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五等分の花嫁【97話 変わり始める日常】【感想・ネタバレ】【コミックライク】

97話「変わり始める日常」

前回までのあらすじ

学園祭を徹底的に楽しむと決めた風太郎。学級長の立場で四葉と共にクラスの出し物を決め、クラスをまとめていきますが、裏では五月の成績が思うように上がらず、学園祭の準備も何やらトラブルが発生しているようでした。

 

「五等分の花嫁」【96話 進み続ける日常】【コミックライク】

【漫画ネタバレ目次】「五等分の花嫁」【コミックライク】

 

以下、「週間少年マガジン(2019年36・37合併号)」のネタバレを含みます。

週刊少年マガジン2019年 36・37号[2019年8月7日発売]【電子書籍】[ 週刊少年マガジン編集部 ]

(感想→あらすじ→まとめ)

 

トラブル回避を目指す不器用な風太郎と、影でコソコソも悪くないと思う二乃

トラブルの元は、出し物の屋台がパンケーキとたこ焼きで意見が割れたことでした。パンケーキ派は三玖を中心に主に女子が、たこ焼き派は二乃を中心に主に男子がまとまっています。

 

二乃は最初に言い出した手前、最後まで責任持つと男前な理由ですが、女子たちは祐輔(武田くん)狙いで二乃がたこ焼き派についていると勘違いしていて、それが原因でゴネているようです。

 

二乃は陰でコソコソするのは嫌いと正面から文句を受けて立つつもりでしたが、風太郎が仲裁に入りました。

 

二乃が祐輔狙いだと勝ち目ないからと言う女子に、風太郎は「勘違いだ」「二乃は俺をすっ 好きだからな」と一生懸命頑張りましたが、ドン引かれています。「妄想はやめよう」「良い子紹介してあげるから」と憐れまれていました。

 

陰で聞いていた二乃が嬉しそうだったので風太郎的には損をしていませんが、クラスの女子からは痛い人認定されてしまったことでしょう。かえってクラスがまとまるかもしれません。というか皆の前では、二乃はあまりアピールしていないみたいですね。

 

二乃と一緒に聞いていた四葉が、「陰でコソコソするのも悪くないと思うな きっと何か理由があるんだよ」と言います。

 

二乃は幼い頃パンケーキ屋に連れて行ってくれなかったマルオのことを思い返し、母親の味を忘れないようにわざとそうしてくれていたことに気付きます。

 

五月もお墓参りでお供えしてあった花を見て、父親のおかげでここまで成長できたと言っていて、二乃はマルオを招待することに決めたようです。

 

五月のD判定の件はまだ風太郎に話せていません。この流れだと学園祭が終わってからになるでしょうか。

 

三玖は風太郎とどこかに出かけるようで、次回、デートのようです。

 

以下、あらすじです。

 

97話のあらすじ

クラスでは出し物の屋台が三玖を中心に主に女子がパンケーキ派でまとまり、二乃を中心に主に男子がたこ焼き派でまとまっています。

 

何故、男子中心のたこ焼き派の味方をするのかと詰められる二乃でしたが、最初に提案した手前、最後まで責任を持つと答えます。食べるのと作るのでは話が別で、スフレパンケーキは二乃でさえたまに失敗するとのこと。

 

これ以上の話し合いは無駄、二つともやるしかないと話を打ち切ります。風太郎と四葉は、いよいよ決めないとやばいと悩んでいます。

 

五月がD判定だった用紙を手に風太郎に話し掛けますが、出し物のことで手を取られている様子に遠慮して結局言い出せませんでした。

 

放課後、二乃と三玖は面倒臭いことになったと話しています。三玖も言わなきゃ良かったと後悔しています。

 

二乃がなんでパンケーキなんて言い出したのか訊くと、風太郎の母親がよくパンを作ってくれたと言っていて、自分の家のことも思い出したとのこと。「あれこそふわっふわだった」と二乃は懐かしみ、「でもあれは一朝一夕じゃ作れない」と断言します。

 

三玖が「作ったことあるんだ」と訊くと、「私の初めて挑戦した料理だわ」と二乃は答えます。その味が恋しくてマルオに連れて行ってくれと頼んだが、聞き入れてもらえなかったと。

 

屋台ならなおさらたこ焼きの方がイージーと言いますが、三玖には「だからってあんなに直球で言わなくても・・」と咎められます。

 

