SPY×FAMILY【28話 MISSION:28】【感想・ネタバレ】【コミックライク】
28話「MISSION:28」
前回のあらすじ
アーニャの中間考査が心配で学園へ侵入したロイド。新米の同業者に振り回されながらも、目的のアーニャのテストに辿り着きますが、想像していたよりもいい点数だったために手を加えずに去ります。アーニャは自力で赤点を取らずに、中間考査を乗り切りました。
【漫画ネタバレ目次】「SPY×FAMILY」【コミックライク】
「SPY×FAMILY」【27話 MISSION:27】【コミックライク】
(以下、28話のネタバレを含みます)
クラスメイトがデズモンドグループのせいで退学に・・?
主役は初登場(と思います)のジョージ。グルーマン製薬の息子で、アーニャたちのクラスメイトです。
デズモンドグループとの合意を取り付け、「グルーマン製薬が消えてなくなる」という大人の秘密の話を立ち聞きしてしまったジョージが、デズモンドグループの息子であるダミアンに悪意を向けることから始まります。
学園はテストも終わり平和な空気です。アーニャもベッキーと一緒に校庭の掃除をしながら、「ちちもへいわになった」としみじみしています。
ダミアンは取り巻きとじゃれ合って、掃除どころか埃を巻き散らかしています。それでも中間考査で<星>取ったダミアンは人気で、女子たちに囲まれて勉強会を開こうとかちやほやされています。
埃を被ったベッキーが「テストで見直したけどやっぱクソガキだわあいつ・・!」と青筋を立てていますが、「アーニャもじなんちでべんきょうかいしたい」とアーニャがこぼします。
ロイドの任務のためですが、ベッキーは「ねーやっぱりアーニャちゃんて そーゆーことなの?」と好意があるのかと訊き返しますが、当然アーニャはピンときていません。
そこへ悪意の思念が飛んで来ます。きょろきょろと周りを見回すアーニャ。思念の主は冒頭で書いたジョージ。(マジ許すまじ)とドス黒い思念です。
人の名前を憶えないアーニャは知りませんでしたが、ベッキーにクラスメイトのジョージだと教えてもらいます。
(じいやに頼んでこいつのテスト赤点にするためのスパイを雇ったのに・・ッ!)と、自分のおこづかい3ヶ月ぶんであのルーキーを雇ったようです。ロイドに阻止された奴です。
(くらすめいとに すぱいのくろまくが・・!)と驚いたアーニャは「アーニャあいつがきになる」と、じっと見つめて、ベッキーには男なら誰でもいいのかと驚かれています。ネクラそうなキャラに、やめときなよと忠告するベッキー。
ジョージはダミアンを退学に追い込めばまだチャンスはあると勝手に思い込み、それをアーニャが読んでいます。(あいつじなんをたいがくさせようとしてる・・?)。
ジョージは懐からタバコの吸いガラを出すと、「これは・・タバコの吸いガラ・・」とわざとらしくダミアンに因縁をつけます。「・・ダミアンくん・・キミまさか・・」。
「は!? タバコなんか吸ったことねーし!」と声を荒げるダミアンを無視して、ジョージは大声で先生を呼びます。慌てて止めるダミアン。
ジョージはそれを待っていて、自分で自分の頬を殴って一人で転びます。駆けつけた先生に「タバコを見つけて先生に報告しようとしたら彼にいきなり殴られて・・」と完全にでっちあげです。
先生はそれを鵜呑みにして「説明しなさいダミアンくん!! 本当なら大問題だぞ!!」と興奮し、取り巻きが真実を告げてダミアンの潔白を伝えますが、取り巻きのために信用されません。
そこにザン!と立ちふさがるアーニャ。「じなんは そんなことしない」とキリッとした目で先生を威嚇します。「アーニャみてた そのこ かってにころんだだけ」。
アーニャの鋭い眼差しに怯む先生。そして、入学初日に<雷>を取った生徒だということを思い出し、関わるとマズいと判断して「おフザケで先生を呼ぶんじゃない! ちゃんと掃除しなさい!」と去って行きます。
アーニャが庇ったことに「おまえ・・」と赤面しつつちょっと感動したふうなダミアン。「フッ じなん たいがくになったらアーニャこまる(ぷらんBが)」。
