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五等分の花嫁【105話 最後の祭りが三玖の場合①】【感想・ネタバレ】【コミックライク】

105話「最後の祭りが三玖の場合①」

前回までのあらすじ

学園祭二日目の二乃。招待状を送ったのに現れない父親を見限ろうとしますが、風太郎が校内放送に映ったマルオを示し、二乃の心を動かし、バイクで父親の元に突撃します。パンケーキを振る舞い、わだかまりが解けて家族らしくなりました。攻めてこそと考え直した二乃は風太郎にキスをしました。

 

【漫画ネタバレ目次】「五等分の花嫁」【コミックライク】

「五等分の花嫁」【104話 最後の祭りが二乃の場合②】【コミックライク】

 

以下、「週間少年マガジン(2019年45号)」のネタバレを含みます。

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(感想→あらすじ→まとめ)

 

頑張れば状況を変えられることを学び、活かすことのできた三玖

三玖のターンです。扉絵は後夜祭終了のアナウンスが流れる夜の校舎、どこかの教室の前の廊下のようです。風太郎が誰かの元を訪れるのは確定していますので、この後の四葉と五月も教室になると思われます。

 

初日の前日の夜、マンションでパンケーキの精度を最後まで高めようとする三玖。五月にどうしてそんなに頑張るのか訊かれています。

 

屋台が女子と男子で分かれたことを気にしていて、皆で喜べるものにしたい、と勇気を出せば状況を変えられると風太郎を信じて実行し、男子と女子の間にあった溝を埋めようと起こした行動が実を結んで(結びかけて)ガッツポーズです。

 

三玖はどんどんと前向きになって変わっていっていますが、これまでもちょくちょく風太郎に告白しても感触を得られなかったことから、この恋の成就は不可能だって知ってると諦めています。

 

男子の心の壁を取っ払えて「強くなったな三玖」と風太郎にも言われ、勇気を出せばどんな不可能も変えられる手応えを得た三玖は、改めて諦めずに風太郎にアタックするのか・・と思わせてからの火事です。

 

ちょっと心が挫けかけています。

 

一花、二乃が既に「そういう行動」を取っているので、三玖もそうなると予想されますが、風太郎の励ましで持ち直した三玖がアタックする流れでしょうか。

 

 

最後のコマで二乃に寄りかかるように倒れた三玖ですが、二日目には学園祭に復帰していたので入院のフラグはまだ四葉のままだと思います。

 

以下、あらすじです。

 

105話のあらすじ

扉絵は後夜祭終了のアナウンスが流れる夜の校舎、どこかの教室の前の廊下で外を見つめる三玖です。

 

学園祭初日の前日の夜、マンションでパンケーキの精度を最後まで高めようとする三玖。五月にどうしてそんなに頑張るのか訊かれています。

 

初日になり、屋台でパンケーキを作る二乃。クラスメイトの女生徒から出来栄えを褒められています。

 

その様子を遠くから伺っているクラスメイトの男子たち。女生徒たちは敵情視察は姑息だとか、男子のたこ焼きには負けられないと意気込んでいます。

 

三玖は「クラスの男の子の話なんだけど・・」と切り出します。本心では(意地張ってないで仲良くしようよ きっと一緒にやった方が楽しいよ)と言いたいのですが、勇気がなくて言えません。

 

女生徒たちはあまり気にしていないようで、仲良くて雰囲気も良く、自分が気にしすぎなだけなのか悩んでいます。

 

クラスの男子というワードを聞いた一人が、「好きな男子がクラスの中にいるってことね」と切り込んできます。

 

「ち 違 あ 違くもないけど・・」とあたふたする三玖を置き去りに、盛り上がる女生徒たち。「三玖ちゃんなら成功間違いなしなのに」と持ち上げられ、「うんありがとう でも大丈夫」と答えますが、(この恋の成就が不可能だって私は知ってる)と三玖は察しています。

 

そんな三玖を見ながら一人が「上杉君だ」と言い、ドキッとする三玖。風太郎が屋台の安全チェックに来ていました。

 

心を読まれたかと驚いた三玖ですが恋バナが続き、「三玖ちゃんの好きな人」「五つ子ちゃんと仲良いから知ってるかなって」と風太郎も巻き込まれます。

 

「は はは 初めて聞いたぜ・・」と風太郎は誤魔化しています。三玖が「こ これ以上! もう!」と断ってようやく解放されます。

 