「嫌なのよ 陰でコソコソすんのは」と二乃は言います。嫌味の一つくらい言われるかもと覚悟しており、その時は遠慮せず受けて立つとのこと。噂をしていると、対立している女子三人組が近づいてきます。

 

そこへ風太郎が現れます。風太郎が二乃と三玖の二人に声をかけると、タイミングを逸した三人組は去って行きます。

 

風太郎は「今は色々忙しいがせっかくの学園祭 楽しんでいこうぜ」とだけ声をかけると立ち去ります。首を傾げる二乃ですが、三人組と揉めるのを回避するために声をかけたのかもしれません。三玖は風太郎に用事があると告げて後を追います。

 

一人になった二乃は五月と合流します。「一緒に帰る人 探してるとこ」と言う二乃に、五月は塾に直接向かうので無理と断ります。

 

入試判定のことを尋ねる五月に、二乃は思ったほど悪くなくB判定だったと答えます。受けるところが違うのでそうなっているようです。

 

二乃の返答を聞いた五月が唸り出します。D判定の入試結果を持ち出し、「お先真っ暗!」「初戦私はお母さんの真似事 学校の先生なんて夢のまた夢です」と取り乱します。

 

落ち着かせた二乃が風太郎には言ったのかと訊くと、「お忙しそうでしたし 何より申し訳なくて」と落ち込みます。先生には一度親に相談した方がいいと言われていますが、五月は渋っています。

 

二乃は「してくれる親でもないか」と勝手に納得していますが、しかし、五月は賛同しません。お墓参りで花を供えてくれたのが父親(マルオ)だったと言い、「直接 何かをしてもらったことは少ないですが ずっと気にかけてくれていたんだと思いますよ」。二乃は言葉に詰まります。

 

五月はひとまず塾でお世話になっている下田さんに相談することにします。有名な講師の方による特別教室も開かれるとのこと。

 

クラスでは得票数が13対13のままパンケーキとたこ焼きで割れたままです。二乃は招待状の件を四葉に聞かれますが、やめとくと答えます。「パパを呼ぼうだなんて一時の気の迷いだわ」。

 

四葉がいいと思ったけどと言うと、「どうせ来るはずないわ 家にだってほとんど姿を見せずに いっつも陰でコソコソしてるんだわ」と厳しい意見に四葉も苦笑いです。

 

二人で連れ立って歩いていると、行き先に例の三人組の女子の姿が。面倒を避けるために回避しようとすると、聞こえてきたのは風太郎の声です。仲裁に入っているようです。

 

女子たちの意見は、「女子なのに男子組の中にいるのはおかしい あんな媚を売って男子の誰かを狙ってるに違いない」と、具体的には祐輔(武田くん)狙いんなんじゃないかと疑っています。二乃が相手なら勝ち目ないからとゴネています。

 

「勘違いだ」と風太郎が断定すると、三人組は一斉に反発します。「なんで上杉君にそんなことわかるの!?」「意味わからない」「関係ないじゃん!」と言われ放題です。

 

風太郎は自分を指差すと、「二乃は俺をすっ 好きだからな」と一生懸命頑張って言います。「だから仲良くしてやってくれ」。

 

唖然とする女子三人組です。陰で聞いていた二乃と四葉も絶句しますが、すぐに二乃はにんまりと嬉しそうな顔をします。

 

風太郎は二乃の好意を暴露してしまったことに心の中で謝っていますが、女子三人組はまったく信じていません。「妄想はやめよう」とドン引きの顔で言われ、「その設定は二乃ちゃんがかわいそうだよ」「良い子紹介してあげるからさ」と憐れまれています。

 

四葉は「陰でコソコソも悪くないと思うな きっと何か理由があるんだよ」と笑顔で言います。二乃は幼い頃、マルオがパンケーキ屋に連れて行ってくれなかったのは母親の味を忘れないようにするためだったこと、黙ってレシピや料理道具を買ってくれていたことを思い返しています。

 

何かを納得したようで、四葉に招待状の文面を一緒に考えてくれるように言います。

 

日が変わってマンションの前。四葉風太郎とデートするようで、「よし 頑張るぞ」と意気込んでいました。

 

まとめ

学園祭のトラブルは出し物の屋台がパンケーキ派とたこ焼き派に分かれてしまったことでしたが、原因は女子の二乃に対するやっかみで、風太郎が仲裁に入り、盛大に空回った感がありますが逆にうまくいくかもしれません。流れ的にはパンケーキになるでしょうか。