「カッコイイよアーニャちゃん! 私までキュンとしちゃったよ~」とベッキーが駆け寄って来ます。「この想いダミアンにも伝わったよ♡ ね?♡」。
と、ダミアンに振るとわかり易く顔を真っ赤にするダミアン。「あ!! ててててめ何言ってんだ 頼んでねーし!! よけいなことだし!!」と慌てますが、ジョージも「そうだ なに邪魔してくれてんだ!!」と乗っかってきます。
ダミアンはジョージに標的を切り替えて、事の次第を問い質します。
ジョージは親の会社が倒産すること、ダミアンの親の会社に潰されたと言います。デズモンドグループがグルーマン製薬をどうのこうのというのはニュースでもやっていたようで、クラスメイトたちはその話を信用します。
「キミが赤点を取ったり退学になったりすれば キミんちが混乱して倒産もウヤムヤになるかもって思ったんだ」と告白。
ダミアンは父親が「潰す」ようなあくどいまねはしないし、だいたい大人の問題に巻き込むなとまっとなことを言い、ベッキーも賛成します。
ジョージはそれもわかったうえでやったこと、自分は親の都合で退学になる、倒産を阻止できなかった以上、グルーマン製薬は明日から路頭に迷い退学になると。
ダミアンへの恨み節が炸裂しますが、取り巻きがダミアンの<星>は実力だし、ジョージの人気のなさはおまえ自身のせいだと厳しいことを言い放ちます。「オイ・・」とさすがにダミアンも引いています。
「うるさいうるさい!!」と逆ギレするジョージ。「ボクだってもっとこの学校で青春を謳歌したかったんだー!」と思いの丈をブチまけると、自暴自棄になってゴミのような自分がゴミ拾いなんてシュールだとヤケになります。
見かねたダミアンがジュースを奢ってやると言うと、ジョージは「今すぐ飲みたい」とダダをこね、ダミアンの取り巻きが買ってきます。
少し気分を良くしたジョージは「・・そういえば 学食の『最高級キャビア丼』結局一度も頼んだことなかったな・・」と遠い目をします。
仕方なくダミアンはそれも奢ると、調子に乗り始めたジョージは一度でいいから<星>をつけてみたかったと、ダミアンのバッジを貸してもらいます。
「じゃあ次は・・」とエスカレートするジョージに取り巻きがストップをかけますが、ジョージは「・・来月くらいにはさ きっとボクんちは一文無しになって それできっとジンシンバイバイとかで西国に売られたりしちゃうんだ そこでは奴隷のような日々が待ってるんだ・・」と悲観的に語ります。
「だから今この束の間を楽しむことくらい許されてもいいだろう!!」と言うジョージに誰も何も言えませんでしたが、アーニャがポンポンと肩を叩きます。
「だいじょぶ にしはあんしんのくに(ちちもえらいひともいいやつ)」と慈母のような笑みを浮かべて言い切ります。
アーニャはロイドを通じて西国が危険ではないと知っていますが、それを知らないジョージにしてみれば(本当の西国を知りもしないくせに・・なぐさめてくれるのか・・?)とアーニャが気を遣っていると勘違いします。
今更ながらに皆に優しくされていたことを思い返し、(目から塩水が止まらないよ・・!)と涙します。そして、「ねえ最後のワガママいいかな・・?」。
「ボク半年後の合唱コンクールが楽しみだったんだ 歌でみんなとひとつになりたかったんだ ダメかな・・? ダメだよね・・」と真摯にお願いをすると、皆も何故かその気になってきます。
ベッキーが「ラーララー ララララー♪」と歌い出すと、周りの生徒も声を合わせてきます。ジョージは取り巻きと肩を組み、皆で輪になって合唱を始めます。
ちなみにアーニャだけはしら~っとした表情で、生暖かい目で見詰めています。
(みんなありがとう 最高の思い出をありがとう・・!)とジョージが感動していると、ダミアンが「これやるよ」と愛用していた文房具をプレゼントします。「学校辞めてもオレたちのこと忘れんなよ?」。
その流れで皆が我も我もと本や腕時計をプレゼントし、アーニャは道端に落ちてたはっぱをあげています。