女子たちは男子と一緒ならチャンスもあったのにと愚痴をこぼし、風太郎が「それならさっさと和解しろよ」と勧めますが、無理無理と歯牙にもかけてもらえません。「だが最後の学園祭だ 男連中も和解を望んでんじゃねーのか?」と粘りますが無駄でした。

 

三玖が勇気を出し、「今度は私が逆に敵情視察に行ってみていいかな?」と提案します。もしかしたら男子は仲良くしたいかと思っているかもと考えたからですが、「女子のやつらには負けねーぞ!」「おー!」と盛り上がる姿を木陰から眺め、(聞くまでもなかった)と落胆しています。

 

意見を求められた風太郎は「変えられるとしたら三玖 お前だ」と、今回は学級長という中立の立場のため動けないと言います。対立陣営の三玖だからこそ、男子たちの気持ちを変えられるかもしれないとのこと。

 

あくまで直感で、信じるも信じないもお前の自由だと言われた三玖は、「うん フータローを信じる」と男子たちに歩み寄ります。

 

たこ焼きの屋台に近づいて挨拶しますが、パンケーキのリーダーと目されている三玖には当たりのキツい対応です。それでもめげずに「たこ焼き ひとつください!」と声に出します。

 

反発はあったものの前田がひとふね作ります。最優秀店舗を目指すならバカにされるわけにはいかねーと。それに林間学校の時に迷惑をかけたことを一花から聞いたと言い、悪かったなと謝ってきます。三玖の方も悪いのは騙したこっち、ごめんねと謝ります。

 

できあがったたこ焼きを口に入れる三玖。「うまっ」と素直な感想を漏らして笑顔になります。

 

「ハハハ さすが五つ子だな!」と何故か盛り上がっています。見回りで四葉が同じようになったのかもしれません。三玖がお世辞を言っていないとわかって場が和みます。

 

中がふわふわ(牛乳入り)、外がカリカリ(改造した高火力のコンロ)です。三玖は皆の努力を認め、「クラスの女の子たちにも食べさせてあげたいな」と言います。

 

一日目が終わったら三玖が女子を連れて来る、男子たちの本気が伝わるはずだからと力説します。まだグダグダ言う男子に風太郎が見かねて口を出そうとしますが、「待ってフータロー」とそれを止める三玖。

 

「信じる・・私が言わなきゃ・・」と自分の言葉で伝えます。「全部終わって 卒業したあとも いい学園祭だったなって 皆で喜べるものにしよう」。

 

まだ若干渋っている者もいましたが、武田が「そういえば前田君は松井さんに食べさせてあげてたよね」と暴露し、空気が変わります。

 

それぞれ食べさせたい相手がいるようで、前田が代表して「中野さん こいつらのために頼んでいいか?」と三玖の頑張りが報われました。

 

ペコりとお辞儀をして、笑顔で「皆 聞いてくれてありがとう」と言う三玖に、男子たちはメロメロになっていました。

 

風太郎は他に業務があるのでここでお別れです。15時の約束を念押しする風太郎に「ありがとう 全部フータローのおかげ」と三玖はお礼を言いますが、「は? 俺は何もしてないだろ お前が皆を動かしたんだ」「強くなったな三玖」と風太郎。

 

三玖は懇親のガッツポーズです。(やった! 私頑張れた 勇気を出せばどんな不可能も変えられるんだ)。

 

時計の針が17時10分を指しています。「やばいって!」「急げ!」と慌てた声が上がり、二乃や三玖、クラスの女子らが駆け付けていますが、たこ焼きの屋台が火事で燃えていました。消火器で消火されています。

 

「最悪・・ねぇここの屋台って・・」「・・うん」「たこ焼きだよね」とクラスの女子たちの声が重いです。

 

風太郎は職員室に呼ばれています。幸いにもボヤで済んだものの、それだけで見過ごせる事故ではなく、3年1組のたこ焼き屋屋台は出店停止となりました。

 

炎を見つめながら三玖は、(どうしよう・・フータロー 私はどうしたらいいの・・?)と、二乃の肩に寄りかかるようにして倒れ込むのでした。

 

まとめ

引っ込み思案だった三玖が自ら動いて男子たちの気持ちを変えるとか、かなりの成長ですが、すぐにヘコまされる展開になりました。

 

諦めなければ状況が変わるということを風太郎が教えてくれるのか、それとも自立した三玖が自分の力で乗り越えるのか。

 

三玖からの告白も風太郎はずっと受け入れないままですので、ここから三玖を選ぶとしたらそれなりのイベントが必要ですが、二日目に何が用意されているのでしょうか。

 