 

二乃が父親(マルオ)の愛情を感じることのできた回でした。

 

三玖は風太郎をデートに誘っています。久々に三玖の攻めの一手ですが、行き先も気になります。パンケーキ関連かもしれません。ラストのコマでマンションの前に意味ありげにバイク便が到着していましたが、気になります。

 

ラストのコマと言えば、先週のラストのコマでは四葉も白い髪の生徒に話しかけられていましたが、あれは単に出し物のことで話しかけられただけだったのでしょうか。

 

五月の件が後回しになるとして、来週は三玖の話です。一人を進めるのではなく、ちょっとずつ話が別々に進んでいる感じですね。

 

「五等分の花嫁」【98話 終わり掛ける日常】【コミックライク】

 

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キャロル&チューズディ【アニメ】【15話 God Only Knows】【コミックライク】

15話「God Only Knows」

前回のあらすじ

キャロルは父親と思われるダンと別れます。キャロル&チューズデイとしては「伝説の男」トビーやスキップの協力を得て曲を制作し、インディペンデントで活動を始めました。一方、チューズデイの母親・政治家のヴァレリーは地球との貿易協定を破棄する戦略を打ち出し・・。

 

【アニメネタバレ目次】「キャロル&チューズデイ」【コミックライク】

「キャロル&チューズデイ」【14話 The Kids are Alright】【コミックライク】

(感想→あらすじ→まとめの順です)

 

インディペンデントでの活動開始、伝説の男デズモンドとの親交

トビーとのレコーディングが終わり、SNSで活動開始です。トビーとの絡みがもっとあるかもと思っていましたが、レコーディングだけの付き合いで良かったです。

 

キャロルとチューズデイは音楽活動をしていくには、体力も必要だと痛感してトレーニングも始めました。

 

曲の方は順調に広まっているようで、伝説の男デズモンドから招待状が届きます。また「伝説」です。嫌な予感もしましたが、まともな人物でした。

 

デズモンドに仕えて20年というガードロボが人間ぽくて、招待状を受け取って人物を認証する場面で、ガスだけちょっと間を置いて焦らしたりとか、写真を撮る時の「ハイ、ミュージック」という掛け声も面白かったです。

 

デズモンドは両性具有とのことで、シベールの時にそういう疑惑があったりしましたが、まさか男になって再登場とかじゃないですよね? そういえばダリアも?

 

デズモンドの歌は寂しげで切なかったです。

 

「本当に想いを伝えたい人は一人でいい 届かなくても構わない もしその想いが本物なら必ずたくさんの人が共感してくれる」

 

キャロチューにとっては、デズモンドの音楽観と触れ合うことができたのは、今後の大きな糧となるのではないでしょうか。キャロルはダンを想うでしょうが、チューズデイにとっては誰なんでしょう。

 

「この出会いは この一瞬は小さな輪 それが繋がり続けて長いチェーンのようにどこまでも繋がっていく」と、それをキャロチューに託しました。最後の歌を歌い切って動かなくなりましたが、休眠状態になったのか死んでしまったのかどっちでしょう。

 

あと、火星から地球が見えることに驚きました。今までそういう描写はなかったような。「地球に願い事をすると叶う」はキャロルの優しい嘘のような気がしますが、本当にそういう話があるなら、流れ星と違って叶え放題です。

 

「今がずーっと続けばいい」というチューズデイと、「一番になる」「地球でライブツアー」というキャロル。育ってきた環境のせいもあるでしょうけど、キャロルの方が上昇志向です。地球ライブはダンのためかな。

 

チューズデイの父親の話も初出で、今どうしているかわからないけど地球で暮らしているという話も。

 

キナ臭くなっているヴァレリー周辺を嗅ぎまわるカイルは、「シモンズ家の光と影」とか言っていましたし、キーパーソンになるかもしれません。ヴァレリーの未来は破綻しか見えませんけども・・。

 

「歌える喜びと歌うことの本当の意味を」と最後の締めくくりの台詞が若干不穏でしたが、ここから更に成長した姿をキャロチューは見せることができるでしょうか。

 

以下、あらすじです。 

 

15話のあらすじ

ガスとロディの語りから入り、伝説の男プロデューサーのトビーと仕事をしたことや、ファーストシングルを録音したこと、「Army Of Two」が世に広がったのであろうかと続きます。

 