皆に励まされ、花束まで背負ったジョージはクラスメイトの声を背にしながら、学校の門をくぐって出て行きます。(みんな! さようなら愛するイーデン・・!)。
「――てことがあった」と家に帰ってロイドに報告するアーニャ。ヨルは素直に感動していますが、ロイドは「ていうかグルーマン製薬は買収されるだけで倒産はしないぞ・・?」と冷静に指摘します。「え・・?」。
同じ話をジョージも家に帰って父親から聞かされ、むしろデズモンドグループは救ってくれたのだと言われます。父親は、社長という肩書きとグルーマンの社名を失うことを伝えあぐねていたと説明。
「じゃ・・じゃあ西国での奴隷生活は・・学校は・・」「ん? 何言ってる 明日からも普通に通え」と非常な通告がなされます。
ざわめきのなか登校するジョージ。周りからはひそひそと噂され、後ろ指を指されて、いたたまれません。
ベッキーには素に戻った顔で「もらった物ちゃんと返しなさいよね」と言われ、「ジュース代も返せよな」とダミアン一派。ポンポンとアーニャだけが優しく肩を叩いてくれるのでした。ドンマイ!
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勘違い炸裂! アーニャが一番冷静だったかも?
ジョージの思い込みによる盛大な自爆でした。
皆に優しくされてほのぼのとイイ感じの話になってきた辺りから、どんでん返しがくるなあとニヤニヤしていましたが、しっかりひっくり返してくれました。
半年後の合唱コンクールの夢まで叶えてもらったジョージ。いつか合唱コンクールネタで再登場するでしょうか。
アーニャだけは今回、いいところばかりでした。
思惑はロイドのためのダミアン攻略作戦ですが、周りから見れば冤罪を押し付けられそうになったダミアンを毅然とした態度で庇い、落ち込んで自暴自棄になったジョージに「だいじょぶ にしはあんしんのくに(ちちもえらいひともいいやつ)」と 安心感を与えました。
まあ、プレゼントに道端のはっぱとかアーニャらしいですし、合唱に加わらずにしら~っとしているところは流されないアーニャらしくて良かったですが、最後もドンマイとなぐさめてました。
ダミアンはアーニャに庇われて色んな感情が入り混じっていたでしょう。勉強会の話をちらっとしていましたので、もしかしてワンチャンあるかもしれませんね。
思考を読めるアーニャから始まる、学園のひと幕でした。
「SPY×FAMILY」【29話 MISSION:29】【コミックライク】
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Dr.STNOE【154話 SPY VS. SPY】【感想・ネタバレ】【コミックライク】
154話「SPA VS. SPY」
前回までのあらすじ
お互いが相手の大将を取るために精鋭を送り込みました。
「Dr.STONE」【153話 WAR GAME】【コミックライク】
以下、「週間少年ジャンプ(2020年28号)」のネタバレを含みます。
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ゼノ王国(コーン王国改め)のことが少しわかってきました
「DOCTOR VS. DOCTOR」に続き、今度は「SPY VS. SPY」。互いに送り込んだスパイを軸にして、相手のリーダーを切り崩す戦いです。もっとも千空らの目的は拘束で、敵方の目的は暗殺ですけど。
今回は色々とわかりました。
敵方は見つけ次第マシンガン乱射の、スタンリー派でまとめられているのかと疑っていましたが、新たに登場した敵側のキャラクターはまともな人間でした。
ルーナという若い女(これがスパイ)と、取り巻きなのかオタクっぽい荷物運びの若い男二人カルロスとマックス。アメリカっぽい名前です。
スタンリーが狙撃でリーダーを殺すと言うと、ルーナは「こ 殺すの・・?? さすがにちょっとだけかわいそくない・・?」と現代人(復活組ですけど)としては、まともな感性を持っているようです。