火事で屋台が中止になってしまった男子たちをまとめて、女子のパンケーキ屋と合流させるかもしれませんが、二日目の描写で男子たちが描かれていなかったような気もするので裏方かもしれません。

 

そろそろ登場人物たちの行動表が欲しくなってきました・・。

 

「五等分の花嫁」【106話 最後の祭りが三玖の場合②】【コミックライク】

 

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キャロル&チューズデイ【アニメ】【最終回】【24話 A Change is Gonna Come】【感想・ネタバレ】【コミックライク】

24話「A Change is Gonna Come」

前回のあらすじ

ダリアが亡くなり抜け殻のようになったアンジェラ。火星全体は移民政策の煽りで不穏な空気になっています。キャロルとチューズデイは火星中の空気を変えたい、皆が集まれば可能性があると、歌で世界を変えようと考え、ガスらが賛同して計画が始動しました。病室のアンジェラの元には、シュバルツの悪行を暴いたタオが現れました。 

 

【アニメネタバレ目次】「キャロル&チューズデイ」【コミックライク】

「キャロル&チューズデイ」【23話 Don't Stop Believin'】【コミックライク】

(感想→あらすじ→まとめ)

 

堂々完結! それは「奇跡の7分間」へと至るストーリー

ハードルが高くなったと感じていた「奇跡の7分間」ですが、無事に大成功を収めて堂々完結。曲のスタートから7分間、エンディング込みでそのまま突っ走って終わってしまいました。

 

各ミュージシャンが勢揃いして「Mother」を歌い上げ、関係者が会場やライブ配信で見守る構図で、オールスター集合という感じが出ていて良かったです。ダリアもお墓での参加です。シベールや予選敗退の人たちはまあいませんでしたけど・・。

 

地球でスキップ、地球の獄中でダンらが配信を観ていましたね。

 

スキップは獄中からの参加はなく楽器だけの参加でした。クリスタル、ロンサムクラレンス、ピョートル、GGK、フローラ、デズモンド、アンジェラが舞台で共演。ロンサムクラレンスがいきなりレギュラーメンバーみたいでしたが、わかる人にはわかるキャラなのでしょうか。

 

アンジェラはついにデレました。

 

病室に現れたタオはさすがにレプリケーションではなく本人で、アンジェラとそしてタオ自身もゼーマン博士の作り出したデザイナーズチャイルドだという衝撃発言。最終回でぶっちゃけることじゃないですが、そういう繋がりだったんですね。

 

タオはシュバルツへトドメの一撃を刺して姿をくらましました。男前です。

 

ジェリーも自作自演テロがカイルらに暴かれました。もう一度母親にチャンスをというスペンサーの甘々な考えをカイルが許し、ヴァレリーは受け入れてゼロからやり直すことにしました。政治関連はゴタつくことなく集結しましたね。

  

曲が完成した時のキャロルとチューズデイの「やったー! やったー!」というテンションは、その後に「ヤッター○ン!」と続きそうなテンションで、ちょっと笑ってしまいました。

 

その流れでいつもボロアパートの前にいる大家さんとの会話、キャロルの成長と、まだここにいたいというキャロルの想いなどがしんみりします。

 

シークレットライブがアーティストやボランティアのおかげで開催し、録画配信する人が「カメラを回し続けるんだ」って言った時は、某低予算ヒット映画を思い出しましたよ。

 

メインキャラクター集結で「Mother」を歌い、曲自体も凄く良かったです。ハードル爆上げだったので心配していましたが、全員が揃うと圧巻です。

 

見守っている観客が誰も無言でしたので、台詞なしで最後まで駆け抜けるのか思っていましたが、途中でガスの台詞が入りました。

 

突入して来た警官にちょっとしたテキーラジョーク(ではない?)をかましつつ、オープニングで散々流されてきた「それはまるで奇跡だった・・」の語りが入りました。紙吹雪の演出はロディでした。地味ですが有能な男です。

 

オープニングでいつものこのシーンがありませんでしたが、ここに集約されましたね。となればテンプレがなかった回はいったいなんだったんだろうと逆に気になりますが・・。

 

後日談的なものがあるかと思っていましたし、個人的にもそういうのを期待していたのですが、そのままエンディングテロップが流れてストレートに終わりました。少し物足りない感じもしますけど、蛇足がないという点では良かったのかもしれません。

 

もしかしたら円盤特典とか特別配信とかで「ガスとロディの回想録」みたいな「特別話」 があるかもしれませんが、今のところそういう情報はないですね。

 

