五等分の花嫁【102話 最後の祭りが一花の場合②】【感想・ネタバレ】【コミックライク】
102話「最後の祭りが一花の場合②」
前回までのあらすじ
時間を遡って学園祭初日の一花視点。風太郎に呼び出された一花は学園祭に参加し、二人で迷子を案内したりして過ごします。「五人が好き」「最終日に答えを出す」と五姉妹に言った風太郎に、一花は帰り際「今 答えを聞いちゃだめかな?」と訊き、「誰も選ばない」との答えをもらうのでした。
「五等分の花嫁」【101話 最後の祭りが一花の場合①】【コミックライク】
以下、「週間少年マガジン(2019年42号)」のネタバレを含みます。
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(感想→あらすじ→まとめ)
一花視点学園祭二日目、一花が攻めに出る
二日目の一花は学園祭に来ていませんでしたので、どういうふうに描かれるのかと思っていましたが、誰かの入院から夜道デート、公園でのキスにつながりました。
一花は攻めましたね。風太郎が誰かを選んでくれれば、それが自分でなくても区切りはつけられる、と諦めのような気持ちでいましたが、自販機での購入でさえ迷ってしまう風太郎を見て考えも変わったのでしょう。
風太郎が相手が誰かはっきりと意識してキスしたのは初めてになります。誓いの鐘の件は「事故のようなもの」と自分に言い訳していましたが、今回のは明確に意志があります。意識せざるを得ません。
一花の「経験アリ」は女優の女の子相手だったようで、男の人とは初めて、と言っていますが、誓いの鐘の件が一花ではないと明言したわけではないですし、これはまだわかりません。
ただまあ、からかうように、あるいは試すようにキスをしたことから考えると、一花以外の誰かだとは思いますけど・・。
初日に「誰も選ばない」と一花に答えた風太郎ですが、こうした各姉妹とのイベントを重ねて、最終日には「誰かを選ぶ」という選択に変わるという未来は、少し見えて来ましたね。
入院したのは順当に考えるなら、演劇部や学級長の仕事で忙しかった四葉だと思いますが、二乃以外は描かれていませんでした。三玖と五月の可能性もあります。三玖ならパンケーキ騒動での疲れ、五月なら無理して勉強していたという感じです。
しかしそこで捻っても、という気もしますので四葉でしょう。
一花は最終日をどういうふうに過ごすのでしょう。これ以上の攻め手はないので、後は風太郎待ちですね。
以下、あらすじです。
102話のあらすじ
学園祭二日目の一花は女優の仕事で撮影です。「サイテー! いつまでも甘いこと言ってんじゃねーよ!」と相手の役者を平手打ち。「一花ちゃん なんかやり慣れてない・・?」と言われるほど迫真の演技でテイクオッケーです。
ホテルに帰って寝ようと思ったところ、社長が「妹さんが倒れたそうだ」と連絡があったことを知らせてきます。
病院に駆けつけた一花は病室のドアを閉めながら、「元気そうで安心したよ しっかり休んでなよ」と言っていますが、入院したのが誰かはわかりません。
そこへ風太郎と二乃が現れます。一花が皆の様子を訊き、二乃が一旦落ち着いたところと答えます。二乃は後片付けのために学校に戻ります。
なんとなく気まずい風太郎と一花は別れて帰ろうとしますが、お互いに相手を呼び止め、夜道を少し歩くことにします。花火大会の時の通りで、あの時のことを懐かしんでいます。どこかで花火を楽しむ音や声がして、浮かれる気持ちはわかる気がすると一花。
学園祭はカップルが成立することが多く、特に三日目の後夜祭が凄いらしいと、「フータロー君はそれを知ってててあんなこと言ったのかと思ったよ」と一花は言います。
「ふっ 俺がそんな世間の風潮に流されるような奴に見えるか?」と風太郎はニヒルに笑いますが、一花は受け流し、「君 硬派に見えて案外 俗っぽいところあるし」と見透かされています。
