Dr.STNOE【153話 WAR GAME】【感想・ネタバレ】【コミックライク】
153話「WAR GAME」
前回までのあらすじ
偵察に出たクロムとコハクの通信をゼノは傍受し、一方的な交渉を持ちかけてきます。ゲンの口車のおかげで科学王国のリーダーを大樹だと思っているゼノは大樹と交渉しますが決裂。通信が終わると同時にスタンリーの飛行機がペルセウス号の上空に現れ、位置が特定されてしまいます。千空は敵方の航空戦力に対抗するため、空母を作ると宣言するのでした。
「Dr.STONE」【152話 DOCTOR VS DOCTOR】【コミックライク】
以下、「週間少年ジャンプ(2020年27号)」のネタバレを含みます。
週刊少年ジャンプ(27) 2020年 6/22 号 [雑誌][amazon.co.jp]
交渉決裂 空中戦と思いきや敵方の大将を仕留める速攻戦
敵方の航空戦力に対抗するため空母を作る、と千空は言いましたがそう言えば千空自身はドッグファイトをするとは言ってませんでした。
冒頭、何故か場を仕切っていたのはマグマ。「よう 今の戦況を整理しようぜ!?」と胡散くさい笑顔で皆に話しかけますが、5秒で化けの皮が剥がれ「ブチ殺してやるよ あのDr.ゼノとかいう奴」と血気盛んです。
陽の銃を奪って突撃をかけようと陽を追い回しますが、そこはニッキーが腕力で止めます。完全にパワフル女房です。ちなみにマグマの手下と陽もボコられていました。
マシンガンに対して銃で特攻を仕掛けようと考えるのはマグマくらいで、火力の差が歴然としているのをわかっているのは現代組です。まあ、マグマの性格なら火力差を知っていても突撃と言い出しそうですけど。
「うん 今の戦況を整理しよう」と今度は司が言い、「ああ同じセリフでも なんて信頼感・・」と南が涙目ですが、皆同じことを思ったでしょう。
場にはシュミレーションゲームで使われる六角形のマス目の、ヘクスマップが用意されています。人物やペルセウス号といったコマつきで、ひと目で戦況が把握可能。松風も感心しています。
位置関係を計算するのは羽京で、こういうのは得意そうです。やっと智将らしさが出てきました。
銀狼はこちらの位置がバレたのでペルセウスごと逃げたほうがいいのではと弱気なことを言い出しますが、「敵に哨戒機がいたら無意味だよ 逆に陸地っていう逃げ場を失うだけだ」と羽京に指摘され「だよねえ僕もホントはそう思ってた」と手の平くるん。
司が氷月にDr.ゼノの立場ならどうする?と意見を求めると、「海賊船を作りますね」。海賊船のコマが用意されます。
「敵がちゃんとしていればですが――」海賊船のコマをペルセウス号に向け、「火器の差は明白なんですから 高速の小型ボートで接近し 一気に制圧する 大型船では逃れようがありません」とまっとうな指摘です。
司は「近代の本物の海賊と同じやり口だね」と同意。哨戒機でペルセウス号の位置は把握され、上空からも掃射されます。「私たちが接近戦でどれだけ強かろうと空は飛べません」と氷月。
「制空権を一方的に握られた戦闘に勝ちの目はないよ」と司が結論を出すと、「はっはー その通りだ つまりVS.飛行機には――」、ドッグファイト、飛行機で闘うと龍水がノリノリです。
空母ペルセウスを造るための突貫工事が始まり、帆を取り外して甲板を滑走路に改造します。南はそのサイズに「飛べるのこんなので・・!?」と疑問を呈しますが、ウルトラライトプレーンなら離陸距離はほんの20メートルと龍水は答えます。
着陸はワイヤーで引っかけて力尽くで止めると千空。板の滑走路を走るために車輪を竹編み車輪(杠製)に付け替えます。
敵方もゴムがなく、車輪の代わりにグラススキーを付けていて、コーン畑の滑走路以外にもギリ降りれるワンチャンあると「ククク合理的な奴だ」と千空は褒めています。
「素材が無いなら無いで逆にプラスの設計をするか はっはー! なかなか切れるぞこの敵は」と龍水も認めています。と、そこで何かに気付いた様子。
「いや Dr.ゼノが切れ者ならだ」「あの哨戒機の飛び方 パイロットの俺には分かる 逃げ場は無いぞと存在を見せつけるような」「あるいは俺らをここに釘付けにするために――当たるぜ船乗りのカンは?」。