アンジェラを挟んで笑うキャロルとチューズデイのラストカットが、暗い展開を吹っ飛ばす威力を持っていて凄く良かったです。 

 

以下、あらすじです。

 

24話のあらすじ

病室のアンジェラの元に現れたタオ。シュバルツの違法取引をリークしたこと、彼がまもなく逮捕されること、追手が来る前に姿を消すことを伝えます。

 

「こうするしかなかったんだ」と言うタオに、アンジェラは「やっと来たのに!」と叫びます。ダリアが本当の親じゃなかったことや、誰かから譲り受けたと聞いたことを話します。

 

「もう私には誰もいない 誰も私のことなんて見てない だから・・」と涙を流すアンジェラにタオは「君は一人じゃない」と力強く言います。

 

「今から25年前 ゼーマン博士は違法な遺伝子操作によりデザイナーズチャイルドを作り逮捕された 彼は8年後に釈放されたが再度デザイナーズチャイルドを作り再び逮捕され今も獄中にいる」「その一人目が私 二人目が君だ」と衝撃の事実を告げます。

 

驚くアンジェラ。時間がないからと立ち去ろうとするタオに「私を連れてってよ!」と縋りますが、タオは「それはできない」ときっぱりと拒絶。「私は世間から身を隠して生きることになる それに 君はもう自分自身の歌を歌うべきだ」。

 

「たとえ姿を消しても 必ずどこか遠くで君を見ている またいつか会おう」と優しく諭すように言うタオに、大粒の涙をこぼすアンジェラはもう何も言えません。廊下でケイティが見送ります。

 

カイルはスペンサーと連れ立って橋の上を歩きながら「最悪だ最悪だ最悪だ」と愚痴をこぼしています。「何が言いたい?」と顔をしかめるスペンサー。

 

カイルは「条件つきでどうだ?」とジェリーの自作自演のテロ情報を、キャロチューの歌が放送される直前にヴァレリーに見せ、ヴァレリーが責任を取るなら連絡、連絡がなかったら情報をリークすると譲歩します。スペンサーは条件を呑みます。

 

二人の行く手と背後に監視らしい人物が現れたのをカイルが察します。スペンサーの腕を取って、橋の欄干から川面にダイビングして逃れました。

 

アパートではキャロルとチューズデイがようやく「Mother」を完成させています。「やったーやったー!」と喜び合い、屋根まで登って騒いでご近所に怒鳴られています。

 

興奮醒めやらない二人はそのままジョギングに向かい、アパートの前でベンチに座る大家のお爺さんに挨拶します。

 

シークレットだけに内容は言えないものの曲が完成したと報告します。一方的に伝えて「じゃあ」と走り出そうとすると、背後から大家が「キャロル」と呼び止めます。「立派になったな」。

 

「もうこんな物置に住む必要もあるまい 私に遠慮せずいつでも引っ越していいんだよ?」と気にかけてくれる大家に、「ううん」とキャロルは首を振ります。

 

「身寄りもお金もなかった私をあんなに安く住まわせてくれた大家さんがいなかったら私なんて今頃乗垂れ死んでたよ」「大家さんは私の恩人 だからよかったらもうちょっとここにいさせてもらってもいいかな?」とキャロルが聞くと、「あぁもちろんだ」との答え。

 

大家はチューズデイにも、「ありがとう キャロルと一緒にいてくれて」と声をかけます。笑顔で「はい」と頷くチューズデイです。

 

シュバルツの元には連邦検察局。特別背任及び47件の容疑により逮捕されます。検察局長は友人だと抵抗するシュバルツでしたが、タオがネット上にバラまいたインターギャラクティック社の不法取引に関する数万件の証拠がモノを言い、抵抗は無駄に終わりました。

 

スタジオではキャロルとチューズデイを中心に、アーティガン、トビーやバックバンド3人組を交えて「Mother」のバックトラックを録り終え、ロディが中継と警備の手配も終わったと言っています。全員がボランティアとのこと。極秘で進められています。

 

ガスはキャロル&チューズデイのファーストアルバムが完成したと嬉しそうですが、シークレットライブの準備に夢中の二人を見て、「あいつら自分のことなんて後回しだからな 発売はしばらくお預けだ」。

 

ガスの携帯に映ったアルバムのジャケットは、現実でのファーストシングルのジャケット(コレ↓)がモチーフでした。

 

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キャロルとチューズデイの立ち位置が逆のカラーバージョンでしたね。

 