SNSでは「Army Of Two」が受け入れられているようで、トランペットで吹いている者もいて、まずはつかみは上々の様子です。

 

アパートでキャロルは鼻歌を歌いながらパンケーキを焼いていますが、トレイを運ぶチューズデイが躓いて大騒ぎになり、パンケーキは焼け焦げてしまいました。

 

焦げたパンケーキを食べながら、キャロルとチューズデイはプロのミュージシャンになるには体力が必要、と反省しています。憧れのクリスタルもインスタでトレーニングの様子を上げているようで、「クリスタルさんみたいなバキバキの腹筋にする?」「したい!」とノリノリでトレーニングを始めました。

 

ガスとロディは川原を連れ立って歩きながら話しています。音楽業界音痴のキャロチューが「デズモンド」を知っているかどうかを話していて、ガスはさすがに知っているだろうと言っていますが、ロディは「じゃあ僕は知らない方に20ウーロン」と賭けを持ち出しています。

 

ガスが「じゃあ俺は知ってる方に・・」と言いかけたところで、川原を走って来るキャロルとチューズデイを発見します。ジョギングに夢中の二人はガスとロディに気付かず駆け抜けて行きます。ガスが引き留めますが、「走ってるから後で」キャロルはすげなく断り、ジョギングを再開。

 

「ビッグニュースがあるんだって!」とロディが食い下がりますが、聞く耳を持っていません。二人を追いかけながらガスは「その人はな 生ける伝説と称され あらゆるアーティストにリスペクトされ・・」「あの・・デズ・・デズモンド・・」と息も絶え絶えです。

 

ひと区切りついたキャロルとチューズデイがストレッチをしているところに、ようやくガスとロディは追いついたようです。「ちょっとはガスも運動した方がいいんじゃない?」「少しは痩せるかもだし」と二人にいじられています。

 

ガスは気を取り直し、デズモンドから招待状が来たことを告げます。もちろん二人は知りませんでした。「はい 20ウーロン」とロディが爽やかに言っていますが、ガスは「じゃあ俺は知ってる方に・・」までしか言ってませんから、渋って支払わないかもしれません(その後の描写はなし)。

 

場面変わってリムジンジェットの中。スペンサーがヴァレリーに「ジェリーは危険な人間です このまま彼の戦略に従えば待っているのは破滅のシナリオだ この国も母さんも」と警告しています。そこへのっそりと現れるジェリー。

 

「臆病でいることは大事なことだ AIにそれはできないからね」と余裕の態度で、スペンサーを歯牙にもかけていません。

 

「こんな昔の言葉がある ワインは栓を開けたら飲み干さねばならない」と得意気に語り、スペンサーは戦争でもする気かと詰りますが、ヴァレリーが遮ります。むしろ、「鼠のようにコソコソ私に進言するのはやめてちょうだい 見苦しいわ」とスペンサーの方を非難します。

 

アパートでは夜になり、キャロルとチューズデイが屋根に上って夜空を見上げています。頭上には地球が見えています。「へぇー あれが地球なんだ」とチューズデイが言っていますが、初めて見たのでしょうか。

 

ロディが送ってくれたデズモンドの曲を、二人でイヤホンを片耳ずつ共有しながら聴いています。チューズデイは「懐かしい」と評しています。「昔 屋根裏部屋で古いレコードを見つけて」「きっとデズモンドさんのだったと思う」「あれ お父さんのレコードだったのかな・・」。

 

チューズデイのつぶやきを拾ったキャロルが父親のことを尋ねます。「わかんない 地球で暮らしてるって聞いたことあるけどそれも本当かどうか・・」。

 

キャロルは不意に「地球に願い事をすると叶うんだって」と言います。本当か嘘かはわかりませんが、何を願うかと聞かれたチューズデイは「今のままでいたい」。安アパートの貧乏生活でも、キャロルと音楽活動していることで満足しています。

 

キャロルは「私は一番になる」「火星で一番になって夢は大っきく『地球でライブツアー』ってどう?」と上昇志向を持っています。

 

ヴァレリーは現政権のハミルトン候補との討論会を行うようです。両支持者にはそれぞれたくさんの人が集まっています。

 

キャロルとチューズデイは、ガスとロディに率いられてデズモンドに会いに行っています。ガスとロディいわく、「彼の前を歩いてはいけない」「彼の影を踏んではいけない」「決して握手を求めてはいけない」「太陽の光を浴びたら死ぬ」など、キャロルは都市伝説ぽいと胡散臭そうで、チューズデイは実在を疑っています。

