびっくりでしたね。
父親に少し認められたことで、やる気が空回りというか回り過ぎてオーバフローを起こしそうだったダミアン。寝坊して寮母の手伝いの罰を喰らいますが、子分二人がわざと罰を喰らって一緒に作業するところがほっこりします。
ヘンダーソンから「プレシャスエレガント」の言葉を引き出し、課外学習という名目で生活指導員のグリーン先生の引率で外出することになります。
カヌーでの川下りでダミアンが溺れかけたところで、子分たちが迷わずダミアンを助けようと飛び込むところが良かったです。
泳げずに二人とも溺れてしまいますが、それでもダミアンだけは助けようとしていて、ただの子分ではなくダミアンを慕っての子分なんだなと、わざと罰を受けるところとか、いい「友達」に恵まれていると思います。
ちなみにこの二人の名前は髪を立てている方がユーイン・エッジバーグという名前で夢が宇宙飛行士、おかっぱで出っ歯の方がエミール・エルマンという名前で夢がお菓子をたくさん食べて暮らすこと。
いつ名前が出たのか覚えていませんが、名前の方は調べました・・。
グリーンが連れて行ったのは＜星の湖＞。途中、ピクニックと称して亡命する者がいると不穏なことを言っていましたが、伏線になるのでしょうか。
外で体を使うことで張りつめていたものがほどけた様子のダミアン。子分と三人で笑い合っている姿を見ていると、充分に息抜きはできたようです。三人の絆が垣間見えて、いつもとは違っやた形のハートフルな話でした。
まあ、頑張っている割にダミアンに国語力がなかったのは残念ですけども。
アーニャに対する態度も改まったりしますかね！？
「SPY×FAMILY」【４０話 MISSION:40】【コミックライク】
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