晦日の夕方、メモリアルホールで準備を進めるキャロルとチューズデイは実感が湧かないとふわふわしています。

 

ステージに座って客席を眺めながら、「このまま誰も来なかったりして」「そんなことあるわけ・・」とネガティヴな方向に考えを走らせてヘコんでいます。

 

実家ではスペンサーが仕事をしているヴァレリーに声をかけています。「実は見て欲しいものがあるんだ」とテロの証拠をヴァレリーに渡します。

 

会場の入り口で出迎えているキャロルとチューズデイ。外は暗くなり始めています。最初に現れたのはマリーとアンネ。ガスの元嫁で、ヘアメイクの手伝いで来たとのこと。

 

続いてクリスタル。「グラミーの時に思ったの 難民のキャロルとヴァレリーの娘のチューズデイ この二人が本当に通じ合って音楽を作ってる それを見てて感じたの」「あなたたちこそが闇の中の光だって」「その光でもっと多くの人を照らすべきね」と褒められて頬を上気させる二人です。

 

獄中のスキップのためにも歌うと言うと、スキップのメンバーが「それは嬉しいね」と獄中にいるスキップの代わりに楽器で参加です。

 

ロンサムクラレンスもギターを手に「ま 新人にしちゃちょっぴり年を取ってるけどね」と挨拶。ピョートルとGGKも登場します。「っていうかこんな面白そうな話 乗るに決まってるし」「宇宙の意思から参加するようにって言われちゃったのね ふふん」。

 

フローラも現れ、「とても素敵なプロジェクトね」と参加を表明します。クリスタルが「あなたの歌にとても影響を受けました」「一緒に歌えるなんて光栄です」と握手しています。

 

デズモンドもやって来ました。「どうやら眠りにつくには早過ぎたみたいね」。執事AIもついて来ています。

 

「音楽はマジカルな会話みたいなもの この曲を聴くだけで色んなものが伝わって来た」「あなたたちの曲に込めた思いはきっと永遠に生き続ける」と称賛してくれます。

 

アーティストに囲まれるキャロルとチューズデイを見てガスは感無量です。「流されっぱなしだったあいつらが いつの間にか成長してやがる」。

 

ロディが「これで声をかけたミュージシャンは全員揃いましたね」と確認を取りますが、「ううん もう一人だけ」「アンジェラにも声をかけたの」。それは難しいと顔をしかめるロディとガス。

 

実家ではヴァレリーが手元の資料に目を落としています。テロが自作自演だった証拠を突きつけたスペンサーは「どうか決断して欲しい 俺は母さんを信じてる」と決断を迫ります。

 

再び会場前。アンジェラがやって来ました。

 

「あんたたちの歌が大嫌いだった理由わかったわ 思い出しちゃうのよ ただ歌っていれば楽しかった時の自分を」「認めたくなかったのよ それをもうなくしちゃった自分を」。

 

「でも今はもう違う 歌いたいの一緒に」と晴れやかな笑顔に、キャロルとチューズデイの顔にも喜びが広がりました。

 

会場内のステージではガスが仕切っています。0時ちょうどにたった一回だけ世界中に配信されること、作者がキャロル&チューズデイであること、プロデュースしたのがトビーとアーティガンであること。

 

ガスがプロデューサーの二人に話を振ると、トビーは「人から与えられた自由なんてのはクソだ 自由ってやつはテメェで勝ち取ったもんだけが本物だ」とトビー節です。

 

アーティガンも「ここに集まったのは全員が最高のシンガーだ だからただ歌えばいいのさ」とこちらもいつものアーティガンです。

 

ヴァレリーはジェリーに電話をかけています。「あなたはもう来なくていいわ」と言うと、「もう今年は数時間で終わりですからね」と事態を察していない様子のジェリー。「いいえ 来年もその先もずーっと来なくていいわ」とクビを宣告します。

 

スペンサーがテロの自作自演の証拠を見つけたと言うと、態度を豹変させるジェリー。「私を切ってそれで済むと思ってる? 我々は一蓮托生だ 責任を取るのはむしろあなたの方だ」と脅しをかけてきますが、心を決めたヴァレリーには届きません。

 

「えぇもちろんわかってる 大統領候補は辞退することにしたわ」と、ゼロからやり直すことを伝えます。「実は清々しているの やりたくもない政策をやらなくて済むし それに あなたの嫌味な声を聞かなくて済むなんてね アディオス ジェリー」と清々しい顔で電話を切りました。

 

