五等分の花嫁【105話 最後の祭りが三玖の場合①】【感想・ネタバレ】【コミックライク】
105話「最後の祭りが三玖の場合①」
前回までのあらすじ
学園祭二日目の二乃。招待状を送ったのに現れない父親を見限ろうとしますが、風太郎が校内放送に映ったマルオを示し、二乃の心を動かし、バイクで父親の元に突撃します。パンケーキを振る舞い、わだかまりが解けて家族らしくなりました。攻めてこそと考え直した二乃は風太郎にキスをしました。
「五等分の花嫁」【104話 最後の祭りが二乃の場合②】【コミックライク】
以下、「週間少年マガジン(2019年45号)」のネタバレを含みます。
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(感想→あらすじ→まとめ)
頑張れば状況を変えられることを学び、活かすことのできた三玖
三玖のターンです。扉絵は後夜祭終了のアナウンスが流れる夜の校舎、どこかの教室の前の廊下のようです。風太郎が誰かの元を訪れるのは確定していますので、この後の四葉と五月も教室になると思われます。
初日の前日の夜、マンションでパンケーキの精度を最後まで高めようとする三玖。五月にどうしてそんなに頑張るのか訊かれています。
屋台が女子と男子で分かれたことを気にしていて、皆で喜べるものにしたい、と勇気を出せば状況を変えられると風太郎を信じて実行し、男子と女子の間にあった溝を埋めようと起こした行動が実を結んで(結びかけて)ガッツポーズです。
三玖はどんどんと前向きになって変わっていっていますが、これまでもちょくちょく風太郎に告白しても感触を得られなかったことから、この恋の成就は不可能だって知ってると諦めています。
男子の心の壁を取っ払えて「強くなったな三玖」と風太郎にも言われ、勇気を出せばどんな不可能も変えられる手応えを得た三玖は、改めて諦めずに風太郎にアタックするのか・・と思わせてからの火事です。
ちょっと心が挫けかけています。
一花、二乃が既に「そういう行動」を取っているので、三玖もそうなると予想されますが、風太郎の励ましで持ち直した三玖がアタックする流れでしょうか。
最後のコマで二乃に寄りかかるように倒れた三玖ですが、二日目には学園祭に復帰していたので入院のフラグはまだ四葉のままだと思います。
以下、あらすじです。
105話のあらすじ
扉絵は後夜祭終了のアナウンスが流れる夜の校舎、どこかの教室の前の廊下で外を見つめる三玖です。
学園祭初日の前日の夜、マンションでパンケーキの精度を最後まで高めようとする三玖。五月にどうしてそんなに頑張るのか訊かれています。
初日になり、屋台でパンケーキを作る二乃。クラスメイトの女生徒から出来栄えを褒められています。
その様子を遠くから伺っているクラスメイトの男子たち。女生徒たちは敵情視察は姑息だとか、男子のたこ焼きには負けられないと意気込んでいます。
三玖は「クラスの男の子の話なんだけど・・」と切り出します。本心では(意地張ってないで仲良くしようよ きっと一緒にやった方が楽しいよ)と言いたいのですが、勇気がなくて言えません。
女生徒たちはあまり気にしていないようで、仲良くて雰囲気も良く、自分が気にしすぎなだけなのか悩んでいます。
クラスの男子というワードを聞いた一人が、「好きな男子がクラスの中にいるってことね」と切り込んできます。
「ち 違 あ 違くもないけど・・」とあたふたする三玖を置き去りに、盛り上がる女生徒たち。「三玖ちゃんなら成功間違いなしなのに」と持ち上げられ、「うんありがとう でも大丈夫」と答えますが、(この恋の成就が不可能だって私は知ってる)と三玖は察しています。
そんな三玖を見ながら一人が「上杉君だ」と言い、ドキッとする三玖。風太郎が屋台の安全チェックに来ていました。
心を読まれたかと驚いた三玖ですが恋バナが続き、「三玖ちゃんの好きな人」「五つ子ちゃんと仲良いから知ってるかなって」と風太郎も巻き込まれます。
「は はは 初めて聞いたぜ・・」と風太郎は誤魔化しています。三玖が「こ これ以上! もう!」と断ってようやく解放されます。
女子たちは男子と一緒ならチャンスもあったのにと愚痴をこぼし、風太郎が「それならさっさと和解しろよ」と勧めますが、無理無理と歯牙にもかけてもらえません。「だが最後の学園祭だ 男連中も和解を望んでんじゃねーのか?」と粘りますが無駄でした。