ゼノとスタンリーがヤバ過ぎてヒャッハーな連中かとも思っていましたが、それは心配しなくても良かったようです。
このルートだと千空たちの目的=全人類復活というのを聞けば和解できる可能性もありますね。
敵即斬のメンバーであれだけ広大なコーン畑を運営できるのか疑問でしたが、まともな人間がいるなら納得です。
あと、ゼノの説明によれば石化中のおよそ3700年を思考を止めずにいた優秀な者だけが復活する、とのこと。復活液を知らないのですから当たり前ですけど、今いるゼノ王国のメンバーは全員優秀だということです。
にしてはゲンに張りついている脳筋ぽい大柄な女や、ルーナにカルロス、マックスが何かに秀でているようには見えませんが・・。今後、個性を出してくるでしょうか。
スパイ合戦でまずは敵側が先手
スタンリーに率いられてペルセウス号に接近して来たのは、ルーナという若い女とマックス、カルロスという荷物持ちの若い男二人。てっきりスタンリー一人で突撃かましてくるのかと思っていましたが、ちゃんとしています。
ルーナはボーダー柄の身体にフィットした服を着ていて、ゲンを信用していいのかとスタンリーに問いかけています。
「信用? いきなり寝返ってきた敵兵を信用してるって奴がいたら そいつは今すぐ頭の医者に行った方がいいな」と皮肉っぽい言い回しのスタンリーは油断なりません。ゲンから情報を引き出そうとしているようです。
ルーナは「そ・・そうねもちろん 当然! 私もわかってたけど?」と、お調子者っぽい部分を持っているようです。後ろをちらちらと気にしていると、しばらくして若い男二人が荷物を担いで走って来ます。
その男たち、カルロス(黒人の方?)、マックス(メガネ?)はルーナの取り巻きかファンなのか、いいところを見せたいようです。ルーナは「お禳」と呼ばれています。
ルーナは照れ隠しなのか「マジ使えない」と憎まれ口を叩きながらも、二人の荷物を分担して運ぼうとしますが、スタンリーが止めます。
「運ばなくていいじゃねえ 運ぶなだ 大荷物運んでた痕跡体につけんな このあと仕事があんだよ」と鋭い口調で言い放ち、見た目は女性っぽさがありますが、こうしてみると男だということがわかります。
ペルセウス号では龍水が(・・空気が澱んでいるな フゥン悪い予兆だ 当たるぜ船乗りのカンは)といつもながら有能な面を見せています。
龍水のカン通りにスタンリーらは近くまで接近しており、カルロスやマックスも船の大きさにびっくりしています。ルーナはツンデレ口調でゼノほどじゃないけどと言っていますので、もしかしてゼノの信奉者でしょうか。
スタンリーはゼノに持たされたゼノ作の温度計と湿度計、風見鶏でデータを取っていきます。カルロスがお天気予報でもすんのかと軽口を叩いていますが、「弾速に影響すんでね」とスタンリーは冷徹に言います。
狙撃銃を組み立て、「狙撃(スナイプ)すんだよ 敵の科学のリーダーを ゼノの科学の狙撃銃で」。スコープの先には千空と大樹の姿。哨戒機で下見済、「ここがベスポジだ」と大木の枝に狙撃銃を設置します。
ルーナは殺すと言われて動揺し、「さすがにちょっとだけかわいそくない・・?」と小さく反論しますがスタンリーにひと睨みされて、「なーんて風にそこの甘ちゃん二人が臆病風に吹かれないように見張るのも私の仕事ね!」と切り替えます。
ルーナがお調子者っぽいのはわかりましたが、スタンリーとの上下関係というか恐怖すら感じているような関係性が歪に見えます。
ルーナの服装は狙撃する時の目印でもあり、縞一本10インチの目盛り。ターゲットとの距離を正確に測るためのもので、ルーナが潜入し、科学のリーダー大樹を見つけて甲板に誘い出すのが仕事です。
「3秒でいい 甲板に3秒誘い出して こいつだって合図を送れ 一撃で俺が仕留める」と確実に殺る気です。
ルーナはターゲットが木っ端みじんになるイメージを無理やり振り払いながら、(私はクールな女ルーナ! 私はデキる女ルーナ!・・!)と自己暗示をかけてからペルセウスに向かって突入して行きます。
