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キャロル&チューズデイ【アニメ】【23話 Don't Stop Believin'】【感想・ネタバレ】【コミックライク】

23話「Don't Stop Believin'」

前回のあらすじ

マーズ・グラミー新人賞の舞台で、クリスタルとの共演を果たしたキャロル&チューズデイ。夢の共演に興奮しきりでしたが、裏ではダリアが亡くなり、薬に逃げたアンジェラは意識朦朧としています。最優秀新人賞を獲得し、気力で曲を歌い上げますが、曲の終わりと共に昏倒。救急搬送されました。 タオはインターギャラクティック社への侵入に成功し、情報を抜き取っていました。

 

【アニメネタバレ目次】「キャロル&チューズデイ」【コミックライク】

「キャロル&チューズデイ」【22話 Just Like Haaven】【コミックライク】

(感想→あらすじ→まとめ)

 

「奇跡の7分間」に向けて動き出した物語は大詰め! 集結するアーティストたち

物語ラストの「奇跡の7分間」は、火星中のアーティストが集結しての「ウィ・アー・ザ・ワールド」的なものになることが決定しました。曲名は「マザー」(予定)。

 

「奇跡」というワードも出て来てハードル爆上げですが、キャロル&チューズデイの作った曲をベースに、二人の気持ちに賛同して集まったアーティストたちがそれぞれの想いを乗せていくという感じでしょうか。

 

昏睡して退場したと思われたデズモンドも加わりそうです。

 

アーティガンも最初の頃の天敵ぶりとは打って変わり協力的です。アーティガンの人脈やガスのコネ、クリスタルの呼びかけやロディのツテなど幅広くアーティストを募っています。

 

ピョートルもいつの間にかGGKとユニットを組んで活動していたみたいですし、参加してくれるでしょう。不当逮捕で投獄されているスキップも、アメルが新曲を配信したことを思えば参加できるかもしれません。

 

ロディはハコをどうするのかという難問に、さらっと1月1日の火星移民メモリアルホールなら空いているという情報を提示するなど、いつもながら優秀です。

 

一命を取り留めたものの意識が飛んでしまっているアンジェラの元には、ケイティが登場。もう姿を現さないと思っていましたが、ようやく来てくれました。しかし、アンジェラの閉ざされた心は開かず、ケイティは報われません。

 

となればアンジェラを救えるのはタオ。インターギャラクティック社から必要な情報を抜き取ってどこかへアップロードし、AIにもう戻らないことを告げて秘密のアジトを出ます。

 

「全てのAIをシャットダウン」と命令していましたが、タオのスキルなら火星中のAIをシャットダウンさせてもおかしくありません。このまま全AIを消して姿をくらますのか・・と思いきや行き先を変更し、アンジェラの元に現れました。

 

タオを見たアンジェラの瞳に生気が戻りましたが、ちょっとだけこれはタオのレプリケーションなのでは?と疑ってもいます。まあ、ここでダミーだったらアンジェラの心が本当に折れてしまいそうなので、本物のタオであることを祈ります。

 

それにしてもアンジェラのレプリケーションは登場してから、エンディングの曲もレプリケーションでは?と思わせる意味深な感じもあったのに、映像機器を破壊されてからフェードアウトしてしまいました。

 

話数的にも余裕がありませんので、アンジェラの方はタオがなんとかするという流れで落ち着くでしょうか。

 

ヴァレリー関連ではジェリーのテロとの関わりを突き止めたようで、カイルはこれを「奇跡の7分間」と同時にリークしようとしていました。しかし、チューズデイと話し合って母親にもチャンスをあげたい、と甘いことを言い出したスペンサーが反対。

 

タオのアップロードの件もありますので、奇跡の7分間前にはジェリーを追い詰めていると思われます。タイミングは微妙ですが、先に話すことでヴァレリーも味方になってくれるかと。心変わりしそうな描写もありましたので、こちらは丸く収まりそうです。

 

今回もエンディングは話を詰め込む感じでしたが、曲がアンジェラの歌う「The Tower」というものになっていました。突然出て来た新曲ですが、タロットカードの「塔」と関係があるのでしょうか。

 

タロットカードの「塔」の意味は色々とありますが、「大きな力により何かが崩壊していくこと」を表し、「修正へと導いてくれる」カードでもあるとのこと。今回の出来事を示しているのかもしれません。