高級車を見て覗き込んだり、久しぶりの旅行でテンション爆上がりしたり、山頂でヤッホーって言っちゃったり、女の子に借金したりと過去の思い出を語って行きます。「ま そこが可愛いとこでもあるんだけどね」。
「そういう素直な気持ちを大切にしなよ」「だから誰も選ばないなんて言わないで」と言ってから、余計なことだったかと一花は口元を押えます。
「俺の気持ちなんて俺自身もわかんねーよ」と風太郎。一花は難しく考え過ぎだと、昨日のキスの話をします。「二乃、三玖、四葉、それに五月ちゃん」。「問題です フータロー君は誰だったら嬉しいですか?」と冗談めかします。
自販機が見えて、一花は飲み物を買って来て欲しいと頼みます。「紅茶が二乃、お茶が三玖、ジュースが四葉でコーヒーが五月ちゃんねー」と意地悪な一花の言葉を真に受けた風太郎は、自販機の前で立ち尽くします。
15分ほどかかっても選べなかった風太郎が一花のところに戻って来ると、仕事の疲れもあってか一花はベンチで横になって眠っています。
「ダセェとこ見せちまったな・・」と風太郎は一花の顔を覗き込みながら、「長男に長女 お互い苦労したな」と寝顔に話し掛けます。
しかし、「フータロー君は誰だったら嬉しいですか」という言葉を思い出し、一花の唇に目がいってしまいます。するとパチリと目を覚ます一花。
「見てたでしょ 唇」と悪戯っぽく笑う一花。「起きてたのか・・」と狼狽える風太郎に、「なんで見てたの?」と一花は尋ねます。
「・・単純に」「あれは五人の中の誰かなんだ お前だってそうだろ・・」と風太郎は言い、口にしてから自分の発言に引いて、「キモいな俺・・」と反省します。
「ふふっ キモいね」と笑った一花は風太郎の服を引っ張ると、自分から唇を合わせて風太郎にキスをしました。後ろでは誰かが上げた花火が夜空に咲いています。
「どう 私だった?」と顔を赤くしながら訪ねる一花に、腰が抜ける風太郎。
「だって見てるより実際にした方が違いがわかるでしょ?」「そ そうだが それだけのためか!? お前は演技で慣れているのかもしれんが・・」と風太郎が慌てていると、一花は昨日言っていたのは(キスの経験のこと)女優の子が相手とのことで、男の人とのキスは今はまだNG。「だから君が初めて」。
「同級生の女の子となんて なかなか出来ないイベントだから思い出にしなよ」「あ 聞き忘れてた」。
「嬉しかった?」と得意満面でいて、晴れ晴れとした表情で見下ろしてくる一花です。「なんだよ その上から目線・・」と風太郎はそう強がるしかないのでした。
(素直な気持ちを大切に・・なんて そうだよね フータロー君が誰を選ぼうが関係ない この気持ちはまだしばらく静まりそうにないや)と一花は自分の気持ちを見つめ直すのでした。
まとめ
一花が自分の気持ちに正直になり、再び攻めの姿勢に転向しました。
風太郎が誰かを選べば自分の気持ちに区切りをつけられると考えていましたが、風太郎が自販機での購入でさえ選べずに迷っていることとかを見て、気持ちを持ったままでいいのではないかと思ったみたいです。
最終日、後夜祭フィナーレのアナウンスを教室のベランダで一花は聴いていましたので、まだ一花の可能性も残っていますね。
次回は一花の最終日になるのか、それとも別の姉妹の初日、二日目と消化して、また最終日をローテーションするでしょうか。
ずっと一花のターンだと他の姉妹が出なくて寂しいので、初日、二日目を消化していくパターンかもしれませんね。最終日はやるかどうかわかりません。
次は誰でしょうかね。一花の時は先にも書いたように最終日夜の教室のベランダのシーンでしたので、次回ヒロインの扉にも注目です。
「五等分の花嫁」【103話 最後の祭りが二乃の場合①】【コミックライク】
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