スタンリーはそれを見ながら、船ごと外洋に逃げれば助かるのにと先週氷月が指摘したことを思っています。
(動かねえのは 残ってる仲間を見捨てて逃げらんない 少年達(ガキ)にありがちな甘さだな そんな連中だ 助けてって女 ほっとけるわけもねえ)と何やら微妙に間違いが多そうです。
この言い分だとコハクやクロムは見つかっていないようですし、そもそも千空たちはコーンが目的なので見捨てるも何もないことなど、このへんのズレが「ブッコロ」になっているのでしょう。甘いというのは確かですけども。
スパイを送り込んで来たことへのカウンターだとスタンリーは言っています。ルーナはほうほうのていの猿芝居をして、「HELP ME,PLEASE! 必死で逃げてきたの 恐ろしいDr.ゼノの王国から・・!!」。
久々登場のモズが「んー可愛いね」と早速喰いついて「今そこ大事ですか?」とキリサメから白い目を向けられています。龍水は(フゥン難しい判断だ 助けたいのは山々だが 鵜呑みにするわけにもいかん)と冷静に見極めようとしています。
そんななか歩み寄ったのはキラキラした千空。「大丈夫かい? さあ! もう安心だ 船に入って」と優しく手を差し伸べます。「・・あ ありがと・・」とキュンとした感じのルーナ。
大樹は「とりあえず奥でケガの手当てだー!」といつも通りの対応で、キリサメがルーナをお姫様だっこで運び入れますが、「キレイな」「千空・・」と杠と金狼は胡散臭げです。
ペルセウスから離れた森の中ではスイカの先導で司たちが進んでいますが、クロムたちの正確な位置がわかりません。
「科学のリーダーの拘束で先手を取りたい うん・・少しでも早く情報を得られれば――」と司も攻めあぐねている様子です。
ペルセウスではリッキーがあからさまに怪しいルーナに疑いの目を向けていて、モズは可愛いからアリ、陽も「まー千空も男だしよ!」とどストライクなんじゃないかと楽しんでいますが、杠だけは「それはさすがに違いそうだけど・・」。
もちろん、杠が正解。裏では悪の顔をした千空がいました。「ククク あの女から情報引きずり出して 特殊部隊の司に暗号通信する」「スパイVS.スパイ」「腹黒狸の化かし合いだ・・!!」。
「やっぱりね全然違った!!」との全力のツッコミは、杠のものだったでしょうか。
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突撃部隊同士はカチ合わずに潜入作戦から
司軍とスタンリー軍(先週までは単独だと思ってました)がカチ合う可能性も考えていましたが、普通に船まで来ました。
スタンリーが仲間を連れて来ていたのは意外でしたが、言動や、ルーナを単なるポインターとしてしか見ていないこととか怜悧な印象は変わらずです。
ゼノ王国は全員こんなやつばっかりかと思っていましたが、どうやらゼノとスタンリーだけが特殊なようで、トップを抑えられたらなんとかなりそうな道筋は見えました。
ルーナの立ち位置というか、スタンリーの言うことが絶対とか恐怖政治っぽい感じで使役されていますが、本人自体は善人ぽいです。キラキラ千空に騙されていましたし、素直に大樹のことをスタンリーに教えるでしょうか。
狙撃が先か、千空たちが情報を得るのが先か。千空たちからすれば情報を得て、司経由で伝えてゼノ王国を奇襲、拘束という流れが最善ですが、あそこまでガッツリと狙撃銃を出したからには撃つと思われます。
問題は誰が的になるのか、そして当たるのか、当たればどれだけの負傷をするのかといったあたりでしょう。大樹が不死身ぶりを見せてくれるかとも思いますが、スタンリーのシリアスさはそんなコメディっぽさを受け付けないような感じもします。
ルーナとのやり取りを経てから、司たちの動きというふうになるでしょうか。
最終的な落としどころは、先にも書いたように千空たちの目的を知ってゼノが態度を軟化するというところだと思いますが、そこに至るまで、まだまだ波乱がありそうですね!