 

以下、あらすじです。

 

23話のあらすじ

緊急搬送されたアンジェラは一名を取り留めましたが、鎮痛薬及び向精神薬の過剰摂取が原因で、かなり衰弱して意識が戻っていない状態です。

 

テレビでこのことを知った元マネージャーのケイティが駆けつけて看病してくれ、ダリアの葬儀の手配もしてくれています。

 

ダリアの葬儀にはキャロル、チューズデイ、ロディが出席しますがガスは来ていません。ガスの心情を察するチューズデイです。ケイティの姿を見つけ、アンジェラへのお見舞いを申し出ますが、面会謝絶だと断られます。

 

街ではスキップと仲間が警官から唐突な職務質問を受けています。IDを見せろ命令されて怒った仲間が「ざけんなよ」と返すと、「警官侮辱罪だ 地面に伏せろ」と強硬な姿勢で因縁をつけ、スキップと仲間を逮捕しました。

 

アパートにはスペンサーが訪問しています。相談があるとのことですが、チューズデイはキャロルなら聞いててもらって大丈夫と同じ部屋で話を聞くことになります。

 

スペンサーがカイルの名前を出し、一瞬顔が強張るチューズデイでしたが、「実は今 彼と一緒に母さんのコンサルタントのジェリーを調べてる」と言われて驚きます。

 

スペンサーはテロがジェリーの自作自演だという証拠をつかんだこと、公表すればヴァレリーが確実に失脚すると告げます。

 

地球移民排除の政策には賛成できないと言い、キャロルも同意します。スペンサーは色々と手を尽くしたが止められず、大統領になってしまう前に公表するしかないと考えていますが、母の気持ちを思うと複雑で、チューズデイに相談したかったとのこと。

 

チューズデイは「私は難しいことはわかんないけど 母さんはきっと今の政策を本当にやりたいと思ってないんじゃないかって」と気持ちを推測し、このまま大統領になっても本人にとっても良くないし、だけど黙ってリークすると本人もショックだろうと慮ります。

 

「思い切って本人に会ってぶつけてみたらどうかな?」と提案し、スペンサーはその意見を呑み込むように聞いています。

 

キャロルが声を上げ、スキップが公務執行妨害で逮捕されたニュースを見せてきます。コメントを求めるリポーターに、「俺を黙らせようってんなら俺の魂に手錠をかけてみろ!」とスキップは啖呵を切っています。

 

スキップの新曲「Chains」が表現規制に対しての痛烈な批判と言われており、その報復だとスキップは主張しています。クリスタルもそのニュースを悲しげに見つめ、キャロルも「信じらんない アメルの時だって」と憤っています。

 

アンジェラの病室ではケイティが、ダリアの葬儀が無事に終わったことを報告しています。ベッドの上で半身を起こし、体の方は回復して来たアンジェラですが、心が抜け落ちたかのようにぼうっとしたままです。

 

アパートではキャロルとチューズデイ、ガス、ロディのいつものメンバーの他にトビー、アーティガン、スペンサー、カイルが勢揃いしていて、キャロルが戸惑っています。チューズデイはカイルとはまだぎこちないですが、カイルの方は大人の余裕です。

 

アーティガンの催促で会議が始まり、キャロルはアメルに続いてスキップまで逮捕され、ミュージシャンが自由に物を言えなくなっていく雰囲気があると切り出します。

 

「その風潮を作ったのが私の母 ヴァレリー候補だと思う」とチューズデイも賛同し、カイルが確かにその法案が影響しているし、逮捕されるどうか以上に表現を自粛させてしまう方が問題だと言います。

 

キャロルとチューズデイはこのまま黙っていたらどんどん歌いたいことも歌えなくなって、音楽は死んでしまうと拳を握り締めます。

 

「で どうしたいって?」とガスに促され、キャロルは「私たち一人一人はちっぽけな存在だけど でもチューズデイと会えたから一人じゃできなかったことができるようになった」と言い、「それにグラミーでクリスタルさんと共演した時 二人でもできなかったことができた」とチューズデイも続きます。

 

「だったらもし火星中のミュージシャンが集まって一つの曲を歌ったら もっと凄いことができるんじゃないかって」「みんなでこんな風潮に負けない自由な歌を歌えたら」。その曲を世界中に配信できたらと言います。

 