会場では「いいな? 何が起きてもカメラは回し続けるんだ」と映像スタッフが言えば、「この曲が終わるまでは誰も通すな たとえ大統領でもだ」と警備のスタッフも気合いを入れています。皆、とてもボランティアとは思えない真剣な面持ちです。

 

ガスの携帯が23:59分を示し、「よし そろそろおっ始めるか」とゴーサインを出します。奇跡の7分間がスタートしました。

 

静かやなメロディが流れ、キャロルの歌い出しから始まります。スポットライトが当たっています。チューズデイが続き、こちらにもスポットライトが当たります。

 

アンジェラ、クリスタルが加わり、アンジェラはキャロルとチューズデイの間に収まって三人でライトを浴び、クリスタルには別のライトが当たる構図になっています。

 

ピョートル、GGK、ロンサムクラレンス、フローラ、デズモンドと増えていき、それぞれの関係者のカットが映し出されていきます。アンジェラのところはダリアのお墓で、デズモンドは執事AI。地球ではアメルや、地球の獄中でダンが配信を観ています。

 

カイルの携帯にはスペンサーから連絡があり、無事に一件が片付いたことを知ってほっとしたような顔つきです。ヴァレリーも実家でチューズデイの歌う姿を配信でスペンサーと共に観ています。

 

曲の途中で警察が踏み込んで来ます。何人かが突破して来ますが、ガスがそれを迎えます。「まあ聴けよ たかだか歌じゃねえか」「それになかなかいい曲だぜ」。

 

ステージにはアーティスト全員が姿を現し、照明が明々と照らされています。ロディがスイッチを操作すると天井からたくさんの紙吹雪が落ちて来ます。

 

紙吹雪がライトに照らされてキラキラと光り、まるで雪のようです。そう、アニメのオープニングの定番シーンです。そのままエンディングテロップが流れていきます。

 

『それはまるで奇跡だった』『そう この日の出来事は後に奇跡の7分間と呼ばれることになった』『だが奇跡はここで起こったんじゃない きっとこの歌を聴いた一人一人の心の中で起きたんだ』とガスの語りが入ります。

 

アンジェラを真ん中にして両隣から抱き着くキャロルとチューズデイ。三人の顔は今までで一番、幸せそうなとびっきりの笑顔でした。

 

Will be continued...in your mind.

 

堂々の完結です。

 

まとめ

終盤スローな展開になったりもしましたが、最終回は「総まとめ」という感じで、トラブルなく終わりました。

 

奇跡の7分間はちゃんと通しでやってくれて良かったです。心配していたテロップ事故もなく感動・・というか感無量のまま観終わりました。

 

24話という長いアニメでしたが、キャロルとチューズデイの出会いからアンジェラとの対決、マーズ・ブライテスト、新曲リリース、マーズ・グラミー。

 

思えばアンジェラには負けっぱなしなのですが、ラストの3人の笑顔を見るとどっちでもいいことですね。

 

作中のアーティストたちの曲のクオリティが、最後まで落ちずに作られていたのも良かったです。

 

終わってしまって寂しいですが、いい余韻にひたっていられそうです。そういう意味では後日談がないのもいいのかもしれません。

 

笑顔で終われる、まさにハッピーエンドのいい作品だったと思います。

 

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挿入歌

「Mother」(歌:VOICES FROM MARS)(作詞・作曲・編曲:Evan Bogart. Justin Gray)(和訳:qdopp, Inc.)

 

コミカライズ1巻

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【楽曲】1~12話の18曲を収めた「VOCAL COLLECTION Vol.1」

SPY×FAMILY(スパイファイリー)【15話 MISSION:15】【感想・ネタバレ】【コミックライク】

15話「MISSION:15」

前回のあらすじ

ロイドはもう一度ヨルの身辺調査をするために盗聴器を仕掛けて、仕事ぶり(役所の方)を監視します。ヨルはヨルで「妻役」がうまくやれていないことに自責の念を抱いていましたが、ロイドとフランキーが変装してのカマかけにもボロを出すことなく妻役を演じ切りました。ロイドは少し気持ちも変わり、「演じてばかりでは疲れてしまうこともありますからね」と、家族としての絆も深まったのでした。

 

【漫画ネタバレ目次】「SPY×FAMILY」【コミックライク】

「SPY×FAMILY」【14話 MISSION:14】【コミックライク】

 (以下、15話のネタバレを含みます)

 

ドッジボール大会でアーニャはMVP獲得なるか

学園編が再開し、アーニャが主役です。というかロイドがほとんど出てこなかったのは初めてのような気もします。

 