 

目的地に到着すると卵型の大きなドームの建物で、アーティガンの家よりも豪邸です。ガードロボが出迎え、招待状をかざすと認証します。

 

「キャロル様 チューズデイ様 ロディ様・・・・・ガス様 ようこそお越しくださいました」と遊び心だったのか、ガスの姿を認識できなかったのかどちらでしょう。「よかったね みんな入れて」とキャロルにからかわれています。

 

建物の中は植物園のように緑が溢れています。どこかからデズモンドの曲が流れてきます。寂しげで深みのあるメロディにキャロルやチューズデイは圧倒され、ガスは涙を浮かべていました。

 

案内された先にはピアノの前で椅子に座る年齢不詳の、くすんだ銀髪ショートのデズモンド。くるりと振り返り、「会いたかった ロンリエストガールズ」と粋な挨拶をしてきました。

 

「今回呼んで頂いたのはなんでまた」とガスが尋ねると、「どうしてかしら」と反問してきます。「やっぱりこいつらの曲気に入ってもらえたりとか・・?」と答えると、「バカみたいに」「飾り気のない正直さ 誠実さ それがとっても素敵」と明かします。

 

「僕に何か聞きたいことは?」と言われ、皆が遠慮するなかキャロルが「あの 色んな伝説って本当ですか?」とズバリ切り込みます。デズモンドは微笑みながら「両性具有なのは本当」とそこだけ認めます。

 

火星に降り注ぐ放射線がホルモンに影響して徐々に体が変わっていくとのこと。デズモンドは元々男だったのが、女になっていくとのことで、気持ちも変化して今は両方いるのこと。初期の胎児には性別がなく、だから今は本来の姿になったと感じているとも。

 

「探していた半身を見つけたみたいな」との言葉にキャロルとチューズデイははっとします。

 

今までにどんな人が来たのか尋ねると、来た人たちがサインしてくれた場所があるので後で案内すると言われ、キャロチューもサインを頼まれます。

 

ロディが写真をねだり、デズモンドは快諾。ガードロボがスマホカメラを構え、「ハイ ミュージック」と掛け声も独特なAIロボです。

 

デズモンドはずっと植物に囲まれて暮らしているそうで、「花たちは音を聞き分ける」「生き物には体の栄養だけじゃなくて心の栄養が必要でしょ?」「美しいもの 美しい表現 それが心にとっては必要 それがなかったら心はどんどん荒んでいく」。

 

「音楽はひときわ大事な心の栄養素なのに 最近の音楽ときたら毒にしかならないようなものばかり」と嘆いています。AIに頼らないキャロチューの音楽作りが認められたようです。

 

サインを書いた場所に着き、色んな名前を見てキャロルとチューズデイは驚いています。

 

「何故 人は歌うんだろうって考えたことない?」とデズモンドが問いかけ、キャロルは詰まりながらも「伝える方法が他にないっていうか」と言い、チューズデイが「なんていうか 想いみたいなものを・・」と捕捉します。

 

頷いたデズモンドは昔本当に愛した人が一人いたが若くして死んだため、全ての歌を彼のために作ったものだったから歌えなくなったこと、世間との関わりを断ち、引きこもって植物とAIだけと暮らしてきたこと、それでも彼を想う歌を聴いた仲間が次々と集まってくれて、歌うことを続けてこれたと言います。

 

「全ての人に伝えようなんて思わなくていいの」「本当に想いを伝えたい人は一人でいい 届かなくても構わない もしその想いが本物なら必ずたくさんの人が共感してくれる」と大切なことを教えてくれるのでした。

 

場面変わって討論会。ヴァレリーは地球の難民の受け入れを拒否、受け入れを示しているハミルトンを非難しています。ハミルトンも応酬し、受け入れることこそ経済的発展もあるし人道的でもあると説いています。スペンサーは厳しい表情で舞台を離れます。

 

そこへ近づいてきたのはカイル。フリーのジャーナリストと自己紹介します。妹(チューズデイ)のことも匂わせてくるカイルに「何を探っている?」と警戒するスペンサー。「シモンズ家の光と影」とカイルは挑発するように言い、ひと睨みするスペンサーをかわして「冗談だ」と言い添えます。

 

ジェリーの素性について突っ込まても「あなたと討論するつもりはない」と突っぱね、「それから妹には近づくな」と鋭く警告しました。

 