「Dr.STONE」【155話 SCIENCE IS ELEGANT】【コミックライク】
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Dr.STNOE【153話 WAR GAME】【感想・ネタバレ】【コミックライク】
153話「WAR GAME」
前回までのあらすじ
偵察に出たクロムとコハクの通信をゼノは傍受し、一方的な交渉を持ちかけてきます。ゲンの口車のおかげで科学王国のリーダーを大樹だと思っているゼノは大樹と交渉しますが決裂。通信が終わると同時にスタンリーの飛行機がペルセウス号の上空に現れ、位置が特定されてしまいます。千空は敵方の航空戦力に対抗するため、空母を作ると宣言するのでした。
「Dr.STONE」【152話 DOCTOR VS DOCTOR】【コミックライク】
以下、「週間少年ジャンプ(2020年27号)」のネタバレを含みます。
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交渉決裂 空中戦と思いきや敵方の大将を仕留める速攻戦
敵方の航空戦力に対抗するため空母を作る、と千空は言いましたがそう言えば千空自身はドッグファイトをするとは言ってませんでした。
冒頭、何故か場を仕切っていたのはマグマ。「よう 今の戦況を整理しようぜ!?」と胡散くさい笑顔で皆に話しかけますが、5秒で化けの皮が剥がれ「ブチ殺してやるよ あのDr.ゼノとかいう奴」と血気盛んです。
陽の銃を奪って突撃をかけようと陽を追い回しますが、そこはニッキーが腕力で止めます。完全にパワフル女房です。ちなみにマグマの手下と陽もボコられていました。
マシンガンに対して銃で特攻を仕掛けようと考えるのはマグマくらいで、火力の差が歴然としているのをわかっているのは現代組です。まあ、マグマの性格なら火力差を知っていても突撃と言い出しそうですけど。
「うん 今の戦況を整理しよう」と今度は司が言い、「ああ同じセリフでも なんて信頼感・・」と南が涙目ですが、皆同じことを思ったでしょう。
場にはシュミレーションゲームで使われる六角形のマス目の、ヘクスマップが用意されています。人物やペルセウス号といったコマつきで、ひと目で戦況が把握可能。松風も感心しています。
位置関係を計算するのは羽京で、こういうのは得意そうです。やっと智将らしさが出てきました。
銀狼はこちらの位置がバレたのでペルセウスごと逃げたほうがいいのではと弱気なことを言い出しますが、「敵に哨戒機がいたら無意味だよ 逆に陸地っていう逃げ場を失うだけだ」と羽京に指摘され「だよねえ僕もホントはそう思ってた」と手の平くるん。
司が氷月にDr.ゼノの立場ならどうする?と意見を求めると、「海賊船を作りますね」。海賊船のコマが用意されます。
「敵がちゃんとしていればですが――」海賊船のコマをペルセウス号に向け、「火器の差は明白なんですから 高速の小型ボートで接近し 一気に制圧する 大型船では逃れようがありません」とまっとうな指摘です。
司は「近代の本物の海賊と同じやり口だね」と同意。哨戒機でペルセウス号の位置は把握され、上空からも掃射されます。「私たちが接近戦でどれだけ強かろうと空は飛べません」と氷月。
「制空権を一方的に握られた戦闘に勝ちの目はないよ」と司が結論を出すと、「はっはー その通りだ つまりVS.飛行機には――」、ドッグファイト、飛行機で闘うと龍水がノリノリです。
空母ペルセウスを造るための突貫工事が始まり、帆を取り外して甲板を滑走路に改造します。南はそのサイズに「飛べるのこんなので・・!?」と疑問を呈しますが、ウルトラライトプレーンなら離陸距離はほんの20メートルと龍水は答えます。
着陸はワイヤーで引っかけて力尽くで止めると千空。板の滑走路を走るために車輪を竹編み車輪(杠製)に付け替えます。
敵方もゴムがなく、車輪の代わりにグラススキーを付けていて、コーン畑の滑走路以外にもギリ降りれるワンチャンあると「ククク合理的な奴だ」と千空は褒めています。
「素材が無いなら無いで逆にプラスの設計をするか はっはー! なかなか切れるぞこの敵は」と龍水も認めています。と、そこで何かに気付いた様子。
