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ライドンキング【20話 大統領と混沌(ケイオス)の渦】【感想・ネタバレ】【コミックライク】

20話「大統領と混沌(ケイオス)の渦」

前回のあらすじ

海底ダンジョン経由で聖王国を目指すプルチノフ一行でしたが、門番の二頭の牛頭(ミノタウロス)に阻まれ戦闘に。キャルマーやベルらの助力を得ながら、激しい戦闘の末、ほぼ単独でプルチノフが牛頭を打ち倒すのでした。

 

【漫画ネタバレ目次】「ライドンキング」【コミックライク】

「ライドンキング」【19話 大統領と牛頭の戦士】【コミックライク】

 

以下、20話のネタバレを含みます。

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迷宮の心核に邪魔されてパーティが分断 別行動に

今回はあまりプルチノフの出番がありませんでした。

 

前回プルチノフが倒した門番の牛頭人ミノタウロス)は、カーニャの祖母が辛うじて知っているくらいの、神話のような存在のボルトスとウィンドス。彼らの生い立ちは彼ら自身が語ってくれました。

 

混沌に創り出されたものの、戦に嫌気が差して太陽神に降ったところ、種族として魔獣にまで堕とされるような呪いをかけられ、なんとかしようとボルトスとウィンドスが戦いを挑んで返り討ちに遭い門番にされたとのこと。

 

混沌の主は1000年、門を守れば呪いを解放すると言っていたが嘘で、薄々ボルトスらも気づいていた様子でした。最期に抵抗して迷宮の心核の天井崩しから救ってくれましたが、石化して崩れ落ちてしまいました。

 

もしかしてプルチノフが呪いを解いてライドンするのかとも思っていましたが、そんなに都合良くはいきませんでしたね。戦士らしく潔く散って行きました。

 

キャルマーが地竜としての意地で門を開き、存在感を示したところは良かったです。プルチノフとヨシュアス以外には言葉が通じないようで、ベルもカーニャも何を言っているのかわからないようです。

 

ボッチもすかさず駆けつけてくれましたが、またプルチノフとは別行動になってしまいました。なんだかずっと相棒ポジションから遠ざけられていて不憫になってきますが、サキを引っ張って行く姿からしてほぼ主力になっています。

 

なんとか門を通過しましたが、一行は3パーティに分断されました。プルチノフ・ヨシュアス組、カーニャ・ベル・キャルマー組、サキ・ボッチ・ホッチ・ホッチ組。それぞれ迷宮の中、どこかの森、トンネル(正解ルート?)に飛ばされています。

 

プルチノフは武力で押し切れそうですが、ヨシュアスと同行しているので追跡してくる魔族たちとの絡みになりそうですし、まだ迷宮の中に閉じ込められています。一番の難所です。

 

カーニャ、ベルたちは魔力組でしょうか。どこの森かはわかりませんが、もしかしたら聖王国側へと渡ったかもしれません。

 

サキのところはボッチが主力。基本的に力で押し切るメンバーで、トンネルの中みたいでしたし、ヨシュアスの言っていた正解ルートでしょうか。

 

キャルマーの意外な活躍と、ボッチの頼もしさが垣間見られた回でした。

 

以下、あらすじです。

 

20話のあらすじ

ヨシュアスを追うエドゥ、リィナ、ミィナの魔族たち。地竜は足跡を残さないため、かすかに残る魔素を手掛かりに、海底ダンジョンへ向かったと見当をつけます。

 

ヨシュアスの性格からして仕事を放り出すはずもなく、誘拐、人質、捕虜といった事態を想定。ヨシュアスを使って聖王国へ向かうつもりの者がいると推測します。

 

弟・ヨシュアスのことを溺愛するリィナが先を急ぎ、エドゥとミィナは仕方ないと諦めています。リィナは弟のために魂の半分以上を混沌に捧げたとのこと。

 

戦闘の終わった門の前では、カーニャが牛頭たちのことをウィンドスとボルトスの兄弟、と彼らの正体のことを話しています。

 