クラス対抗のドッジボール戦で勝ったクラスのMVPには星が一つ授与されるという噂を聞いて、アーニャがにんむのおてつだいと張り切っていました。アーニャは、ちちロイドが好きですね。

 

ダミアン(アーニャ命名:じなん)と協力してのクラス対抗戦でしたが、ダミアンはダミアンで父親にふりむいてもらいたいという子供らしい想いを持っていました。心の声を読むアーニャですが、だからといって態度が変わるわけではありません。

 

ドッジボール自体はクラス対抗というか、人民軍陸軍司令部少佐の息子ビル・ワトキンス(6)対アーニャら3組という構図でした。

 

6歳とは到底思えないガタいのビルに蹂躙される3組。子分に庇ってもらったダミアンと、相手の思考が読めるアーニャだけが生き残ります。

 

足をもつれさせたアーニャを庇ってダミアンはアウトになり、一瞬だけアーニャは心を開きかけましたが・・。

 

ラストに残ったアーニャはヨル直伝の必殺技「星を掴む光の矢(すたーきゃっちあろー)」を繰り出しますが、大仰な名前と動作に伴わないヘロッとしたボールが敵陣に転がるだけで、すぐさまアーニャも瞬殺。

 

アーニャは3組の勝利を託されましたが、叶いませんでした。投擲動作に入った時にはどんな必殺技が出るのだろうと期待したのですが、ダミアンをぶっ飛ばしたパンチのようにはいきませんでしたね。

 

ヨルの教えは役に立ちませんでしたが、ひっさつぱんちはしっかりと決まりましたしそう捨てたものでもありません。

 

「ヨルさんはスポーツも得意なんですか?」と質問された時のヨルの誤魔化しが、「あ・・いえ 昔弟とキャッチボールをしてた程度で・・」と日頃から人をちぎっては投げてますとは言えない感じが良かったです。

 

結局、ダミアンとはまた悪口の言い合いになって、関係は進展しませんでした。ダミアンの方はちょっとアーニャのことが気になっているので、いつでも発展しそうではあるのですけどね。

 

今回はスパイ要素のない、学園ものらしい躍動感のある爽やかな話でさらっと読めて楽しかったです。

 

以下、あらすじです。

 

15話のあらすじ

アーニャとダミアンが並び立ち、クラス対抗のドッジボール戦に臨もうとしています。

 

話は3日前に遡ります。アーニャが言うには、友達のベッキーが友達から聞いた話では来週の対抗戦の勝ったクラスのMVPには星ひとつ授与されるという噂とのこと。

 

ロイドはそれを聞いて(眉唾ものだな)とあまり信じていない様子でしたが、ヨルは特訓に付き合うようです。

 

当日に時間が戻り、ドッジボール戦。アーニャはハチマキを締め直し、(ちちのにんむのおてつだい!)と気合が入っています。

 

ダミアン(アーニャ命名:じなん)らが子分と共に「やる気だけはいっちょまえだな」と絡んで来て、ベッキーが反論して「なんだとこのデコ女!」と言い合いになっています。

 

アーニャはダミアンをじっと見つめます。(じなん ちちのにんむのたーげっとのむすこ なかよくなると おとくまんさい)と見定めていますが、(でもいじめてくるからきらい)と感情と任務は別のようです。

 

見つめられてちょっと照れていたダミアンですが、アーニャが踵を返したのを見て(くっ こっちだっておまえみたいなちんちくりんに構ってるヒマはないんだ)と強がっています。

 

この試合でMVPを取って星を獲得し、兄と同じ<皇帝の学徒>にならないと父上にふりむいてもらえないと決意を固めています。思考を読んで少しだけ気になっていそうなアーニャです。

 

審判のヘンダーソンが生徒らを集め、諸注意をした後に、ダミアンのボールで試合が始まります。(この試合 4組に勝つにはまず あいつを倒さなくては!)と狙いを定めたのは、人民軍陸軍司令部少佐の息子ビル・ワトキンス(6)。

 

6歳とは思えないガタいの持ち主で、ダミアンの投げたボールを片手で掴み取っています。他の子供らの2倍の大きさはあり、メガネをかけています。幼稚園時代から数々の球技大会を総ナメにし、<ポーダムの怪童>と呼ばれているそうです。

 

3組生徒の配置を確認し、気流・湿度を補正して投じた一投は一気に四人にヒットして退場させます。ベッキーが当たったら死ぬと文句を言うと、女子には手加減すると言われムカつくベッキー。瞬殺です。