サインの場所には案内されなかったガスとロディは、ガードロボと話しています。ガードロボはデズモンドに仕えて20年になるといい、ロディは「他のAIより人間っぽい感じがしますよね」と言っています。

 

「長くお仕えしていると徐々にデズモンド様のお気持ちがわかってきたように感じます」としみじみ言うガードロボ。そこにキャロルらが戻って来ます。ガードロボは「薬の時間です」と言いますが、デズモンドは「いらない」と断ります。

 

「僕はもうすぐこの体から解き放たれる」と不吉なことを言います。「それは寂しくもあるけど楽しみでもあるの」。

 

「人は変わっていくし命は永遠じゃない でもこの出会いは この一瞬は小さな輪 それが繋がり続けて長いチェーンのようにどこまでも連なっていく 永遠ってきっとそういうものだと思う」。

 

「もうすぐ僕にはできなくなる あなたたちにそれを繋いで欲しい」とキャロルとチューズデイは大事なものを託されました。

 

「僕は愛している この世界を」と言ったデズモンドは歌い始めます。たった一人のためを想った切ない曲。歌い終わったデスモンドはひっそりと動かなくなりました。

 

ガスが「おい大丈夫か さっきの薬は!?」と慌てますが、ガードロボは淡々と「声が出づらくなる副作用がありますので お飲みにならなかったのかと」「最後の歌声をあなたたちにお聴かせしようとお考えだったようです」と答えます。

 

死んでしまったのかどうかわかりませんが、「デズモンドさんは柔らかな表情で眠ったまま眠り続けてる 彼の王国で植物たちに囲まれて」というチューズデイの語りが入ったので完全に死んだわけではないのでしょうか。

 

「この時の私たちはまだ知らなかった」「歌える喜びと歌うことの本当の意味を」と不安な言葉を残してエンディングです。

 

まとめ

伝説の男デズモンドから想いを託されました。音楽は未来にチェーンのように繋がれていくということや、「本当に想いを伝えたい人は一人でいい」など、アーティストとしての心構えも教わります。

 

アンジェラの方はまったく登場しませんでしたが、タオのシュミレーションAIでショックを受けてゴタゴタしているのでしょうか。

 

ヴァレリー関連でひと騒動起きるのはほぼ確定ですね。チューズデイの父親の存在も初出ですが、これも地球という噂。ちょいちょい挟まれる討論会の様子や、暴動寸前の支援者たち。

 

キャロルも地球ライブツアーと言っていましたし、「それは奇跡の・・」は、やっぱり政治絡みで地球と火星の問題を解決する方向でしょうか。ライブは火星でやると思っていましたが、地球でやる可能性もありますね。

 

AIとは違うキャロチューの音楽が、デズモンドの教えを受けてもっと人間らしさを感じられるようなものになると嬉しいです。新曲に期待です!

 

「キャロル&チューズデイ」【16話 A Natural Woman】【コミックライク】

 

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新登場人物

デズモンド(CV 山寺宏一

生きる伝説と称され、あらゆるアーティストにリスペクトされる孤高のアーティスト。年齢不詳。くすんだ銀髪のショートで巻き髪。

両性具有でかつて男だったけど今は女でもある。

植物に囲まれ、ガードロボに見守られてひっそりと暮らしている。

 

ハミルトン(CV 沢木郁也

痩身の50~60代、銀髪。

民生党大統領候補。

 

挿入歌

「Miserere mei, deus」デズモンド(vo marker Starling)(作詞:LEO今井)(作曲・編曲:梅林太郎

「All I See」デズモンド(vo marker Starling)(作詞:Shun Ikegai)(作曲・編曲:yahyel)

「Army Of Two」キャロル&チューズデイ(Vo.Nai Br.XX&Celeina Ann)(作詞・作曲・編曲:ANDY PLATTS)(和訳:qdopp.inc.)