ガスは言いたいことはわかったが現実的には厳しいと指摘。ロディも火星中のアーティストや音響、映像スタッフ、警備スタッフ、場所も極秘に用意しないといけないと問題点を洗い出します。

 

「リスクだけがありギャラも発生しない そんな条件でいったい何人が参加してくれるかわからないな」とカイル、「それに保守的なファン層を持つアーティストは参加したがらないかもしれない」とスペンサーも懐疑的です。

 

それでもやるかとガスに決意と問われ、やると即答するキャロルとチューズデイです。黙って聞いていたアーティガンが、「まったく青臭い理想論だな」と口を挟みますが、「だが理想も語れなくなったら そいつはただの奴隷だ」と企画に賛成の様子です。

 

「まったく そんなもん実現したらそれこそ奇跡だ」「だが奇跡は起きるもんじゃない 起こすもんさ」とガス。「奇跡」のワードの登場です。一同が無謀な賭けに乗ることになりました。

 

ジェリーはヴァレリーに、スペンサーがカイルと組んで自分の周りを嗅ぎ回っている、「まさかとは思うのですが スペンサー君 良からぬことを考えているのではないかと」と釘を刺すように言ってきます。

 

ヴァレリーは「あの子は間違いなど起こさないわ」と断言するものの、ジェリーは「ここで母の顔を出されても困りますな」と冷ややかです。

 

ヴァレリーはテロが起こったタイミングが絶妙過ぎたことをずっと疑問に思ってきたと質問をぶつけますが、ジェリーは「私がいなければあなたはただの一候補に過ぎなかった」とあくまで強気です。

 

アパートでは会議が進み、やるなら早い方がいいと意見が一致しますが、急に箱を押さえられないとガスが嘆いています。

 

「いや 一日だけ可能性のある日がありますね」と問題を解決したのはロディ。ニューイヤーの1月1日、火星移民から50年目の記念日で、その日はほとんどの店やライブ会場は休み、ミュージシャンも空いているはずだと、火星移民メモリアルホールも空いていることを調べます。

 

移民の象徴でもあり、キャロル&チューズデイの出発点(二人が勝手に演奏してロディが動画を撮って拡散した場所)みたいなものだしということで即決です。

 

スペンサーが世界同時配信できる大型サーバーの確保が必要と言い、カイルは信用できるメディア関係者に当たると請け負います。ガスが箱を押さえつつコネでミュージシャンに当たり、ロディもベスに頼むようです。

 

アーティガンとトビーもありったけのミュージシャンに声を掛けると言ってくれます。

 

「私たちも・・」と張り合うキャロルとチューズデイですが、そもそも二人にはミュージシャンの知り合いもいません。「何言ってんだ? お前らには大事な使命があるだろ」とガス。「そこで歌うすんげぇ名曲を作るっていう使命がな」と大役を任されました。

 

ミュージシャンの誰もが納得するような曲、奇跡の名曲、どでかいアンセムってやつをな!とハードル爆上げに「えぇ!?」と震えて声を上げるキャロチューですが、言い出しっぺなので当然です。

 

シュバルツはタオのラボに突撃しますがもぬけの殻です。引き続き秘密のアジトの捜索を命じます。

 

ガスがダリアの墓参りをしています。「マジでくたばっちまったんだな ったく これからすげぇことが起こるってのによ」と憎まれ口にも勢いがありません。

 

ロディ、アーティガン、カイル、スペンサー、トビーがそれぞれ奔走し、賛同者を集めていき、少しずつ輪が広がっていきます。

 

一方、重圧に苦しんでいるキャロルとチューズデイは曲作りに詰まっています。気分転換でもしたらどうだとガスが言い、ロディが「そういやこれ見た?」と動画を見せてくれます。

 

ピョートルとGGKが二人でユニットを組んでる映像でした。食い合わせ悪そうと評しながらも「絶対誘いたい!」と彼らも誘うことにします。そして、「あともう一人どうしても誘いたい人がいるんだ」と。

 

二人はアンジェラの病室に出向きます。ケイティが取り次いでくれ、二人は計画を話しますが手応えが薄く、少しだけ反応しますが毛布を被って背を向けられました。

 

カイルとスペンサーは、ジェリーがテロに関わっていた証拠を例の曲と同時にリークするという話を詰めていますが、スペンサーはヴァレリーに先に話したいと言い出しています。