祖母から聞いた物語の英雄で、ベルは聞いたことがないと言っています。カーニャによればエルフにとっても祖母の語る物語など、神代の伝説に等しいとのこと。

 

神々が人界に起こした最大の戦で、太陽神(マウナー)の先鋒を務めた戦士と言われていた者たちが何故、混沌の迷宮の守護していたのかと訊ねると、「すべて 我ら牛頭人にかけられた混沌の呪いのため」とボルトスが話ります。

 

「神代の時代 我らを創ったのは混沌の神々であった・・ だが我らの父祖は果てなき戦に疲れ果て・・ 太陽神の軍勢に降り 太陽神に帰依することを選んだ・・」。

 

「だがそれに怒った混沌の神々は牛頭人という種族すべてに呪いをかけた その呪いで・・ 生まれる子は徐々に小さくなり そして獣のように言葉を忘れていった・・」。

 

「数世代後には人に狩られる魔獣に堕ちる・・ そんな呪いだ」「その呪いも混沌の神々や眷属を人界から追い出すことができれば解けるはずだったが・・」「奴らはこの魔境に立て籠もり この迷宮を砦として生き延びようとしていた・・」。

 

「だが 我らの呪いを解くには混沌を根絶やしにするしかない・・」「そこで我らは2人でこの迷宮を突破すべく 闘いを挑んだのだが・・」。

 

その戦いに敗れたものの、混沌の主は彼らが門番としてこの門を守る限り、種族への呪いは発動させないと誓約したとのこと。そして1000年守った暁には牛頭人を解放し、呪いも解くと言われていたとのこと。

 

ボルトスは混沌の主の言葉が本当だったのかどうか、人界で牛頭人が地位を得ているのか最期に聞きたいと言ってきます。ベルたちは言葉を濁すと真意は伝わり、ボルトスは察します。「混沌の言を信じた我らが愚かだった」。

 

その時、「ココココ」という声が天井の方から聞こえてきます。「無慈悲な只人どもめ 愚かな牛のまま死なせてやればよいものをココココ」。

 

ボルトスによればその声は彼らを門番にした「迷宮の心核(ダンジョンコア)」。カーニャからすれば、迷宮の心核が人格を持つほど成長するのは驚くべきことのようです。

 

「ココココ 我はこの迷宮の神 招かれざる侵入者に慈悲はかけぬ」と天井を崩しにかかってきます。

 

「ふむ 洞窟への侵入者を殺すには門番や怪物に襲わせるより よほど確実な方法だな」とプルチノフは冷静ですが、サキは落ち着いて分析している場合ではないと怒鳴っています。

 

ボルトスはもはや間に合わないと、門を開いて先へ進めと提言してきますが、迷宮の心核は「我の許しなく門が開くわけなかろう」と高笑いです。

 

「ケン・・ケーン(それなら・・ぼくが・・)」とキャルマーが立ち上がり、門に向かって行きます。「ケンケン(今こそ竜の役目を果たすんだ・・」「ケケーン!(大地よ 力を!」と魔力を集めます。

 

ヨシュアスは傷ついた身体で魔力を使えば危険、と止めますが聞きません。サキは言葉がわからないので「キャルちゃん?」と訝しんでいます。

 

ケーン!」とキャルマーが門に頭突きをかますと、角に触れた部分が反応して門が開きます。サキたちは驚いていますが、迷宮の心核も「古竜の出来損ないの地竜ごときに異界を開く力が!?」と忌々しそうに唸っています。

 

そこへボッチたちが駆け込んで来ます。(サキは「ホッちゃんたち」と呼んでいます)。プルチノフは無事に合流できて嬉しそうです。

 

「よし! 皆が揃ったならこの中に飛び込むしかあるまい」プルチノフは門の先に渦巻く不気味な渦に、躊躇なく飛び込もうとしていますが、サキたちは腰が引けています。

 

カーニャは「闇の精霊が渦を巻いている」と言い、ベルも「禍々しい魔素みたいな」と渋い表情です。

 