 

【楽曲】1~12話の18曲を収めた「VOCAL COLLECTION Vol.1」が7月31日に発売

Dr.STONE【116話 奇跡はこの掌で】【感想・ネタバレ】【コミックライク】

116話「奇跡はこの掌で」

前回までのあらすじ

後宮に潜入しているコハクがプラチナを手に入れ、千空の元へ送りました。白夜の想いも一緒に受け取った千空は、石化復活液の制作に取り掛かるのでした。

 

【漫画ネタバレ目次】「Dr.STONE」【コミックライク】

「Dr.STONE」【115話 一秒と一粒】【コミックライク】

 

以下、「週間少年ジャンプ(2019年36・37合併号)」のネタバレを含みます。

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(※感想→あらすじ→まとめの順)

 

 石化復活液誕生、第一の復活者は龍水!イバラも侵入者に気付く

石化復活液の仕組みはゲンと同じくサッパリですが、硝酸を作ることが可能になって復活液は作り放題になりました。(スピードは火薬を作れるほどではない)。

 

ドローン作りのためにカセキからの予定だったのですが、イバラに侵入が発覚し、船の石化組がバラバラに砕かれて海に捨てられました。

 

海に沈められた仲間の破片が海流によって流されたため、それを探すために石化復活第一号(人類初の二回復活者)は龍水に変更。二回復活した龍水は、イレズミのようなあの黒い線がさっぱりと消えていました。

 

細かいヒビは修復されると言っていたので、綺麗になったのでしょう。粉々になって年月が経つと断面が風化してくっつかなくなりますが、風化する前だと繋ぎ合わせて復活液をかければオッケーという感じです。

 

龍水は豪華な服を着ていたためイバラに頭首と判断され、踏み絵よろしく後宮選抜組に破壊させられていました。コハクはキレそうになりますが、千空の指示でわざと後から組みやすいように「外し」、破片をネズミニ四駆で千空たちの元に送りました。

 

ネズミニ四駆は未だにイバラにはバレていません。いい加減気付いてもよさそうですが・・。コハクが龍水を破壊したので追及がうやむやになっていますが、イバラがあれで諦めるとは思えませんし、このままスルーだとさすがに都合が良すぎます。

 

石化組を砕いて海に捨てたのも、念を入れるならもっと粉々にしてもいいような気がしますが、復活液の存在を知らない頭首一党(主にイバラ)からすれば、適当に砕いて海に沈めた時点で完全無力化したと思った、と解釈していいのでしょうか。

 

まあ、海に沈んだ細かい破片とか、本当に全部集められるのかと言えば無理ゲーですが・・。そのへんはマンガということで。

 

厳重な警備のなかどうやって復活させていくのだろうと思っていましたが、ストーリーラインとしては筋が通りました。

 

龍水は即座に「今欲しいのはカセキだな」と読んでいますが、バラバラになった破片を繋ぎ合わせるためにはまず杠だと思うのですがどうなんでしょう。

 

服や装備もはぎとられていますので、アマリリスの集落からの補充があるにしても全然足りません。そこらへんの描写も欲しいですね。

 

イカが龍水に助けられた恩義を感じていて、イバラに取られた船長帽子を紙で作ってあげるところはほっこりしました。

 

以下、あらすじです。 

 

116話のあらすじ

石化復活液制作のための硝酸を作る装置が完成します。

 

アンモニア水(尿)と水酸化ナトリウム、貝を混ぜた液体を熱してプラチナを通し、一酸化窒素と二酸化窒素に分けて作り出すとのことですが、ゲンいわく「見ても仕組みとかはサッパリだけど」とのことで、本当によくわかりません。

 

ともかく硝酸が作れるようになり、奇跡の洞窟の硝酸はもう「奇跡の水」ではなく、科学で作れるようになったと千空やゲンは感慨もひとしおです。

 

一方、イバラは部下が持ってきたコンクリートの破片を見つめ、氷のようなものが付着しているのを見つけます。船にあった装置と照らし合わせ、後宮に侵入者がいると断定します。

 

ゲンは硝酸から火薬が作れると閃きますが、そこまで量は取れないため、復活液一人分ができあがり次第どんどん復活させていく方針です。 

 

まずはドローン作りのために職人のカセキを復活させようと、停泊している船を視察に行きますが、イバラの指示で石化した科学王国民は砕かれたうえで海に投げ捨てられていました。

 

イカは慌てますが、千空は当然だと納得しています。ゲンは逆に船上なら警備が凄すぎて助けようがなかったのが、海なら回収できると捉えています。しかし、海流に流されて回収が難しくなっています。

 

海のことなら龍水、とスイカは再び望遠鏡を覗きますが、イバラが部下に龍水の石像を運び出させています。一人だけ服装が豪華だったため、科学王国の頭首と思われたようです。

 

イバラは持ち帰った龍水の石像を後宮の新入りの前に立たせ、「侵入者がいるかもしんないの 炙り出さなきゃいけなくなちゃった」と、「仲間じゃないなら壊すのなんて平気でしょ?」と一人ずつ石像を壊すように命令します。