三玖が勇気を出し、「今度は私が逆に敵情視察に行ってみていいかな?」と提案します。もしかしたら男子は仲良くしたいかと思っているかもと考えたからですが、「女子のやつらには負けねーぞ!」「おー!」と盛り上がる姿を木陰から眺め、(聞くまでもなかった)と落胆しています。
意見を求められた風太郎は「変えられるとしたら三玖 お前だ」と、今回は学級長という中立の立場のため動けないと言います。対立陣営の三玖だからこそ、男子たちの気持ちを変えられるかもしれないとのこと。
あくまで直感で、信じるも信じないもお前の自由だと言われた三玖は、「うん フータローを信じる」と男子たちに歩み寄ります。
たこ焼きの屋台に近づいて挨拶しますが、パンケーキのリーダーと目されている三玖には当たりのキツい対応です。それでもめげずに「たこ焼き ひとつください!」と声に出します。
反発はあったものの前田がひとふね作ります。最優秀店舗を目指すならバカにされるわけにはいかねーと。それに林間学校の時に迷惑をかけたことを一花から聞いたと言い、悪かったなと謝ってきます。三玖の方も悪いのは騙したこっち、ごめんねと謝ります。
できあがったたこ焼きを口に入れる三玖。「うまっ」と素直な感想を漏らして笑顔になります。
「ハハハ さすが五つ子だな!」と何故か盛り上がっています。見回りで四葉が同じようになったのかもしれません。三玖がお世辞を言っていないとわかって場が和みます。
中がふわふわ(牛乳入り)、外がカリカリ(改造した高火力のコンロ)です。三玖は皆の努力を認め、「クラスの女の子たちにも食べさせてあげたいな」と言います。
一日目が終わったら三玖が女子を連れて来る、男子たちの本気が伝わるはずだからと力説します。まだグダグダ言う男子に風太郎が見かねて口を出そうとしますが、「待ってフータロー」とそれを止める三玖。
「信じる・・私が言わなきゃ・・」と自分の言葉で伝えます。「全部終わって 卒業したあとも いい学園祭だったなって 皆で喜べるものにしよう」。
まだ若干渋っている者もいましたが、武田が「そういえば前田君は松井さんに食べさせてあげてたよね」と暴露し、空気が変わります。
それぞれ食べさせたい相手がいるようで、前田が代表して「中野さん こいつらのために頼んでいいか?」と三玖の頑張りが報われました。
ペコりとお辞儀をして、笑顔で「皆 聞いてくれてありがとう」と言う三玖に、男子たちはメロメロになっていました。
風太郎は他に業務があるのでここでお別れです。15時の約束を念押しする風太郎に「ありがとう 全部フータローのおかげ」と三玖はお礼を言いますが、「は? 俺は何もしてないだろ お前が皆を動かしたんだ」「強くなったな三玖」と風太郎。
三玖は懇親のガッツポーズです。(やった! 私頑張れた 勇気を出せばどんな不可能も変えられるんだ)。
時計の針が17時10分を指しています。「やばいって!」「急げ!」と慌てた声が上がり、二乃や三玖、クラスの女子らが駆け付けていますが、たこ焼きの屋台が火事で燃えていました。消火器で消火されています。
「最悪・・ねぇここの屋台って・・」「・・うん」「たこ焼きだよね」とクラスの女子たちの声が重いです。
風太郎は職員室に呼ばれています。幸いにもボヤで済んだものの、それだけで見過ごせる事故ではなく、3年1組のたこ焼き屋屋台は出店停止となりました。
炎を見つめながら三玖は、(どうしよう・・フータロー 私はどうしたらいいの・・?)と、二乃の肩に寄りかかるようにして倒れ込むのでした。
まとめ
引っ込み思案だった三玖が自ら動いて男子たちの気持ちを変えるとか、かなりの成長ですが、すぐにヘコまされる展開になりました。
諦めなければ状況が変わるということを風太郎が教えてくれるのか、それとも自立した三玖が自分の力で乗り越えるのか。
三玖からの告白も風太郎はずっと受け入れないままですので、ここから三玖を選ぶとしたらそれなりのイベントが必要ですが、二日目に何が用意されているのでしょうか。
火事で屋台が中止になってしまった男子たちをまとめて、女子のパンケーキ屋と合流させるかもしれませんが、二日目の描写で男子たちが描かれていなかったような気もするので裏方かもしれません。
そろそろ登場人物たちの行動表が欲しくなってきました・・。
「五等分の花嫁」【106話 最後の祭りが三玖の場合②】【コミックライク】
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