龍水は船乗りと言っていますがパイロットの俺にはと言ったり、どっちなんでしょう。パイロットとの設定は既出でしたか。すっかり忘れてしまっています。ドローンくらいならともかく、スタンリーとドグファイトできるほどの腕前はないでしょう。
龍水の予測通り、ゼノは「彼らは逃げられないよ そのための哨戒機での牽制だ」とゲンに語っています。ゲンの目の前では巨大な女(初キャラ?)がもしゃもしゃと肉を食べています。「飛行機で追っかけて力尽くで制圧するってことか?」。
ゼノはもう少しエレガントに「釘付けにして 敵の科学者を暗殺する」と不穏な宣言をしています。絶句するゲンの言葉を信じているゼノは、チート科学者は一人だと思っていて、「なら少年科学王国を崩壊させるには そのリーダーを消せば済む話だ」。
狙われるのは大樹。「いい考え~ジーマーで~♪ でででも そんなことできる?」とゲンが矛先を逸らそうとしますが、「できるね」とスタンリーが断言。「どうやって・・??」「できるよ」。
「おおMr.ゲン! スタンができると言ったらそれ以上は聞く必要はないんだ!」とゼノが強く言い、スタンリーが出立。「できるんだよ」と念押しされてゲンは(なんかメンゴ 大樹ちゃ~ん」と黙り込むしかありません。
科学王国側では氷月が発言しています。「ゲン君にクロム君にコハク君 全員を見捨てコーンも諦め はるばる海洋まで逃げれば助かります」。「そんなことするわけがないだろー!」と大樹。
「でしょうね でも敵にはそれは分からない そういう話です」といつの間にか参謀ポジションに収まっている氷月。「だから早めに速攻をかけてくるはずなんだ」と司も同意見です。
「クククな~らご親切に逆にこっちから速攻かけてさしあげしょうじゃねぇか」と千空も賛成します。
「少人数の特殊部隊で敵の科学の源 Dr.ゼノの身柄を拘束する!!と司。メンバーは司、氷月、羽京、スイカです。
最初の偵察でスイカや氷月、羽京らが選ばれないのは荒事に向き過ぎているからかと推測していましたが、やはりこっちの奇襲部隊に選ばました。スイカも選ばれておかしくなかったので納得ですが、どういう活躍をしてくれるでしょう。
というかモズは普通に選ばれませんでした。キリサメも軍議に参加していないようですし、現代組以外は話についていけないとかいうことかもしれません。松風は参加していたようですけど。
奇しくも両者とも同じ考えに至りましたが、敵方は抹殺、こちらは拘束。主人公側だから抹殺できないのは当たり前ですが、その決意の差が本来なら戦いに出て来るのですけども。
ゲンもその筋道に気付いていて、お互い本陣は動かせず、敵本陣の科学リーダーをチェックメイトすれば勝ち。科学王国VS.科学王国の速攻戦が開始されるのでした。
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奇襲作戦開始 ドッグファイト前の地上戦です
ペルセウス号を空母に改造、飛行機の車輪もそれに向いた竹の車輪に付け替えて空中戦の準備をしつつ、戦いは地上戦です。
接近戦では司の武力や氷月の技が冴えそうですが、火力差は歴然としていますし、スタンリーも元軍人で白兵戦もいけそうです。途中でカチ合うのか、お互いに本陣を急襲する形になるのか。
接近戦だけで言えば科学王国(敵方も科学王国となっていますけど便宜上こっち側を科学王国とします)には防衛にモズや松風が残っています。金狼や銀狼ではちょっと渡り合えそうになさそうですけど、モズ・松風の出番はあるかもしれません。
司らの部隊は強力ですが、ゼノが無防備で受けているはずもないので、科学技術の前に屈することになるのでしょうか。
宝島編の時のドローンも「出るぞ出るぞ」と思わせておいてなかなか出ませんでしたし、空中戦はだいぶ先になるかと思います。
展開は読めませんが、話は動き出しました。しばらくはバトル展開になるかもしれませんね。
「Dr.STONE」【154話 SPY VS. SPY】【コミックライク】
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