 

カイルはその考えを甘いと断じ、そうすれば全部握り潰されておしまい、そうやって闇に消えていった事件をいくつも見てきたと語気を強めます。

 

「母に最期のチャンスをあげたい」と言うスペンサーに「しょせんはお坊ちゃんのお遊びか」とカイル。子供の頃に母親に裏切られたことを話し、「俺だって信じたいさ 母親ってやつをな」とカイルの表情も厳しいです。

 

アパートではチューズデイが言葉で埋め尽くされたノートを見て「マザー」とつぶやきます。前に書きかけた曲だと説明します。

 

「私は母親に会ったこともないけどマザー・・母親ってさ お母さんのことだけじゃなくて私たちのルーツのことでもあるよね たとえば地球と火星で色々揉めてるけど 私たちはみんな地球をルーツに持ってて」とキャロル。「そうだね 生まれも育ちもみんな違うけど母親から生まれたってことは同じだし」とチューズデイ。

 

「時には私たちを優しく包むものだったり 時には私たちを縛るものだったり」「そういうの全部ひっくるめてマザーってことだよね」「私たちはみんなマザーから生まれた」「きっと自由に生まれてきた」と曲の方向性が定まったようです。

 

アンジェラは病室で「歌えない もう歌えないの」と闇に落ちたままです。

 

「子役の仕事を始めてママも周りの人たちも喜んでくれた 友達なんて誰もいなかったけど嬉しかった」「でもいつまでもは続かなかった だからずっと好きだった歌だったらまた楽しくなれるかなって」「でも無理だったの もう誰も私なんて必要としてない」「誰も私のことなんて好きじゃない」。

 

「アンジェラさん あなたのことを待ってるファンがたくさんいますよ」というケイティの声も届いていません。「誰だっていいのよ 別に私が好きなわけじゃない 私が死んだって悲しむのはその時だけ きっとすぐに忘れちゃうのよ バカみたい」。

 

昏睡状態のデズモンドに、執事のAIが「デズモンド様 キャロル&チューズデイから連絡がありましたよ」と呼び掛けています。デズモンドの左手が少し動きました。

 

タオはインターギャラクティック本社から入手したデータを全てアップロードし、全てのAIをシャットダウンするように命令しています。

 

「ミスタータオ いつか戻られますか?」とのAIの問いに、「いや」と短く答えます。「了解しました どうかお元気で」とAI。

 

エンディングに入ります。タクシーに乗ってどこかへ向かうタオ。曲はアンジェラの「The Tower」です。

 

デズモンドの目がうっすら開きます。「Help me」の画面を見つめるタオは行き先の変更を告げます。キャロルとチューズデイの曲作りが進行し、スキップ、クリスタルも何かを想っています。

 

病室で気を落とすアンジェラの元に現れたのはタオ。「うそ・・なんでいるの・・」「タオ・・」。アンジェラの瞳に生気が灯るのでした。

 

まとめ

ラストを前に盛り上がって来ました。

 

キャロル&チューズデイの曲を皆で歌うという「ウィ・アー・ザ・ワールド」コースです。

 

残る問題はテロ事件の暴露のタイミングと、タオの仕掛けたサイバー攻撃、アンジェラの復活、デズモンドの復帰でしょうか。

 

アンジェラの元に現れたのは本物のタオで間違いないのでしょうか。特殊エンディングでダリアのお墓が描かれていましたが、ガスの墓参りの時と花の色が違いました。単に夜だからそう見えただけかもしれませんけど。

 

次回最終回だと思いますが、「奇跡の7分間」は7分間ぶっ通しのパフォーマンスになることを期待しています。願わくば途中で「気象情報」などの速報ニュースが入って興醒めということにだけはならないように・・。

 

色々と遠回りした感もありますが、最後が成功すれば問題ありません。

 

名曲の誕生を待っています。

 

「キャロル&チューズデイ」【最終回】【24話 A Change is Gonna Come】【コミックライク】

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挿入歌

The Tower」アンジェラ(vo Alisa)(作詞・作曲・編曲:Justin Hayward-Young,Cole M,Greif-Neil,Timothy Lanham)(和訳:qdopp,Inc.)

 

コミカライズ1巻

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【楽曲】1~12話の18曲を収めた「VOCAL COLLECTION Vol.1」

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