 

後宮入りした女性が龍水の石像を壊していく様を見て、コハクは歯を食い縛って怒りに震えています。アマリリスと銀狼が必死に抑えていると、千空から指令が入ります。

 

コハクが指名され、石像の前に立つと、飛び蹴りからの連打でイバラたちが引くほど粉々に破壊します。アマリリスと銀狼もショックを受けていますが、実は千空の指示で、杠がいない今、下手に粉々になれば組み立てられないため「綺麗に外した」とのこと。

 

破片はアマリリスが回収し、ネズミニ四駆でスイカが受け取ります。片手になった破片を見てスイカは悲鳴を上げていますが、千空は冷静です。「石化光線を逆手に取った『バラバラ脱獄だ』」と悪い顔をしています。

 

ゲンは千空が死ぬほど合理的なのは知っているけど、もはや発想が狂気のレベルと、こちらでも引いています。

 

後宮ではネズミニ四駆が駆け回り、「ネズミが多いね今日は!」と言われていますが、コハクが全部捕まえてくれていますと誤魔化していて、まだイバラには気付かれていないようです。

 

コハクは「はっはー!よくぞバラバラに砕いてくれた貴様ら!! おかげで人類初の二回復活者というトロフィーを手に入れたぞ」と龍水は思っていると勝手に想像し、アマリリスに「妄想でしょそれ!」とツッコまれています。

 

このドライな思考は、千空と通じるものがありますね。

 

洞窟で龍水の破片を組み立て直しながら、スイカは助けてくれたことに恩義を感じ、イバラに取られてしまった船長帽子の代わりに、紙で同じような船長帽子を作ってプレゼントしています。

 

組み上がった石像に石化復活液をかけると、じわじわと石化が解除されていきます。数千年経った石像は風化した表面だけが細胞に戻れず剥がれ落ち、ゲンが言うところの「ピシシシィ!」になりますが、石化して数日ならこれがホンモノの石化解除反応だとのこと。

 

いつの間にか服やマントも着せてもらっていた龍水の全体に復活液が染み渡り、石化が解けて完全復活です。初回の復活時に残っていた細かいイレズミのようなひび割れも完治し、すっきりと綺麗な肌になっていました。

 

「はっはー! 感謝するぞ貴様ら おかげで俺は! 人類初の二回復活者というトロフィーを手に入れたぞ」と龍水はコハクの想像通りのことを言っています。スイカは飛び上がって喜んでいました。

 

言ってから龍水は「ん? 初かどうかはわからんな」と首を傾げますが、千空に「初っだ初」と言われると周りを見回し、何かを作りかけているのを見て「今欲しいのはカセキだな 違うか!?」と即座に正解を言い当てました。

 

「違わねえよ 話早ぇなこいつ!」と千空も呆れていました。

 

まとめ

石化復活液の作成に成功し、石化組の復活は約束されましたが、海に沈んだのを全部余すことなく回収できるかと言えばちょっと無理な気もします。マンガということであまりツッコまずにいく感じでしょうか。

 

イバラの次の一手にも注目です。モズとキリサメの姿が見えませんが、何か別の任務についているのでしょうか。

 

科学王国の頭数が揃ったあたりでネズミニ四駆がバレ、コハクらの正体にも気付かれて脱出、合流して戦闘という展開もありですが、当初の「キリサメをおびき出して石化光線を使わせる」という予定からすれば、脱出の際に追いかけられてそこで使用という流れかもしれません。

 

復活の順番は龍水からになりましたが、先週の人気投票の順位発表(集計)の前から話はできあがっていたでしょうし、見事なタイミングです。さすが人気二位。

 

次はカセキらしいですが、組み立て係の杠と、石像を回収する係の泳ぎが得意かつ力もある者の復活も必須です。ソユーズは石神村出身ではないですが、泳ぎは得意でしたっけ。

 

人気投票で下位だった大樹のポイントのためにも、活躍の場があってもいいです。あとは金狼やマグマでしょうか。羽京がソナーマンの力で沈んだ石像の位置を割り出すとか・・?

 

石化組復活とドローン制作は同時進行するとして、後宮の様子が全然描かれていないので、そちらの方でも新展開があるかもしれません。楽しみですね。

 

「Dr.STONE」【117話 反撃の科学王国】【コミックライク】

 

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