 

あっという間に3組はダミアンとその子分、アーニャの5人だけになってしまいました。子分がダミアンを庇っているうちに人数が減って行きます。

 

ダミアンは(他の奴らがいくらやられようが知ったこっちゃないが オレだけは勝ち抜いて目立たなくては)と考えていて、アーニャに(じなん くそうやろう)と思われています。

 

ビルのターゲットがアーニャに定まり、(狙うは足元!)とボールを投げ込んで来ましたが、思考を読み取ったアーニャは素早く避けます。

 

続けざまに右腕、左と狙われますが全て回避。キレたビルが「スーパースライダーショット」と、目の前で急激に軌道を曲げるボールで撃破しようとしますが、これも読んでいたアーニャは、すんっと立ち止まって当たりません。身代わりで子分が撃沈しています。

 

ビルは自慢の攻撃がことごとく躱され、涙目になっています。ダミアンがアーニャのことをちょっと見直し、ヘンダーソンは(エレガント回避!)と興奮しています。「フッ」と笑うアーニャのドヤ顔はかなりブサイクです。

 

ベッキーが外野からのボールに注意と声を飛ばすと、焦ったのか足元を滑らせて転ぶアーニャ。ビルにボールが渡り、さすがにその態勢では不可避と「死ねぇい!」とボールを投げつけて来ます。

 

絶体絶命のアーニャ。その全力投球にダミアンは、(気の毒だがまあドジなこいつが悪い)(安心しろ アレが残って3組を勝利に導いてやる!)。

 

ドギャッ!と音が鳴りますが、咄嗟に動いていたのはダミアン。ビルの全力投球を体で受け止めて、アーニャを庇っていました。

 

しかしその威力までは吸収できず、ボールがポロリとこぼれてヒット判定されて退場になります。

 

「アーニャまもってくれた・・? おまえいいやつ?」とアーニャが驚いて尋ねると、赤くなったダミアンは「ち ちがう! あいつの球にやられっぱなしでくやしいからちょっと捕ってみたかったいうか・・」と誤魔化します。

 

「くそがっ 残りはおまえだけだ 任せたぞ!」と言い残して立ち去ります。

 

(みらいはアーニャにたくされた!)とアーニャはすくっと立ち上がります。(いまこそひっさつのしょっとをはなつとき)と、ヨルとの特訓を脳裏に思い浮かべています。投球のコツは体全体を使うこと、「じなんのしをむだにはしない」。

 

「死んでねーし!」とツッコむダミアン。「アーニャが かたきとる!」とゴゴゴ・・と気合いを入れるアーニャに、敵軍の生徒の胸がドクンと波打ちます。

 

大きく左足を振りかぶって体重を乗せ、 「星を掴む光の矢(すたーきゃっちあろー)!」の掛け声と共にボールを投げつけました。

 

息を呑む敵味方。しかし放たれたボールはそのまま地面に叩きつけられ、力のないボールがてんてんとビルの元に転がって行きます。それを拾ったビルが投げ返すと、あっさりアーニャにヒットして退場、ゲームセットになりました。

 

あっけない幕切れに言葉を失う3組と、盛り上がる4組。「これでビルくん星ゲットだね!」と言っていますが、ヘンダーソンは「ん? 星? こんな一授業のミニゲームで与えるわけがなかろう」とただの噂であったことを告げます。

 

「むしろ試合中に『死ね』などと暴言を吐く君には雷をくれてやってもいのだぞ」と言われてビルはしゅんとしています。

 

ヘンダーソンは(だがしかし いがみ合っていた者同士が力を合わせ困難に立ち向かう その心たるや星に値するぞ少年少女よ)と悦に入っていますが、「てめーふざけんな何だあのクソボールは! かばって損したわ!」とダミアンは激怒しています。

 

「・・やっぱおまえきらい」「んだとこの短足!」「くそやろう」と悪口の応酬です。(そうでもないかも)と一瞬で考えを翻すヘンダーソンです。

 

(ははのおしえやくにたたない)とアーニャの中ではヨルの評価が落ちているのでした。

 

まとめ

このところロイドが振り回され、家族の絆を全面に出した構成が多かったので、アーニャが主役の学園編はテンポが良くて楽しかったです。

 

星を獲得する道のりは遠そう・・というか、まるで光明は見えませんが、学園編は力を抜いて読めます。

 

このメリハリがいい感じなので、スパイものとコメディの配分を保ったまま、バランス良くこのまま話を進めて行って欲しいですね。

 

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