しかし、業を煮やした迷宮の心核が、生き埋めにしようと天井を崩します。「させぬ!!」とそれを阻止したのは今にも力尽きようとしていたボルトスとウィンドスです。

 

「行けい! 太陽神の使徒よ! これ以上 混沌の思い通りにはさせぬ・・」と最後の力を振り絞って、落下する天井を支えます。「行くのだ・・ 我らの愚行に・・ 僅かでも・・ 意味を・・」。

 

二頭の心意気を受け取ったプルチノフは「あいわかった!」と頷くと、仲間たちを促します。サキはまだ尻込みしていますが、ヨシュアスが「この先はムローラまで真っすぐのトンネルに出るはずだから!」と後押し。

 

どのみち選択肢はないとカーニャが飛び込み、ベルも「お先みたいな」と軽いノリで続きます。ぐずぐずしているサキは、ボッチに回し蹴りで突き飛ばされました。

 

プルチノフもキャルマーとヨシュアスに声をかけ、「さらばだ! 牛頭の勇者よ 君たちのことは決して忘れぬ!!」と二頭の最期を見届けてから出発します。

 

「おのれ太陽神の使徒ども このままタダでは通さぬぞ!」と迷宮の心核。

 

プルチノフとヨシュアスは魔素の海のようなところに放り出されています。泳ぐように進んでいると出口が見えてきて、突き破ると雪のようなものが降っている場所に辿り着きます。

 

「ここは野外か?」と一人ごちるプルチノフに、ヨシュアスが「いや 外には出てない! 迷宮の中に雪が降ってるんだ!」と、迷宮の心核が海底トンネルへの道を無理やり変えたと言っています。

 

「そんなことが・・」納得するプルチノフの視界に光のようなものが襲って来ます。拳を一閃、薙ぎ払いますが、待ち伏せされていたようで、大勢の鬼人の呪術行使種(きじんのシャーマン)に囲まれています。

 

ヨシュアスは尋常ではない数にビビっていますが、プルチノフは迷わず盾になると宣言。皆に後ろに隠れているように指示しますが、振り返ればヨシュアスしかいません。仲間たちとは別行動になってしまったようです。

 

キャルマーとカーニャ、ベルがセットになっています。虫だらけの森に飛ばされたようで、カーニャは目を剥いています。「全身鳥肌で鳥になりそうみたいな」とベルは虫除け魔法を発動しています。

 

キャルマーは門を開けるために魔力を使い過ぎたため、ベルたちと同じくらいのサイズに小さくなっています。プルチノフらの行方を訊ねますが、キャルマーもわからないと答えます。ただ、言葉は通じないため何を言っているかわかりません。

 

ボッチたちとサキが同行動。トンネルを進んでいます。襲い来る敵はボッチの蹴りで一蹴。サキが仲間の名前を呼んで探していますが、「クピピッピ(喚くな小娘)」と、ボッチの方が冷静です。

 

一行は、3つのパーティに分断され、別々の場所に飛ばされたのでした。

 

まとめ

比較的おとなしめの回だったかと思います。

 

頭人たちの成り立ちや、混沌たちのやり口、迷宮の心核などの説明。プルチノフは台詞も少なく聞き役になっていたという感じでした。

 

ボルトスたちも潔く散ってしまってライドンタイムなし。キャルマーの開いた門に飛び込んで、一行が分断されたというところまでです。

 

パーティの振り分けはバランスが良いですね。それぞれが活躍できそうな雰囲気です。ヨシュアスは守られているだけでなく見せ場があるのか、それともプルチノフに助けられまくって懐くパターンなのかどっちでしょう。

 

いずれにせよリィナとの衝突は避けられそうもありません。今後のメインストーリーになってきそうです。

 

しかし、残念ながら次号は休載とのこと。メンバーが別れて新展開になったタイミングだったのでもどかしく感じますが、仕方ありません。 休み明けのプルチノフの活躍に期待しましょう。

 

「ライドンキング」【21話 大統領と雪原の嵐】【コミックライク】

 

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