「いや Dr.ゼノが切れ者ならだ」「あの哨戒機の飛び方 パイロットの俺には分かる 逃げ場は無いぞと存在を見せつけるような」「あるいは俺らをここに釘付けにするために――当たるぜ船乗りのカンは?」。
龍水は船乗りと言っていますがパイロットの俺にはと言ったり、どっちなんでしょう。パイロットとの設定は既出でしたか。すっかり忘れてしまっています。ドローンくらいならともかく、スタンリーとドグファイトできるほどの腕前はないでしょう。
龍水の予測通り、ゼノは「彼らは逃げられないよ そのための哨戒機での牽制だ」とゲンに語っています。ゲンの目の前では巨大な女(初キャラ?)がもしゃもしゃと肉を食べています。「飛行機で追っかけて力尽くで制圧するってことか?」。
ゼノはもう少しエレガントに「釘付けにして 敵の科学者を暗殺する」と不穏な宣言をしています。絶句するゲンの言葉を信じているゼノは、チート科学者は一人だと思っていて、「なら少年科学王国を崩壊させるには そのリーダーを消せば済む話だ」。
狙われるのは大樹。「いい考え~ジーマーで~♪ でででも そんなことできる?」とゲンが矛先を逸らそうとしますが、「できるね」とスタンリーが断言。「どうやって・・??」「できるよ」。
「おおMr.ゲン! スタンができると言ったらそれ以上は聞く必要はないんだ!」とゼノが強く言い、スタンリーが出立。「できるんだよ」と念押しされてゲンは(なんかメンゴ 大樹ちゃ~ん」と黙り込むしかありません。
科学王国側では氷月が発言しています。「ゲン君にクロム君にコハク君 全員を見捨てコーンも諦め はるばる海洋まで逃げれば助かります」。「そんなことするわけがないだろー!」と大樹。
「でしょうね でも敵にはそれは分からない そういう話です」といつの間にか参謀ポジションに収まっている氷月。「だから早めに速攻をかけてくるはずなんだ」と司も同意見です。
「クククな~らご親切に逆にこっちから速攻かけてさしあげしょうじゃねぇか」と千空も賛成します。
「少人数の特殊部隊で敵の科学の源 Dr.ゼノの身柄を拘束する!!と司。メンバーは司、氷月、羽京、スイカです。
最初の偵察でスイカや氷月、羽京らが選ばれないのは荒事に向き過ぎているからかと推測していましたが、やはりこっちの奇襲部隊に選ばました。スイカも選ばれておかしくなかったので納得ですが、どういう活躍をしてくれるでしょう。
というかモズは普通に選ばれませんでした。キリサメも軍議に参加していないようですし、現代組以外は話についていけないとかいうことかもしれません。松風は参加していたようですけど。
奇しくも両者とも同じ考えに至りましたが、敵方は抹殺、こちらは拘束。主人公側だから抹殺できないのは当たり前ですが、その決意の差が本来なら戦いに出て来るのですけども。
ゲンもその筋道に気付いていて、お互い本陣は動かせず、敵本陣の科学リーダーをチェックメイトすれば勝ち。科学王国VS.科学王国の速攻戦が開始されるのでした。
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奇襲作戦開始 ドッグファイト前の地上戦です
ペルセウス号を空母に改造、飛行機の車輪もそれに向いた竹の車輪に付け替えて空中戦の準備をしつつ、戦いは地上戦です。
接近戦では司の武力や氷月の技が冴えそうですが、火力差は歴然としていますし、スタンリーも元軍人で白兵戦もいけそうです。途中でカチ合うのか、お互いに本陣を急襲する形になるのか。
接近戦だけで言えば科学王国(敵方も科学王国となっていますけど便宜上こっち側を科学王国とします)には防衛にモズや松風が残っています。金狼や銀狼ではちょっと渡り合えそうになさそうですけど、モズ・松風の出番はあるかもしれません。
司らの部隊は強力ですが、ゼノが無防備で受けているはずもないので、科学技術の前に屈することになるのでしょうか。
宝島編の時のドローンも「出るぞ出るぞ」と思わせておいてなかなか出ませんでしたし、空中戦はだいぶ先になるかと思います。
展開は読めませんが、話は動き出しました。しばらくはバトル展開になるかもしれませんね。
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